人狼議事


208 【突発誰歓】ーClan de Sangー【R18薔薇】

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【人】 負傷兵 ヒュー

[交換したばかりのシーツは、不格好に敷かれていながらも完璧に近い程真白だ。
先立って自分が腰を下ろせば、ぽん、と隣を叩いてみせる。
彼が隣に腰掛けたのに、その顔を見上げればに、っと笑ってみせて。]

 ……ほら、続き。

 するんだろ?

[そう言って細まる瞳の奥に、『また今度』の記憶は映っていただろうか。*] 

(31) kirisame1224 2014/12/31(Wed) 21時頃

ー海辺の或る日ー

[今朝の浜は何と騒がしい事か。
先ず喧噪が聞えてきて「こんな朝っぱらから月がどうとか何言ってやがんだ、妖め」と怒鳴る声もした。
どうやら一触即発の空気。其の騒ぎの方を見やるとどうやら何者かが村人たちに囲まれているようであった。
血を吸う化け物、などとの声も聞える。

唯事ではないように感じられて近づくと、
人々の頭の間から紅い瞳の人が見えた。
とても寂しげな色を湛えた紅いお月様。]

 待ちな!

[彼の事が他人事に思えなくって、
人の波を無理矢理掻き分け、
彼の前に立ちはだかり盾になる。]


 此の人が何をしたんだか知らないけどね、
 金をやるから見逃してやっておくれよ。

[自分は何を言ってるんだか。
赤の他人の為に金を使うだなんて。
其れでもあっしは有り金全部渡して紅い瞳の人を助けてしまった。

落ち着いて彼に向き直ってつくづく見ると、長い黒髪がなんとも美しい長身の異国人だった。
彼がぼんやりと此方を見る視線が気に喰わなかったので、思わず眉を顰めてこう言った。]

 別に勘違いするんじゃあないよ、
 浜が騒がしかったから黙らせただけだ。

 ……ほれ、怪我はしてないかいぼんやりさん。

[手を差し伸ばしてやる。
あんまりにもぼうっとしてるから下手すると一日中其処にいる侭かもしれないと思ったのだ。

すると彼はやっと事態を理解したかのようにおずおずとあっしの手を取った。
見れば誰もがはっとするような美しい見目をしてる癖して抜けてるものだと、あっしは思わず笑みを漏らした。]


[その瞬間とても厄介で、けれどもこの上なく優しい妖に魅入られてしまったのだとも知らずに。*]


ー海辺の或る日ー

 うん?

[浜辺を歩いていると人間の血を吸うという妖の人相(?)書きにお前が似ていると言って呼び止められた。
あっという間に周りを数人に取り囲まれ厳しい視線が向けられる。
血を貰う際には命までは奪わないが、立ち塞がる者には容赦なくその胸に紅い花を咲かせてきた。
この者たちも同じようにすればいいだけだ。
別に悲しいことなどない……]


 こんなに月も紅いから、愉しい夜になりそうだ。


[人間たちにとっては不気味な印象を与える程に穏やかな笑みを浮かべてそう言い放つ。
私の瞳に浮かぶ満月は紅く染まり、人間達を手にかけようと]


 “待ちな。”

[血に塗れた月見が訪れようとしたのを紅葉の紅が止める。

剣呑な空気を押し止める声が響いた。見ると赤毛の者が私を囲む輪を割ってこちらに向かってくる。
人間たちの眉が釣り上がり「赤毛頭が」などの文句を吐く者がある。

赤毛の者は私の前に立つと、くるりと向き直り人間たちを睨みつける。見ていると彼は懐に手を突っ込んで金子を取り出し突き出した。
周りの人間達は彼の金子を入れていた袋が空になってしまうまでそれを受け取ると、去っていった。

どうやら彼は私のことを助けたのだと一拍遅れて気づく。
何しろ「助けてもらう」なんて体験は初めてだったから。

赤毛の者は私に向き直ると、顰め面で「別に」とか「勘違いがどうの」と言いながらも最後にこちらに手を差し伸ばしてきた。
手を差し出されるのも初めてのことで、私は戸惑いながら彼の手を取った。すると彼はふっと微かに微笑みを浮かべ、その紅い髪が揺れる。

