303 突然キャラソンを歌い出す村4
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――天獄学園:屋上――
さてと。 オレの都合でこっち来ちゃったけど、寒いよね。 これでも着てて。
[ファーのついた気に入りのジャケットを脱いで、ヨーランダに羽織らせる。 座ってもらうようなところはないが、せめて積もりはじめた薄雪を足先で払って居場所を作った。]
ん〜〜、どっから話そうかな。 とりあえず……
神様って、信じる? 信じててくれてると、嬉しいな。
[どう聞いても新興宗教勧誘のそれだが、にこやかに切り出した*]
(102) 2020/01/05(Sun) 20時半頃
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後で、礼拝堂に行かなくちゃな…………
[目眩のような感覚に、また苛まれ。
その原因を突き止めるべく、あの箱の元へ行こうと。**]
[音坂舞は、天使でも堕天使でもない。
悪魔だ。
生粋の悪魔だ。
人を、生あるモノを、誘惑し堕落させる存在。
その誘惑は、時に耳元で囁かれているかのように聞こえ、時に背後から刃物で貫かれたかのように感じるだろう。
近づく足音は優しく、気が付くと傍らで支えてくれる。
その全てが罠だと気付かせることもないまま、…――。*]
箱…?
何だ、君はなんか、変わった奴だな?
未完成の悪魔、というのもあるものなのか。
まあ尤も、悪魔かどうかもわからないか。
[ ごぽ、と水音が嗤うように上がった。]
へえ…素質をあげるのかな。
あの眼鏡天使が見えるなら、相当だ。
成程ねえ、面白そうだ。
いいねえ、若い情動には素直になったらいい。
その箱について進捗あったら教えてよ。
[爽やかに後押しするように声は言う。]
―――、
おやおや。
皆、随分元気がいいね。
本当、流行ってんのかな
こういう挨拶。
[悪意の篭った音色に、どうやって鳴らしていると言うのか、水音交じりの口笛が上がる]
[普段はあまり耳を澄ませない水の奥の音、耳を傾け、]
…、へぇ
[普段、足を運ばない礼拝堂にあるという箱の話。
興味を示す声を届ける。]
――、…最近の定義が難しいな。
[こぽ、と水音に返事を混ぜて届ける。]
ほ〜ら、
現代社会の繊細な子が此処に居るんだぞう?
もっと労わってあげなくていいのかい?
おっ いいねえ
欲望に真面目な若者。
いい進捗を楽しみにしているぞー!
[ 相手が今眩暈のような感覚に苛まれているのも
知らぬ風に、声は爽やかにエールを送る。
器用にも水音は三三七拍子を刻んでいた。]
…、流行には疎いけれど
そう、だね…―― 挨拶か、
[ぽつぽつと返事を水音に返すが、三々七拍子と混じってしまった。]
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そうだねえ。 両方大事、って言いたいところだけど、若干こっちのほうが大事。
[事情を話すことと、話したあとの評価に関わること。 どちらが大事かと言われれば、先に必要なのはこちらの質問。 彼女の目の前に出た二択を見ることは叶わなかったが。]
へえ。もちろんとついた。 いいね。大正解だ。 正解のキミに大サービスなんだけど――
[素直な少女の反応に、表情は笑みが深まる。 機嫌のよさを表に出しつつ、両肩をぐるりと回した。]
(111) 2020/01/05(Sun) 21時半頃
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おや、哲学的。
若い子相手に通じなかったら
最近じゃないんじゃないか?
早速若い子が戸惑ってるみたいだがね。
[ 所詮は雑談。と、雑な返しをする]
若しかして昔から
こういう悪魔のテンプレみたいな
イキり感のある挑発的な挨拶が流行っているのかい?
まあ私は君達から見れば堕天使だろうから
所詮、偏見乗せ乗せの所感だが。
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天使って信じる?
[ばさり、背に大翼を広げる。 信じる信じないに関わらず、否が応にも見せつけるさま。
白い翼は、畳まれて頂点になる風切羽の周りだけ、薔薇色に似たピンク色のグラデーションになっている。]
(112) 2020/01/05(Sun) 21時半頃
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日々悩み多き繊細な若者を相手にしているよ。
悪魔も数多いるが世界もまた広い。
天獄市に転k…いや来てから数年経つが、
…、随分と物騒な事になってないかな?
[水音にひとつため息を混ぜて、]
誰かと話すのは、実は…久しい。
だから、挨拶のつもりではなかった。
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ま、信じないって言ってもこの羽にタネも仕掛けもないし? 外れたりしないから千切ろうとかしないでほしいんだけど。
あ、でもこの色は天然じゃないよ。染めてんの。いい色っしょ。
[聞かれてもないことをべらべら喋るタイプの男だ。 選択肢の合流地点なわけではない。]
そんでね。 天使って、天に選ばれた人がなるんだけど。 その前に、本当に天使になれるかどうか? 見定めたりしなくちゃいけないわけ。
[ヨーランダの頭の中には疑問符が山ほど浮かんでいるかもしれないし、混乱が全身を支配しているかもしれないが、構わずに話し続ける。]
(113) 2020/01/05(Sun) 22時頃
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おや。若しや指導者か何かかな?なら職務怠慢だ。
導いてやりなさい、
疑問を持つ青少年が其処に居るんだぞ?
