3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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ごめんね、君にばっかり辛いことさせてた
頼りなくて、ごめん
…… ッ 。ちが っ
[違う。]
いンだよ、俺はっ
俺は
[せめて、もう、二人だけでも。]
[青碧 が 揺らぐ。]
俺は
[傷つけるしか出来ないから。]
いーんだよ。
[それに。]
センセ が セシルが無事な方が 今は いい
わたしは、まだ 大丈夫だから
上手にできるかは わからない けど
わたしだって、君に無事でいてほしい。
先生なのに、駄目だね
ひとりの生徒を贔屓して
でも
センセ まで、そまんなくったって、いーじゃんか ……。
[それは、揺れた青碧 の 震えた声。]
ど し て ……
[もっと上手く、止められないのだろう。
どうして 止まってくれないのだろう。]
そまる?
そっか…… 染まったら 君と一緒 ?
[ 小さく微笑んで ]
どうしてなんて、
君のこと少しは守りたいもの
いっぱい君に支えてもらった から
[僅かに戻された 闇 の侵蝕。
闇 が 青碧 が 揺れる。]
俺と なんか 一緒じゃなくて
一緒 なら あの ばか と――
[同じでいいじゃないか。
違う 違う 。 この女性(ひと)は 彼と同じだ。
護ろう と ―― 。]
―― 。
[ ばか と 。とても、とても小さな 声で。
彼に向けたのと同じ*言葉*]
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―体育館→>>144― …… 、っ…
[は、と息を吐く。 こえが、きこえる。あの人たちが、紡ぐ。 あかい声、いびつな声、 ――――かなしいこえ]
…―――見つけたら 、…
[鬼は、 帰れるのか。 帰れないのに。 帰れるはずがない。 けれど。何かしら叶うならば。]
(157) 2010/03/07(Sun) 08時半頃
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[(此の繋ぐ手が、いきられるなら)
身勝手な願いつのる。 闇に浸りながら 距離を近づけて]
――――、…
[―――“あんたさえいなければ” 耳奥に残って離れない、けれど。]
(158) 2010/03/07(Sun) 08時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/07(Sun) 09時頃
(聞こえている)
(聞こえていた)
(あまりにやさしすぎる ひとたちの 声)
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― 北棟1F廊下>>166 ―
どうして
[――酷く苦しげな痛む声が聞こえる。 ――鬼は、あんなにも]
――、… やさしいのに どうして
[指先が、繋ぐ手のあたたかさを知る。 ――己にその資格はあるのか それでも距離を縮めて。 叶わないならいっそ 一緒に と 思うのは 正気の沙汰では、――。
繋いでいない手に握ったピンク色のビー玉がある。]
(178) 2010/03/07(Sun) 17時半頃
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[仲いいんですか、と 誰かが聞いた。 う、と 困ったように眼が泳ぐ。
結局見ないように視線は逸らす。
会議室の前に差し掛かれば マーゴとミッシェルが、見える。]
……、ぁ
[うろたえたように指を離そうとするが叶うか。 ミッシェルの問いかけに――じ、と見て]
……、 …
[――黙す]
(179) 2010/03/07(Sun) 18時頃
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―会議室前―
…あ
[窓から。 校舎に帰るケイトの姿が見えた。 繋いでいない掌に、ピンク色のビー玉。]
――、…返さないと
[これは、きっと チャールズ「せんせ」に 渡すつもりだったのだろう。]
……
[例え、それが叶わぬことだとしても。 「ケイトを頼む」と、そう 青碧の眸に託された 自分によく似ている薄紫の眸の少女に、]
(180) 2010/03/07(Sun) 18時頃
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[知らない]
[――知らない]
[間に合わなかったことも]
[知らない]
[その、ころしたせんせいが誰なのかも。]
[ピンクのビー玉が、光を はじく]
(181) 2010/03/07(Sun) 18時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/07(Sun) 18時頃
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―北棟会議室前― [マーゴたちは生徒会棟のほうへ駆けて行く。 あそこは。――あそこには。]
よせ … 行かなくていい。 ――、 頼むから――もう。
[闇に、これ以上。手を染めさせないでくれと、 伝える声は、届かないか。 ――代わりに、振るわせる 赤い声。
己が行くべきなのは、]
…――ケイト、
[用具室のある場所へ、顔を向ける。]
(182) 2010/03/07(Sun) 18時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/07(Sun) 18時半頃
マーゴットと
ミッシェルが
そっちに、 行くかもしれない
――…、
離れたほうが、いい。
[無事ならいいんだよと]
[そしてその やさしいひとをまもるやさしいひとへ]
[――、――]
奏者 セシルは、用具室へ向けて*歩を進め始める*
2010/03/07(Sun) 18時半頃
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―北棟東階段―
[―――其処までは、辿り着けたろうか。 様子を確かめるように、 中二階の、隠された扉に 極力音を立てないように触れ、開こうと。
――――、]
開かない
[――――過る厭な予感。
ドナルドが来ていたなら そちらを振り返り、 訴えるような表情を浮かべた。]
(183) 2010/03/07(Sun) 20時頃
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鍵 を…!
[探す。用務員室。職員室。 探しても、探しても、 探そうと、鍵はないだろう。 当たり前だ。
サイラスが、 せんせいが持っていってしまったのたから。]
(184) 2010/03/07(Sun) 20時頃
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ケイト、
ケイト!!!
[扉向こうから呼び掛けても、 閉ざされた向こう側、 きっと声は、届かない。
長い、長い、夜が ――――]
(186) 2010/03/07(Sun) 20時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/07(Sun) 20時頃
奏者 セシルは、微かに聞こえたケイトの声に、息を飲んだ。
2010/03/07(Sun) 20時頃
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―北棟東階段―
ケイト、 …、! 其処にいるのか、ケイトっ…
[開かない。 過去は、変えられない。 変えられない。
(ここは) (つめたくて) (わかんない)]
ケ、 …――――― (――――さみしい。)
[つめたい闇の気配。 言葉が、途切れる]
(191) 2010/03/07(Sun) 21時頃
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[忠告が届く。]
…… そ か。
[放課後によく話した少女の名。]
[蒼色の瞳の少女と同じく気遣ってくれた彼女の名。]
[けれど、もう。]
[聴かせたくないから。
声 に 変える事はないが。
もう 殺 すだけの対象。
来ると言うのなら。
コロシテシマエ ばいい。]
[そして 届いた 名前。]
ケイト ―― !?
[何が。
ああ、けれど。
薄々、感づいては居た。
ここは 本当の過去じゃない。
だから 本当 の ケイト は――]
どこ。
[どうして こんな 過去 を見せるのか。
彼女が思い出したのか。
彼女からのメッセージなのか。
それは 解らない 。]
[変えてほしかったのか。
知ってほしかったのか。
見つけてほしいからか。
たすけてほしいからか。]
とどかない
[――――とどか、ない。
過去は、変えられないから。]
っ、…く、
[似ているから。
笑っていたから。
泣いていたから。
――――けれどすべて幻]
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