3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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[左眼を見られて狼狽し、ソファに腰を下ろしている間。
異変は伝わってきていたが 反応する余裕は なくて。]
…… どうなった、の。
何、帰れるの ?
[帰れない。]
… …帰れるなら、帰れば いい。
僕は もう
[帰れない。
闇が 浸蝕する。]
飼育委員 フィリップは、紐 ジェレミーもディーンも 残ってるのだろうか、と。
2010/03/01(Mon) 18時半頃
――…かえれない。
ケイト…、を見つけないと
或いは
そう
――鬼が、送らないと
[《――友達をつれてきて》]
……、…――?
…どうしたんだ
ただ、もう『カエレナイ』… …僕は
[こんな 顔じゃ もう。]
ケイトを見つけて 『遊ブカラ』 さ。
何 顔 が、どうか、『シタ』?
[一瞬、揺らぐ気配。
すぐに戻り、ゆっくり尋ねる。]
――顔?
[どうも して ない]
[聴こえる 聴こえるけれど、
いまは]
|
−校長室− [そして二人とも去って。 しん、 と静まり返った部屋に 残る。 零れるのは、苦笑い。]
ひとり だと 安心するの、かな。不安なの、かな。
[それとも――]
……ばか じゃないの。
[自嘲の 笑み は、棚に映った自らの姿を見て、凍りついた。]
(336) 2010/03/01(Mon) 19時半頃
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飼育委員 フィリップは、隠された左手の下の 闇が――(05)
2010/03/01(Mon) 19時半頃
うぅん、別にいいよ。
僕のほうはほとんど誰にも言ってないし。
[それから、足の変化の事を告げただろう。]
|
−校長室− [隠した左手の下、闇が拡がっていた。 そして 木霊する様に響く 魍魎? たちの 怨嗟? の声。]
ぅ、ぅう
[さみしい、くらい、さみしい、うらやましい。 ねたましい、うらやましい、さみしい、ひとりはいやだ。]
僕は ―― だ。
[左眼を押えていた手は頭を抱えるように。 絞り出した言葉に、声は少しだけ小さくなった。]
(357) 2010/03/01(Mon) 20時頃
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|
[顔を顰める。声はまだ続いている。 少し息は上がっていた。 >>351扉の開く音。驚いて ガタン と音を立て棚に寄りかかる。 狭い視界の中認めた顔に、少しだけ表情を緩めたが。 顔にあるのは、憔悴と 拡がった 闇。]
……あ、ファイルヒェン 君。 ううん、僕こそ色々動いちゃって、ごめんね。
[少しだけ、笑って 見せた。]
(359) 2010/03/01(Mon) 20時頃
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…… はな?
[ああ。]
そう『ダ、花ヲ咲カセヨウ カ。』
『赤クて、大キナ 花を。』
『キット、綺麗だよ……ね』?
[を聞いて一瞬息を呑んだのが向こうにも届いてしまうか。]
痛くは、ない?
……何か生えたって、色がついたって。
あんただって事に変わりは無いからね。
[既に友人が苦しんだ身体の変化、
それがここにも起きていたとは]
[なにしてるは]
[俺だ]
[鬼は]
[―――鬼は。]
……あかい、はな?
[ようやく、こちら側に、耳を澄まして]
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−校長室−
今、A組のコールリッジさんとミッシェルさんが 来てて。 宜しくって、言ってたよ。
[マーゴの話をしたから、お互いが知り合っているのはもう解っていた事かもしれない。 解ってて、誤魔化そうと、したのかも知れない。 >>364大丈夫かと問われて。]
…… はは、流石に、ちょっと。疲れた、かな。 ここが変になって、体感時間的にはケッコー経つし。 言われたように、グミキャンディーでも、貰おうかな。 なんか凄い色らしいけど。
[苦笑いを。一つ。 差し出された眼帯。 ありがとうと言って右手で受け取ると、背を向けてそれを左眼の辺りに嵌める。]
そう…… だね。 見られたくは ないし、見せたくも ない なぁ。
(370) 2010/03/01(Mon) 20時半頃
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[はぁ、と溜息を吐く。闇に蓋をした所為か、小さな声はなお反響して聞こえるようだった。 向き直る、眼帯はしてても気になって、つい左手で隠してしまう。]
あ、そうだ。校長先生の話……
[ここで見つけた事を話せばすでに知って居るようで。]
そか、ファイルヒェン君は、どうする?
[何か心当たりは、ないかと。]
(371) 2010/03/01(Mon) 20時半頃
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……何 花 いただけないって
『ドウシタノ さ』?
[ぶれる。にごる。まじわる。とける。]
『その花は、綺麗じゃない ノ?』
痛くは…、うん、ない。
[歩くのにもなんら支障なく。]
…ただ、案外これを冷静に見てる自分がいるんだよ。
最初はびっくりしたけど。
……生きてても世の中なんてこんなもん、って思ってたし。
[普段なら絶対に出さないほの暗い声。]
…ありがとね。
[どこかホッとしたような声で礼を言った。]
実害が無くても、
ダメージ大きいの持ってくるねえ、あいつは。
[単に混乱させるのが目的か、
それとも彼女はそこまで関わっていないのか]
うん、人間結構慣れられるもんだ。
……こんな所に順応しちゃったらそれこそ終わりだけど。
[精神的には結構な衝撃だろう]
どういたしまして。
作りっぱなしの借りの返済分に当てれるかな?
[あえて茶化すような口ぶりで。]
花じゃない『なら』
『それは、なぁに?』
[訊ねる音は、少し、愉しげ。]
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−校長室− [>>380キテる、と。]
…… あ
[自分と同じ顔をして、まるで自分の死人に出遭ったような事。オスカーはその姿を知っていたようで。知らないけれど、それでも自分だったらと思う。 さらりと撫でられた左腕。]
――ごめん。
[ああ、また だ。]
…… や まあ、視線が行きやすい場所なだけで。 大分楽になった、ありがと。
ん、そか。 図書室は今、コールリッジさんが行ってくれてるみたいだけど。
[携帯を取り出して、聞いてみようか、と。]
(388) 2010/03/01(Mon) 21時頃
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――― 花、
…はな?
[姿の見えない彼らはどうしているか。
人から離れていく手を見、思う]
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−校長室− [>>393頭を掻いての軽口。気遣いと、解る。 それに、曖昧な、笑みを。]
ん、ごめん、……あ。 いや、気遣いとか、出来てないな、って。
[人と居るより動物たちと居ることが多かった。 踏み込むことを 避けてきた から だろうか。 ほんの少し 右眼を眇めてオスカーを見た。]
うん、じゃ、メール送っておくね。 アナグラムとかも一応考えておこうか。
[言いながら、右手で携帯を繰った。]
(399) 2010/03/01(Mon) 21時半頃
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飼育委員 フィリップは、いきもの係 キャロライナにメールを打った。
2010/03/01(Mon) 21時半頃
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送信者:フィリップ 宛先:コールリッジ 件名:今どこ? 本文: 図書室はもう調べたかな?
[本当に用件だけの簡素なメール。]
(401) 2010/03/01(Mon) 21時半頃
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