315 【La Mettrie〜存在という機械が止まる時】
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/* ラルフお兄ちゃんは自分を抱きしめて寝てる……あれはあれで面白いからそっとしとこ。
念のため! 蔦マリ、いかにもフェルゼお兄ちゃんにヘルプのバトンタッチしたみたいな切り方になってるけど、助けてもらう以外のルート考えてるよ! フェルゼお兄ちゃんは気にせずリアル討伐ファイトー!
(-243) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 06時頃
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/* ↓没シーン 最初はロイマゴのお墓おれも掘るつもりだった
[ただひたすら穴を掘る。 大人二人が眠れる大きさにするのは なかなかに大変だった。 フェルゼお兄ちゃんが 道具を貸してくれたけど 大人用だから重たくて、 汗で滑る手を何度も握りなおすうちに いくつも豆が出来ては爆ぜて 気がつけばずるずるだ。 皮よりも、あちこちの骨が悲鳴をあげて 時折伸びをすれば背骨が 手を開いたり閉じたりすれば指の骨が 高熱でうなされてる時みたいに キシキシするのが辛かった。]
(-244) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 06時頃
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[フェルゼお兄ちゃんをこっそり見れば 常に一定のリズムで、 言葉と同じように抑揚無く掘り続けていた。 疲れることなく掘り続けられるのには 大人だから、慣れているから、 それ以外の理由があるように見えた。]
/* テンポ悪いのと 手の皮ずるずるで水仕事は辛いな、マリオがご遺体を清める理由が無くなってしまうって思って削除。
さて、学校行ってきまーす!
(-245) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 06時頃
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ジャーディンは、起きたら隣にパルック[[who]]がいたようだ(昨日振り忘れた)
りしあ 2023/01/10(Tue) 08時頃
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― 庭の君の譚 ―
[街中を血眼になって行方を晦ませた女を探し回った。彼女の所属する研究室、温室、住んでいた寮からは私物が消え失せ、足跡も辿れない。 これ幸いと見合い写真を並べたてる御節介な親類たちを、どうにかあしらう日々が一か月は続いた頃、男の執念は彼女へと繋がる唯一の道を見出した。皇子の家庭教師を務める彼女の祖父の元へと日参し、すげなく断られながらもとうとう面会の約束に漕ぎつけたのだ。最初こそ「君のためでもある、諦めなさい」と諭すばかりだった老博士も、死に物狂いの懇願に絆されたのか、ついに彼女からのメッセージを預かって渡してくれた。 恋文と呼ぶのも烏滸がましい、研究ノートの端を千切って走り書いたメモ。それがあまりに彼女らしくて、笑いと涙がごちゃ混ぜにこみ上げてくる。角張った字の箇条書きが、何故こんなにも愛おしいのか]
(45) りしあ 2023/01/10(Tue) 08時頃
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[簡潔に記されていたのは、彼女が幼少期に罹った病気のせいで、子供が産めない身体であること。名家の一人息子である男に、跡継ぎの望めぬ妻は相応しくないこと。自分のことなど忘れて、全うに幸せに生きて欲しい、と。 何度も心の中で反芻し、メモ用紙を小さく折り畳んでポケットに入れる。世界の全てを諦めるような重く長い溜息を吐いて、改めて彼女の祖父に向き直った。 けじめをつけるため、最後にどうしても彼女に会いたい。行方を尋ねれば、彼女は海を越えた遠く辺境の地へ、留学の名目で渡る予定なのだと言う。兼ねてよりオファーは受けており、男との逢瀬でずるずる引き延ばしていたが、現地で生活しながら動植物の研究に没頭することが彼女の生来の夢であり、此方も幸せになるから気にするな、とのことだった]
――ああそうか 結局オレより わっけわかンねぇ 草とか樹とか茸とかキモい虫とかの方が 大事なんだな!!
[激情のままに、拳を力いっぱい机に叩きつける。みしり、と嫌な音がして、老博士が医者を呼ぼうと蒼褪めていた。構わず二発目を叩き込むと、絨毯に赤と机の脚だった木片が散らばる]
(46) りしあ 2023/01/10(Tue) 08時頃
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忘れろ――だと? そんなに簡単に 忘れられンなら 素性も明かさず 恋人ごっこ続けるっての
面倒臭い しがらみ付きだからって 簡単にオレを 棄てられると思うなよ!