[ごぽぽ、と まるでくつくつ嗤うように
小刻みの水泡音が上がる]
そうだねえ。この界隈は随分と賑やかだ。
善いことじゃないか。嫉妬しちゃうね。
[ため息に、大きな水泡音が上がる。]
へえ。
友達少ないのか?
難儀なことだな、悪魔も
[あけすけに言ってのけた]
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でも天使って結局さー? 天の御使いなわけだから。 仲が良くない奴らもいんのよ。 さっきのみたいな堕天使とか――
[それ以外にも、微かな気配を感じている。 悪魔のたぐいか、また堕天か。 さっきまではあいつの気配が濃くて読みきれなかったが、アレひとりじゃないらしい。 害成すものかそうでないかまでの判別はつかないが――少しでも不穏なことがあれば斬るか、と腰の細剣に手をかける。]
なもんだから、今のうちにどうにかしちゃお、みたいなのも当然あるのよ。 そーゆーのからキミを守ったりなんだりするために、はるばる天獄まで来てみちゃいました。
[にこ、と笑みを浮かべて、そこそこの爆弾発言を投下した*]
(116) 2020/01/05(Sun) 22時頃
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んん?? 口に出すも吐き気がする、
お綺麗な挨拶を知りたい?
パーティでも行くつもりかい?
まっさかタダなんてそんな都合のいい話は無いだろ?
口直しの受講料が欲しいねえ。
勘が良いなぁ。
大丈夫、ちゃんと仕事はするよ。
[嗤う水音はリズムを刻んで聞こえる。]
――…、… そうだね
[嫉妬しちゃう、と聞こえ、僅かに間を置いて
美味しそうな単語を味わう。]
それじゃぁ、君がなってくれると嬉しいな。
僕の、友達にさ。
ふふっ
[ 口調から感情を読み取れば、毀れ落ちる笑み。]
いや、笑って失礼。
これから仕事の予定だから、
挨拶は顔を見て会った時にしよう。
その時に、その、煌びやかなのをひとつ…頼もう。
勿論、僕もお返しはさせてもらうよ。
おや、まずそっちが当たったか。
別案でそうじゃなかったら…
おっと。これ以上は青少年の
聞こえる可能性があるものでは言えないな。
[規制音が如く伏せるようにごぼごぼと水音が
上がった痕に、興味もなさげな声があがる]
おやおやへーえ。
堕天使の「お友達」が欲しいのかい?
[ぐら、と煮えるような水泡音が響く]
いいとも。
「欲しい」「嬉しい」、
そんな言葉程、魅力的な響きは無いね。
では、今後とも宜しくしてくれ。
で?契約書でも作るかい?
「わたし」以下甲と「君」以下乙は
数分程度の楽しげな雑談を義務とします、
みたいな?
ん? 失礼だと思うなら
何か益になる形で謝罪してくれ。
わたしは強欲だからね。遠慮なんてしないとも。
[そう冗談のように言ってのけ]
んん、取引になってしまったか。
面倒だし癪だがご趣味の悪い
「お友達」の天界デビューとやらに
助力してあげようじゃないか。
欲しい。
天使にも堕天使にも、
友なんて呼べる者はいなかったから、
…欲しいよ。
[静かな声色、水音と共に伝える。]
[承諾の言葉が返る。
自然と口元が綻んだ。]
ああ、宜しく。
[素直な欲を吐く堕天使を好ましく思う。
優しく傍らに立ち寄り添う。いつものやり方だ。]
…、ただ、友達って契約が必要なのかい。
悪魔みたいだね。
…、面白い――。
[ごぼごぼ、水疱の音が沸き立つ。
昂る精神状態、隠す代わりに歌う事にしよう。
聞いて下さい。『友』]
――♪
友、君を想う
君の声が震える時は いつ
君の身体が壊れる時は いつ
大切に育てたモノほど
この手で掴み
苦しむ顔を見たくなる
友、君を想う
君の心が罅割れる時は いつ
君の魂が闇に染まる時は いつ
水をあげて育てた花を
この手で手折る
瞬間が…たまらない
こんな歪んだ僕と
「友達になってください」
こんな歪な僕と
「毎日雑談してくれますか」
友、君を想う
「僕は君の強欲が…、好きだよ」
―――(囁くように)loving you …
――♪
君に出会う楽しみが増したよ。
[しっとりとアルトのボイスで歌い上げた歌は、水音が混じらずクリアな音声でお届けした事だろう。]
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――天獄学園:屋上――
[ぽかんとしているヨーランダ>>118を前に、こちらもきょとん。]
あれ? ああそっか、一番大事なとこ言ってなかった。
天使候補生、おめでと。
[この場に何人いようとも、笑みの向くのは白鳥ヨーランダただひとり。 寒空の下、上着を貸したのもひとりきり。]
どうして、っていったら、学校の中でこんなこと堂々と言ったら大騒ぎになるからって理由だけど。 とりあえず、キミを守りに来たって意味、伝わった?
[ストリングスのメロディが、粉雪の空に混じり出す――]
(133) 2020/01/05(Sun) 23時半頃
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――♪
Lovely Little Lady まだ目覚めてなくても 運命の歯車は回りだしてる
だからキミが 傷つかないように この翼で包み込もう 蕾がいつか 花開くように ずっと――
[歌いながらヨーランダの背後に回るように歩み、言葉通りに彼女の肩を翼で包み込む。 近づくほどに、すみれの香りがはっきりするだろう。]
(136) 2020/01/05(Sun) 23時半頃
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