[メールへの返答、さらにそれへの返答。
動物に囲まれるマドカを想像して、あまりにらしいと、小さく笑って。
動物のことにも明るくはないから、何かあれば真っ先に頼ろうとするはず。]
そっか、進んだんだ。……よかった。
[絵には明るくはないけれど、数度眺めたキャンバス>>37の違いにはすぐに気がつく。
その中には自分が伝えた色も混じっていて。自身の功績ではないにしても、どこかこそばゆい。]
…うん、そう。
僕も、見たくて来たんだ。
[先は濁した言葉を、そっと続ける。
見たかったのは、進んだキャンバスだったのか。それともそれに向き合う、マドカの顔だったのか。
キャンバスへ向けた視線は、明るくなった声の調子に、すぐにマドカへと向き直った。
じっくり見る、なんて約束をいつかしたはずだけれど――決して嘘ではないのだけれど。
今はそれより、楽しげに語る彼女の、きらきら輝く瞳に視線を奪われて。]
(50) g_r_shinosaki 2015/08/17(Mon) 01時頃