人狼議事


315 【La Mettrie〜存在という機械が止まる時】

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視点:


【人】 廃品回収 マリオ

[中庭から出ようとすると
 フェルゼお兄ちゃんがぽつぽつと言葉を話す>>16
 聞いてやるもんか、と思ったけれど
 その声>>17が思いもよらず寂し気に聞こえて
 おれは足を止めた。
 ヨナの背中で、フェルゼお兄ちゃんと見た世界。
 毒霧はすっぽりと世界を包んで
 覗く地上は、赤々と血を流して
 命の海さえも、どこまでも膿みきって。
 それを見れば、世界の終わりを感じずには
 いられないけれど。
 想像するだけで悲しくなってしまうから、
 ここでなら、力を合わせれば再建できる
 そんな妄想に浸っていたほうが楽だから、]

 ……そんなこと、聞きたくないや。

[おれは呟いて、中庭を後にした。]

(24) 2023/01/05(Thu) 22時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

[──なんで、あんな言い方してしまったんだろう。
 とても、フェルゼお兄ちゃんの疲弊と孤独を
 慮る余裕なんか無くて。
 フェルゼお兄ちゃんの瞳の奥で
 きりきりと時間を刻む歯車にも、気づけなかった。]

(25) 2023/01/05(Thu) 22時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

[あちこちを探し回って、リネン室らしき棚から、
 シーツを見つけた。
 一番上はざらりと砂がまぶされていたから
 下の方にあるのを取る。
 一番まともなのを選んでも、少しかび臭い。
 心の中でマーゴお姉ちゃんに詫びた。]

(26) 2023/01/05(Thu) 22時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

[シーツは重たくないけれど、
 かさばって前がよく見えない。
 不自由な視野でラルフお兄ちゃんを探し回って、
 やっと、3階の部屋に立ち尽くす>>12姿と
 眠っているような二人のお姉ちゃんがいた。 

 マーゴお姉ちゃんを抱き上げることはできなくても
 シーツをかぶせるぐらいはできる。
 だけど、かぶせるときに触れた体は
 既に硬くて、冷たくて、
 姿かたちはマーゴお姉ちゃんのままなのに
 蝋人形みたいに作りものじみていて
 びっくりして、指先が震えた。

 ロイエお姉ちゃんも、穏やかな顔をしていた。
 シーツごしにしか見ていないけれど
 外傷らしきものは見つからない。]

(27) 2023/01/05(Thu) 22時半頃

【人】 廃品回収 マリオ


 お花……一つしかないんだ。
 こんなことになると思ってなかったから……

[マーゴお姉ちゃんとロイエお姉ちゃん、
 二人に話しかける。
 どちらにお供えするか悩んだ挙句
 窓際にそっと置いた。]

 あぁ、あとでお墓に持っていくよ。
 もう少ししたら、ここじゃないところに
 埋葬しようって、

[フェルゼお兄ちゃんが。
 名前を出しかけて、口を噤んだ。
 おれが何を言いかけたところで、
 返事は無くて、おれの声だけが反響した。
 返事が無いからこそ、自分の中の蟠りを
 マーゴお姉ちゃんとロイエお姉ちゃんに
 見透かされている気がした。]

(28) 2023/01/05(Thu) 22時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

[ラルフお兄ちゃんと中庭に戻ってくると
 フェルゼお兄ちゃんがいた。
 どんなふうに話しかけたらいいのか分からなくて]

 ……ロイエお姉ちゃんも、いた。
 静かに寝てるみたいだった。

[自分のつま先に向かって話しかけた。
 丁寧に弔ってくれたフェルゼお兄ちゃんにも、
 聞えるぐらいの大きな声で。]

(29) 2023/01/05(Thu) 22時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

[ラルフお兄ちゃんの提案に>>13
 スープを食べなきゃ、って頭では思った。
 マーゴお姉ちゃんが一生懸命作ってくれたスープ。
 最期まで、目の前に迫った死よりも
 やせっぽちなおれのことを心配していた。
 死後の世界があるのかは分からないけれど
 もしもマーゴお姉ちゃんの魂が
 まだ辺りを彷徨っているとすれば
 しっかり食べて、おれが元気になるのを
 望んでいるだろう。

 だけど、頭では分かっていても
 体はしばらくの間ついてこなさそうだ。
 とても喉を通るとは思えなかったから
 返事はしなかった。

 ラルフお兄ちゃんが厨房に行ったなら
 ついて行きこそしただろうけれど、
 どうだっただろうか。]

(30) 2023/01/05(Thu) 22時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

[だけどその場では、
 代わりに、別のことを聞いた。]

 ロイエお姉ちゃんも、
 マーゴお姉ちゃんも死んじゃった。
 ミタシュはいなくなっちゃったし、
 ジャーディンさんも、いない。

[それから、フェルゼお兄ちゃんの方を
 ちらりと伺って、聞こえないように声を潜めた。]

 フェルゼお兄ちゃんまで
 怖いこと>>18言ってる。

 ……ラルフお兄ちゃんは、
 おれを置いて死なないよね?

[どんな返事をもらったところで
 安心できないかもしれない。
 それでも、聞かずにはいられなかったんだ。]*

(31) 2023/01/05(Thu) 22時半頃

廃品回収 マリオは、メモを貼った。

2023/01/05(Thu) 22時半頃


掃除夫 ラルフは、メモを貼った。

2023/01/05(Thu) 23時頃


【人】 掃除夫 ラルフ

──回想・厨房にて──

[スープを取りに厨房に向かうと、
 ついて来たマリオが話しかけてきた。>>31
 少し冷めたスープを盛る自分の手に
 震えが来ていないことを確認しながら、
 ぼそぼそと低い声で答える。]


──ああ。
そうだな。


[毒見をし過ぎたせいなのか、
 やや視界が暗い。
 
 ここまで生き残ってしまったが、
 もう、いいんじゃないか?──]

(32) 2023/01/05(Thu) 23時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

[もう生きてる理由なんて──、


 絶望感と戦いながら、傍らのマリオを見た。
 不安そうに見上げる顔。>>31
 それまでになく近くでじっと覗き込むと、
 澄んだ子供の瞳がそこにあった。

 不安混じりだけど、
 希望を捨てたくない眼。
 遠い昔、望遠鏡で覗き見た遠い星のような
 潤んだ光──

 昼も夜も薄暗い、奇形生物だらけの世界で
 それは唯一守らなければならないものにさえ
 思えた。]

──マリオ…

(33) 2023/01/05(Thu) 23時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

……大丈夫。
俺はしぶといんだよ。


[3つの皿を器用に腕に乗せて、卓へ運ぶ。
 ずっと立ち尽くしていたフェルゼに声をかけた。]


フェル…


[彼の顔を真っ直ぐ見たのは初めてだっただろうか?
 白い眼差しの奥に、何か小さなものが回っている。
 ──歯車だった。

 彼は、時計塔のように、体内に歯車を飼っていた]

(34) 2023/01/05(Thu) 23時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

キュオオオーーーン

[どこかでエンジェルシイラの声がする。
 思わず後ずさり、マリオが居れば手を取った。

 先程のフェルゼの言葉が頭に響く。
"なんだか、もう、終わりという感じがしています。"]

 フェルゼ……お前は…
 ……そうか。

(35) 2023/01/05(Thu) 23時半頃

ラルフは、最後に何を見ただろうか?*

2023/01/05(Thu) 23時半頃


掃除夫 ラルフは、メモを貼った。

2023/01/06(Fri) 00時頃


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