人狼議事


298 終わらない僕らの夏休み!

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双生児 オスカーは、メモを貼った。

2019/09/02(Mon) 00時半頃


 

[ そっけなく断られるかもしれなくても。

  お祭りに、誘ってみればよかった

  なつやすみがおわるまえにと

  おもってたのに……           ] 

 


 
[  時計の音が、うるさいなあ………  ]
 


[新学期が来る。
 部活に燃える生徒達の涙や受験生たちの焦燥にまみれた夏が終わってしまう。
 私はこの場に留まったまま何処へも行けやしないのに。]

 
 どうして?みんな私の事、なんで置いて行っちゃうのかなあ……。 


【人】 双生児 オスカー

――回想――

[無事に顔の方のお墨付きをいただけたところで、かき氷のシロップ選定に入った。
 何か、何かこう、ちょっと大人っぽいやつがいいんじゃないか。
 そう思って選んだレモン味は、香りだけそれっぽくても、酸味はまるでない純粋な甘さだった。]

レイ姉って、青りんご好きだよね。

[なんとなくだけど、前も選んでいたような。
 そもそも青りんご味って色以外にりんごと違うところがあるんだろうか。りんご味のほうが馴染みがあるんじゃないか。
 そんなふうに思った記憶があるから、きっとそう。]

(13) 2019/09/02(Mon) 01時半頃

[ぽつりと零れ落ちたのは涙なのだろうか。否、それにしてはやけに熱い。

熱い、熱い、熱い……! 業火に灼かれている。狭い銀色の箱の中で。 
瞼の奥からどろりと溶けだしたマグマのようなものに焼かれながら、
  
遠くでカチリと時計の針が動く音を聴いた気がした。]


【人】 双生児 オスカー

――回想――

[くじ引きはハズレの飴だったけど、型抜きは飛行機のやつだけ、なんとか抜いてやった。
 いいか、型抜きってやつはな、細くなるところの手前に溝を掘って、形をシンプルに作り変えるのがコツなんだ。
 気分よく事を済ませたのが功を奏したのか、そのあとあんず飴のじゃんけんにも勝って、2つのうち1つをレイ姉にあげた。

 縁日で食べ歩くと、どうしてすぐ満腹になるんだろう。
 食休みついでに、提灯の並ぶ中を歩く。
 「夏休み、終わらなければいいのにね」そういうレイ姉の横で暮れてきた空を見上げてたら、足がもつれて転んでしまったのは、他に誰にも見られてないといい。]

(14) 2019/09/02(Mon) 01時半頃

[誰にも、見られてないといい。]


【人】 双生児 オスカー

――回想――

……ただいま。
うん、ちょっと転んだ。
大丈夫、だいじょうぶだって。

[帰るなり、泥のついたズボンの膝小僧を指摘された。
 大丈夫だって、心配しすぎ。
 擦りむいた膝はお風呂で少し滲みたけど、それだけだ。
 夏休み最後の1日は、存分に遊んで、ゆっくり休んだ。]

(17) 2019/09/02(Mon) 02時頃

[時計の音がする。
昔買って貰った、目覚まし時計の音だ。]


 
[あたしの両親は娘の死を悲しがってくれた。
              ・・・・・・・
同時に、あたしが死んだことが恥ずかしかったみたいだ。
あたしは然程それを不自然におもわない。
お祭りで釣った金魚が、もし二日三日で死んじゃったら?
育て方が下手だったみたいで、あたしなら恥ずかしく思う。
だからね、そういうところ、家族だなと感じたんだ。

・・・・・・・     ・・・・
家族だけの時間を両親にはたっぷりもらった。
その間に、ひとりだけ、うちに来た人がいた。]
 


 
[あたしの両親は、あたしの死を、
『恥ずかしいから誰にも言おうとしなかった。』**]


【人】 双生児 オスカー

――朝――

[朝が来た。
 学校へ行く時間より少し遅く起きて、カーテンを開ける。
 焦りもしないし制服に着替えもしてない。
 そう、大多数の学生と違って、今日学校へは行かないのだ。
 登校中の学生ズを見下ろして湯悦に浸るつもりだった。

 のに。]

(18) 2019/09/02(Mon) 02時半頃

【人】 双生児 オスカー

え……?

[窓から見えたのは、法被姿で、陽に焼けた肌をてかてかさせた、町内会のおじさん達だった。
 さあ今日もこれから祭りの準備だと、威勢よく笑っている。]

(19) 2019/09/02(Mon) 02時半頃

【人】 双生児 オスカー

[慌ててスマホを見る。ロックを解除する。
 画面には、09/01の文字がはっきり映っていた。
 TVをつけても、ベッド脇のデジタル時計にも、日付のところだけ狂ったみたいに、9月1日だった。]

なん……、どうして……?

[もしかして、変な夢でも見てた?
 今日、今から本当の9月1日?
 なら、それでも別に構わないけど。
 あんまりに、あんまりにもリアルすぎた夢じゃないか?]

(20) 2019/09/02(Mon) 02時半頃

【人】 双生児 オスカー

[それからはっとして、膝を見た。
 あれが夢なら、転んでなんかいないはずだ。
 ベッドの中で膝を擦りむくほど、器用な寝相はしていない。
 そう思って、膝を見た。]

……――

[そこには擦れた傷と、情けない青痣が残っていた**]

(21) 2019/09/02(Mon) 02時半頃

なんで。

俺が、明日なんて来るなって、思ったから――?

