人狼議事


308 【R18】忙しい人のためのゾンビ村【RP村】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
サイモンが無残な姿で発見された。


噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。

非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。


現在の生存者は、ヤカモト、フローラ、ヘイタロウ、ワット、クシャミ、ビアンカ、みょんこ、ルリ、マスタ、ハルミチ、エニシ、ヨーランダの12名


【人】 猫の集会 クシャミ

[苦々しくその顔を眺めていると、
 ふ、と、進が苦し気に顔を歪ませて、
 掴んだ俺の腕を、その手首を、自分の口元にもっていく。

 まるで噛もうとするように口を開くのが、見えた。
 直後、俺は勢いよくその手を振り払った。]

  なにすんだよっ!

 「……! な、
  ……なんでも、ない」

[動揺したように進は目を見開き、
 荒く息を吐きだしながら俺の手を放す。
 
 ほんっとに意味わかんないな。逆にどうしたって感じ。
 あきれ果てた俺はチャリに跨ると、
 ふんと鼻を鳴らして猫耳パーカーを深く被った。]

(0) 2020/10/22(Thu) 00時頃

【人】 猫の集会 クシャミ


  俺も頭冷やした方がいいけど
  お前もたいがいな、進。

 「…………そうかも」

  ……変な奴。

  またな

 「うん、また、……またな、秋」

[どこか怯えるような顔をした進を取り残して、
 俺は駐輪場から去っていく。
 どこか冷たい夜風が不気味に俺の背を撫でていった**]

(1) 2020/10/22(Thu) 00時頃

【人】 卐黒帝會卐 ハルミチ

 あっやべ、オレ、全然空気読めてなかったわ。

[投稿してから気付く。
 SNSの雰囲気、これ、カレーがどうとか言ってる場合じゃなくね??**]

(2) 2020/10/22(Thu) 00時頃

天のお告げ (村建て人)


「次のニュースです。
 昨日、アメリカで暴動が起きているとの
 報道がありましたが、アメリカだけでなく、
 世界各地で同じような暴動が起きていることがわかりました。
 こちらは国内で行われた『TOHO・GAME・SHOW』での映像です。
 狂暴化した人が、他の人を襲う様子と
 周囲の混乱する様子が映っていました。」
 

(#0) 2020/10/22(Thu) 00時頃


天のお告げ (村建て人)


元動画は削除されているはずが、どこから入手したのか
一部モザイクがかかった例の動画が>>1:11
そこには映っていた。
 

(#1) 2020/10/22(Thu) 00時頃


ビール配り フローラは、メモを貼った。

2020/10/22(Thu) 00時頃


天のお告げ (村建て人)


「また、都内では秋葉原を中心として
 暴動が起きているようです。>>1:23
 これらの報道を受けてか、全国的に、
 小中学校や高校では休校が相次いでいます。
 
 暴徒と化した人は共通して、噛みついたり、
 何かしらの危害を加えようとしてくる様子で、
 有識者の見解では、突然変異した狂犬病ではないか、
 との見方が強まっています。」
 

(#2) 2020/10/22(Thu) 00時頃


天のお告げ (村建て人)


淡々とニュースを読むアナウンサーの腕には、
怪我でもしているのか白い包帯が巻かれていた。
 

(#3) 2020/10/22(Thu) 00時頃


天のお告げ (村建て人)


「国内で暴動が起きている地域は、東京、大阪、名古屋、
 福岡など、人口の多いところに固まっており、
 政府は戸締りを確認し、
 不要不急の外出を控えるように求めています。
 今のところ、非常事態宣言等はまだでておりません。
 もし、街中で暴れる人を見かけても、
 不用意に近づかないよう、呼びかけています。

 次のニュースです。
 先日下野動物園で産まれたパンダの赤ちゃんの名前が、
 リーリンとリンリンに決まったとのことです。
 双子は元気に過ごしており……」
 

(#4) 2020/10/22(Thu) 00時頃


天のお告げ (村建て人)


世界的な規模での異常事態。
まだどこか、信じられなかった者たちも、
緊迫したニュースキャスターの声にようやく気付くのだろう。

これはイベントでも映画の宣伝でもなんでもなく、
現実に起こっていることなのだと――  **
 

(#5) 2020/10/22(Thu) 00時頃


猫の集会 クシャミは、メモを貼った。

2020/10/22(Thu) 00時頃


天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2020/10/22(Thu) 00時頃


卐黒帝會卐 ハルミチは、メモを貼った。

2020/10/22(Thu) 00時頃


一杯と自由 マスタは、メモを貼った。

2020/10/22(Thu) 00時頃


天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2020/10/22(Thu) 00時半頃


一杯と自由 マスタは、メモを貼った。

2020/10/22(Thu) 00時半頃


【人】 地道居士 エニシ

[……はたと、気づいた。
僕が今日、goodを押している投稿は、
どれも、平和な光景の写真や平和な文章ばかりだ。

意図的に、ゾンビ騒動っぽいものを見ないように
していることに気づいて、ため息をつく。

兄貴も帰ってきたことだし、
今日はもうSNSを見るのを止めよう。
あぁ、でも、画面を閉じてしまう前に
最後に見えたこれだけ返信しておこうかな。]

(3) 2020/10/22(Thu) 00時半頃

【人】 卐黒帝會卐 ハルミチ

[しかしその日は、結局カレーは作らず、ダチどもとグループLINEでワイワイしているうちに日が暮れてしまった。
 コンビニに夕飯を買いに行ったら、都内からの配送がストップしているとかで、品数が若干少なかった。
 そして、飲料やレトルト食品の棚に、やたら品切れが目立った。]

