—— → 裏路地 ——
言う、……な、
[先程華月斎に言われたばかりだというのに、その問いかけ>>+5に首を振ることができなかった。
色違いの目を細め、路地の壁に背を凭れれば、大きくため息が漏れる。
ジーンズの前がつらくて早く解放してほしいという本能も、ニコラエになら全て許してしまいたいという想いも、頷くことでしか伝えられず。
チャックがそろそろと下ろされて行く、その合間にも子どもたちの足音や、露天の呼び声が聞こえる。]
……、っう んん、
[その中に自らの漏れ出る声が混ざり、思わず右手の甲を口許に運び、表皮を噛んだ。
冷えた舌先が熱の中心に這わされて、同時に尻尾も掴まれて、また零れ落ちそうな声をなんとか抑えた。
何より、刺激が強いのは。
腰元に緋色の目が二つと、金色の髪が揺れる。その艶かしいニコラエの姿。
空いた左手は幾度か襲いくる快楽の波でびくりと震えながらも、その髪を撫でるように添えた。]
(+11) 2014/10/28(Tue) 18時半頃