254 東京村U
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ええ。会社に一報は…──私から いれておくわ 警察にも、 ……話してみるから、ね。
[通話をどのタイミングで切るのが最良だろうか。意図的にスマホを口元から遠ざけて思案しながら、言葉と声ばかりは期待を持たせるように、彼の希望を叶えることを約束する。ほんの少しだけ、目の前に希望を細い望みを垂らす。声は飽く迄穏やかそうになだめるようにでなくてはいけない。今、彼をすぐに決壊させてしまうのはもったいない。]
(*13) 2016/10/01(Sat) 22時半頃
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[彼は、思い描く「登場人物」として優秀だ。 それに、]
…… ねえ、東蓮寺くん ひとつだけ ── いいかしら。
(*14) 2016/10/01(Sat) 22時半頃
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[これは、きっとやがてロアになる。あの「東京村」のように。 恐怖体験として人の口から口に伝播する現代の寓話。]
「出られない」の?
「出たくない」んじゃあ、なくて?
[それなら。伏線が、気づくためのチャンスが── 振り返る機会があった方が「お話」は面白いのだ。]
(*15) 2016/10/01(Sat) 22時半頃
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自己消化はすでにしてくれてるからなーーと思いつつ、 いちおうつついておきましょうのこころ
このあとはキルロイ先生に東蓮寺くんが来てないこと伝えないとなーー
(-31) 2016/10/01(Sat) 23時頃
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みょんこは、ゴロウに話の続きを促した。
2016/10/02(Sun) 00時頃
みょんこは、ジリヤに話の続きを促した。
2016/10/02(Sun) 00時頃
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移動先迷うな。不動産オフィス行ってキルロイ先生に東蓮寺くんあてに来てるメールにレス投げて、ヒナコちゃんの続報を表にあげて、どこかのタイミングで、黒い鳥文庫の前身雑誌に投稿したけれど全然だったのとペンネームを表にだして、あとはイルマちゃんたちの動向みつつかなあ。
(-33) 2016/10/02(Sun) 00時半頃
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─ 四ツ谷マンション、硯友社支部 ─
[朝の準備を整えたあと、鈴里はスマートフォンを耳に当てたまま、ノートパソコンをシャットダウンした。 机の上に積まれたアンケートから一枚、E4298749の番号がふられた紙をぬきだして、机の上に置きっぱなしの一冊の本──東京村と題された本を持って、青いファイルの並ぶ本棚へと短い距離を移動する。]
…あら? ごめんなさい、 ちょっと声が
[そうとだけ困ったふうに言いながら、耳元からスマートフォンを離した。そのまま、通話を切る。ッ、とささやかな音を残して接続は無情に絶たれた。
そのまま、迷うこともなく馴れた手つきで職場の番号を押してコールをかけた。]
(247) 2016/10/02(Sun) 17時頃
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あ、もしもし? すみません はい、鈴里です。
[『はいこちら新宿不動産です』と、出た同僚に名前を名乗る。あら、と女の声が言った。]
ええ。さっきですね、
東蓮寺くんから連絡があって 今日は出られないみたいなので
[え? と職場の同僚の声が怪訝そうに音を上げた。どうして直接職場に電話をしてこないのか、と、疑問を抱いたらしい声だった。]
(248) 2016/10/02(Sun) 17時頃
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[風邪とか?と尋ねかえしに、うーん。と鈴里は首を傾げた。]
なんだか、迷子になっちゃったみたいで。 よく わからないんですけど……
[どういうこと? と尋ねてくる疑問に、知らないところに迷いこんじゃったみたいで。とそう応じる。「……冗談?」と問い返しに。さあ……とぼやけた答えを返すと、はあ。とため息がつかれた。]
(249) 2016/10/02(Sun) 17時頃
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[「東蓮寺くん宛に、木露さんからメールが来てるんだけどなあ」と困ったように同僚がぼやく。「まあいいや、鈴里さんは来れるのね?」と、話が進まないことを悟ったらしい相手が会話を切り替えた。]
ええ、はい。
[答えながら、本を本棚に戻す。簡素な木製の本棚には、青背のプラスチックファイルが数冊並んでいる。そのうちの右端にある青いファイルを抜き出して開いた。