 ちィと前に見たな、この光景。

[ストロング系缶チューハイを抱えるオッサンと、カップ麺を片っ端から籠に放り込んでいるオバハンを横目に、まぁでも自分も少しは備えておくかと、弁当とサンドイッチのほかに、ペットボトル飲料7本、冷凍グラタンやドリア4個、スナック菓子2袋、ほかにもちょっと色々買って帰った。]

(4) 2020/10/22(Thu) 00時半頃

地道居士 エニシは、メモを貼った。

2020/10/22(Thu) 00時半頃


【人】 卐黒帝會卐 ハルミチ

― 翌朝 ―

[いつもより遅く目覚め、ベッドに寝転がったままスマホを見ると、事態は深刻さを増していた。]

 ……笑えねっつの。

[窓から見る外の光景は、いつもと何ら変わりないのに。
 画面の向こうの世界は、まるでパニック映画か何かのようだ。]

(5) 2020/10/22(Thu) 00時半頃

地道居士 エニシは、メモを貼った。

2020/10/22(Thu) 00時半頃


地道居士 エニシは、メモを貼った。

2020/10/22(Thu) 00時半頃


【人】 卐黒帝會卐 ハルミチ

[そういえば、投げっぱなしのカレーアンケはどうなったか。
 こんな時世に、律義に答えてくれる奴なんていねぇよなーとか思いながらも、とりあえず夕飯準備前まで静観しておくことにした。]

 んー。

[グループLINEは今日も賑やかだ。
 レンとフウタは、昨夜ラーメンを食いに行ったらしい。]

 サダ、今日も何も反応ねぇな。

[サダミツの反応だけ、今日もまだない**]

(6) 2020/10/22(Thu) 00時半頃

卐黒帝會卐 ハルミチは、メモを貼った。

2020/10/22(Thu) 00時半頃


頭蓋骨と骨 ヘイタロウは、メモを貼った。

2020/10/22(Thu) 01時半頃


【人】 頭蓋骨と骨 ヘイタロウ


 ……もしもし?明日香?
 ごめんね、電話出れなくて
 何かあった?

[Wi-Fiの繋がるところに入ると大量の不在着信があった。
ほとんどが明日香からの不在着信だ。
いつも冷静な明日香が、こんなにかけてくるなんて、何かあったに違いない。
もしかしてあの詐欺師がまたしつこく連絡してるのか?とも思ったが、どうやら違ったようだ]

 …テレビ?…いや、最近ニュースはあまり見てないなぁ
 え、暴動?…‥ゾンビ!?
 日本ではそういう報道ばかりなの…?
 …いや、こっちは何も問題ないよ…たぶん。
 …………うん、分かった。調べてみる。
 教えてくれてありがとう。じゃまた

[電話を切ると、すぐにSNSを開いた。
そういえば「噛まれた」と言ってた人がいたな…と少し心配になりながら]

(7) 2020/10/22(Thu) 02時頃

【人】 頭蓋骨と骨 ヘイタロウ

[彼女からのリプライ>> *1:41を確認する。
…「歯形がつくまで噛まれる」?
…「血は”そんなには”出てない」?
つまり、出血があるほど噛まれたという事だ。
添付された写真には想像していたよりも数倍ひどい傷口が写っている]

 …おかしい

[未読分のタイムラインを斜め読みする。「噛まれた」という字が目立つ>> *1:44>> *1:23しかも日本だけでは無いようだ]

 どういうことだ…?

 

(8) 2020/10/22(Thu) 02時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[>>#2>>#3

TV画面にニュースが流れる。
暴動、それが狂犬病のようなものなのか。

それともドラッグの類か。
いずれにせよ――]

遠慮している場合ではないのかもな。

[傍らにはアサルトライフル。
とは言え、暴徒鎮圧用のゴム弾であった。

今はまだ。]

(9) 2020/10/22(Thu) 07時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[『堀井隊結成』

ネットニュースにはそんな記事が流れていた。
秋葉原で自警団がいくつか出現し。

軍隊コンカフェ“ヨーランダ”では。
店長のホリーこと、堀井・パニッシュメント・佑を中心とした堀井隊が結成されたのだと。

ゴム弾を入れたアサルトライフルだとか。
スタンガン式警棒だとか。

装備は派手だったが。
果たして……人間の形をしたものにどこまで行使できるのか。

それが一番の問題なのだが。]

(10) 2020/10/22(Thu) 07時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[PCから目を離すと。
スマホを取り出して、何処かへと連絡を取り。]

――俺だ。
ああ、まずいことになってしまったな。

工作員《エージェント》に連絡を取ってくれないか。
そうだ。

金ならば払う。
任せたぞ。

(11) 2020/10/22(Thu) 07時頃

百姓 ワットは、メモを貼った。

2020/10/22(Thu) 12時半頃


【人】 宝石収集家 ビアンカ


[ 昨晩は夕食を食べたあと、
 スマートフォンに通知があったのね。

 わたしにとっては珍しいことで、
 何かしらと開いた先には、
 いくつかのお返事が届いていた。

 日本語で書かれたものには翻訳をかけて、
 中には英語で書かれたものもあったわ!
 その一つずつに目を通していったの。]
 

(12) 2020/10/22(Thu) 12時半頃

【人】 宝石収集家 ビアンカ


[ ずいぶんと時間をかけて、
 そんな文字を画面に打ち込んでいったわ。

 あの子はそんなわたしを、
 珍しいものを見る目で怪訝そうに見てた。

 こみるり≠フ投稿をもう少し見ていたら、
 もうダメだなんて深刻な文字があったのね。

 だけどわたしはそれを、
 きっと翻訳機能がうまく働いてないんだって、
 なかば無理やりに思い込んでアプリを閉じた。

 だって、ほんの昨日までは、
 何もおかしなことなんてなかったじゃない。
 少なくともわたしの知る範囲ではなかった。]
 

