―燃え盛るIgnis Fatuus前 回想― >>57の後
[木の上にいたセシルに声をかける。]
クワガ…じゃなかった、セシル、援護ありがとう。
鬼火が地獄の業火になっちゃったねぇ。ここの場所だけじゃなく、俺の正体までぺろっとしゃべっちゃうなんて、おしゃべりな人は困るね。口は災いの元だよ。それとも治安警察率いてではなく単身でここにきたってことは、アーサー独自の調査で俺のところまで辿りついたのかな?そのへん、調べておいてくれる?裏切り者には、制裁を。あと昨晩頼んでおいた件もよろしくね。
今日一日寝ていて、傷もましになっただろう?
新しい場所、明日には手配しておくよ。呼んだらおいで。
[セシルから返事が聞こえ、樹上から気配が消えた。足元に一羽、うさぎが擦り寄ってくる。見慣れたその姿を抱き上げ、背後で音を立てて崩れ、灰燼に帰そうとするIgnis Fatuusを後にした。]
(95) 2011/11/19(Sat) 03時頃