人狼議事


308 【R18】忙しい人のためのゾンビ村【RP村】

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【墓】 一杯と自由 マスタ

― 隔絶された広い世界で ―

[割れた窓から入った風が頬を擽った。
 その心地よさに、乾いた目を細めた。]

  ……。

[元より賑わいと無縁だった店内には、沈黙だけが満ちる。
 コートのポケットに手を入れた。
 ドアの側に落ちていたスマートフォンは縁が欠け、
 表面にも亀裂が走っている。
 指で画面をなぞってみても反応は何もない。]

(+37) 2020/10/26(Mon) 22時頃

【墓】 一杯と自由 マスタ

[スコップ片手に裏口を出た。
 どんよりと曇った空の下、所々荒れた畑が広がる。
 収穫を待つばかりのそれらを靴底で踏み潰して、
 既に道のように平らになった区画へ出る。]

[轍の傍ら、土の山の前に膝をついた。
 取り出したスマートフォンをその上に置く。
 薄汚れた手を胸の前で組み、首を垂れて目を閉じた。]

[周囲には、他にも似たような土の山がある。]

[大柄な男が、土を掘っていた。]

(+38) 2020/10/26(Mon) 22時頃

【墓】 一杯と自由 マスタ

[店の裏にある小さな家へと入った。
 動線を大きく取った室内には、元々物は多くなかった。
 ハウスキーパーのドロシーが来たばかりだったのだろう。
 床にも机にも書物が出しっぱなしだった形跡はない。
 その中で唯一物が積まれているベッドへと向かった。

 一人目の上着を取り、
 二人目のマフラーを巻いた。
 三人目のリュックには、
 四人目の水筒と六人目の懐中電灯を入れた。
 五人目は何も持っていなかった。

 出て行く前に、使い込まれた様子の机の前に立った。
 椅子はない。写真立ても、レターケースもなかった。
 掌で木の質感を確かめると、手の形に埃が退き、
 代わりに泥まじりの土と濁った色が線を引いた。]

  あいしていたよ。

[返事をする者は、どこを探しても見つからない。]

(+39) 2020/10/26(Mon) 22時頃

【墓】 一杯と自由 マスタ

[トラックの運転席へ足をかけた。
 取り替えたタイヤが凹んだ土をしゅわり、轢いていく。
 ラジオのボタンを押すも、ノイズすら聞こえなかった。]

  ――♪

[だから歌を歌おう。
 何もないこの場所で、歌詞も知らない誰かの歌を。

 トラックは、先の見えない道を進んでいく。]**

(+40) 2020/10/26(Mon) 22時頃

一杯と自由 マスタは、メモを貼った。

2020/10/26(Mon) 23時頃


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