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[
元々、目はあんまりよくないし。]
そういえば、子どもの頃って、こんな熱さばしのしーとなんてなばったから、氷枕とか、あとおしぼり濡らして乗っけてばしたよね。
[ゆっくりと話しながら、ごろんと横を向いて、執筆風景など眺めてみる。]
横向いても落ちないし……。
[便利だなぁと、しみじみ。]
…………。
そういべば凛堂さん、それっていま、なに書いてるんべすか?
[すごく、ものすごく今更だけど。
隣人が執筆業をしてると知りながら、自分はその本を、一冊も所持してなかった。]
今度、読んでびたいです。
[謙虚で優しい人だなというのは、前から思っていたことだけど。
そんな彼は一体、どんな物語を綴るのだろう。
今更で、失礼かとも思ったけれど、気になりだしてしまったから。
聞いてみた。*]
[
余裕を持たない男に、その真意を知る術はなく。
この行為の先にある未来、二人の距離が埋まっているのなら
男が、その秘密を知る時も来るのだろうか。
その時が来てもきっと、笑うこともなければ
馬鹿にすることもないのだろう。]
雑炊作ったのは偶然ですけどね。
ちょうど買い物中に連絡してよかった。
[いやもしかしたら、別のタイミングでやってきても結局買い物に出て作った気もするのだけれど、ちょうどよかったのには違いない。
たいしたことはできないが、力になれたのならよかった。]
少し寝て落ち着いたら、林檎も食べま――
あっ。
[林檎で思い出した。自宅に帰った時、ペティナイフも持ってくるつもりだったことに。
まあ包丁で剥けばいいかとすぐに思い直したが、不自然に出てしまった声はもう戻らない。]
[
その身の反応が示す昂ぶりは、同調するように、男にも痺れを齎した。
──他の誰でもない、俺の手で、声で、こんなにも稜が。
水音が増すのと比例して、下腹部の痺れは熱へと変わり、質量を持ち始める。]
…………稜、……その声、俺すげー好き
[聞くに耐えないという彼の内心知らず、熱に浮かされたように、零す。
掌に些か邪魔をされているのが、勿体無いくらいに。
もっと聞きたい。もっと。]
[とうに反応しきった下腹部のそれを
寝着ごしに、強く幼馴染の身体へ押し当てながら]
ん、……他のところって?
[何処だろうな、と勿体ぶるようにゆっくりと
強張りから開放された身体を、男の手が這う。
そうしてその手は下腹部に至る道を辿り、
しかし熱の中心は避けて、触れないまま
意地悪そうに腰や、太腿のラインをなぞるばかりで*]
[直接液晶から文字を読もうとされているとは気づかないまま、手をキーボードに乗せた。
アウトラインエディタでいくらかに章分けされたテキストを開き、かたかたと打鍵音をさせる。]
そうですねぇ、今は便利になりましたよね。
氷枕って、タオルに包んだりするじゃないですか。
でもそうするとなかなか、冷たさが弱いっていうか。
もっと冷たいほうが気持ちいい気がして、タオル取っちゃったりして。
でも氷がゴロゴロして寝づらいしすぐ溶けるし、冷えすぎて寒気するしで親に叱られたりしたなぁ。
[口を動かすと、キーを打つスピードは遅くなる。
それでも別に焦る仕事じゃないから、気にもせず。]
今は、ライトノベルですね。
何冊か出させてもらってる、連作の。
[読者も出版社も拾ってくれた編集さんにも感謝のしきりだ。
これのおかげで、ほそぼそでもやっていけている。]
他にも時々、単発で記事のライターやったり、ゲームのシナリオの手伝いとかしてますけど。
小説として本になってるのだと、単作のやつもあるんで、そっちなら今度、持ってきますよ。
[献本を受けて、一度読んだあとそのまま本棚にしまわれている文庫本。
読んでもらえるのなら、本もそのほうが嬉しいだろう。]
[今書いているのは、扉シリーズと題された連作の小説。
記憶を失った青年が、無数の扉のある奇妙な空間で目を覚ますところからはじまる。
扉の先はそれぞれ全く違った場所に繋がっており、扉の先に出ても、事あるごとにこの空間に戻ってきてしまう。
青年が自分の記憶を、そして扉空間がどんな場所なのかを探し求めるのを主目的に、扉の先での人々との出会いと別れや、様々な事件に巻き込まれるのを描いたライトノベルだ。
今回の青年は、扉の先で口の利けない少女と出会い、不思議と導かれるように霧立ち込める街へ迷い込んでいく――という導入になっている。
この先の展開ももちろん考えてはいるが、そこは秘密だ*]
【人】 紅客連盟 イスルギ[少しすると、宇原が手のひらに届くところに頭を寄せてきた。 (142) 2018/12/02(Sun) 01時頃 |
[さて、目的も果たしたし狭いし息苦しいし、そろそろ脱ぐか、などと考えていた頃だ。
宇原がそっと、とても優しく…背後から抱きしめてきた。
28年。
岩動が女性とお近づきになれなかった時間だ。
同性の友人とは、じゃれて接触したこともあった。
だがもちろん、慣れるほどの経験はない。
それも男同士ということもあってもっと乱暴なふれあいだ。
ところが、今回はどうだ。
優しく、慈しむように。恐る恐ると抱きしめられた。
他人にこんなに優しく触れられたのは……初めてだった。]
[あまりにもふわふわと、優しく触れる手付き。そして塞がれた視界…
次にどこを触れられるか予想がつかず感覚が研ぎ澄まされる…
この感覚、我々は知っている。
──目隠しプレイ…!!]