(13) 2020/10/22(Thu) 12時半頃

【人】 宝石収集家 ビアンカ


[ 自分の生きてきた世界が、
 こうも簡単に傾くなんて信じたくなかったのね。*]
 

(14) 2020/10/22(Thu) 12時半頃

【人】 宝石収集家 ビアンカ


[ 事態は思っていたよりも深刻だった。]
 

(15) 2020/10/22(Thu) 12時半頃

【人】 宝石収集家 ビアンカ


[ 翌朝のことよ。
 ジャーディンの通うハイスクールから、
 学校は休みだと連絡があったわ。

 幼稚園や小学校も同じだったみたい。
 連絡を受けたノーリーンと顔を見合わせたわ。
 一体何が起こっているというのでしょう。

 幼稚園に行く気になっていたゾーイをなだめて、
 ご機嫌を取るようにパンケーキパーティーをしたの。

 ありったけのフルーツやベーコンに目玉焼き、
 ジャムやクリームを机の上に並べてね。
 好きに盛り付けて、お庭で食べることにしたのね。
 まるで、ちょっとしたピクニックみたいだった。]
 

(16) 2020/10/22(Thu) 12時半頃

【人】 宝石収集家 ビアンカ


[ カスタードクリームをたっぷりかけて、
 ママレードを山盛りのせたパンケーキを食べて、
 ゾーイはすっかり機嫌をなおしたわ。

 男の子たちはチーズ入りのパンケーキに、
 ベーコンや目玉焼きを添えていた。

 もちろん、野菜も食べなきゃダメよって、
 サラダもよそって渡してあげた。
 あまりうれしそうではなかったけどね。

 とにかく、お昼前までのんびり過ごして、
 買い出しのことを思い出したのね。

 2人で消費するはずの食料を、
 5人で食べ進めてるもんだから、
 減りがはやいったらなかった。]
 

(17) 2020/10/22(Thu) 12時半頃

【人】 宝石収集家 ビアンカ


[ ジャーディンにおチビちゃん達を任せて、
 ノーリーンの運転でスーパーに向かったわ。

 なんだかいつもより車通りが多くて、
 お店の駐車場は満車になって渋滞していた。

 そのときはまだわたしたち、
 ちっとも状況が理解できていなかったのね。
 そこまで深刻な事態だとは捉えていなかったの。
 ウィークデイなのにね、なんて言っていたくらい。

 ようやくお店の中に入って愕然としたわ。
 棚はもうほとんど空っぽになっていた。
 辛うじてモノが置かれた棚があったと思えば、
 ドッグフード売り場だったりするのね。]
 

(18) 2020/10/22(Thu) 12時半頃

【人】 宝石収集家 ビアンカ


[ そのときになってようやく、
 どうやらただ事じゃないんだと思ったの。]
 

(19) 2020/10/22(Thu) 12時半頃

【人】 宝石収集家 ビアンカ


[ 残っていたモノをかき集めるようにして、
 わたしたちが手に入れたのは、
 犬たち御用達のドッグフードと、
 ほんの少しのジュースや野菜なんかで、
 保存のききそうな食糧なんてもうなかった。

 慌てて別のスーパーマーケットに向かったけど、
 そこもやっぱり同じような状況だったのね。

 わたしたちは落ち込んだ気分で帰路についたわ。
 帰りの車の中では会話もほとんどしなかった。

 どうすればいいのかしら。
 そう思いながらも家の近くに辿り着いたとき、
 暗い顔をしたお隣の奥さんに偶然会ったのね。]
 

(20) 2020/10/22(Thu) 12時半頃

【人】 宝石収集家 ビアンカ


[ おたくは良いわね≠チて彼女は言ったわ。**]
 

(21) 2020/10/22(Thu) 12時半頃

宝石収集家 ビアンカは、メモを貼った。

2020/10/22(Thu) 12時半頃


【人】 硯友社 みょんこ

[ SNSを読み進め、ニュースサイトを漁っても、暴動の
 具体的な全貌は一向に出てこない。
 わかったことは、あちこちで暴徒に人が襲われており
 ───噛まれていること。
 新着をスクロールしていると。 ]

ゾンビ…?

[ 全くもってばかばかしい、現実感のない発言。
 しかしそれは妙な熱を持っていた。]

(22) 2020/10/22(Thu) 13時半頃

【人】 硯友社 みょんこ

あ、っと──

[ 結構な時間、ニュースサイトを見ていたようだ。
 アプリを切り替えた瞬間目に入った時刻を見て
 我に帰って服を着替え始める。
 このトーストはもったいないけど今日はお預けだろう。

 服を着替えようとして一度スマホをベッドに置いて…
 考え直してまた手にとった。
 社内連絡用のグループウェアアプリ。
 災害などの時は会社から何らかの連絡が入るのだ。]

───なんだよぉ…

[ グループウェアは深夜25時から誰も更新していない。]

(23) 2020/10/22(Thu) 14時頃

【人】 硯友社 みょんこ

[ 誰も、更新していないなんて、あるか? ]

(24) 2020/10/22(Thu) 14時頃

【人】 硯友社 みょんこ

[ ぞわぞわとした不安が足元から這い上がる。
 恐る恐る、昨日深夜のメッセージを開く。]

(25) 2020/10/22(Thu) 14時頃

【人】 硯友社 みょんこ

[ メッセージはサーバー管理の志偉さんから、全社宛て。

 「開発の桐島さんが突然襲ってきて、今警察と共に
  取り押さえています。
  綿貫PMが重症で病院に運ばれました。
  その他、数人軽傷。
  総務担当者>深夜すみませんが連絡対応願います」

