199 Halloween † rose
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[roşu-aprins、緋結晶公を意味する一文は、
魔物と呼ばれる者しか、視認できない。*]
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― ハロウィンの来るその前夜 ―
[結局バケモノが実際にいるのなら友達になってみたい、と言ってのけた青年の勧めた宿に部屋を取った。 部屋に置いたのは荷物のみで自身は屋根で一晩を明かしたが (だって部屋の内装を万一にも焼き尽くしたら困る。)、悪魔にとっては室内も屋外も、人の世であるという点では何も変わりはしなかった。]
……相変わらずトボけたイカレ野郎達だぜ。
[屋根の上からでも目立つ橙の灯りを数え飽きた所で呟いた。 生と欲望に悪魔顔負けの執着を示し、そのくせ脆弱ですぐに濡れた犬のような顔をする―― 猫も犬もどいつもこいつも、毛の生えた生き物は嫌いだ。
逝き場をなくした魂。遠ざかる灯り。あのランタンはあんな陽気な橙ではない。 もっと もっと、どうだったのか。 弄んでいた菓子を食い尽くした悪魔はその先の思考に至らず浅い微睡みに身を投げた*]
(7) 2014/10/20(Mon) 17時頃
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― Halloween morning ―
[朝、商店が開店し始めると同時に商店街の菓子店を順繰りに巡る男の姿あり。 あれを少し、これはもっと そして店を出る前には広場で出し物をするので宣伝よろしく、と言い残して。 朝に狙うのは数を限られているものや評判の菓子。 それ以外は後に趣いても、菓子交換やショーへのチップとして投げ込まれる可能性だってある]
っしゃ、まーずはこんなモンだな。 ここで今年の期待の新星からひとつ……あ?
[菓子を摘もうとした指が止まる。 >>3ガラス越しの文字を辿る。]
お手伝い?……へぇ?
[最後の一行――署名?からごくごく微かに魔の香りを嗅ぎ取った。 しまった、明日もハロウィンならば報酬と称して一夜の宿をせしめたものを そんなありえない思考を抱きつつも、好奇が浮かぶ。 扉に手をかけてみれば容易に自分を内側へ誘ってくれた]
(8) 2014/10/20(Mon) 17時頃
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”Dear Mad Sleeping beauty”
”諸々の挨拶は省くとしよう。何故ならオレとオレの利き手は、気が長くない。
もう朝だが、表の張り紙の有効期限はまだ切れていないのか?
手伝いが出来るかどうかにかけてはオレの綿密なスケジュールにご機嫌伺いをしなければ分からないが...
正直 ...正直に言って、あの張り紙をしたヤツは『面白そうだ』。
気が向いたらこの手紙を託す相手に命じてオレへ便りを運ばせろ。
速度はお墨付き、そよ風より速い。
From (heat haze)”
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[爪の先で羊皮紙にメッセージを書き付けた。 恐らく通常の人間の目には映らない文字列。 袖口から現れた掌に収まるサイズの蜥蜴に抱え込ませ、カウンターへと立てかけた。 店主がなかなか現れないようならば自ら届けにいくようにも命じて踵を返そうか
>>5やけに紅く煌くブローチに見送られて*]
(9) 2014/10/20(Mon) 17時頃
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[蜥蜴に運ばせたのはそう曼くない文面。]
「陽炎さんへ
こんちには。
張り紙の期限は切れていません。
手伝いの簡単な内容を綴るのなら、
商品の手入れや、表への配送でしょうか。
日中の空いた時間のみで構いませんが
いかがでしょうか。
今は店に居ります
roşu-aprins.」
[どんな人物かは解らないが、使いの置いていった羊皮紙からは
陽の光に照らされていた其れとは異なる熱を感じた]
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[硝子細工や小物の並ぶ不思議な店を後にして何程後か。 仮装は迷った末に仮面舞踏会のそれにした。 夜のパーティーにもそのまま赴きやすい、それに]
Happy Halloween!! 我はケット・シーぞ!!ハッハァ!! 怖いか?ニャァーーーオ!!
[でっかい猫の仮面を着けて猫の妖精のふりなぞするのは日頃気紛れな某使い魔に仕返しをしているようでいて愉快だ ――と、猫の鼻、もとい中の男の鼻が甘味の気配>>24>>26をまた嗅ぎ取った。]
(29) 2014/10/20(Mon) 21時頃
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フーム、あいつら人間……かな。 だな。
[昨日に増して誰が何だか判り難い。 ミイラ男はどこかの薬屋の店主と比べると遥かに生気に満ちているし、相手の男は この町のどこかで聴いた声をしていた。
>>22思案の間に足元から這い上がってきた蜥蜴の気配。 どでかい猫面を外して文面をちらと確認した。]
ハーン。OK、手伝ってやろうじゃん?