同じ紅でもその椛の如き紅のなんと優しげなことか。
その心安らぐ紅をずっと眺めていたくて、気がつくと私はこう口にしていた。]


 どうやら君は私と同じ存在のようだ。
 助けてもらった恩もある。君を私の城に招待しよう……*


【人】 負傷兵 ヒュー

− 自室 −

[見つめる瞳を、じっと赤い瞳は見つめる。
指先が触れた頬は、笑みの形。
彼の瞳は、こんなに青い色をしていただろうか。
触れた鼻先にそんなことを思っていれば、妙にそれが照れくさくなって目を閉じる。
微かに、顔を傾けて。]

 ……、ん、

[僅か、身体を寄せれば、触れるだけの口付けを。

睫毛と睫毛とが触れ合うような距離、そっと唇を離せば笑んだように息を漏らす。
薄く、薄く目を開いて。]

 “この間”は……、ここで、終わってんのか?

[そうわざとらしく問えば、再び唇を寄せる。
微かに開いた唇から伸びた舌は、ちろりと擽るように上唇に触れたか。
そっと、腕をその身体へと伸ばす。]

(34) kirisame1224 2015/01/01(Thu) 02時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

 ……俺頼りなのかよ。
 俺の事、覚えててくれねぇの?

[冗談には、冗談を重ねていく。
深まる口付けに目を閉じれば、抱き寄せられるまま背に腕を回し、そのシャツをそっと掴む。
髪をかき分け、地肌へと触れる指に、背筋が震えるような感覚。
荒い呼吸を試みていれば、鼓動がすぐ耳元で鳴っているような錯覚を覚えるか。]

 ……っ、 は、

[凭せた身体を押し付けるように、体重をかけていけば、その背はシーツへと触れるだろうか。
背に回していた片腕を解けば、自らのシャツの釦を1つ、2つと外して。]

 最後に、シーツ汚しちまったら、
 ……主、怒るかな……

[冗談めかして笑いながら、わざとらしくシャツを肌蹴て見せる。
指差して示すのは、肩口の結び目か。

それが、解きやすいように緩められていることを知っているのは、包帯を巻いた彼だけで。*]

(36) kirisame1224 2015/01/01(Thu) 03時半頃

 ―はじめての食事―

[吸血鬼の手料理は最初それはそれは酷いものだった。
満面の笑みで出された炭化した魚のなれの果てを、
『やっぱり俺は此処で死ぬのだろうか』
曇り顔になり見つめて]

 料理なら俺が……。

[作った方がマシだろうと謂いかけて、
彼の、料理中の真剣な横顔と今目の前にある笑顔に、
結局それ以上言葉を続けることができず、
肩竦め嘆息することになる]

 有難う。食べる。

[出会ったときの、孤独な眸。
思い出してしまったのだから仕方ない]


 ……だ が、不味くて死にそう だ……っ。

 次はまともなもの作ってくれ……。

[不平不満ははっきりと、口付けた後で主張した*]


【人】 負傷兵 ヒュー

[結び目を解くのに常よりも時間がかからぬ事に、気付ける程余裕があるわけではない。
向き合う格好のまま、寝台で。
彼に包帯を解かれるのは初めてではないというのに、どこか可笑しいのは普段とは違う空気だからか。

肌蹴た服のあわいに差し入れられる手の温度に、ふっと息を吐く。
そろりとシャツを脱げば、薄く血を滲ませる傷ごとが外気に触れる。
再び唇を寄せて口付けを請いながら、向き合う彼の着衣を緩めにかかるか。]

 シーツ干してったら、誰かちゃんと回収してくれんのかな……

[一人で洗うのが大変だとしても、二人ならば直ぐに洗い終わるだろうか。
そうして、旅の支度を二人でして。
世界を回る準備をして。]

