= チャプター 1 =
[おずおずとした様子で、コートの前が開けられる。たわわな乳房が徐々に露わになっていく。たっぷりと量感のある胸。全てを映し出そうとしてカメラは下へ動く。小さなモザイクが出て、彼女がコートの下には何も着ていないことが分かる――ガーターとストッキング以外には。]
「じゃあ今日のデート中、ピッパはずっとその格好だから。
いいね?」
[彼氏(役)の手が、緊張した彼女の頬へ伸びた。しばらく撫でる中に軽いキスも交えて。そうする内に幾らか落ち着いたのだろうか、表情が和らいだ彼女へ改めての声。]
「あ、そろそろ電車来るね。だーいじょうぶ、通過だから。ほら、乗ってる人達に広げて見せてあげようか?お仕事中のおじさんお兄さん、ピッパが応援してますよーって。」
[走行音と共に走り去っていく電車。恥ずかしげに俯いて顔を隠すピッパ。電車が通過しきった後、彼女とカメラは階段をあがっていった。コートの裾から、何も履いて居ない女の下半身を覗き込むようにしながら――*]
(55) 2018/03/14(Wed) 23時頃