(34) 2014/10/20(Mon) 21時半頃
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シーシャは、仮面をつけ直して駆けてくる足音>>33の方向を一瞥。
2014/10/20(Mon) 21時半頃
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[此方に駆けてくるのが使い魔だと見るや 駆け寄ってくるのを待ったのも瞬時のこと、自ら踏み出した。 人の世で暴力沙汰はまずい。ならばどうしたものか]
ニャァーーーーオ、楽しそうだなぁクロネコちゃん?
[猫撫で声で飴玉ひとつ、彼の持つカボチャ・バケツに放り込む。]
(45) 2014/10/20(Mon) 22時頃
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どこほっつき歩いていようと自由だがなぁ、本当に”自由”にしてやろうか?
んんー?シャルルさんよぉ……
[魔物の吐息に乗せてすれ違い様に囁いた]
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[仮面というもののなんと便利なことか。 魔物の本性を覗かせてもバレやしない。]
さぁさぁHalloweenを楽しむ仮装の皆さん、モンスターの皆さん!! 本日限定、場所は広場。 稀代のマジック・ショウのお知らせですぜ!! 笑顔が悲鳴に、悲鳴を笑顔に!!
拾え拾えー!!
[クシャミに囁きを落とした直後、昨日とは打って変わってファーのついたマントを翻す。 札をパロディにしたチラシが舞う。著名人の欄にはジャック・オ・ランタンがニンマリしている
あわよくばクシャミの手元にも幾ばくかチラシを『配れ』と押し付けて、そろそろ文通相手の元へ向かおう*]
(48) 2014/10/20(Mon) 22時頃
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― →マーケット街北端・ガラス雑貨店「Curcubeu」―
[目的地に向かう道中もチラシをバラ撒くのに余念はない。 一年のうちで一番楽しみなハロウィン菓子のためならば地味な内職だってこなす日々だ。 成果を上げるための手段を厭うものか]
種も仕掛けもありゃしねぇ、本物のマジックはいかがかねー!!
[そんな風に大声上げる悪魔である 先刻まで眺めていたミイラ男に夜の住人の疑いを掛けられていた>>15ことも知るはずがなく。]
[やがて今朝方立ち寄った店にまた戻って来た]
ダンスのお誘いに参りましたニャ。 なんてニャ。
[猫の仮面のまま、おどけてみせる。 ダンスパーティーは夜だし、なんだし、と幾つの点に指摘が入るだろう。 カッカッカと笑いながら被り物を外した]
(56) 2014/10/20(Mon) 22時半頃
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ちょ……ボス!?
や、そ、それは勘弁してくれって!
いやマジマジ超マジで!
[思いっきり慌てた念派は届いたか。
何せ、悪魔に仕えていない使い魔ほど惨めなものはないのだから。
このご時世、使い魔も就職難なのだ。]
商品が毀れないマジックなら、見てみたい。
君が陽炎さん?
[表から聴こえた声を拾いあげ。
一応は確かめる為にと、声を濁らせた。]
(うるせぇ。こっちだってマジだ。
テメェがたまにオモチャにしてるオレのトカゲ達がテメェの何倍勤勉か知ってるか?)
[店に到着する寸前、悪魔じみた笑い混じりの念波を返した。
そしてあとは聞こえないふりをすることにした。
人間で言うところのガチャ切り、か*]
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客?違うなぁ。 マジシャン?それも違う。
[>>60やっと対面した相手はケモノ臭くはなさそうだった。 抱えたままの猫の被り物は手の内でニヤリと笑んで元に戻る。
客が丁度途切れる瞬間、]
(64) 2014/10/20(Mon) 23時頃
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その通り。シーシャと名乗ってるぜ。
”マジック”見れば信用するか?
店が全焼しても文句言いっこなしだ。
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[声なき声の語尾は薄紫の炎になり、Halloweenと文字を描いて消えた]
手伝いに来た。 それと、テメェも出かけられる段になったら騒ごうぜ。
[魔の者なのは察しているが種族ごとに弱点が違う。 忌むべき対象があるならそれを避けてハロウィンを満喫しよう、と]
(65) 2014/10/20(Mon) 23時頃
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や、だってトカゲは……!
[あんなものがチョロチョロしてたら、猫として、尻尾切らずにいられないじゃないですかやだー!
……との抗議虚しく]
に"ャッ!!
