人狼議事


298 終わらない僕らの夏休み!

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[ そっけなく断られるかもしれなくても。

  お祭りに、誘ってみればよかった

  なつやすみがおわるまえにと

  おもってたのに……           ] 

 


 
[  時計の音が、うるさいなあ………  ]
 


[新学期が来る。
 部活に燃える生徒達の涙や受験生たちの焦燥にまみれた夏が終わってしまう。
 私はこの場に留まったまま何処へも行けやしないのに。]

 
 どうして?みんな私の事、なんで置いて行っちゃうのかなあ……。 


[ぽつりと零れ落ちたのは涙なのだろうか。否、それにしてはやけに熱い。

熱い、熱い、熱い……! 業火に灼かれている。狭い銀色の箱の中で。 
瞼の奥からどろりと溶けだしたマグマのようなものに焼かれながら、
  
遠くでカチリと時計の針が動く音を聴いた気がした。]


[誰にも、見られてないといい。]


【人】 透明女子会 ヒナコ

― 自宅 ―

やばば、やばばば!
もうお母さーん、起こしてって言ったでしょォ!?
何でこんな時間まで誰も呼びに来てくんないわけェ?マジ困るんだけどォ

[通常であれば始業式も始まろうと言う時刻に慌てて自室から降りて来る。
新学期が始まると言うのにしっかりと準備をしていなかったのか、ブラウスは少しよれてスカートのプリーツも
何だかシルエットがきまらない。

おまけに、リボンも後ろで止めるゴムと金具がへたれてしまっていてみっともない──ので、これは外してスクールバックの紐に巻き付け飾りにしてしまった。

文句を言いながらふとリビングに響くアナウンサーの声に惹かれるように顔を上げて、そこに書かれた数列に瞬いた]

(15) 2019/09/02(Mon) 01時半頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

………え?

[9月1日。そう書かれている。首を捻りながら、テーブルの上に置いてあったリモコンを手に取り、他のチャンネルへと回して見るが、どれもこれも同じ日付を示すばかりで]

え、……え、ちょっと待って、何、これ?
テレビ局一斉に壊れちゃった?

[茫然と疑問を投げ出せば『何言ってるの雛子』と呆れたように母親は笑った。
『日付け合ってるじゃない。あんた今年は夏休みが一日長いって喜んでたのに忘れちゃったの?』なんて、母が雛子の顔を覗き込んであんまりにも当たり前のように笑うから、ますます愕然としてしまって二の句が継げなかった。
ずるりと滑り落ちるようにして鞄が肩から落ち、肘のあたりに引っ掛かってやけに重たい──**]

(16) 2019/09/02(Mon) 01時半頃

透明女子会 ヒナコは、メモを貼った。

2019/09/02(Mon) 02時頃


[時計の音がする。
昔買って貰った、目覚まし時計の音だ。]


 
[あたしの両親は娘の死を悲しがってくれた。
              ・・・・・・・
同時に、あたしが死んだことが恥ずかしかったみたいだ。
あたしは然程それを不自然におもわない。
お祭りで釣った金魚が、もし二日三日で死んじゃったら?
育て方が下手だったみたいで、あたしなら恥ずかしく思う。
だからね、そういうところ、家族だなと感じたんだ。

・・・・・・・     ・・・・
家族だけの時間を両親にはたっぷりもらった。
その間に、ひとりだけ、うちに来た人がいた。]
 


 
[あたしの両親は、あたしの死を、
『恥ずかしいから誰にも言おうとしなかった。』**]


なんで。

俺が、明日なんて来るなって、思ったから――?

[まさか。
 そんな簡単に天変地異が起きてたまるもんか。
 いや、もし起きるんなら、何回でも祈るけど。
 そんな超能力が自分にあるなら、明日が来ないことより、もっと別の願いを叶えたい**]


[カチリと音を立てるのはベッドの枕元に置いた目覚まし時計の音か。

朝を告げるベルがけたたましく鳴り出すほんの少し前に覚醒してしまう事がある。
早く目覚めたのならタイマーを切ってそのまま起き出せばいいものを、私は息を殺してじっと秒針が時を刻むのを見つめている。
一周ぐるりと円を描き切った後に、カチリと──ああこの音だ──短針と長針が定められた形に合わさり、そしてジリジリと無遠慮なベルが鳴り出すのだ。
起きろ、起きろと叫ぶように。]


