3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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できれば、ケイトみつけて
みんなで帰れると、いいな。
[それは本当に夢みたいな話だったとしても。]
――…、
[声が。]
…ヘクターは、 もう いないのに
[――帰れる?帰れない。 かえ…― い―]
ああ、そうだったな。
もう、はじまちまったから、戻れないのか……。
…… そう だね。
[低い声に は そう、返した。
けれど、覚えている。
クラスメイトを 殺した 感覚 は
どろ とした闇の中、だけど。]
ケイトを みつけ よう。
[ひとりで 哭いているから。]
そんなのであっさり終わるなら、ここまでおおごとにならないんじゃ?
[呆れたような溜息ひとつ。]
じゃ、覚悟を決めるしかないのか。
――……
[ぼんやりと]
ケイト探しはあきらめたくないな。
ただ、鬼は外、かな。
…… ヘクターも、
サイモンも
(ディーンも)
居ないけど。
戻れるなら 帰れるなら
帰れよ。
[いつかも 言ったような 言葉。]
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―― 3B教室 ――
モテ死ぬって、ハーレムで腹上死? さすがにそれは勘弁かな。
[軽口もそこまで。疲れたように右手がだらりと下がる。チョークがカツンと落ちた。手首の痣と、肘の内側が、警告するように痛む]
そう、ドッペル。あいつの見てくれで、女子の頬にキスしても、偽者とばれないと思ってるあほなやつ。 ……いや、本人は否定してたけど、他から情報がね。
[あの混迷は、上手く言えない]
…王子さん? まあ、仲が良かったら、なかなか認められないんじゃないの。もしくは、そいつも知らなかったか。
[画材ポーチからぼろきれ一つ取り出して、チョークを右手に結わえ付けようと悪戦苦闘]
(424) 2010/03/03(Wed) 23時頃
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…… ケイトを見つけたら いい 。
[呆れるような溜息。
こちらも嘆息する。]
だったら、ヒントも無しに殺し合わせればいいじゃないか。
[ただ。]
ケイトを見つけて、終わりって気は、確かに、しないけど。
[ケイトは隠された、今の自分たちと同じ、なら。と言う前提で。
それなら 隠したのが 居る はずで。]
……それでも、
送るのでも。
……ケイトは、…
見つけてやり、た… ――
ケイトより厄介な奴がいる可能性は、低くないな。
[眉間のシワは更に深い。]
そうだね。
みつけて ほしいって。
[こえ を あげている。]
ここにいる、って 言った
僕も みつけたいよ
…… みつけたい。
[そうすれば。]
[みつけたい。]
『でも、そろそろ』
『送ってあげないと』
『寂しがるよ。』
『寂しいのは、可哀想だよね。』
[闇 が 人 の 心を 覆う様に 囁いた。]
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―― 3B教室 ――
あー…… そっちは思いつかなかったな。何か、本来のアイツが見えなかったし。葛藤する気配っての? 全体的に、やらしかったんだよ。
[ピッパに襲われかけたくらいしか経験がないので、あまりぴんと来なかったらしい]
さぁね。 でも、風紀委員と生徒会長って仲好いものなんじゃないの。
[適当だった。 手伝うと言ってもらうと、迷ったのは刹那。振り返って、右手を差し出した]
……悪いな。反対側の手だったら良かったんだが。 ありがとう。ごめん。
(442) 2010/03/03(Wed) 23時頃
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『そォしないと、 ケイトを見つける前に』
『闇に喰われちゃう よ?』
『皆は 鬼 を探して る』
『ケイトは 私たち が 探してあげよ。』
[3年B組の会話。
誰が 殺したのか、とは言わない。知っている。
誰が そんな事を言ったのだと 思っただけで。]
『ここに居る 人を 死んでるって 言いふらしてるのは誰かな。』
『その子でもいいし』
『面倒な いじめっ子でもいい』
『ああ、君は こちらへ呼びたい子が、いたっけ。』
ああ、
盗み聞きした奴は、誰かが一人みてりゃいいだろ。
あとは呼んでやりたい奴、呼んでやりな。
盗み聞きする子
見ててあげればいいの?
わたしの 眼 で見ててあげましょうか?
ああ、じゃ、アンタが見てて、くれるか?
俺は、呼びたい奴のこと、考えとくよ。
スティーブンス先生はそろそろダメじゃないかな…
このまま勝手に消えちゃいそうだ。
あぁ、俺はメアリーを迎えに行くけど…
盗み聞きのジェレミーを誰か見張って置くのもありかな。
気があいますね、用務員さん。
[かすかにわらいごえ。]
僕は ……誰でも良い よ。<<マネージャー ピッパ>>でも<<長老の孫 マーゴ>>でも<<華道部 メアリー>>でも。
『寂しくないように、送ってあげたい』人は、居るけどね。
[ああ、そうだ。送ることは 悪いことじゃないんだよ。
ビー玉に印がついた時の 声 を思い出す。]
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―― 3B ――
……まあ、会えば分かるよ。
[自分の言語センスの酷さは自覚している。肩を竦めた]
さあね。人間、もってる側面なんて1つじゃないんじゃない。「本当の」面なんてあるのかね。 ……フィリップは、何か隠しているわけ?
[本当の自分、と言われても、なかなか思いつかない。 固定を手伝ってもらえば、左手が自然、握りこまれていて]
……ありがと。 まあ、きつくないかって言われたら、否定は出来ないかな。泣きたくなるね。叫びたくなるね。それを確かめるために、こんなことやってるところがあるし。
まあ、でも、前にフィリップがいるからな。自分の体が消えていくってのは、かなりの恐怖だろ。お互い様だ、きっと。
[達観というよりは、どこか諦めたような、そんな声音。 じっと、手首の筋を見つめる]
(468) 2010/03/03(Wed) 23時半頃
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……早く、これが終われば良いな。 こんなことに意味がないって、あの子が早く気がつけば良い。
[願うように、呟いた]
(469) 2010/03/03(Wed) 23時半頃
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―― 3B ――
まあ、そうだな。 全面を見せられるなんて器用なことはなかなかない。 気づいてもらいたいのに、もらえないのは、辛いな。
―― でも。多分、全部を分かり合えるなんて、ないからね。全部分かり合えたら、それは自分と変わらない。一緒にいても、寂しそうだ。
[遠い目をした。 溶け行く体の話しになれば、まだ残っている彼の腕を左手で触れて]
大丈夫。誰だってそうさ。死んだら何も残らない。 でも、きっとその分何かを得るんだ。
[残念ながらあんまりフォローになってなかった。 ただ、怖いね、と言葉を重ねて。ふらつきながらも立ち上がる]
(496) 2010/03/04(Thu) 00時頃
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