[切られた。
コレはヤバイ、背中に冷や汗が伝った。]
私は焼かれても死ぬことは無い、が――
屋根が焼け落ちると、天敵からは逃れられまいね。
[消えるその一瞬、現世の炎ではない火に触れ。
残り火を指先に引っ掛けてから、己の指先を灼く。
肉の焦げる匂いはそう長引かず、滲む血液。
ぽろり、と緋色の小さな結晶体が球体となり、カウンタに落ちて
割れることなく、ころころと台の上を転がった]
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透けるのは透明人間にでも任せとくのが利口だろ。 他人の株奪って芸して盛り上がるのは人間様だけで、オレがやるとバッシングされかねねぇ。
[>>69勧められるまま椅子へ腰掛ける 傍らで、僅かに眼光を増した紫瞳が相手の足元を伺う。 手元に鏡があれば向けても見たかった所だがお生憎様だった]
菓子には興味ないってツラだな。 オレが思うにアンタは――
いや、いい。本題に入ろうぜ。あとtrick or treat.
[二人称を常のものと変えてみたのは、下手をすれば自分よりも永く在る者の可能性があるからだ。 そんな真似をしてみせながらもお決まりのセリフは外せない]
(77) 2014/10/20(Mon) 23時半頃
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[――視界の端、転がる緋色の結晶をトカゲが尾で巻き込んで運んできた]
ハハッ!!
万が一にも事故ったら仕方ねぇから日除けにくらいはなってやるよ。
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”報酬”とやらは荷物を置かせてくれりゃそれでいい。
[キリッと表情引き締めて言っては見たが、荷物イコール大量の菓子である]
(79) 2014/10/20(Mon) 23時半頃
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シーシャは、ニコラスに手を差し出して菓子待機。
2014/10/20(Mon) 23時半頃
[メッセンジャーの蜥蜴が尻尾をうねらせ
ビィ玉サイズの緋結晶をキャッチすれば、薄く微笑み。]
ふふ、完全に熔けなければ、死なずに済むかも知れないね。
――地獄の業火と戯れる所を見る限りでは、
妖精よりは悪魔の類かな。
……だが、猫に似た匂いがする
ヘルハウンドになら会ったことはあるのだが――
[恐らくは、彼の体臭では無かろうと検討をつけて]
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悪魔の世も世知辛ぇこって。 ……でもな、不自由の中の自由ってやつもなかなか癖になるっちゃあ、なるぜ
[>>85快楽は無尽蔵ではない。 吸血鬼だというのならそれに関しては骨身に沁みているだろう。 揺れる金の髪、一見対極の色でありながらも]
(94) 2014/10/21(Tue) 00時頃
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――あー、やめろやめろ。
オレは毛の生えたヤツは好きじゃねぇ。
オレの眷属は基本的にコイツらとか、ツルッとしててクールな奴らなんだよ。
[思わず自分の袖を嗅いでみた。分からない。
つ、と背中を汗が伝う 幻覚を感じた。]
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……OK,ニコール。 アンタの居場所なら銀も十字架も心配はなさそうだ。
悪魔と吸血鬼の短期契約、面白くなりそうだぜ!!
[苦手なものに関しては然程遠からず。 はぐ、と大口開けてパイに喰らいつく間にも真っ当らしい依頼の内容にもぐもぐと頷いた。]
壊れる心配も溶かす心配も多分、ないと思うけどよ――随分繊細なモン扱ってるな。
[まさか婆さんとやらを狩ってこいという暗喩じゃなかろうか、と 些かの疑心でもって紅の瞳を射抜き返した。 さくさくもぐもぐとBGMが響き、間に落ちた菓子の欠片を蜥蜴がせっせと尾で掃き集める。 一見、穏やかなティータイム。 もうひと切れ腹に収めたら荷物を預けて配達とやらに赴く心算]
(95) 2014/10/21(Tue) 00時頃
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シーシャは、コイツら、と指したのは菓子屑掃除に余念のない蜥蜴。
2014/10/21(Tue) 00時頃
そうか。
ならば私の気のせいかな
[クールかどうかは、屑に注視を寄せる様から
やや遠いものに思えるが。
パイの欠片が残る口端へ指を伸ばし、取り攫う]
この手の類も初めて見る。
眷属に名前はつけないのか?
[パイ屑を舌で攫い、物珍しげに従僕の挙動を見詰め。]
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悪魔が死なねぇって?まさか。 神にしたって神殺しの剣とかあんだろ。
今でも人間のドアノックのうち三分の一くらいはそういう輩の召喚だぜ。
[>>97そういう点では飽きないといえば飽きない。 楽しそう、という批評に肩を竦めて見せれば肯定代わりにはなるか。 ケモノ臭くないが生臭い男は楽しくないのだろうか、とも思ったが店など構えているあたりからして退屈に首を絞められて……という風にも見えなかった]
(105) 2014/10/21(Tue) 01時頃
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