[何もこんな時に──全身を炎で焼かれる己の姿を見つめながら頭の隅で思う。

明るい色に染めた柔らかな髪。ふんわりと自然なウェーブが出るように毎日こてで巻いてる。
嫌味にならない程度に形を整えて、ぴかぴかになるまで綺麗に磨いた爪。
睫毛がツンと上向くのはバイトで貯めたお金でマツエクしたからだ。
それなりに苦心して気を遣っていた。私の全部。

燃えて灰になるまでどのくらいの時間が必要だったろう]


[8月初旬。
私はSNSで援助交際を持ちかけて来たおじさんからお金を盗んで、ラブホから逃げる途中に幹線道路に飛び出した。

視界を灼く真っ白な光に驚いて立ち竦んだらそこは運悪く突っ込んで来たトラックの目の前。何を感じる暇もなく強い衝撃に襲われた。
ほんの一瞬の浮遊感の後に地面に打ち付けられた──所まで本当に憶えているのか、轢かれたと思った瞬間に受けた錯覚なのかもわからない。ただ、こめかみを酷く切ったらしく、そこから路面に広がる赤い水溜まりが不思議だった。
膜を張ったように急速に掠れて行く視界の隅に、脱出するトラックの運転手さんの姿が見えてああ良かった、と思ったのは確かだ。]


[横転したトラックは積み荷が悪かったのかガソリンが漏れ立ちたのか、黒煙を上げて燃え上がった。
結構な規模の事故だったし、その日は町中にサイレンが鳴り響いただろう。

昔流行ったらしい莫迦なネット小説みたいな終わり。
──幸いテレビや新聞に未成年の私を名指しで非難するような報道はされなかったが、人の口に戸は立てられない。

休みが明けたら、この事は学校中で噂になっているかもしれない
……だって、エミちゃん達が大きな声で言っているもの。

あの子はビッチだった、友達の彼氏も寝取るような女だった、って]


[カチリ。ああ、また時計の音がする。
今日こそベルの音が鳴る前に起き出して、アラームを止めてしまおう───

焼け爛れた手を緩慢に持ち上げる。
時計……あの目覚まし時計に責め立てられる前に止めてしまえたら、

そしたらきっと*気分良く目覚められるだろう*]


【人】 透明女子会 ヒナコ

ちょっと出て来る!

[リビングの中に居る母に言い置く。
休みだってば、と繰り返される言葉には生返事だけを寄越して慌てて脱ぎ捨てたスリッパを揃える事もせずにローファーに足を突っ込んだ。

気が急いてつま先をトントンと床の上で弾ませながら──靴が汚れちゃうし形が悪くなる気がするからいつもはしないのだけど──靴箱の扉に取り付けられた鏡でみっともなくない程度に髪を整えた。]

どこいこ……

[どこか、人が居る所……と考えればやはり学校しか思い浮かばない。
よれてしまったブラウスの襟を引っ張ってきちんと直してから外へ飛び出した。]

(48) 2019/09/02(Mon) 16時半頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

[少し小走りに進む町中には祭りの法被に身を包んだ町内会の大人たちが歩いていたり、神社へ続く道なりに飾られた祭り提灯が揺れていたりとまるで昨日の再現のようだ。

とは言え昨日は友人達が構ってくれない心細さに足元ばかり見てにふらついていたわけだから、景色が全く同じかどうか自信は無い。
知らないようでいて、昨日意識の端っこで見たり聴いたりしていたような、そんな町の姿にううん…と小さく唸った。

その途端、鞄の中からスマホの通知音が鳴り響いてビクッと背筋を震える。
きっと他人にとってはそれなりの喧噪に紛れただろうけれど、自分にだけは特別なそれ。

友人達と連絡を取り合っているグループチャットのアプリに個別の着信があったのだ]

エミ、ちゃん……。

[昨日、お祭りに行こうと能天気に誘いをかけた雛子に対してまるで稚い子供に言い聞かせるようにしてお小言を送って来た友人の顔を思い浮かべながら立ち止まって、アプリを開く。
かくして読んだのと同じ文面が丸々表示されているのを確認して、息を呑んだ]

(49) 2019/09/02(Mon) 16時半頃

[エミちゃんからの通知を見て、息を呑んだ。
昨夜送られてきた文面と同じ。彼女もまた夏休み最後の9月1日を繰り返しているのだ。

私が願ったから?私を置いて次の季節へなど行かないでくれ、と
嗚呼、それなら、それだったら、なんて都合が良いのだろう───

喜悦が浮かび上がって、思わず口元を抑えた。
そうしないと哄笑が零れ落ちてしまいそう。

嗚呼なんて莫迦なエミちゃん、私に捕らわれた事も知らないで
まるで姉、ううん女王様気取りで私にそんな指図をして───

いいよ、大丈夫。今まで通りにあなたは私の女王様だ。
いくらだって見上げてあげるしいくらだって尊敬する。尻尾だって振るよ。

だから、私とずっとずっと一緒に居てくれるよね]


