― 調理室 ―
[零れ落ちる言葉>>1に口を挟む事なく、静かに聞いて。
目を逸らしていたことから、逸らさずにいられなくなったのかな、と。
自分の中の変化に気づいたらしき言葉に、ちょっと、笑った]
そうかもねぇ。
……近過ぎて、気づくのがこわいもの、って。
結構、あるものだからね。
[予想、当たってそうだなあ、と思いつつ。
だからどうしろとか、そういう事は言わない。
他者に背を押されるのを厭う少年は、自分がそれをすることはない]
見えなくても、切欠が掴めたなら、ぐるぐる回るのからは抜け出せるよ。
後は、自分で掴めばいいと思うんだ。
ユンカーくんが、後悔しないって言いきれる選択肢を。
[本当にほしいものを手にするには、自分の意思で決めて踏み出すのが一番いい、と思うから。
真っ直ぐ見つめる視線に、いつもよりは真面目な面持ちで、こう返した。*]
(2) 2020/05/26(Tue) 01時半頃