……――それはそれは、 自由で良い事ですねえ…
[ 男は頬杖を付きつ、気の向くまま>>1:236を明言した彼女を見遣った。
恐らく女医の方へ足を運ぶか、脱走を謀るか 。はたまた、悪さでもするのか?
――それはそれで、勘弁してくれとごちる。 ]
「 悪さ。」をしたら、もう撫でませんよ。
[ ―――まあ、幾ら強く牽制しえど、彼女の動きを止めることは難しいのかもしれない。
故に咎めることも、しなかった。好きにしたら良い。でもそれが「わるいこと」なら、先のことはしない。 ……之に効果など微塵たりとも期待しては、いないが。
言うだけタダだろうと、男は自らの髪を梳いた。
…して、ぼろぼろの白衣は見るに耐える。 これから夜も更けて行く頃だろう、風邪など引きはしないか。
男はがたりと席を立って、羽織っていた上着を脱いだ。 脱いだそれを、ふわりと宙に踊らせながら、彼女に掛ける。 ]
(13) 2015/07/12(Sun) 09時半頃