―自室→参休の自室―
………遅くなったかな。
ま、何時でもいいって言ってたし、いっか。
[それほどのことで咎める性格ではないと思っているが。
”命令”の体を持つソレを果たすべく自室から参休の部屋へと向かう。
クランには長くもなく、最近でもない年月でいるが大体の配置は頭に入ってある。――世界は此処だけであったから。
脳内の地図を頼りに廊下を進む。
>>240>>249途中、誰かの話し声が聞こえた気がするけれど恐らく自分を呼ぶものではないと意識を地図に持ち直す。
かちゃ、と首でささやかに主張するヘッドフォンの音を聞きながら参休の自室前に着く。
開けようと伸ばした手を止めてうんっ、と少し考えてから拳の形に変える。]
こんばんは?ケイイチだけど。
[コツコツと控えめに二回ノックして部屋に彼は戻っているかと耳を済ませながら声を掛けた。]
(252) 2014/12/23(Tue) 22時半頃