209 【誰歓】ぼくらの学校―泉高校年越し譚―
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[そんな思考を振り払うように、ふるりと顔を横に振って。]
そう、先輩方が卒業される前に、 たくさん楽しい想い出を作ればいいのだ! 勿論、由吉たち、同級生や後輩ともな!
[ぐっと拳を握り、さむずあっぷ。 それは由吉に向けたものというよりも、 自分に言い聞かせるように。]
それじゃあ僕は、掃除に戻らせてもらう!
[今度こそバイバイというように手を振って、 立ち去るその背は、寂しげでもある*]
(149) 2014/12/31(Wed) 16時半頃
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由吉が起こしてくれるのならば、安心……うむ?
[>>150それは自分は悪くないと言わんばかりに、 わあわあと騒ぎつつ、報復された後。
起こしてくれると聞けば、 これで安心だと思いもしたが。 よくよく考えてみれば、何かがおかしい。]
キスはいらんぞ!
[両手でバッテンマーク。 起こしてくれる事は前提である。]
(158) 2014/12/31(Wed) 17時頃
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……ん、そうだな。 今が一番楽しいから、 すこし、寂しいと感じただけなのだ。
[>>151由吉の言葉に、素直に頷く。 珍しくいいことを言うと感心している青年は、 彼の考えている事など知らず。]
由吉も、一緒に居てくれる人と出会えたらいいな! なに、見つからなかったら、僕が一緒に居てやろう!
[からからと笑いながら、彼の肩をぽんと叩いてみせる。
ああ見えても、由吉は結構いいやつなのだ。 案外、すぐにその相手も見つかるのではないかと、 思っているのだけれども。]
(159) 2014/12/31(Wed) 17時頃
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― →男子棟へ―
…… ずっと一緒に居てくれる人、か。
[ノニジュース片手に、掃除へ戻るために階段を上る。 自分にそんな人は現れるのだろうか。 家に居る限りは、難しそうな気もするが。]
雛見先輩、いらっしゃいますかー!
[年末にこんな落ち込んでいてはいけないと、 気持ちを切り替えるように、男子棟に響く声。
さて、雛見はまだ男子棟に居ただろうか。 はたまた、別の場所の掃除でもしていたか――**]
(160) 2014/12/31(Wed) 17時頃
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[もう一つは、星が見えるから。
冬空は日が隠れるのが早い。オレンジが消えて紺に染まるその境界で、煌く赤い星。
砂時計のような星座の左肩にあるその星は、ベテルギウス]
きれい、
[手を伸ばしてみても、届きはしないのだけれど。
家族と見た星は、やっぱり忘れられなくて。]
[寂しくない、寂しくないんだ。
だって慣れたことだし。]
頑張らなきゃ。
[ここで頑張って、大学に行って。
家族で演奏をする為に。
星を見る為に。
頑張らなきゃ。
少しだけ、鼻が赤くなる。]
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あ、いらっしゃいましたか! 雛見先輩がお疲れのようでしたので、 飲み物を差し入れさせて頂こうかと!
[>>175雛見の姿を見つければ、ぱっと表情が明るくなる。 その手にはノニジュース。 さて、彼は最近自販機に入ったこのジュースの事を、 知っているだろうか。]
由吉が、疲労に良いと言っておりましたので!
[いい笑顔でノニジュースを差し出す青年の顔に、 悪意などひとかけらもない*]
(228) 2014/12/31(Wed) 22時半頃
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[拭き掃除と掃き掃除を任されて>>164いたため、 改めて道具を取りに戻る。 色々と片付ける(捨てる、が正しい)のも楽しいが、 箒を使っての掃き掃除や、 モップを使っての拭き掃除も、なかなか嫌いじゃあない。]
む?米原先輩、字を間違えておられる。
[返ってきたメール>>153を見て、そんな一言。 本日のお前が言うな大会会場はこちらです。]
??? 一括送信?
[>>176次に届いたメールにも、首をかしげ。 よくわからないから、後で獅童に尋ねてみよう。 とりあえずは、峰守にも話は伝わった>>156ようだし、 問題はあるまい。]
(229) 2014/12/31(Wed) 22時半頃
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―少し前、由吉と―
む、それは断固として遠慮する!
[>>216身体を後ろへと逸らして、 腕のバッテンマークをそのままに。 そういうのは好きな女子とするべきだと。]
………… な、なななななっ! 何を言うのだ、由吉!当たり前だろう!
[ぱくぱくと金魚のように口を開閉させる顔は、 ほんのりと赤い。 この手の話には、未だ耐性がついておらず。
当たり前、と言ったはいいものの、 何が当たり前なのかは、自分でもよく分かっていない。]
(231) 2014/12/31(Wed) 23時頃
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……皆と離れてしまうのは、寂しいものだ。
[>>217来年になれば、自分たちも三年生。 長いようで短い期間。 寂しさを誤魔化すために、 手の中のノニジュースをぺちりと叩く。]
??? 結婚なんて言っていないぞ? 友人同士、仲良く出来たら良いことではないか!
まあ、由吉ならすぐにできるとおもうぞ。 女好きに見えるが、いいやつだからな!
[>>217なんて、フォローになっているのかすら わからないフォローを*]
(232) 2014/12/31(Wed) 23時頃
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―料理班が夕食を準備している頃・外にて―
[昼食もきちんと頂き、掃除をひとしきり終えた後。 片手には箒を持っていて、 今まで外で掃き掃除をしていたのだと分かる。
青年の口元には使い捨てマスク。 ふと耳を澄ませば、聞こえてくる音>>201は、]
Wem der große Wurf gelungen, eines Freundes Freund zu sein,
――――――…………、
[マスクを外し、ファゴットの音に合わせて音を歌う。 あの音は月宮のものだろう。彼女のファゴットの音は、 いつ耳にしても、心地のよいものだ。]
(236) 2014/12/31(Wed) 23時頃
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[さて、その音は寮へ、 そしてファゴットを演奏している月宮にまで、 届いていただろうか。
テノールの歌声だけではとても寂しくあったが、 そこに音があれば歌うのみ。 青年は何より、歌うことが好きだ*]
(237) 2014/12/31(Wed) 23時頃
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[しんと冷えた冬の空に、ファゴットの音色が響く。
オレンジも消えて、帷が降りて。]
…あ、
[あの赤い星は、
いつか消えてしまうのだと。
この寮の関係みたいに。家族の関係みたいに。
突然、呆気なく。]
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―夕食時―
[夕食を目の前にすれば、おお、と声を漏らす。 皆で囲む鍋はいいものだ、楽しいに決まっている。
わいわいと騒がしい最中、青年は黙々と、 よそわれた鍋の具を口へと運ぶ。 食べ物を食べているときは喋ってはいけません、 そんな教育をされているため。
ただ、周りの話は聞いていて楽しいものばかり。 柏木から着付けの話>>211が出れば、一端箸をとめて]
僕も着付けくらいなら出来るぞ。 まあ、女子の着付けは、僕がやるべきでは無いかもしれんが。 人手が足りなかったら手伝わせてもらおう。
[からからと笑った後は、再び静かに料理を口へと*]
(248) 2014/12/31(Wed) 23時半頃
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