[願いは聞き届けられたかどうか。
しばらくの後、ニコラエの問いに思いついたそれを口にしようとして]
……、ん
悪魔?
[教会に相応しくない、騒がしさが飛び込んでくる>>+8。
外を見ていない、まして人間の男には事情は全く読み込めぬまま、困惑の眼差しを辺りに、そしてニコラエにと交互に向ける。
ただ、ステンドグラス越しに広がった鋭い光には、男も気がついて]
——……いい悪魔が、いたもんだな。
[浮かべた感想はそれ。
しかし、次には笑ってしまった。]
いや、いるよな。……当然か。
[人間として一つの角度でしか、見向きできなかったもの。
繰り返すハロウィンを通じ、種族を越えて触れ合った今なら、少しは視野が広くなった気がする。
まさかその悪魔ととうの昔に出会っていることも、その彼に元悪魔だと誤解されているということも、男は未だ知らぬまま]
(+12) 2014/10/30(Thu) 17時半頃