 それ以降、更新はない。]

(26) 2020/10/22(Thu) 14時頃

【人】 硯友社 みょんこ

[ 気分を切り替える。
 対応したから、更新がないのだ。
 社内は通常営業に戻ったのだ。
 気分を切り替えて、何も見なかったことにして、
 自分の横にじっと座っている猫の写真を撮った。

 猫は何かを察しているのだろうか、じっと隣から
 動かずに、丸い瞳でこちらを見ている。]

(27) 2020/10/22(Thu) 14時頃

【人】 硯友社 みょんこ

[ 徐々に頭が通常モードに戻ってくる。
 立ち上がって服を選ぶ頃にはすでにいつもの出社時の
 気持ちだ。]

どうしたのー今日はべったりだねえ。

[ ”何か”を感じているのだろうか、いつもよりも猫が
 後を追って何かミャムミャムと喋っている。
 更には上着を着ようとすると横から飛びつくように上着に
 体当たりしてきた。]

もー、どうしたの。

[ 気づかないふりをして、不安な気持ちを揉み消す。
 そしていつものように通勤カバンを持って立ち上がった。 *]

(28) 2020/10/22(Thu) 14時半頃

【人】 宝石収集家 ビアンカ


[ 家に帰ると子どもたちが身を寄せていた。]
 

(29) 2020/10/22(Thu) 17時頃

【人】 宝石収集家 ビアンカ


[ リビングの隅、窓ガラスから離れたところで、
 ジャーディンが二人に腕を回すように、
 3人一緒になってじっとしていたのね。

 よく見たらウィレムがオッド抱えていた。
 警戒するような目でどこかを見ていた。

 驚いてノーリーンと駆け寄ったら、
 ゾーイがわんわんと泣き出しちゃったの。]

  一体どうしたの?

[ そうジャーディンに尋ねたら、
 何かがに来たと言うの。窓の向こうを指さして。]
 

(30) 2020/10/22(Thu) 17時頃

【人】 宝石収集家 ビアンカ


[ リビングルームで遊んでいたオッドが、
 突然窓の向こうに吠え出したというの。

 でも、今は犬たちは庭にはいない。
 オッド以外の成犬たちには、
 大きな部屋をあてがっていたのね。

 じゃあ何に吠えているのか。
 あの子が庭の様子を見に行こうとしたとき、
 裏の木戸がどん、どんと叩かれたんだと。
 何かがぶつかる音にも聞こえたらしいわ。

 泥棒なんかが入ってこれないように、
 うちの敷地は高さのある塀で囲っているの。
 一か所だけ出入口を取り付けてあるんだけれど、
 普段は施錠しっぱなしのその裏口から音がしたと。]
 

(31) 2020/10/22(Thu) 17時頃

【人】 宝石収集家 ビアンカ


[ ゾンビだ≠ニジャーディンは言うの。

 その音に気付いてすぐ、
 ジャーディンはリビングに飛んで戻って、
 ウィレムとゾーイに静かにするよう言った。
 ウィレムにはオッドの鼻先を掴んで、
 これ以上吠えさせないようにとも。

 そうしてしばらくじっとしていたら、
 じきに音が止んだという話だった。

 ジャーディンはよくやってくれたわ。
 だけど、こんな恐ろしいことが現実にある?

 ゾンビだなんて非現実的だと思ったけれど、
 事実SNSでは目撃や被害の情報が相次いでるって、
 あの子は真剣な目をしてわたしに言ったの。]
 

(32) 2020/10/22(Thu) 17時頃

【人】 宝石収集家 ビアンカ


[ ジャーディンにはきっと大丈夫と言ったわ。
 子どもたちの前で不安な顔はしたくなかったし。

 だから、SNSに投稿したのは、そうね。
 このもやもやとした不安を、
 どこかに吐き出したかったのかもしれない。]

  泣かないで、ゾーイ。
  そうだわ、何か甘い飲み物をいれてあげる。
  ホットチョコレートなんてどう?

[ 努めて明るい声で微笑みかけながら、
 わたしはまだ、きっと大丈夫だって信じてた。**]
 

(33) 2020/10/22(Thu) 17時頃

【人】 一杯と自由 マスタ

― 翌日 ―

[頬を刺す冷たい空気に、瞼を持ち上げた。
 実りの秋は徐々に凍える冬へと様変わりしつつある。
 腹と腕で上半身を起こし、冷え切ったカーテンを引いた。
 雑に乱れた布の隙間から朝日の滲む外が見える。]

  ……。

[寝起きの声は掠れて音にならなかった。
 身を捻ってベッドヘッドのスマートフォンを手に取り、
 カメラアプリを起動する。]

(34) 2020/10/22(Thu) 17時頃

【人】 一杯と自由 マスタ

[写真を一枚投稿してから、
 世界のどこかにいる誰かの声を目で拾っていく。
 薄暗い室内で煌々と光る画面の中には、
 日常と非日常が何の境目もなく広がっていた。]

(35) 2020/10/22(Thu) 17時頃

【人】 一杯と自由 マスタ

[珍しくコメントを残してみたはいいが、
 それらが役に立つのかは分からなかった。
 少なくとも自身の住む国では、
 既に人々も環境も動き出しているようだったから。

 もしこれから彼女の家に迫る何か>>32
 その先の言葉>>*15を知っていたなら、
 かける言葉は違っていただろう。
 今はただ、再会を願った隣人のことを思い出していた。]