[多少のサボり癖はあれど品行方正なお坊ちゃんで通っていた男の、あまりの口と態度の悪さに老博士も驚いていた。彼女の身内に粗野な振舞いを見られてしまったが、もうどうでもいい。男を縛る不自由な世界への、遅めの反抗期のようなものだ。
この日から、男は水面下で準備を整えていった。形振り構わず、使える手は全部使い、家人には決して気取られぬように。将来仕える主人となるはずだった皇子に対してだけは、胸の内を――恋と忠義を秤りにかけ、前者を選ぶことを――吐露し、消極的な協力も得た]
(47) りしあ 2023/01/10(Tue) 08時頃
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[彼女の出発日は、奇しくも男の婚約者が発表される誕生日の前日。 家督相続放棄と短い詫びを書き置いて、男は屋敷を後にした。
名を、家を、地位を、家族を、学友を、 本当の兄弟のように育った邦友を、全て棄てて。
男は――ただの『ジャルダン』は、彼女の元へと一路駆け行く*]
(48) りしあ 2023/01/10(Tue) 08時頃
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/* 駆落ち編に続く! 後2回くらいで終われば いい加減 過去話ソロールは 独白投下でもいい気がしてきた
えっと 最終日は明日? 水曜は丸一日あるよな?(ふあん
>>-241 ラル 読み方……? のあい じゃないかなノアイ むかーし とても可愛い人狼PLさんが ノシをタイプミスってノアイって打って それ以降ずっと弄r……もといリスペクトして 使っているのだった 死語だな
(-246) りしあ 2023/01/10(Tue) 08時半頃
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/* 蔦マリに 幽霊も反応したい したい でも今日昼は チラ見程度かな
設定の方はえろいの削れば間に合うはず……。 最悪 箇条書きプロット提出でもいいか いいや いい加減 便宜上でも彼女に名前ないと ト書きが混乱するように なってきた だ れ に し よ う か な 帰還者セットの 現代名 いきなり出すのも 世界観がー ワカバヤシとかコトリンとか 眼鏡なら ワカナかヨーコ (オレに気がある……
(-247) りしあ 2023/01/10(Tue) 08時半頃
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ジャーディンは、最近 パルックばっかだなー 南無南無*
りしあ 2023/01/10(Tue) 08時半頃
ラルフは、ジャーディンとパルックを祝福した。
steel 2023/01/10(Tue) 10時半頃
ジャーディンは、パルックとゴールインした。リンゴーン
りしあ 2023/01/10(Tue) 11時頃
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/* チラ ジャーディンさんの恋バナだー うひひ😊 この全てを捨てて手に入れに行った女性が自分を助けるために死ぬの苦しすぎん???? 好き
そして最終日勘違いしてた!明日一日あるのか!ヤッター
(-248) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 17時頃
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/* >>-246 ノアイでよかったのか…てか由来w orzみたいに絵文字なのかと思って考えてしもた
明日が最終日だねー ラルフは表で落とすもの特にないのでのんびりしている…みんなの表ログを正座して見てる
(-249) steel 2023/01/10(Tue) 17時半頃
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ラルフは、ジャーディンとパルックに祝辞を贈った
steel 2023/01/10(Tue) 17時半頃
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/* 盗んだバイクで 走り出す〜 時代感が よく分かってないけど 車とかあンのかな 蒸気機関? 荒廃世界だと 安易にスチームパンクしがち
エピ入り死亡だと 墓ロル不要だから 霊ラルマゴ再会はナシかそうか…… まぁ エピでイチャついてるのを 生温く見守り隊
(-250) りしあ 2023/01/10(Tue) 18時頃
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ジャーディンは、パルックをジャーディン[[who]]に押し付けた。
りしあ 2023/01/10(Tue) 18時頃
ジャーディンは、完全にパルックはオレのモンだな(忌々しげ)
りしあ 2023/01/10(Tue) 18時頃
ラルフは、ジャーディンとパルックを遠くから見守っている
steel 2023/01/10(Tue) 18時半頃
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/* パルックさん、すっかりジャーディンさんのマブダチに 時代感わからないね……ぼかしてた パルックさんだけ完全に会えなかったなー
(-251) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 19時頃
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マーゴは、そうだったですね、と柱の陰からジャーディンとパルックを見守った。
assam 2023/01/10(Tue) 19時半頃
ジャーディンは、パルックとナニを期待されているのだ……。。。
りしあ 2023/01/10(Tue) 20時頃
マリオは、ナニってそりゃあナニだよ
kumiwacake 2023/01/10(Tue) 20時頃
マーゴは、…いちゃついてませんよ?
