人狼議事


306 【誰歓5発言RP】かたりかたるるかたりべの

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師範棋士 千早は、メモを貼った。

2020/08/24(Mon) 00時頃


【人】 師範棋士 千早

[出た時と変わらない、白い玄関の扉を開ける。]


 ただいま帰りましたわ。


[語りの会を終え。
山の中、煌々と燃える炎に見送られ。
女が自宅へと戻れば、愛する夫がそれを出迎える。]

(11) 2020/08/24(Mon) 07時半頃

【人】 師範棋士 千早

 
 ええ、とても楽しい会でした。
 一人で満喫してしまってあなたには申し訳ないくらい。

[疲れたかい、と尋ねる夫に。
女は台所で土産に貰った南瓜の風呂敷を解きながら。
微笑みながら、コテージの話などをする。]


 え?

 ええ、そうですね。仕事です。
 占い師として招かれたのでしたね。


[立派な南瓜を斬るための包丁が一瞬止まり。
すぐに女は微笑みを夫へと向ける。]

(12) 2020/08/24(Mon) 07時半頃

【人】 師範棋士 千早

 
 あなたは南瓜お好きだったかしら?

 ふふふ。
 そうですね、忘れていませんよ。
 あなたの大好物でしたものね。


 ……鏡でなくとも姿が映るものは多いのですもの。
 いいえ、独り言ですわ。


[包丁に力を入れて、南瓜を両断する。
続いてもう半分、さらに半分。
煮るために一口サイズへと切り分けていく。]

(13) 2020/08/24(Mon) 07時半頃

【人】 師範棋士 千早

 
 ねえ、あなた。

[鮮やかに煮えた南瓜を頬張る夫に女は目を細める。
美味しそうに食べるその姿を愛おしそうに見つめる。]


 もしも、自分以外の世界が。
 ほんの少しだけ変わってしまったとして。

 それは世界の方から見たら。
 自分一人だけが変わってしまったように見えるのかしら。


[突然何を言い出したのかと不思議そうな顔をする夫に。
女はころころと控えめな、楽し気な笑い声をあげる。]

(14) 2020/08/24(Mon) 07時半頃

【人】 師範棋士 千早

 
 色々不思議な怪談を聞いたからかしら。
 変なことを言ってごめんなさい。

[おかわりはいかが、と席を立ち。]


 でもね、ワタクシ、ずっと幸せですから。


[見知らぬ顔の。
愛しい夫へと変わらぬ微笑みを向けていた。]**

(15) 2020/08/24(Mon) 07時半頃



  ぱた。ぱた。

 




   燃え盛る炎の中で、うさぎのこの身は
   ちいさく、ちいさく 焦がれていました。

   重かった南瓜頭を抱きしめながら、
   散る火花を すうと 肺腑におさめていました。

   熱くは、ありません。
   生きては、おりませんので。

 




  「 わたしは、 」


   人を喜ばせるあやかしでありました。
   誰かのために在るあやかしでありました。
   生前がそうであったので。 

   ―― この性分が変わることは、未だ なく。

   奥方の魂を喰らうても、
   ちいともおなかは満たされなんでいました。

 




  「 南瓜を、ようやっと 
    食べていただけたようでした。 」

  




  「 やつと。
    使いに釣り合うやうなものを、戴けて。 

    わたし、おなかもこころも、いっぱい です。」


[ 死後に見る走馬灯など可笑しなものではあるが。
  そっと、身体を横たえる。
  お前も、そう思うでしょう、と コテージに笑む。 ]
 


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