(36) 2020/10/22(Thu) 17時頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ

[目が覚めた。

ここはどこ?…私の部屋。
私はだれ?…瑚宮瑠璃。]


  (よし、まだ 「私」だ)


[段ボールを貼り付けた窓の隙間から明かりが漏れる。
もう朝か。

あのあと極度の不安からか急激な眠気に襲われて。
それでも眠ったら一気にゾンビになっちゃう気がして、
懸命に起きていたけど。

夕方ごろ、一向に降りてこない私を心配した母が
声を掛けに来たから、
私の声が返ってこなくなっても
絶対にここを開けないで欲しいとお願いした。]

(37) 2020/10/22(Thu) 17時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ

[そしたら母は、ゾンビとかオバケとか
大っ嫌いなくせして]

「瑠璃がゾンビになっても、母さん平気よ」

[なんて言うから。
馬鹿だなぁお母さん、全然平気じゃないよって笑って。

ガチガチと噛み合わない奥歯をぐっと噛み締めて
もうちょっとだけ頑張ろうって決めたら
スマホで出来得る限りの情報を集めることにした。

それでもあとからあとから涙が溢れるものだから
たぶん、私の目はお岩さんみたいに腫れるだろうなって思った。]

(38) 2020/10/22(Thu) 17時半頃

【人】 一杯と自由 マスタ

[ありきたりな何の意味もない言葉を制止するように、
 スマートフォンの画面が着信を告げるそれに変わる。
 登録されている誰かではないようだったが、
 今の状況はそれが知り合いではない証拠にはなり得ない。
 指をスライドさせ、耳に寄せる。]

  Hello,どうし―― っ、

[慌てているのだろう。
 怒鳴るような声量に思わず耳を離した。]

(39) 2020/10/22(Thu) 17時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ

[それだけ打ったところから記憶がない。
そこで泣き疲れて寝てしまったみたいだ。

噛まれて、二日目。

相変わらず震えの止まらない両手をぎゅっと握り締めて
がんばれ、がんばれ、と繰り返す。**]

(40) 2020/10/22(Thu) 17時半頃

【人】 一杯と自由 マスタ

 
  ああ、大丈夫。聞こえているよ。
  鼓膜が破れていない限りは健康だ。

  え、店? ……なるほどね。
  もちろんだとも。ドアを開ける準備はできている。

  ただ申し訳ないが、少しだけ時間をもらうよ。
  準備はあるが、身体がベッドに囚われたままなんだ。
  車の中ででも待っていてくれ。

[ベル代わりの白いメモが役に立ったのは初めてのことだ。
 シーツを払い、マットに掌を押しつける。]

  ……忙しくならないといいけれど。

[ひとり呟いて、普段よりも手早く身支度を始めた。]

(41) 2020/10/22(Thu) 17時半頃

【人】 一杯と自由 マスタ

[目に入ったのがちょうどその人だっただけで、
 一晩明けたSNSには、世界中から声が集っていた。

  「助けて」「誰か」「ゾンビが」「噛まれた」
  「どうして」「お願い」「父が」「妹が」
  「こわい」「助けて」「たすけて」

 今はまだ、日常に紛れてしまう量だったかもしれない。
 しかし確かに何かが平穏を侵食し始めていることからは、
 もう目を逸らせそうになかった。]*

(42) 2020/10/22(Thu) 17時半頃

【人】 ビール配り フローラ

[次の日、パパは朝食を済ませると街へとトラクターを走らせた。

友人からSOSがあったらしく、出来る限りの武装をして出掛けていった。

わたしは、ママの隣で顔を青くしてリビングのソファーに座っていた。何故ならニュースで>>#0>>#1の映像を見てしまったからだ。]

 パパ、帰ってくるよね…?

 「パパ 約束破ったことないでしょう?…ね?
 だから大丈夫よ。」

[ママは、わたしの頭を撫でてから「何か温かいの淹れるわね」とキッチンに向かった。]

(43) 2020/10/22(Thu) 18時半頃

【人】 ビール配り フローラ

[スマートフォンでSNSを開いて、世界の様子を覗いてみる。

カレーには、ポークに投票してみた。豚肉は美味しい。

世界の人々声は、混乱から恐怖の色に変わってきていたようだった。
お店にはもう食べ物はないらしい。
お孫さんを心配している投稿をみて、パパの顔を思い出した。やっぱりみんな心配なんだ。
わたしだって、ゾンビに会いたくないし、パパやママ、友達だって、ゾンビになってほしくない。

そんな中でも猫の写真には癒されて。

また大豆畑の写真があがっていた。
ママの作る豆のスープは美味しいから、もしかしたらここの畑の豆かもしれない…なんて。

日本のこみるりさんは、まだ元気みたいだ。
元気と称していいのかは分からないけど、回復するといいな。]

(44) 2020/10/22(Thu) 18時半頃

【人】 ビール配り フローラ

[不安な気持ちは全然消えないけど、祈りを込めて投稿した。

ママの淹れてくれた砂糖たっぷりミルクたっぷりの甘々コーヒー。
じんわりカップからつたわる熱が心地よくて。
ぼんやり考え事をしていたら、少しだけ舌を火傷してしまった**]

(45) 2020/10/22(Thu) 19時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

― 秋葉原 ―

「四浦殿!」

[馴染みの戦国カフェのメイドさんが駈け寄ってきていた。
メイド服の上にピンクと薄紫の甲冑と言う。
大変目立ついで立ちだったが。
どこか、切羽詰まった顔をしていて。]

「もののふ城が、落城したでござるよ。」

……どういう事だそれは。

(46) 2020/10/22(Thu) 19時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[ゾンビの一団が突入してきて。
無論、知的な動きは出来ないからバラバラに襲われたものの。

