3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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―職員室前―
――…もう、ここには、入らないほうが良さそうね。
[とりあえず職員室は出入り禁止の旨をその場の皆に伝えて、書くものがあれば扉に張り紙でもつけておく。その場の皆にも、誰かに出会ったら口頭で伝えるように告げて。 その間>>200 少女の必死の叫びはかすかにでも聞こえただろうか]
君たちは保健室に行って。 ディーン君は少し休んだほうが良さそうだから、お願いね。 ラルフ君、ごめんね、代わってくれる?
[オスカーとディーン軽口めいた2人のやりとりを思い出して微笑めば、北棟の方向へと視線を向けた。]
…それじゃ、私、ちょっと行ってくるわね。
[結局、ディーンへはお守りを返し忘れたまま、渡り廊下へと向かう。一瞬感じたこの世ならざるものの濃密な気配は、あちらから、だっただろうか]
(218) 2010/02/27(Sat) 12時半頃
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理事長の孫 グロリアは、生徒会執行部 ラルフの言葉には、なぜ?と問いたげに瞳を見開いた**
2010/02/27(Sat) 12時半頃
あ、
厭
…――怖、……
[笑い声が、聞こえる。]
[――見ない]
[見ない、 見ない。]
[窓際ひとり]
[同じ。 同じだ]
[――違うのは]
――、…
渇く。 なら、
[嗚呼。あげる と、 優しげな声がする。]
……――何処に。
[あげるよ。誰かの声に似ている。
知っている。知っているのだ。]
… 鬼は……、
……他を、捕まえないと
[橙の眼が謳った溺れるものの板。
じわじわと脳裏を侵食する。]
……この、こえは。
……なんなん、…だ…?
[鬼であり鬼に近すぎるのに鬼になりきれない薄紫は
小さく、そう呟いた。]
ああ ああ
ああ ああ
[衝動が高まる]
[渇きが高まる]
ああ
くる しい
つら い
ああ
[何か壊れる寸前にも思えて]
…、っ
[共鳴か、呼応か、渇きが伝播する。]
や、…め、…、
…、――っ
[搾り出すような こえ が、脳裏に響く。
耳をくすぐる 手招く声。]
こわ、れるな。…だめだ
[くろとしろの、手招く、声。]
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―南棟1階渡り廊下付近―
……静か、ね。
[聞いた叫びは幻だったのだろうか。 北棟は静寂に包まれていて、何も嫌なものを感じない。
禍々しいものは、どこからか、階上を見上げた]
(302) 2010/02/27(Sat) 16時半頃
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―南棟・3階廊下―
ピッパさん、サイモン君…!
[呼ぶ声は闇の中に呑みこまれるようで、到底届くとは思えずに]
…寒い。
[ひんやりと流れてくるような気配を辿る。 行きたくないとつげているのは、理性なのか本能なのか。
ここではない反対側、西側の奥に立ち込める、気配。 胸のポケットから、気持ちがしんと冷えていく。]
……k?
[奥から微かに声が聞こえた、その名前]
(311) 2010/02/27(Sat) 17時頃
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鬼は
… 俺たち。
[おにさん、こちら。]
…… …
[――――頂戴。]
[――――頂戴。]
[あげられなければ、
て、しまう。]
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―音楽室―
[流れ出る冷気、人の声に扉を開く。 おさげの少女がゆらめくように、不確かな姿を]
っ、…ぁ、……あなた が
[扉に体を支えられて、立ち竦む。 けれど、室内の様子が視界に入れば、一歩足を踏み出した。]
スティーブン先生、これは… …もしかして、セシル君と同じ?
[血を舐めるバーナバスの姿に眉根を寄せて、そちらへ歩み寄ろうと]
(322) 2010/02/27(Sat) 17時半頃
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――――――永遠の、鬼ごっこ。
――――ここで死ねば
―――ずっと
なんで
こんなに
ああ ああ
こんな中にずうっといるなんて
イヤ だ
[赤い、ビー玉の黒いしみが
ぎろぎろと燃える……。]
イヤ だ……。
ここにずっといる のは
お前も
そうだろう?
[段々と、思考が、目的を定め始めるか……。]
勝つ?
それは……。
[わかってくる方法、それはそれは]
他を……。
嗚呼。
そうか。
―――――勝てば。
[―――かえる。
かえって。かえっても。
かえりたくなくてここにいた。
けれどここにいたいわけなどあるはずもない]
[ぼやけた、黒。
薄紫に滲む黒。
漆黒に引きずられるように。]
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ええ、なら、私が残ります。 マーゴさんはスティーブン先生がいらっしゃったほうが、安心できるでしょうし。
[マーゴの涙の雫が一粒こぼれ落ちるのを見て、傷ましそうな顔を向けた、のもつかの間。 >>327、訪れたヘクターが嵐にような勢いで少女に向かうのに、声を張り上げる]
ヘクター君、だめっ!
[制止など届くはずもなかった]
(330) 2010/02/27(Sat) 17時半頃
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[凍てつく殺気に背が疼くように、痛んだ。 体を抑えこめば、赤への衝動に苦しげに這いずるバーナバスの姿が視界に入る]
――…スティーブン先生、ごめんなさい。
[手を差し伸べずにはいられなくて、駆け寄った]
そんなに苦しいなら、少しくらいは……
[バーナバスの傍らにしゃがみこめば、黄泉より響く哂い声]
(340) 2010/02/27(Sat) 18時頃
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