[まさか。
 そんな簡単に天変地異が起きてたまるもんか。
 いや、もし起きるんなら、何回でも祈るけど。
 そんな超能力が自分にあるなら、明日が来ないことより、もっと別の願いを叶えたい**]


双生児 オスカーは、メモを貼った。

2019/09/02(Mon) 03時頃


[カチリと音を立てるのはベッドの枕元に置いた目覚まし時計の音か。

朝を告げるベルがけたたましく鳴り出すほんの少し前に覚醒してしまう事がある。
早く目覚めたのならタイマーを切ってそのまま起き出せばいいものを、私は息を殺してじっと秒針が時を刻むのを見つめている。
一周ぐるりと円を描き切った後に、カチリと──ああこの音だ──短針と長針が定められた形に合わさり、そしてジリジリと無遠慮なベルが鳴り出すのだ。
起きろ、起きろと叫ぶように。]


[何もこんな時に──全身を炎で焼かれる己の姿を見つめながら頭の隅で思う。

明るい色に染めた柔らかな髪。ふんわりと自然なウェーブが出るように毎日こてで巻いてる。
嫌味にならない程度に形を整えて、ぴかぴかになるまで綺麗に磨いた爪。
睫毛がツンと上向くのはバイトで貯めたお金でマツエクしたからだ。
それなりに苦心して気を遣っていた。私の全部。

燃えて灰になるまでどのくらいの時間が必要だったろう]


[8月初旬。
私はSNSで援助交際を持ちかけて来たおじさんからお金を盗んで、ラブホから逃げる途中に幹線道路に飛び出した。

視界を灼く真っ白な光に驚いて立ち竦んだらそこは運悪く突っ込んで来たトラックの目の前。何を感じる暇もなく強い衝撃に襲われた。
ほんの一瞬の浮遊感の後に地面に打ち付けられた──所まで本当に憶えているのか、轢かれたと思った瞬間に受けた錯覚なのかもわからない。ただ、こめかみを酷く切ったらしく、そこから路面に広がる赤い水溜まりが不思議だった。
膜を張ったように急速に掠れて行く視界の隅に、脱出するトラックの運転手さんの姿が見えてああ良かった、と思ったのは確かだ。]


[横転したトラックは積み荷が悪かったのかガソリンが漏れ立ちたのか、黒煙を上げて燃え上がった。
結構な規模の事故だったし、その日は町中にサイレンが鳴り響いただろう。

昔流行ったらしい莫迦なネット小説みたいな終わり。
──幸いテレビや新聞に未成年の私を名指しで非難するような報道はされなかったが、人の口に戸は立てられない。

休みが明けたら、この事は学校中で噂になっているかもしれない
……だって、エミちゃん達が大きな声で言っているもの。

あの子はビッチだった、友達の彼氏も寝取るような女だった、って]


[カチリ。ああ、また時計の音がする。
今日こそベルの音が鳴る前に起き出して、アラームを止めてしまおう───

焼け爛れた手を緩慢に持ち上げる。
時計……あの目覚まし時計に責め立てられる前に止めてしまえたら、

そしたらきっと*気分良く目覚められるだろう*]


[エミちゃんからの通知を見て、息を呑んだ。
昨夜送られてきた文面と同じ。彼女もまた夏休み最後の9月1日を繰り返しているのだ。

私が願ったから?私を置いて次の季節へなど行かないでくれ、と
嗚呼、それなら、それだったら、なんて都合が良いのだろう───

喜悦が浮かび上がって、思わず口元を抑えた。
そうしないと哄笑が零れ落ちてしまいそう。

嗚呼なんて莫迦なエミちゃん、私に捕らわれた事も知らないで
まるで姉、ううん女王様気取りで私にそんな指図をして───

いいよ、大丈夫。今まで通りにあなたは私の女王様だ。
いくらだって見上げてあげるしいくらだって尊敬する。尻尾だって振るよ。

だから、私とずっとずっと一緒に居てくれるよね]


 
[  こんなに早く終わってしまうなら、
  うじうじと悩んでなんかいなければよかった。  ]


 
[ 「嫌われたくない」っていう、それだけだった。

  少しでも、イヤなことを思われたくなくて。

  引かれたくないとか、面倒がられたくないとか……

  それだけ。

  もっと好きになってもらう自信がないから、

  何も伝えられないだけになってしまった。     ]


 



[ 今さらこんな我儘……
  願ったってしかたないんだろうけど
  でも、気持ちくらい、伝えてみればよかった。  ]


 
[あたしは秋山先輩に届いた意味不明な文字化けメッセージのことを『自分でも知らずにいた』。]
 


[『もしこんな風にできていたら』

あたしという人間は死の間際
それを望んでいたように思う。

『願い川』『叶い橋』が
あたしの願いを叶えてくれたのだろうか。]


[あたしの死後、うちの冷房はフル稼働だった。
夏だから、温度をできるだけ下げていた。]


[そしてあたしが、振り返って、
颯成の手をとろうとしたことも]


双生児 オスカーは、メモを貼った。

2019/09/02(Mon) 20時頃


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