噛まれて痛いと泣いていたメイドをバックヤードに連れて行ったところ。
バックヤードから次々とゾンビメイドと化した少女が出てきたという話で。
それは――噛まれればそこから感染が広まるということだった。]

「これからは噛まれた仲間は見捨てるなり、地下牢にでも隔離するしかないのでござるなあ。」

「拙者は、他の城主にも伝えて回って。
その後は秋葉原から逃げるでござるよ。」

[最後までキャラを貫いて。
去っていく彼女のそれは意地だったのだろうか。]

(47) 2020/10/22(Thu) 19時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

――ホリー。
堀井隊の様子はどうだ。

[いつの間にか背後にいた彼女にそう問いかけて。
傍らにはサブマシンガンを携えていた。]

「分かってるんでしょ?
7人が逃げたわ。」

……そうか。

[外見は人間なのだ。
そんな相手をゴム弾とは言え撃つだなんて。

普通の女子に出来るかと言うと怪しいものだった。]

(48) 2020/10/22(Thu) 19時半頃

【人】 一杯と自由 マスタ

― コーヒーショップ『abbiocco』 ―

[ドアを開けた先にいたのは若い男女だった。
 きっと慌てて出てきたのだろう。
 こちらと同じように、服には皺が目立つ。

 メニューを差し出そうとしたが、
 彼らの注文は水と何か缶詰があればというものだった。
 店主としては不服に思うべきところなのかもしれないが、
 店が空っぽという話を思い出し、眉間の皺を抑える。
 結局カフェオレ二杯をおまけに望み通りの品を渡すと、
 ふたりは礼を言ってドアの向こうへと消えた。

 ――同じような出来事が、合わせて五回。

 普通なら大したことない数も自分以外いないこの店では、
 胸ポケットにしまったスマートフォンにも
 調理スペースから離れた場所にあるパソコンにも
 手を伸ばす暇も持てず、
 送りかけた文章は誰の目にも届かないままだ。]

(49) 2020/10/22(Thu) 19時半頃

【人】 百姓 ワット

―― 昨日の買い出しにて ――
[『日本でも暴動が起きている』
 なんてネットのニュースを信じた人が、
 ある程度いたのだろうか。

 買い出しに行った時には、
 カップ麺や缶詰、レトルトカレーなど、非常食や
 インスタント食品の棚が、軒並み空っぽになっていた。

 そして驚くべきことに、
 ――トイレットペーパーが、なくなっていた。

 いや、食べ物や飲み物はわかる。
 わかるが、なぜトイレットペーパーも?
 謎の買い占めが起こっていることを
 不思議に思いながらも、
 日用品の買い出しを済ませた。]

(50) 2020/10/22(Thu) 20時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ


[夢を見た。
 俺と、進と、沙良と。
 三人で手を取り合ってはしゃぐ子供の頃の夢を。]
 

(51) 2020/10/22(Thu) 20時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ

[ぱちりと目を覚ます。
 時計は午前八時を示していた。

 あれから猛ダッシュで家に帰って
 ゲームもせずに寝たのは覚えてる。
 
 寝ぼけ眼を擦る俺は、次の瞬間には
 進の腕に刻まれた爪痕を思い出してる。

 そういえば、心配するのを忘れてた。あいつのこと。
 「大丈夫か」くらい言ってやればよかったのに。
 ……自分の器の小ささにちょっと凹む。]

(52) 2020/10/22(Thu) 20時半頃

【人】 百姓 ワット

[いつもよりも、心持ち多めに。

 それから、噛みついてくる人がいた、
 なんて投稿を目にしたのもあって、
 家にまだ残っていたものは、あったはずだけれど、
 消毒液や、包帯など、
 いつもは買わないものまで買ってしまった。

 我ながら、考えすぎかもしれないが、
 農作業中にケガをすることだって
 もちろんあるのだから、
 あって困るものでもないだろうと。

 トラックに軽油をいれ、それから
 作業で使用することもある発電機用のガソリンも
 いれて、帰路へとついた。]

(53) 2020/10/22(Thu) 20時半頃

【人】 百姓 ワット



[その判断が間違っていなかったとわかったのは、
 翌朝のニュースをみてからだった。]

 

(54) 2020/10/22(Thu) 20時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ

[傷ひとつないまっさらな手でスマホを手に取って
 ぽち、ぽち、と今日も現実逃避。

 つけたテレビから垂れ流される映像が>>#0 
 どこかで撮ったものと酷似していたから、
 まず元帥に「メディアに取り上げられてる」と
 送っておいた。
 有名人じゃん。やったね。

 ボイスチェンジャーでイガイガに加工された
 自分の声を聴いてると、
 なんだか乾いた笑い声が出た。

 つらつらと昨晩から見ていなかったSNSの投稿を遡る。
 昨日送ったものにいくらか返信があるのを見て、
 やはりぽちぽちと気まぐれに返事をした。]

(55) 2020/10/22(Thu) 20時半頃

【人】 百姓 ワット


 なんだぁ、こりゃ……。

[テレビをつけ、飛び込んできた情報に>>#0>>#1
 箸でつかんでいた南瓜がちゃぶ台の上へと滑り落ちた。
 べちゃり、という湿った音とほぼ同時に、
 スマートフォンから着信音が鳴り響く。
 誰宛か確認し、急いで通話ボタンを押した。]

 健司か?
 そっちは大丈夫か?