assam 2023/01/10(Tue) 20時頃
マーゴは、きゃ、ジャパルの新作待機。
assam 2023/01/10(Tue) 20時頃
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[けたたましい音が、意識を呼び戻した。 気づけばおれは倒れていて、 なぜか頬も腕も胸も、べしょべしょに濡れていた。
ずるり、とおれから何かが抜けていく。 初めての感触に、震えあがった。]
う うぅッ
[腕から肩へ、血管の中を昇っていた何かが 今はその全身を見せて、 のたうちまわりながら離れていく。 おれは半身を起こして、それを見つめた。]
(49) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃
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……助かっ た?
[思わず、ハァーッとため息が漏れた。 左腕を抑えながら観察してみれば、それは赤い蔦だった。 のたうちまわるので精一杯なのか、 離れていく速度は、歩くよりもずっと遅くて、 手負いのおれでもすぐに追いつけそうだ。 表情は読めないけど、苦しんでいるように見えた。]
逃げてる……なんで?
[心当たりが無くてあたりを見渡すと、 水を入れていた甕が倒れていた。 襲われたはずみで倒して、 中の水を被ってしまったのだろう。 蔦にもその水はかかったみたいで 蔦が這ったところは、かたつむりの痕みたいに、 水と、おれの血の軌跡が描かれていた。]
(50) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃
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もしかして、水が嫌い、とか?
[問いかけたところで、答えはない。 ぼたぼたと、赤髪から水雫が落ちる。 抑えていた腕から手を放し、恐る恐る覗き込めば さっきまで赤く浮き上がっていた部分が 枯死したようにどす黒く変色していた。]
うえぇ……これ、治るかなぁ……
[普通に悲しい。]
(51) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃
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[それにしても、とまじまじと 黒くなった蔦蔓紋様を見る。]
どこかでこの模様、見たんだよなぁ…… どこだったっけか……
『──血を飲めば 永らえる 水を飲めば 終焉を迎える』
[不意に、謳うような言葉を思い出した。>>2:118]
(52) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃
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[そうだ。 あの時おれは、マーゴお姉ちゃんで手一杯で あの言葉の意味を考えもしなかった。
後に残ったものは全て封じてくれ、と その人は言った。>>2:120 喉から胸元へ走る、紅色の蔦をなぞりながら。 何かに寄生しても危ないから、と。 そして、その人は走り去った。>>2:128 干からびるところを見られないように、と。
あの時は訳が分からなかったことが 頭の中でパチパチとつながっていく。 遺体も、その欠片さえも見つかっていないのに その蔦は、死の匂いを運んできた。]
(53) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃
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[のたうちまわる蔦に、おれは呼びかけた。]
……ジャーディン、さん?
