人狼議事


297 湿っぽい古風和ホラーRP村「紫陽花奇譚」

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 もう、来たらあかんよって。
 言ったやんか。

[幼子の、泥に濡れたすべらかな頬を、そうと指先で撫でる。
桃色に染めて輝いていたそれは、白く冷たく濡れている。

危ないから、あかんよって。
そもそもそん花は、お見舞いには向かんよ、って。
言うたのに。

あと少し、年が行っていたならば。
幼子にはその花が見えなかったろう。

あと少し、幼かったなら、こちらの声が聞こえたろう。

あと少し……

口惜しさは何の代わりにもならぬ。
私は、泥に足を取られて滑り落ちる子どもに、何もしてあげられなかった。]


 あぁ、泣かんで、泣かんで。

[空が泣き出すような雨を降らせる。
これは、誰の涙だろうか。
この子のものか、家族のものか。
この子の家族は、誰やろう。
お見舞いと言っていたのだから、きっと病に臥せった家族がおるんやろう。]

 泣かんで…な?
 今、綺麗にしたるからな?

[幼子の亡骸に掌をかざす。
白銀の光に包まれて、物言わぬ子供は姿を消した。
代わりにその場に遺るのは、月明かりを写した銀竜草のような、仄かな輝きを帯びた紫陽花一株。]


 そうら、綺麗やろ?
 あなたが、綺麗て喜んだ、お花や……
 あぁなんで。
 なんで、まだ泣くん?

[開いたばかりの紫陽花に、ぽつりぽつりと雫が落ちる。
それはまるで、花そのものが泣いているようで。]


 あぁ、あぁ、そうやんな。
 ひとりぼっちは、さみしいな。
 おねぇちゃんにも、分かるから。

[ひとりでに花束のようになる、花手毬を両手に包み、口付ける。
それはまるで、むずかって中々眠らない子供を寝かしつけるような仕草で。]

 可哀想やな、可愛いな。
 せやな、ちゃぁんと、帰してあげるからな。

[ぽつ、ぽつと、村への道を辿るように、紫陽花の花びらが、姿を見せる。
例えばそれは、紫陽花の花束を抱えた子供が、いち早く家へ帰ろうと、走り抜け様花を散らしていったような。
それを見守り、“わたし”は微笑う。]


 ふふ、元気やな、可愛いな。
 **もあの位ん頃は、
 よう走っとったっけ…

[“わたし”は、遠い記憶に想いを馳せる。
誰からも、“わたし”自身からも、忘れ去られた記憶に。

『どうして、どうして…おねぇちゃん!』

誰かの泣き顔が記憶にひらめいた瞬間、私は────、**]


【人】 薬売り 芙蓉

― 村の道にて ―

[ 探検じゃない山入り、危ない場所>>90。探検を楽しむよりも山の知識を知る方が楽しく、
 定吉がお腹を壊した事件>>5には、心配よりも紫陽花にそんな毒がある事を知れたとはしゃぎかけては怒られた。いや、良く考えても考えずとも、どう考えてもあたしが悪い。
 その後自分も食べてみたいと騒いでその後、…いや止めよう。怒る人間が増えるだけの話だ。数日姿を見せなかったくらいで憶測は確信にならないものである。
 若かったのだ。(だが致死に至らないものであれば、自ら毒を含んでみると言うのはそれを治すためには有効な手法だと今でも思っているが。)

 紫陽花は食べなければ無害であるし、たえは自分みたいじゃないから、食べる心配はしてない。朧が心配しているとも実は思っていなかった。]

たぶんて。
慢心が一番いかんよ。

[ こけたりしないと言う様子に頷いて。いってらっしゃい、と付け加える。少し空を仰ぐと、定吉が言ったように、雨が来そうだった。]

(15) 2019/07/04(Thu) 11時頃

【人】 薬売り 芙蓉

[ じいちゃんの笑顔>>8は安心する。
 周囲が不安に塗れていても、どこか、ここは安全だと思えるような空気を感じるのは身内だからだろうか。]

それはいかんねぇ。
最近雨が多くなってきとるから、
そのせいもありそうやけど。

ふふ。
仕方ないなぁ。

[ 咳止めとして使われる唐桃は確かに苦みが強いので、煎じた後に蜂蜜を溶かした水薬を作っている。一度蜂蜜を混ぜないままに渡した時に凄い顔をされたのは忘れられない。
 それでもきちんと飲んでくれる様子に、飲みやすい薬を作ろうと心に誓ったものだ。]

せやね、
雷門さんの様子もみとかんと。

[ 自分を重ねている事にすぐには気付けなかったけれど、少し考えたらわかる事だ。自分だって、じいちゃんがいなくなったらと思うと心が冷える。
 ふと、風が吹いた。]

(16) 2019/07/04(Thu) 11時頃

【人】 薬売り 芙蓉


―――… 今、

[ 何か、誰かが横を通り抜けたような気がして振り向く。そこには誰もいない。]

いや、なんでもない。


[ そう言いながらも歩を進め、見えたのは>>0:#7>>0:#8透明な紫陽花だった。]

たえちゃん?
 