ウツギくんこれ目隠しプレイみたいになってる!!
[さすがにもう、笑いを堪えられなかった。
病人を捕まえて一体何をしているんだ、と思いながらもケタケタと笑い転げた。]
【人】 紅客連盟 イスルギ[宇原が抱き枕カバーを全て剥ぎ取ると、その勢いでメガネがぽろりとベッドの上に落ちる。 (144) 2018/12/02(Sun) 01時頃 |
【人】 紅客連盟 イスルギ[眼鏡を拾い上げてかけ直すと、ベッドに転がった体温計が目に入る。 (145) 2018/12/02(Sun) 01時頃 |
【人】 宇宙原理衆 ウツギ[ごめんちょりんとは何時代なんだとか、しょこらちゃんのがんばりとか、目隠しプレイとか、包茎チンポマンとか、いろんな紆余曲折的なものがあった。 (146) 2018/12/02(Sun) 01時頃 |
りんご、はい、食べ……、……ん?
[
けれどその後の言葉も特になさげなので、気にしないことにした。]
そう、ごろごろして寝づらいんですよね。
俺、ちっちゃい時、ごろごろして気持ち悪いばばってキャップ開けぢゃって、布団べじょべじょしで怒られたことありばすよ。
あと高熱出たとき、母親が、一晩中あたばのタオルかえてくればび。
大変だったぼなって、思いばすよ。
[
少し、ほっこりした。
凛堂さんのキーを打つスピードが遅くなってることには、気付けなかった。]
あー……らのべってやつ。
あで普通の小説となにが違うんべす?
[
へー、記事のライ"……ベフッ……ライターっていぶと、お店とか作品紹介びたいな、です?
そぶいうの考えて書けるの、すごいですよね。
はい、ぜひ。
あんばし本とか読んでないんですけど、なんか気にばるんで。
読んでびたいです。
【人】 宇宙原理衆 ウツギ え? (147) 2018/12/02(Sun) 01時半頃 |
あ、そだ。
あの、かわりて言ったばなんですが。
そこの編みかけの帽子、出来上がったば、凛堂ざんもらってくだばい。
たぶん俺より、似合うと思うんで。
[帽子は、あとはてっぺんの編目を少し減らし、絞れば、完成する。]
……ボンボン付けばしょうか?
[白くて、おっきいやつ。
それは冗談だけどと、笑っておこう。*]
【人】 紅客連盟 イスルギ ウツギくんはNTR地雷かあ… (148) 2018/12/02(Sun) 02時頃 |
【人】 紅客連盟 イスルギ[「理不尽!!!」と文句を言われようと自分が言い出しっぺだと抗議されようと、彼が体調を崩していることと、体調管理をさぼって遊んでいたのは紛れもない事実だ。 (149) 2018/12/02(Sun) 02時頃 |
【人】 紅客連盟 イスルギ うわ!!!!!! (150) 2018/12/02(Sun) 02時頃 |
ん……、ああ、いや、林檎剥くのにナイフ持ってこようと思ってたんですけど、忘れたなって。
包丁で剥くんで大丈夫です。
[口から出てしまった音は戻らないから、あははと苦笑い。
気にしないでくださいと締めくくって、大丈夫と何度か頷いた。]
ああー、僕は開けまではしなかったですねぇ。
あの、たぽたぽした感じが好きだったのもあって、開ける発想がなかったのかも。
[布団が濡れるのは大変そうだと、顔も知らないお母様に同情する。
懐かしい話は気が休まって、手が止まっても気にならない。]
め、いさぁん…… く
くるしぃ……
[と押し付けられた姿勢で、布団に顔を少し埋もれさせたまま、苦しげに口を開けて、はあ、はあ、と息をした。]
【人】 宇宙原理衆 ウツギ (152) 2018/12/02(Sun) 02時頃 |
【人】 宇宙原理衆 ウツギ (153) 2018/12/02(Sun) 02時頃 |
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