 こっちは全然……その、なんだ、
 暴動みたいなもんは起きちゃいねーよ。

[聞けば、学校は休校になり、
 美香さんはチビ達と一緒に休んでいたこともあってか、
 全員無事だという。
 健司自身、帰りの電車で変な集団を見かけ、
 身の危険を感じて連絡してきたらしい。]

(56) 2020/10/22(Thu) 20時半頃

【人】 百姓 ワット


 なぁ、健司。
 人の多いとこで起きてるっつー話だし、>>#4
 お前たちがいいなら、こっちに来たらどうだ?
 車でなら、なんとかなんだろ。

 ははは、今さら遠慮することなんて
 なーんにもねぇよ。
 井戸だってあるんだ、
 食いもんだって、飲みもんだって、
 しばらく困ることもないはずだ。

[昨日の買い出しで見かけたホームセンターや、
 スーパーの空っぽになった棚。
 ここらでそんな状態だ。
 都会ならもっと、何もないのだろう。
 こっちにゃ頼ってもらっても十分な備蓄はある。]

(57) 2020/10/22(Thu) 20時半頃

【人】 百姓 ワット

[こんな非常事態に、ちゃんと頼ってもらえるってことは
 信頼されてんだろなぁ、
 なんてぼんやり思っていれば、
 スマホから妙な音が。これは確か、]

 おっと、キャッチが入ってやがる…
 とりあえず、準備して、
 いつ頃着くかまた連絡してくれ。
 じゃあな、気をつけろよ。

[あわただしく健司との通話を終え、
 かかってきていた別の電話へとでる。]

(58) 2020/10/22(Thu) 20時半頃

【人】 硯友社 みょんこ

[ マンションのエントランスを出て歩き始めたくらい。
 ようやくラジオアプリの存在を思い出して、
 慌ててかばんのポケットを探った。

 SNSはいつもと変わらない、ように見える。
 スパムアカウントのリプライに通報ボタンを押す。
 流れる文字をチラチラ見ながらイヤホンを
 首にかけて電源を入れた。
 Bruetoothイヤホンの充電は大丈夫だったっけ。

 そんな時、ある書き込みを見つけてしまった。]

(59) 2020/10/22(Thu) 20時半頃

【人】 硯友社 みょんこ

[ 近いな。]

(60) 2020/10/22(Thu) 20時半頃

【人】 百姓 ワット


 おう、ヌマさんか。
 どうした?
 こんな朝早くに。

[早朝や深夜の電話は、嫌な内容が多い。
 特に、今みたいな妙な事態が起こっているのなら、
 なおさらだ。
 緊張しながらでたのだが、、]

 あ? 何だって?
 八重ばあさんが持ち直した?
 そりゃーお前……、
 ……………いいニュースじゃねぇか。

[どことなく肩透かしを食らい、間の抜けた声がでた。
 しかしいいニュース、のはずなのに、
 受話器の向こう側では、なんだか慌てふためいている。]

(61) 2020/10/22(Thu) 20時半頃

【人】 硯友社 みょんこ

[ 親のことは嫌いではない。
 尊敬している、と言ってもいい。
 ただ、合わないのだ。
 多分それは自分が悪いので、納得してる事だけど。
 SNSで見た、などと気軽には言えない関係だ。
 でも何かあったら恐らく、そう、寝覚めが悪い。

 連絡先の一覧を滑らせ、親のアドレスをタップした。
 文面を打ち込んでは、少し消す。
 また打ち込み、少し消しながら、駅へ足を進める。]

(62) 2020/10/22(Thu) 20時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ

――閉鎖――

[その住所に行ってみようなんて思ったのはさ、
 単なる出来心に近いものがあったんだよな。

 あとは、助けを求める誰かがいるなら
 それを助けてみたい、なんて安い正義感と。
 単なる野次馬精神と。

 俺にしては朝早く、チャリをこいで駅へ向かう。
 千葉県の「こみるり」の住所に行ってみようとして
 最寄りの駅に辿り着いたところで、
 ……いつもと違う雰囲気に瞬いた。]

(63) 2020/10/22(Thu) 21時頃

【人】 猫の集会 クシャミ


  ……え? 封鎖ァ?
 

(64) 2020/10/22(Thu) 21時頃

【人】 猫の集会 クシャミ

[警官が沢山いる。
 それから、しめだされたらしい人々の群れも多数。

 「会議に遅れたらどうしてくれるんだよ」
 「なんで電車でないのよ」

 そんな声がひしめきあっていて、
 俺はとまどいながら、その群れの中に近づこうとした。]

(65) 2020/10/22(Thu) 21時頃

【人】 猫の集会 クシャミ


 「クシャミ」

  ひゃあっ?!
  ……あー、元帥。久しぶりっすね。

 「そんな時間経ってねェだろ。おはよ」

[かけられた声に驚いて後ろを見ると
 ネコ元帥がぼさぼさの頭を掻いていた。]

 「駅構内で出たらしいぜ、ゾンビ。
  だから全面封鎖だ。消毒終わるまで電車も出せないと」

  ……冗談でしょ

[ひきつった笑いを浮かべる俺に元帥はスマホを差し出す。
 そこには、]

(66) 2020/10/22(Thu) 21時頃

【人】 猫の集会 クシャミ


[口の周りを真っ赤に染めた、
 男の死体らしきものが映っていた。]*
 

(67) 2020/10/22(Thu) 21時頃

【人】 百姓 ワット


『それがよぉ、ばあさんさ、
 死の淵から蘇ったはいーんだが、
 周りにいる人が誰かもわかってないみたいで
 火事場の馬鹿力っていうのか?
 もうそりゃ暴れる暴れる。
 蹴るわ殴るわ噛みつくわで、
 野郎どもで抑えようとしたんだが、
 もう三人も怪我してんだよ。
 そんで、駐在さん呼びにいってもらってるんだが、
 到着するまでの間、
 ちょっと応援にきてもらえねーかと思ってよ。』
 

(68) 2020/10/22(Thu) 21時頃

【人】 百姓 ワット

[沼太郎の説明を聞いた瞬間、
 ぶわりと全身から嫌な汗が噴き出してきた。
 なんて言った? 今。
 噛んでくる?