(17) 2019/07/04(Thu) 11時頃



 たえちゃん…?
 


【人】 薬売り 芙蓉

[ あの透明な紫陽花は見たばかりのものだ。そう、たえの手の中で。]

あれ、居らんようなる前にたえちゃんの持ってた花や。
帰って来とるんやろか。

[ そう沼太郎へ話すと、雷門宅へと歩を進める。
 家の戸を叩く前にその姿>>14が見え、玄関からそちらの方へと方向を変えた。会釈して声をかけた。]

雷門さん、お久しぶりです。
お加減どうですやろ。

[ その様子からたえはまだ帰っていないようだ。]

その花、… たえちゃんの、
お見舞いの。

(18) 2019/07/04(Thu) 11時頃

【人】 薬売り 芙蓉



[ 山から村へ、帰り道を辿るように、紫陽花の花びらがぽつりぽつりと姿を見せていた事に、あたしはまだ、気付けない。
 それはまるで、紫陽花の花束を抱えた子供が帰宅する途中、走り抜け様に散らして行ったようだったろう。]

(19) 2019/07/04(Thu) 11時頃

【人】 薬売り 芙蓉

―― 閑話

[ 村に戻ってくる時はだいたい一人だ。両親は山をひとつふたつ越えた所にある町の方に居を構えており、そちらで小さな診療所を開いている。自分はそこでこそ働いていないものの、半分は住んでいるし、薬を卸してもいた。

 両親も沼太郎を心配しており、時折健康診断めいた事をするためにこちらへ戻ってくるのだが、やはり忙しさも違うし、そもそも自分には薬を摘むという目的もあって、来訪数は両親よりも多くなっている。

 勿論特変があればいつでもこちらへ来る準備は出来ている。両親も孫も、共に祖父祖母には感謝をしているのだ。]*
 

(20) 2019/07/04(Thu) 11時頃

薬売り 芙蓉は、メモを貼った。

2019/07/04(Thu) 11時半頃


薬売り 芙蓉は、メモを貼った。

2019/07/04(Thu) 11時半頃




[ 昔に食べた、 ――― 食べようとした紫陽花は、どんな色をしていたっけ。]


[ 小さい頃から山が大好きだった。色んな所に行く前に、山の知識を教えてもらって、でもそれでも、こっそりと色んな所へ行った。
 一度足を滑らせたこともあったが、持ち前の丈夫さでなんとかなった。 その時の光景や見たものは、思い出せないけれど。

 運が良かった。
 あたしはきっと、運が良かったのだ。]


[ 見た事がないはずの透明な紫陽花。
 どうしても目が行ってしまう。あれは、…あれは。なんだっけ。]

…たえちゃん?

[ そう語りかけるのは頭の中でだけだ。
 そう、それは、その透明な紫陽花に向かって。

 泣き声が聞こえる。良く知っている気がする。だけど確信には至らなくて、声には…言葉には、できなかった。]*


【人】 薬売り 芙蓉


かくれんぼ…

[ 雷門の言葉を小さく繰り返す。
 たえを皆で探している事、彼は知っているんだろうか。]*

かくれんぼやったら、
はよう見つけてあげんとね。
 

(21) 2019/07/04(Thu) 11時半頃

薬売り 芙蓉は、メモを貼った。

2019/07/04(Thu) 23時頃


 
────とぉりゃんせ、とぉりゃんせ。

 此処は何処の細道じゃ?

    天神様の細道じゃ。

   ちょぉっと通して、くだしゃんせ────


 
 よかったねぇ、おたえちゃん。
 無事、辿り着いたんやねぇ。
 


薬売り 芙蓉は、メモを貼った。

2019/07/05(Fri) 17時半頃



 知っとるよ。
 わたしたちの見分け、つかんこと。
 どっちでもおんなじやって、
 きっと言うんやろね。


[少女には、紫陽花の株のそばでうずくまる子どもが、見えていたのだが。

ここにおるのに、とべそをかく子どもが。

寂しいと、袖を濡らす、たえが。]


 可哀想やな、可愛いな。
 そうやね、気づいてもらえんのは、寂しいな。
 大好きな、じいちゃんやもんね。
 ねぇ、おたえちゃん。


   心配、

         いらんよぅ?
   


