[人の往来を避け、ニコラエに近づいた。
応える声>>203に微かに右目を細め、彼もまた歩み寄ってくれればすぐに距離は近くなる。
よくよく見れば、シーツの下から見え隠れするスーツは、サイズが合っていないように見える。それを隠す為に、シーツを被っているのだろうと合点し。
荷のことを尋ねられるだろう、そう思っていたから
先に出た言葉>>204に刹那、右目を見開いて動きを止め。
視線が泳ぐのを、なんとか耐えることしかできなかった。]
あ、 と、これ、やはり……貴方の服ですよね。
[謝る声に、軽く首を振り。荷を差し出そうとするが
今度こそ本当に、言葉を無くしてしまった。
彼は男に会うために、探していてくれたのだ>>204。
何故、と思う、それを上回るのは、嬉しさ。
思い出せばそうだ、2回めのハロウィン。彼の店で男はなんと言った。
ニコラエを知ることができるかと、思ったことを素直に、昔のように問うたのだ。
——これでは、まるで。]
(208) 2014/10/25(Sat) 19時半頃