295 突然キャラソンを歌い出す村3
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[──怖いと、思ったことがなければ。影を知らなければいっそもっと自分とて無謀になれたかとも思う。 乗り越える? 簡単に言ってくれるじゃないか。
本当に、本当に、吸血鬼に対しても、金城グロリアに対しても。腹立ちとムカつきばかりが募る十日間だった。 >>146148>>150>>152 上空近くから聞こえてくる、 宇津木の歌に対しても。]
…
[本当に、──イライラさせられてばかりだ。 気分は最低最悪だった。]
(163) 2019/05/07(Tue) 00時半頃
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[それで、手の震えが収まりはじめている 自分自身に対しても、大概反吐が出る。]
(164) 2019/05/07(Tue) 00時半頃
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♪
──SWEET Shooter SWEET Sniper ♪
[震えの止まった手で、 吹雪の止んだ絶好の条件で、 八家本はミタシュに狙いを定める]
(167) 2019/05/07(Tue) 01時頃
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[インカムからは、邪道院 官の声がはっきりと聞こえている。 >>166 ──指示へのイエスを言うよりも行動で、それは示される。]
You're shot down I kiss you / Head shot
甘くキミのコメカミに口づけを
[───ダぁン!]
鐘が鳴るよ シンデレラ 階段を降りる前に
[狙うのはミタシュのコメカミ、 銃は下方に撃ち落とそうと火を噴く]
(169) 2019/05/07(Tue) 01時頃
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[ ダンッ 、 ダンッ ダンッ ]
♪
── ホラ お辞儀をしてみせて ねえ
魔法が解けて もう帰る時間 カボチャの馬車はもう影も形もなくなった
♪
[続けて、下方へ、下方へ。下まで落とすように甘ったるい歌詞と裏腹に銀弾は無慈悲にミタシュへと向けられる。]
(171) 2019/05/07(Tue) 01時頃
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/*
ぜってえええええ曲数なんか増やさねえからな!!!? というきもちでただただいる
(-146) 2019/05/07(Tue) 01時半頃
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─ 上空 ─
[全弾を命中させて仕事を果たした男は 標的が落下していった地上を眺めやる。
旋律が流れてくる>>207。いっとき 視覚を奪われて垣間見るのは ここではない、本物の異世界だ。]
[地球には無い満天の星空。] [火を噴くドラゴン。] [護られていた財宝の山。] [荒くれ者たちが酒瓶と椅子で殴り合う酒場。] [それを観戦を楽しみながら下品に笑う馬鹿たち。] [絢爛豪華な王城と城下町。] [無数の魔水晶が煌めく地下洞窟。] [針のような山地から見下ろす景色。]
(238) 2019/05/07(Tue) 23時頃
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[どれもこれも神森とは違う。 或いは価値観の根底から違った
もう一つの世界だ。]
(239) 2019/05/07(Tue) 23時頃
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[これが、ミタシュがくそったれだが >>1:172 それでも帰りたい。と そういっていた故郷なのだろう。
ミタシュが故郷とはあまりにも違う、この世界のことを、向こうがどう思ったかは知らない。 男が聞いたこの世界のミタシュからの感想は、点の辛い>>1:332>>1:333 食レポくらいのものだ。]
……別のやり方選べんかったンか。
頭の回転早くしすぎて バターにでもなったんと違うか
[悪態をひとつ吐く。]
(241) 2019/05/07(Tue) 23時頃
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─上空・ヘリ─
[邪道院がミタシュに相対する間は、 部下は横やりを挟まなかった。 正確には、ミタシュの動きに、銃を構えて ──間に合わないのを悟った>>213。]
………………………
………………………
………………………
[天を仰いだ。]
(248) 2019/05/07(Tue) 23時半頃
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[『自分の失点』と、それを数える。上司がどう考えるかは、横に置いたうえで『自分個人の独断』として。
同時に、インカムマイクで、邪道院につなぐ。]
護る護るて仰る、その、ご自分の身が いっちばん、護れて いらっしゃらんようですけども
[部下から、邪道院に向ける声には嫌味が混じる。 上司が怪物(にんげん)なのは知っている。 誰のために何のために動くのかも見ていればわかる。 ──だから、危なかったしいのだ。と苛立ちは今は腹の底に収めるだけに留め、]
── マイクを広域収音に切り替えて ボリューム 最大にしていただけますか
[そう邪道院に伝えつつ、八家本は運転席でちょっとした操作をした。]
(251) 2019/05/07(Tue) 23時半頃
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[空を飛ぶヘリの腹部が空き、 スピーカーがそこに釣り下がる。
そこに邪道院が持っている マイクの音声を繋ぐ。
>>235 流すのは、金城グロリアの歌だ。]
[月の色はまだ金色のままだ。 歌が流れるなら、広く周辺にまで 伝わるようになるだろう。]
(252) 2019/05/07(Tue) 23時半頃
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[地上のミタシュの言のようには>>231 謝ってもらうような必要を、 男自身は、感じてはいない。]
──犬猫を拾う。て、決めたんなら、 最後まで面倒見てもらわンとやろ
ゴメンナサイ、とか言われてもな。 口先でなら何とでも言えるわ
[──グロリアから頭を下げられても、下がる留飲は男ひとり分だ。この惨状を、どうにかするぐらいでないと、つり合いなどとれまい。]
(254) 2019/05/07(Tue) 23時半頃
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誠意見せるんなら、 行動で示してもらいませんと。
[ブラック労働を強いられている部下は、まるっきり公務員に取り締まられる側のような台詞を吐いて、スピーカーから流れててくる、地上の歌を聴いている。]
(256) 2019/05/07(Tue) 23時半頃
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ヤカモトは、ミタシュが苦しむぶんには、もはや ざまあ 以外の感想はない。
2019/05/08(Wed) 00時頃
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─上空から、地上へ─
[スピーカーから周辺にグロリアの歌を拡散しながら、ヘリの高度をゆっくりと下げていく。 校庭になら、降りるくらいの広さもある。]
坊ちゃんの仰せのままに。
精進させて頂きます。 人間辞めない程度に。
[>>270 無茶苦茶を言う上司に向けて、そう返した。物理的処分はどうも見送られるらしい。どのみち嫌というほど働かされることに変わりはないのだろうが。]
あーあ。 道化サンは逃げられて羨ましいなァ
[あっちでワンチャン死んでくれないだろうか。土産に銀弾以外をやる気がまったくない男はそうぼやいた。]
(279) 2019/05/08(Wed) 01時半頃
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[金色の月が空に浮かんでいる。
そこからか、グロリアからか。金色の光が満ちていく中、地上に風が届くくらいの頃に後の着地は自動操縦に切り替えて、縄梯子を蹴り下ろした。
そこからいつものアタッシュケースをもって パラシュートダイブを決めた。
受け止めてもらうつもりはないので 歌は無しだ。
優しい世界はまぶしすぎて、本当にまったく心の底から嫌気がさすが、グロリアの歌を態々邪魔する理由がない。
そんなに歌っていられるか。とも思う。]
(280) 2019/05/08(Wed) 01時半頃
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[地上に降りたら、とりあえずは 運ぶ運ばないの前に、邪道院の手当と止血だ。
もっとも、きんいろの光が消えるころには、 傷も何も、あるいは消えているかも わからなかったが*]
(286) 2019/05/08(Wed) 02時頃
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