 ……反対、されないといい、よなぁ

[瞳を細めてそっと笑う。
晒した首元に顔を埋めるように、身体を擦り付ける。

いつか人並みの絵が描けるようになれば、主にも見てきた世界を教えられるのだろうか、なんて。]

(52) kirisame1224 2015/01/01(Thu) 15時半頃

ー羊飼いの或る日ー

[道をゆくと右手に広がる草原に羊の群れと白髪で老年の羊飼いがいるのが見える。眩しい日光に顔を顰めながらその牧歌的な風景を通り過ぎる。

夜にその道を戻る。草原からは濃厚な血の臭いがした。
私はそこをそのまま通り過ぎようとしたが微かな呻き声が聞えた。その声は確かに「助けてくれ」と言っていた。

私は草原に足を踏み入れて声の主を探し始めた。
声は最初に聞えてから途切れた。
もう死んでしまったのだろうか?

辺りには羊の死体が転がっているようで避けながら歩く。
人間なら、すわ野党にやられたか狼か傭兵集団かと推理するところであろうが、吸血鬼である私にはそんなことは興味なく、ただ救いを求める声の主を探す。

やがて胸から大量の血を流して仰向けに倒れている人間を見つけた。まだ息はあるようだがこのままにしておけば死ぬだろう。勿論草原は街から遠く離れており、医者など近くにいる訳はない。]

 助かりたいのか……?


[私はこの者の命を救えるかもしれない方法を一つだけ知っていて彼にそう尋ねた。その者はもう声も発せなかったが、瞳が問いを肯定するかのように一回だけ瞬いた。]

 では……

[私は彼の元に屈み込む。

危険過ぎて我が子にはとても試せない方法だが、
死にかけなら死んで元々だろう。
私の血を大量に流れ込ませて治癒能力を上げさせるのだ。
大抵は拒絶反応が起こって命を落とす。
だから我が子達には一晩に薬は一錠だけを厳守させている。

だが生き残れればクランに入ったばかりのチョウスケよりも血が濃くなるだろうなと思いながら口を開け牙を剥き出す。
牙を自分の舌に立てて傷を作り、それから、胸から血を流す老爺の口を開けさせて唇を合わせた。

彼の舌に噛み付き吸う。
やがて吸血鬼の血と人間の血が咥内で混ざり合い、血流の道が出来る。老爺の体内に向かって吸血鬼の紅い血が注ぎ込まれ始めた……

その吸血鬼の試みが成功したか否か。
それは現在吸血鬼の傍らに白髪の執事が控えていることから察せられる。*]


 この私に次があると思うのか……ニコラス。

[また誰かと共にあることを望んでいいのだろうか。*]


【人】 負傷兵 ヒュー

 ……手、汚れる、

[包帯を解けと、暗に促したのは自分だというのに、傷に触れられればそんなこをと述べる。
薄い皮膚、滑るような感触。
重ねた唇に、震えた吐息。

掌が内腿に伸びるのに、押し倒す格好から身体を僅かばかり起こす。
開いた空間に伸びた指は、緩やかな動きのまま甘い刺激を齎して。
薄れかけた其処に、再び赤く印がつけば、小さな声を漏らしたか。]

 ……っ、 ……わかったよ、……悪かった、

[わざとらしく苦笑してみせれば、自らもそっと手を伸ばし、下衣を寛げる。
触れた茎を数度擦れば、軽く腰を押し当てて、その指の絡む自身とを擦り合わせるか。]

 ……俺だけ、やられるのは、
 やっぱ、やだ、

[そんな風に笑いながら、甘く刺激を分けあっていれば、自身は確かに熱を帯びるか。
吐き出す吐息に、幽かな声が交じる。]

(68) kirisame1224 2015/01/01(Thu) 22時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

 ……ん、『やっぱ』、

[思い出したのか、覚えていたのか、それともただの偶然か。
微かに笑むのに、唇の端を吊り上げる。

二人分の熱を擦り合わせながら、唇を寄せ、幾度目かの口付けを強請るだろう。
揺らぐ腰の動きが隠し切れないものとなった頃、抱き寄せられるままに姿勢は入れ替わるか。
熱に滲んだ赤い瞳が、じっとその瞳を見上げる。
シーツが汚れると、無意識に背は反って。]

 ……ん、 ッ、ぅう、 ……ッふ、

[『お願い』と共に、重ねられる唇。
指先が探るように触れるのに、そっと両の足を開く。
そろりと、背に腕を回せば、力を込めて。]

(71) kirisame1224 2015/01/02(Fri) 01時頃

 ……愛して、る。

 愛してる、……クアトロ、

[ひゅ、と、息を一つ吸う音の後。]


 ……、……ボリス、……?