ちょうど一番上に乗せられた「未来なんていらない。別な私になりたい」と、そう希望欄に書かれた紙の上に、「田舎に帰らずに済む未来」と、その調査書を重ねた。 バネ式の金具を開いて抑えて留める。 ぱむん。と軽い音を立ててファイルが閉じられた。]
(252) 2016/10/02(Sun) 17時頃
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[がちゃりとドアにカギをかけて、四ツ谷駅までを歩く。鈴里が借りているマンションは、駅からはそう遠くはないが近くもない。
お互いに名前も知らない人間同士が肩を並べて同じ電車に乗る。いつもと違う時間の車内には、たまに見かける顔がいるということさえない。
ある日、ひとりふたりがふっと消えたとしても、 問題にもされないような人口過密地帯。 行方不明になった男は、あれだけ騒がれても見つからないままだ。
がたん。と、列車が速度を落として、 空気の排出音とともにドアが開いて新宿駅についた。]
(254) 2016/10/02(Sun) 17時頃
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To.木露 流衣様 Title.ご希望いただいた物件について
新宿不動産の鈴里みよ子と申します。 本日、東蓮寺が休みのため 代理でメールをさせていただいております。
木露様より東蓮寺宛にご希望いただいた物件につきまして、 現在、確保の状態となっています。
内見の日取りなど、ご希望があればご連絡ください。 入居審査書も当日お持ちいたします。
別件のご要望につきましてはご質問の内容にもよりますが、 売買にかかわる決まりなどについてはまずお話しできるかと思います。
新宿不動産 鈴里みよ子
(258) 2016/10/02(Sun) 18時頃
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─ 新宿不動産 オフィス ─
[カチ、と矢印のカーソルを送信の上にもっていきマウスをクリックする。ひとまず、心理的瑕疵物件担当なのだから。と割り振られた業務を終えて、肩を回した。]
あとは……
[次に何をするべきかと、今しがた送ったメールの相手の名前をぼんやりと眺めながら、鈴里は息をついた。 木露の名前は見たことがある。内容から本人だろうと思われるが「トレーサー」の作者だろう。黒い鳥文庫から他に「素顔連盟」等を出しているホラー作家だ。]
(259) 2016/10/02(Sun) 18時頃
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[丁寧な下地の説明とその細やかな状況設定の矛盾のなさは、よく下調べをしていることが伝わってくる。違和感を持たずに現実と地続きにある奇妙さに足を踏み込めるのは、作者の観察眼が偏らずに冷静だからだろう。]
うらやましいわ 才能よねえ
[人に、恐怖体験させられる才能だ。]
(260) 2016/10/02(Sun) 18時頃
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[ほんのりと淡く苦笑する。文字で人を別世界に引き込む、 その才能は、自分にはないものだったからだ。
黒い鳥を子会社として作られる前、その親の青い鳥ホールディングスが出している雑誌の賞に何作か続けて投稿したホラー小説は、どれもこれも箸にも棒にもかからなかった。
唯一ぎりぎり佳作に引っかかった一作も 評価はボロボロだった。
──描写に現実感がない。──ただ怖がらせようとするのでは足りない。それも失敗している。──熱は感じるが傾倒しすぎており視野の狭さに冷めてしまう。
この道を続けるならよりいっそうの努力が必要不可欠。 というのが当時の編集部から下された評価だった。]
(261) 2016/10/02(Sun) 18時半頃
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[一言一句なぞれるコメントを反芻すると、ため息が漏れてしまった。
「恐怖小説なのか幻想小説なのかサスペンスなのか 筆者がどこを目指したいのかわからない。 しっかりと自分の目指すものを見極めるべき」
厳しいコメントは、胸の中にはっきり刻まれている。ひどく刺さりはしたものの、転機となった一言でもあったことは確かだ。
あの一言がなければ、 きっと、今の自分はいない。]
(262) 2016/10/02(Sun) 18時半頃
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太字一発言にリアタイ遭遇してしまい めっちゃびびってしまったよね いまね…
あと、わりと早期から考えていたことを ようやくいまごろ出すっていうね……
(-45) 2016/10/02(Sun) 18時半頃
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こわあああああああああああああああああああああああい!!