[蔦は、おれの言葉に一切反応しなかった。 よく見れば、まだ発芽したばかりなのか 付け根らしき場所には、種の名残が残っていた。
もしかしたら、全く関係ないかもしれない。 だけど、ジャーディンさんだと考えれば ラルフお兄ちゃんが、わざわざ 食用にもならなさそうなこの植物を 持ち帰った理由が分かる気がした。]
(54) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃
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[蔦は、先程から全く変わらず、 逃げることもできずに苦しんでいる。 この汚染された世界の中に唯一残された、 毒を持たない清らかな水によって。]
……………………。
[横倒しになった甕を持ち上げて、水を汲む。 ばしゃん、と再び水をかければ それは少し流されながら、 一際激しく暴れて、そして── 鮮やかな赤はくすみ、徐々にどす黒く変色して、 やがて動かなくなった。]
(55) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃
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これで、ジャーディンさんは、 少しでも安らげるのかな……
[空っぽの甕を抱え込んで呟いて、 すぐにその考えを打ち消した。
マーゴお姉ちゃん達が、 死してなお教えてくれた。 死者のためじゃない。 おれ自身の心の安らぎのために弔うんだ。]*
(56) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃
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/* ちょいと都合のいいように解釈させてもらった どうしても 弔いたかったんだ…… 水かけるだけで出ていくならジャーディンさん悩まなかったんじゃないかなとも思ったけど おれの場合まだ蔦がむき出しだったからセーフとかそんなんで赦して……
(-252) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃
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マーゴは、マリーをなでなでして、もふぎゅ
assam 2023/01/10(Tue) 23時半頃
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/* マリオまで 弔いありがとう なかなか死ねないね もういっそ生きてry
オレの場合は 寄生主のおかげで生きてる≒蔦出てったら宿主死亡 で過程は簡単でも 自死の決心がなかなかつかなかった てだけだから 無問題(ぐっ その心意気が有難い
ラルフが遺言実行できず 身近に置いといてくれンのも 嬉しかったし ラルフ死亡時 うっかり寄生されても PL的にはオイシイかもとまで 思ってたから うんw
(-253) りしあ 2023/01/11(Wed) 00時頃
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/* 明日は 昼多忙が分かってるから 今晩中に書き終わる勢いで頑張らねば……ねば……
ジャパルの新作は永遠に未定だし どうせ死者と踊るなら パルックよりロイエの方がいい (でもwhoで出てこないから ><) マブダチも ラルフの方がいいぉ
(-254) りしあ 2023/01/11(Wed) 00時頃
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ジャーディンは、次の新刊は蔦×ラルフ[[who]]と、ラルフ[[who]]×パルック[[who]](惨劇の予感)
りしあ 2023/01/11(Wed) 00時頃
ジャーディンは、パルックをラッピングして、ラルフに配送手配しておいた。よし!(やりきったカオ)
りしあ 2023/01/11(Wed) 00時頃
ラルフは、パルックを空の彼方にぶっ飛ばした。
steel 2023/01/11(Wed) 02時頃
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/* ラルフの死も 蔦マリも 種の最期も 見届けたいのに 村が閉じるまでに なんとかなるかな……
終わらないソロールも 居た堪れないから灰で落とす
(-255) りしあ 2023/01/11(Wed) 10時半頃
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ジャーディンは、パルックをトンデモ理論で弁護した。
りしあ 2023/01/11(Wed) 10時半頃
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― 庭の君の譚 ―
[その日、男の姿は大陸を離れ一面の青黒い海原を進む、巨大な蒸気船の甲板にあった。 どうせ臨時の仮宿を突き止め押しかけたところで、彼女は容易く逃げ遂せるだろうから。逃げ場のない海の上で罠を張って待ち構えようと、彼女の移動経路と船便を調べ上げ、渡航許可と乗船券を皇子の伝手で手配して貰ったのだ。ついでに、生家から放たれるであろう追手の妨害も依頼済である。 斯くして男の目論み通りに、海上で再会した男と女。さすがにもう逃げられないと腹を括ったのか、彼女が無抵抗なのをいいことに両腕の檻に捕らえる]
貴族でも 皇子の家臣でもない ただの『ジャルダン』なら ずっと一緒に いてもいいだろ?