[確かめるように、名前を呼んだ。]


 ……、っ…ひゅ

[返される言葉は『初めて』の『愛してる』。
 返されたことのない、愛の囁き。]

 ん?
 ……はは、うん…ヒュー。

[呼ばれる名は二つ。
 どっちも呼ばれて嬉しいだなんて、贅沢であろうか。
 幽閉される前のものだった【ボリス】も
 この施設に来る前に殺されたはずの【クアトロ】も
 愛しい彼が紡ぐなら。
 零れ落ちそうになる涙が、薄っすらと青い瞳を滲ませた。]

 …ヒュー、―――愛しとる よ。

[やがて繋がる為に、一つになる為にと
 指を抜いた場所に硬い熱を宛がいながら、囁いた。]


【人】 負傷兵 ヒュー

[わざとらしく告げられる『初めて』の言葉。
それが嘘偽りであることを、彼は知っているだろうに。
幽かに苦く残るのは、浴場での記憶。]

 んなこと、言われなくてもわかっての。
 ……酷くしない、ことくらい、

[そう言いながらも、進み入る指先に、反射的に視線は逸らされる。
息を吐き出せば、違和を快楽へと掏り替えていくように。

そんな一つ一つの動作から、自分はやはりこういった行為に慣れているなどと悟るだろう。
その度に誰とどんな言葉を交わしたのか、そもそも抱かれたのは誰だったのか。
覚えていられないのが、ただ、辛かった。]

 ……ッ、 ぅ、そこ、
 そこ、……もっと、

[そんな考えを紛らわすように、一瞬掠めたように触れた箇所への刺激を強請るか。
真っ直ぐに、その顔を見つめて。]

(74) kirisame1224 2015/01/02(Fri) 02時頃

[かつて、誰の腕で抱かれたのか。
それらを覚えていられないのは、これが最後になるように。
これからは、言葉の一つ一つを覚えていられるように。

そういう決心では、この行為は『初めて』となるのではないだろうか。
そんな思いつきを口にしては、甘いと笑われてしまうだろうか。

涙を薄ら滲ませるその頬に、そっと指を添わせる。
唇を、寄せて。]

 ……ごめん、
 愛してる、 ……ありがとう、

[宛てがわれる熱を迎え入れるように、息を深く吐いて。
自ら唇を寄せれば、目を閉じた。]


[もう二度と『忘れてもいい』なんて嘘は吐かない。
 自分が傷付くのも、彼が傷付くのも。
 そんな永遠は、嫌だから。

 はたりと、耐え切れず涙が落ちた。
 ただ一度だけ情けない顔を晒したのは
 彼がごめんなんて、有難うなんて謂うものだから。]

 ……阿、呆。

 もう…忘れんな。
 忘れんく、しちゃるけ。

[頬に添えられた手に手を重ね、指先を絡めたなら。
 ぎゅ、と強くその手を握る。
 もう二度と離さないと、謂えない代わりに強く。]


 ヒュー…、っ

[力を抜くように吐かれた息にあわせて、腰をぐっと進めた。
 熱の切っ先は、慣れているだろう『初めて』のそこへ
 ゆっくりと押し入っていく。

 吐き出す吐息は、甘い。
 繋いだ手は離さずに、もう片方の手で頭を抱きしめた。]


 ……何泣いてんだ、ばか、……

[青を滲ませた雫が、頬へと触れた掌へと落ちる。
掌を滑らせるようにその雫を拭えば、身体を寄せて刺青の瞼に口付ける。

その涙に濡れた掌は取られ、指と指が絡みあい。]