【人】 透明女子会 ヒナコ

[零れ落ちてしまいそうなものを堪えて口元を抑える。
ヒュウ、と変な音だけが漏れてしまったかもしれない。

暫く震える指が上手く動かなくてアプリを操作できないまま、またスマホを鞄に突っ込んだ。
ああ誰かに会って確かめられたなら──しかし、同じ一日を繰り返しているかなどと誰に訊けるだろうか?

真面目に取り合ってくれる人などいるのかと思案しながらも、やはり足が向くのは通い慣れた夏呼西高校の学び舎だった。]

………あ、

[とぼとぼと歩んでいた足が、校門前に集まる数人の学生の姿をみとめて止まった。
どうしよう、声を掛けなければ会話も何もないけれど、会話に割り込むのはなかなかハードルが高い。
思えば自分は友人達に乗っかって行動するばかりだったから]

(50) 2019/09/02(Mon) 16時半頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

[どうしようかと逡巡しかけたが、彼らの顔に見覚えがある事に思い至って『あっ』と声が零れた。

ああ、あれは、つよつよでやばやばなガン飛ばして来た子(>>47)と、野球部の試合を見に行った時に献身的に立ち回っていた──少なくとも自分にはそう見えた──マネージャーの女子(>>41)と、それと、ああ、もしかしたら一度だけ話した事があるかも。
エミちゃんだか、誰だったかの元カレの後輩のなんとか、って言う男の子。(>>30
ふっくらした輪郭はそう言えば昨日神社前で見かけたかもしれない。

すぐに会長や秋山を見付けて其方に気を取られてしまったけれど──うん、間違いない。昨日、少なくともすれ違った筈だし、マネージャーの彼女も屋台で騒ぐ野球部達と会っているかもしれない]

ね、ねェ君たちさァ、昨日居たよね!?神社!

(51) 2019/09/02(Mon) 17時頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

[お前とお前とお前!とばかりに思わず行儀悪く指さしてしまった。
ギャルは傍若無人にとか傲慢にとかそんな教えが身に付いていたからとかでは全然ない。
焦ってしまって、思ったままが口から飛び出す。
ずんずんと詰め寄るように歩み寄って───その内に、ああ、思い出した。]

キミけんちゃんでしょ、けんちゃん、私の事おぼえてる?おぼえてないかな、ヒナコだよ!

[鹿崎をケン、と呼んでいたのは彼の先輩だったか。
威圧的でオラオラしてて、何だか全然いい先輩って感じじゃなかったけど、シャレにもならない理不尽な物言いをのらりくらりと笑顔でかわしていた後輩の子。
かわいそ、ともうまくやってて偉いな、とも思った。

ねえおぼえてないかな、と昨日の事なんだか雛子自身の事なんだか自分でもごっちゃになりながら鹿崎の顔を背伸びをしながら見上げてもっと良く顔を見せようと**]

(52) 2019/09/02(Mon) 17時頃

透明女子会 ヒナコは、メモを貼った。

2019/09/02(Mon) 17時頃


透明女子会 ヒナコは、メモを貼った。

2019/09/02(Mon) 17時頃


 
[  こんなに早く終わってしまうなら、
  うじうじと悩んでなんかいなければよかった。  ]


 
[ 「嫌われたくない」っていう、それだけだった。

  少しでも、イヤなことを思われたくなくて。

  引かれたくないとか、面倒がられたくないとか……

  それだけ。

  もっと好きになってもらう自信がないから、

  何も伝えられないだけになってしまった。     ]


 



[ 今さらこんな我儘……
  願ったってしかたないんだろうけど
  でも、気持ちくらい、伝えてみればよかった。  ]


 
[あたしは秋山先輩に届いた意味不明な文字化けメッセージのことを『自分でも知らずにいた』。]
 


[『もしこんな風にできていたら』

あたしという人間は死の間際
それを望んでいたように思う。

『願い川』『叶い橋』が
あたしの願いを叶えてくれたのだろうか。]


[あたしの死後、うちの冷房はフル稼働だった。
夏だから、温度をできるだけ下げていた。]


[そしてあたしが、振り返って、
颯成の手をとろうとしたことも]


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処刑者 (3人)

ヒナコ
4回 (4d) 注目

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