― 監獄前 ―
[ミニハープを弾きながら監獄へと到達すると、そこには別々の牢に閉じ込められている三人が。1人1人の顔を見る]
…今晩は、ユリシーズ様、アルフレッド様、ブルーノ様。私、アウスト国王子の使いのもので、『セシル』と申します。以後お見知り置きを。
[ニッコリと笑うと、警戒していた三人はホッと安心した顔をした。ハープを弾くのを止める。ハープの音がピタリと止むと、案内した職員はドサッと倒れた]
三人をお迎えにあがりました…さあ、この様な狭い所はお三方には似合わない…今鍵を開けますので、どうぞ。
[倒れた職員から鍵を奪い、三人の牢の鍵を開ける。三人は悠々と牢から出て来て、治安警察への暴言を吐き連ねた]
[それを口元の笑みを崩さぬまま冷えた眼で見つめ]
ふふふ…それで少々伺いたいのですが……………ヤニク王子の事をバラしたのは誰だ
[急に冷たい声になり、顔から笑みを消す]
(213) 2011/11/19(Sat) 23時半頃