 ん、……忘れない、……忘れないで、……思い、出していくから、

[過ごした時間の、一つ一つを。
少しずつでいい、思い出していきたい。
その決心を、誓うように、掌を握り返す。

指が快楽を齎していた時間は、本当に僅かだった。
指の代わりに押し入る熱に、く、と喉が反る。
それを捕まえるかのように伸びてきた手に導かれるように、再び顔を寄せて。]


 ……は、ァ、……ぁっ、 あ、 
 な、ァ、……はい、 った、……?

[震えた声で、問いかける。

背に回したままの片方の腕に、力を込めれば口付ける。
暫くは動かないでいて、と、小さな声での『お願い』を。
そうして、暫しの後に動いていい、と掠れた声で呟いた。]


 だ、れが …泣いとるか

[落ちた雫は頬を伝い、掌を濡らす。
 【4】に寄せられる口付けに、瞼を一度だけ閉じた。
 涙を拭う掌に掌を重ねて絡め。]

 …ン。
 一緒に、思いだそな?

[忘れてしまった時間を、少しずつ。
 たくさんの景色を見ながら、一緒に、二人で。
 握り返された手に、唇は柔らかな弧を描く。
 掴まれているのは掌であり、もっと更に奥。
 とくとくと、鳴り響く鼓動。

 赤い頭を捕まえて、顔が寄せられたのなら
 仰け反りかけた喉に唇を添えて。
 愛しさに、何度も薄い皮膚を啄ばんだ。]


 …、ッ …ん……全部。
 わしら…繋がっとる …よ?

[は、っと熱い息が洩れる。
 まるで包み込まれるような下肢の熱。
 小さな『お願い』も、まるで煽るようにしかならず
 繋がる中でひくりと動いてしまうのは、仕方がないことだろう。
 それでも掠れた声が許可を出すまで腰は動かさなかった。]

 ……動く、ぞ。

[一呼吸、熱の篭もる囁きを落とせば
 もっとと強請られた場所を擦り上げるように
 ゆさゆさと腰を揺らし始める。]


[繋いだ指先から抜けそうになる力を、必死に留める。
反らせた首元へと唇が降る度、その指先は幽かに跳ねた。

全てを納めたと、その声に数回に分けて息を吐き出す。
意図的に動いていない、そうはわかっていても内側の動きに身体は震える。
時折、きゅうと裡を締め付ければ、あ、と短く声を漏らした。]

 ……ん、……動いて、 ……動いて、いいから、

[滅茶苦茶に、とも、好きにしろ、とも口にしなかった。
口にせずとも、きっと応えてくれるだろうからと。
揺する動きに、応えるように腰を動かして。]

 ……は、 ……あ、っ、あッ、あ、 ぅ、ッ
 んっ、 ……っは、 くあとろ、……クアトロっ、

[的確に擦り上げていく動きに、高く跳ね上がる声。
触れられずとも、自らの熱は先走りを零して。
両の足をその腰へと絡めれば、もっと深くを求めるように、全身でその身体を抱きしめる。]


[絡んだ指先を軽く擦る。
 口付けに跳ねる指先に、きゅっと力を入れて絡めて。

 零れる吐息も、裡を締め付ける動きも
 短く零れ落ちる声も昂ぶりをただ促すだけで。
 動くのを我慢しろだなんて、酷な『お願い』をするものだ。]

 阿呆、んな……煽ん…な──、っ

[壊してしまうつもりはない、けれど止められそうもない。
 淫らに動く腰使いに煽られて、次第に息は荒くなる。
 打ち付けたい、突き上げたい衝動。
 抑える気など更々となくて。]

 ひゅ、ぅ…ッ!
 ……は、っ…、ヒュー…っ

[動けば動くだけ、締め付けられる感覚に中へと滑りを溢していく。
 彼の茎からも雫が溢れ出したなら、それも繋がる場所へと伝い
 摩擦の痛みを和らげる潤滑剤になろうか。]


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