[航海予定は一週間ほど。途中補給のために小さな有人島に寄港する。船上では義務も課題もなく、あるのは愛しい彼女との時間だけ。輝かしい将来のためにと、雁字搦の忙しない日々が嘘のような、のんびりしとした船旅。まるで新婚旅行のようだ、と浮かれきった男の頭はお花畑状態だった]
(-256) りしあ 2023/01/11(Wed) 10時半頃
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[数ヵ月ぶりに触れた彼女の体温に、聞き分けのない子供を窘める声音に、香水でなく野生の草花を思わせる芳香に、興奮するなというのが無理な話で。息継ぐ間も惜しんで唇を押し付け、攫うようにして自分の船室に引きずり込んだ]
――嫌がっても 絶対に離してやらないから
[いつも未知の動植物に向けられている瞳を今は自分だけにと、強張る身体を敷布の上に縫い留める。彼女を覆うものを少しずつ剥がしていって、その素肌と研究者然とした顔の奥を暴くのに夢中になった。慣れない刺激に翻弄され蕩けてゆく彼女の媚態に、歯止めなど最初からきくはずがない。随分と無茶を強いて気付けば夜が明けていた。 情交後の気怠さを滲ませながら寝台の上で頬杖をついた彼女は、「こういう方法もアリね」と何かを発見した様子で。名残惜し気に彼女の髪をくるくる指に巻く男の方は、もう見ていなかった]
(-257) りしあ 2023/01/11(Wed) 10時半頃
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[強引に迫って、今までの鬱憤を一方的にぶつけてしまった。さすがに咎め避けられる覚悟もしていたら、翌日は彼女の方から積極的に誘ってきた。嬉しい誤算にいそいそと向かったのは船倉の片隅。 噛みつく勢いのキスで歯をぶつけて、切れた唇を舐って艶然と頬笑む彼女は、今までの色事に疎く野暮ったい学者とは別人のよう。どうやら噛み癖があるらしく、男の肌に無数の歯形を残して、特にお気に入りの首筋は瘡蓋だらけにしてしまった]
さすがに痛ぇンだけど――っ
[不服を訴えれば、詫びを兼ねてか丁寧な手当てと口での奉仕までされて、有耶無耶のままそれ以上文句はつけられなくなる。
そんなことが数度続けば、彼女の興味と目的は互いの体温を交わすことでなく、血と精の方にあるのではと懸念がうまれた。これは恋人や夫に対する愛情と献身ではなく、むしろ実験の被験者の扱いではないか]
(-258) りしあ 2023/01/11(Wed) 10時半頃
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[また別の日。船縁で二人並んで波を見ていると、唐突に振り返って「あ〜ん?」と甘えた声で小首を傾げてきた。悪戯を企む表情に嫌な予感は拭えなかったが、恋人らしい行為にドギマギ照れつつ口を開くと、ポイと茶色い何かが放り込まれた。軽く乾いた触感で、干した小海老に似ている。普通こういう場面では、キャンディ等菓子や果実、もしくはスープの匙あたりがお約束ではないか。ボリボリ奥歯で噛み砕きながら、何コレと聞いたら返ってきた答えは「蝉」。 驚き過ぎて飲み込んでしまい、喉に小骨もとい細い足の刺さる感触がした。仮にも貴族、珍味美食を極めることはあれど、虫を食べるほど落魄れてはいない。柵から身を乗り出して嘔吐くと、心底勿体無さそうに彼女は嘆息する]
「いずれ――何日後か何年後かは分からないけど きっと、必要になるから 慣れておくに越したことはないわ」
[深刻な面持ちで宣う彼女の瞳はどこまでも真摯で、配慮と愛情の色が見えたから、男は毒突くのをやめた]
(-259) りしあ 2023/01/11(Wed) 10時半頃
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[野生の動植物たちは汚染に敏感で、人間よりずっと早くから世界の異変を知り、適応してきた。汚濁を文明の力で取り除こうと苦心する人間と、澱みを受け入れ糧とすべく変異したものたちと。現状を鑑みれば、今の世界の覇者はどちらかは明白だろう。
一般人より少しだけ早く崩壊の予兆を感じた彼女は、生き残る術を模索していたのだった。身体を重ねながらもポツリと浮かない顔で零す不安、その断片からの推測に過ぎないが。 「子供を為せぬ行為に意味があるのか」と真顔で問う彼女を、今までで一番乱暴に抱き潰すと、言い訳のように白状した。通常の手段で二人の子が残せないならと、遺伝情報を組み込んだ寄生植物の研究をしていること。どうせ普通の赤子では天寿は全うできまい、いっそ過酷な世界も生き延びるに特化した生命体を生み出そう、と。何を言っているのか理解不能過ぎて、この時ばかりは裸で跨がる彼女こそが別のイキモノに見えた。小さな瓶に入った紅い種――数本微細な蔓のようなものがのびている――を「あなたの体液で育てたの」と大事な宝物のように見せられても、薄ら寒い笑いが引き攣るばかり。何故こんな変な女に惚れ込んでしまったのだろう]
(-260) りしあ 2023/01/11(Wed) 10時半頃
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