……ええ、北欧の国々とも更に良き関係を築かねばなりません。
学ぶ時はちゃんとチューター(教師)を呼びますので……ご心配なく。
[エリアスが自分の正体に気づいたのか否か、確かめるのも恐ろしかった。
お話中失礼しますと割り込んでくる使用人の姿がなければ、顔も上げられなかっただろう。
使用人は、警察が第一発見者であるシルヴァーナに詳しい話を伺いたいと言っていると告げる。
内容が内容だけになるべく声を顰めたつもりだったのだろうが、この距離であればエリアスも聞こうと思えば聞こえただろう]
――……解りました。
ごめんなさい、ミスター・ブローリン。
暫し席を外します。
貴方もどうか、休息を取ってくださいませ。
[一礼し、そして呼びに来た使用人について応接間を出ていく。
その間、表情はずっと重く沈んだままだった*]
(55) 2012/01/14(Sat) 20時頃