【人】 薬売り 芙蓉


[ 目を白黒させていた沼太郎の様子>>27から感じたのは意地や強がりではなく愛情だ。家族に愛されていると思うし、家族を愛していると思う。一人で山を越えてくる程度には、ここには大事なものがあった。
 もっとも山歩きも慣れたものだし、安全な道も知っている。]

いいんよ。
じいちゃんがこの村好きなように、
あたしだってこの村好きやからね。

いい口実にもなるし。

[ 会いに来ることを村に来る口実というと怒られるかもしれないけれど。実際は薬草取りが口実であり様子を見ているという逆だった。]

それに、二人も心配が趣味みたいなもんやし。
じいちゃんが元気で健やかにしとってくれたら、
あたしらはそれだけで嬉しいんよ。

それはそれとして会いにはくるけども。

[ ね。と笑って。健康を祈るのはきっとお互い様だった。]

(105) 2019/07/05(Fri) 20時頃

【人】 薬売り 芙蓉


ん、いや。
なぁんも、ない。よ。

[ どうかしたか>>29と声を掛けられ、緩く首を振り、帰ってるかも、という言葉に小さく頷いた。
 拾い上げられた紫陽花に視線を置く。―― 少しだけ、目を細めた。]*

(106) 2019/07/05(Fri) 20時頃

【人】 薬売り 芙蓉

―雷門の家、庭―

[ >>30>>49>>97お互い年は、という言葉に小さく笑いながら、]

長生きしとる証拠やろ。
孫も喜ぶ。
たえちゃんもきっとそうやわ。

けど、二人とも無理はせんといてよ。
なんやったら、
もう一人くらい誰か連れてったらいい。

[ そうしたら何かが起きても大丈夫だろうし。二人だけの場合、足を滑らせるなんてしたら、大惨事になりかねないので少しはらはらした。
 白無垢を想像されているとは思わないけれど。いや、実際適齢期的にはもうあれなのだが。そういう話が出るたびに視線を逸らし続けていた。
 …家に入ると自由に動き回れなくなりそうやし。とか。そういう理由だ。]

(107) 2019/07/05(Fri) 20時頃

【人】 薬売り 芙蓉


んふふ、あったなぁ。
あの時はなぁ。

[ 定吉の紫陽花事件について少し微妙な笑いを浮かべてしまった。珍しく怒られた思い出>>98もある。あの事件は、意識の転換期であったかもしれない。薬を作るものとしての。…それはそれとして。]

紫陽花やね、珍しい色しとるけど。
…声、

声か。

あたしは…、聞こえんかった。けどな。
 

(108) 2019/07/05(Fri) 20時頃

【人】 薬売り 芙蓉


[ 話している内に見えた姿>>82>>88に視線を向けた。]

ああ、朧さんと、…

[ どっちやろうか、と久々にあった二人をパッと見分けるのは少し難しい。よくよく見ると解るとは思うんやけど。
 たえの姿が一緒ではない事に、少し胸が冷える気持ちだったけれど、帰った、という言葉に瞬く。]

たえちゃん…、

ああ、いや。夕ちゃんやね。

[ 雷門との会話にそちらか、と思いながら。別嬪さんという言葉に頷く。
 すぐそこにいるという言葉>>95に緩く辺りを見渡した。]

(109) 2019/07/05(Fri) 20時半頃


[ 蹲る子供の姿はこの目には見えず。
 ただ聞こえる声に、その紫陽花へと視線を送る。]

心配、いらんの?
たえちゃん、居るん?

これ 誰の声やろか。
……夕ちゃん?

[ 朝夕の区別がつくつかない、という以前に。なんだろうか、少しだけ、雰囲気が、…]

ゆうちゃん?

[ 違うような気がして、]
 





[ 昔、出会った、誰かに似てる気がする。
 紫陽花へと送っていた視線は、夕顔へと向けられ、少しの間視線を留めた。]


【人】 薬売り 芙蓉

[ 見渡せど、変わったものは透明な紫陽花のみで。]

…、
家ん中、入るのは賛成やね。
空気も冷えてきよるから。

たえちゃん探して、体調悪うしたら、
たえちゃんに怒られそうや。

飴、あたしもいいの?
渡す側やん。

頼まれた分は家に置いとうから、
後でまた持って来るな。

[ そう言いながらも、飴を受け取ると縁側に腰掛ける。
 そこからは紫陽花が見えて、目を細めた。]*

(110) 2019/07/05(Fri) 20時半頃

【人】 薬売り 芙蓉


――… かえって、きた か。

[ その言葉を聞いたからか、どうしてか。他の人らに紫陽花があった場所を教えても無意味な気がした。そもそもそこに咲いているのだ。
 ぼんやりと紫陽花を見ながら、あんな珍しい色やけども、食べたら同じ紫陽花なんやろか。などと、やはりぼんやりと思う。

 さすがに突撃はしないけれど、薬師としての興味はあった。突撃はしないけれど。本草綱目ではないのだ。また怒られてしまう。
 あの時>>66の、聞けば聞くだけ答えてくれたり症状観察をさしえてくれたりした様子を思い出すと頭があがらないのだが、蒸し返さない定吉は良い人だと思う。定吉本人が怒ってもいいのに。呆れられてはいたと思う。薬草を見つけてきた>>98けど、それでチャラにはしなくていいと今でも思っている。(口には出さない)]



[ 飴は口に含まないまま、紫陽花を見ていた。]*

(113) 2019/07/05(Fri) 20時半頃

薬売り 芙蓉は、メモを貼った。

2019/07/05(Fri) 20時半頃


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