─ 学園への道中 → 保健室 ─
[フィオーレに向かう黒臣と別れ、馬を連れ行く女子たちに少し遅れて、友人に肩を貸しながら学園への道を行く。
そういえば昼食を食べ損ねていることに気づいて、コンビニに立ち寄ったから更に遅れた。
生粋のお嬢様の口にコンビニのパンやおにぎりが果たして合うものかはわからなかったが(追儺家の食事とはあまりにも掛け離れている)、彼女たちの分も買っていくことにする。
あとは、鉄分多めの野菜ジュースが置いてあったので、友人にそれを押し付けておいた。]
貧血とは違うんだろうけど。
栄養摂っておいて損はないだろ。
[あとは何が要るだろうか。何か飲み物があったほうがいいか。のど飴はどうせ皆持っている──のど飴が苦手らしいメアリーは別だが。
何だかんだ、似たような世話焼き資質のある二人で、あれこれ選んで持っていくだろう。
保健室についたとき、まだショコラは眠っていた。*]
(34) 2022/09/17(Sat) 13時半頃