ってなりつつ、ドリベルの構成パーツのせいで 私の頭の中で延々アクエリオンが流れ続けてしまっている
僕の〜地獄〜に 音楽は絶えなァァい…
(-49) 2016/10/02(Sun) 21時半頃
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うんうん、いいですね。たいへん東蓮寺くんかわいいですね。 どんどん疲弊していってくれるといいんじゃないですかね。
騙されててくれるのありがたいぞ〜〜〜 ごろーさんは赤だけど普通に無自覚な何かなだけで 悪意はやっぱりなさそうに見えるので、 路線をたがえておこうねえ〜〜〜
(-51) 2016/10/02(Sun) 21時半頃
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アンカー量
(-52) 2016/10/02(Sun) 22時頃
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─ 新宿不動産 オフィス ─
[キイ、と背もたれに身を預ける。時計を見上げて現在の時刻を確認する。今日は早上がりの日だったが、東蓮寺が休んだことと、また新しく起きた「事件」のせいで、やるべきことが増えてしまった。]
主任、私そろそろ
[主任にそう声をかけてから席をたつ。ああ、と答える三十半ばを過ぎた男の顔はだいぶ疲れていた。はあーと深いため息が吐かれる。]
(300) 2016/10/02(Sun) 22時半頃
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[理由は明白だった。上野中下アパートに続いて、新宿不動産所有のマンションでも、事件──あるいは事故が起きたせいだ。そのうえ、急な東蓮寺の欠勤まで相俟って、だいぶ胃に来ているようだった。今日は、しきりに腹のあたりをさすっている。]
真嶋さんのところと、 大丈夫そうなら、 病院にもお見舞いによっていきますね
[住宅の欠陥ではないか。という点への追及はまだなされていないが「まだ」なだけかもしれず、その様子を見るのにも、一度マンションの方に顔を出すつもりでいた。それが終われば今日は直帰予定だ。]
(302) 2016/10/02(Sun) 22時半頃
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ごろさんはいろいろありそう〜〜 がんばってくださっているので、 なんならLWをおまかせしたいような気もしつつ、 そろそろネタばらしに動かないとなあ。 明日はイルマちゃんがらみのところと接触したいなーー。
(-55) 2016/10/02(Sun) 22時半頃
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/*
あと墓に送ってから気づいたんだけれど。 これもしかしなくてもヒナコちゃん人犬ね?
(-57) 2016/10/02(Sun) 23時頃
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みょんこは、イルマに話の続きを促した。
2016/10/02(Sun) 23時頃
みょんこは、ジリヤにもあげた飴玉と同じもののうちの一つを開封して口に含んだ。
2016/10/02(Sun) 23時頃
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─ 新宿 ─
[オフィスから外にでたところで、ふと風景が昨日に重なった。新宿を歩いていった背姿が思い起こされる。人ごみの中に透けていってしまいそうに頼りなげな。]
…… 強がりさんだったのかしらねぇ
[問題はない。と言っていた言葉の真偽はわからない。重体で眠っているという日菜子しか、もしくは彼女自身にだとて、わからないという可能性はあった。平べたいベージュのパンプスの踵を鳴らして歩く。]
(316) 2016/10/02(Sun) 23時半頃
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[人に紛れながら駅を目指して歩く。その途中で、鈴里はあら?と前方の一点を二度見した。こちら方面に歩きくる緑パーカーが視野に入る>>311。]
山岸さん?
[かつり、とその進行方向の数歩手前で、 鈴里は歩く速度を緩めた。]
(318) 2016/10/02(Sun) 23時半頃
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[呼びかけた山岸は、どことなくほっとした表情を見せた。それに少し不思議げに首をかしぐ。視線は、手にある傷を見てとってから、顔に戻った>>329。]
ええ、…自殺、ということでしたし うちからご紹介させていただいた方でしたから。
[昨日出向いた話に頷いて返す。最終的に許可を出すのは貸主である大家だが、条件に合わないとなれば紹介しないという選択もある。曖昧に微笑んでから、話をつづけた。]
……。また、といっていいのか…… うちで管理しているマンションで、 ちょっと問題がおきてしまって。 それで、そちらにこれからと思っていたんですけど
… 山岸さんの方こそ、大丈夫ですか? 手、お怪我なさってますけれど…
[つと視線が手に向く。みれば、服も何かに攻撃されたようにほつれている。]
(332) 2016/10/03(Mon) 00時頃
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/*
リーは、イルマ 21秒以上経過 o
こわい
(-65) 2016/10/03(Mon) 00時頃
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/*
ひふみんとみおんちゃんカワイイ
(-66) 2016/10/03(Mon) 00時頃
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そうですねえ。たびたびはありますけど、 ここまで間をおかずには、あまり
[そうさらりと答えてから、担当で?という質問にくすりと笑った。]
押し付けられたわけでもありませんから。 でも、ありがとうございます
[間接的な「担当」への肯定を返す。一見した限りでは、山岸がみてとったとおり、不安や恐怖といったものを鈴里が覚えている様子は見えない。]
(342) 2016/10/03(Mon) 00時半頃
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[言葉上の心配に軽い感謝を述べて、簡単な経緯の説明に、きょとん。と眼鏡の奥で目を瞬いた。]
カラスに? ……巣の近くでも通られたとかです?
[あら。まあ。と、頬に手を当てて山岸の顔を見る。それから、少し眉を寄せた。]
そういえば、あそこのアパートの近くは 妙に、カラスが多いですものね 寄せる何かでも、あるんでしょうか 被害があるのだとしたら、 何か対処を考えないといけないかしら……
(343) 2016/10/03(Mon) 00時半頃
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