─朝・各所確認後のリビング─
[再び9月1日が訪れた事を確認して、秋山に「ねえ?今どんな気分?ねえねえ??」と、悪戯メッセを装い送っておいた。
リビングには同じテレビ番組が流れ、母親だけがそこにいた。俺は、あたかも9月1日が始めて来たように装いながら朝の支度を手伝い、朝食を取り始める。食事も中頃になり、ちら、と母親の顔を見てから]
………あのさ、……突然変な質問するけど
9月1日って…なんか、その、俺と、…
ほら、消えちゃった双子の、いただろ?
それになんか関係する事って、あった?
[なんとなく、繰り返すたびに見る夢が、まるでお告げみたいに思い始めてきていて。もしかして、と、一縷の望みみたいに母親に聞いてみた。
すると、突然真顔になって、それからみるみるうちに悲しげな顔に変わっていくものだからビビる。こんなの昨日は経験していないやつだぞ!]
「…、どうしたの急に。
やっぱり、どこかでまだ…繋がっているのかしらね?
実は、9月1日はね────…………」
[俺は、そこで初めて、片割れが消えてしまった日を……知った。]**
(26) 2019/09/04(Wed) 13時半頃