 まさか。
 心臓まで嫌な音を奏でだした。

 電話の向こうにいる人たちは、
 今朝のニュースは見ていないのか?

 行くべきか。
 八重ばあさんの家は、車で20分もあれば着く。
 しかし。俺に何かあれば、
 ここに来ようとしている健司たちはどうなる?**]

(69) 2020/10/22(Thu) 21時頃

【人】 硯友社 みょんこ

[ 何度も推敲しているうちにずいぶん短くなったメールから
 顔をあげてため息をつく。

 『暴動とか、そちらは大丈夫ですか?
  こちらは大丈夫です』

 駅まで後500メートルほど。
 一瞬その足を止めて、逡巡し、送信ボタンを押そうと
 したその瞬間、スマートフォンを掠めるかどうか。]

(70) 2020/10/22(Thu) 21時頃

【人】 硯友社 みょんこ

[ 何かが『落ちてきた』とわかったのは目の前を見たから]

(71) 2020/10/22(Thu) 21時頃

【人】 一杯と自由 マスタ

  さて、何日保つかな。 

[カウンター後ろの戸を開け、食料の在庫をチェックする。
 いくら半月分の食料を蓄えているといっても、
 あくまで自身と時折訪れる常連たちであればという話だ。
 このペースなら、あっという間に底が見えてしまう。]

  西へ……ね。

[五回、どこへ行くんだと尋ねた自身に、
 五回、皆が同じ返答を口にした。

 NYでは「西は被害が少ない」なんて話があるらしい。
 ある者は「西には特効薬がある」と言い、
 助手席で包帯と紐でぐるぐる巻きにされ不安そうな
 表情を浮かべた少女と共に去っていった。
 まだハイスクールに通うような年頃だった。

 昨日より格段に増えた車の一部は、
 そんな噂を信じた者たちで構成されているのだろう。]

(72) 2020/10/22(Thu) 21時頃

【人】 一杯と自由 マスタ


[何人かは、一緒に行こうと誘ってくれた。
 言われた数だけ、断った。]
 

(73) 2020/10/22(Thu) 21時頃

【人】 一杯と自由 マスタ

[在庫表のチェックが終わったところで、
 ようやく一息つくことができた。
 ラジオ代わりにしようとスマートフォンを開くと、
 書きかけの文字が目に入る。
 あの時自身は、何を言おうとしたんだったか。]

  皆、どうか……えー……。…………ふ。
  年はとり過ぎるものではないな。

[止まり続ける指に苦い笑みが零れた。
 発言は一旦保留にし、現状を知ろうとニュースを開く。
 今は全世界に広がった危険>>#0
 映像を交えて伝えているようだった。]

(74) 2020/10/22(Thu) 21時頃

【人】 硯友社 みょんこ

[ ばん、と地面に何かが当たる音がした。
 スマホの向こうには、真っ赤な人が倒れていた。]

え。

[ 下を見て、周りを見て、上を見る。
 雑居ビルの窓が開いており、上で何かを喚く人。
 「落ちたぞ」「救急車!」「大丈夫か!」
 駅前を歩く通勤途中の若い女性が金切声を上げた。]

あ、あ…あ………あ………

[ 事態を理解して、爪先から一気に力が抜ける。
 足が笑って腰が抜けて、とてもじゃないが立てない。
 ずりずりと後ろずさっていると、倒れた人へ周りの
 何人が駆け寄った。
 何とか近くの自販機に縋り付いて体を立て直す。]

(75) 2020/10/22(Thu) 21時頃

【人】 一杯と自由 マスタ

[自国の各地域における曖昧な被害情報を表示する横で
 各国で撮影された映像が字幕付きで流れている。

 見知った場所、知らない景色。
 聞き慣れない言葉、それぞれが持つ色。
 すべてに共通して、不安や混乱、恐怖が見てとれる。

 ――『なんだあれ、やばくねえか!』>>1:11
 ――『逃げろ。逃げろ!』>>1:#5
 ――『おまえらだけでも逃げろ』>>1:0

  一体、どこに逃げ場があるというんだろうね。

[自分で思うよりずっと冷めた声が聞こえた。]

(76) 2020/10/22(Thu) 21時頃

【人】 硯友社 みょんこ

わた、私は、怪我してない、ので

[ こちらに手を伸ばしてきた人にくるりと背を向けた。
 果たしてそれは、警察か、救急か、それとも。]

大丈夫、です、ので

[ 手首をつかもうとした手を振り解くと、
 私は走り出した。]

(77) 2020/10/22(Thu) 21時頃

【人】 硯友社 みょんこ

[ そういえば結局、親にメール送れてなかった。]

(78) 2020/10/22(Thu) 21時頃

【人】 一杯と自由 マスタ

[海を越えた先で助けを求める声があるのに、
 怖ろしさを抱えながらも母を想う声があるのに、
 どうしてすぐ傍に安全があると信じられようか。

 西へ向かう彼らだって、ニュースくらい見ているだろう。
 それでも尚、何かに縋りたいのかもしれないし、
 移動規制がかかる前に遠ざかりたいのかもしれない。
 この後もニュースが続く保障だってないのだし。

 行き先に正解がないのは、ルパートの時と同じだ。
 だから自身は彼らを止めなかったし、
 彼らも残る自身を否定しなかった。]

(79) 2020/10/22(Thu) 21時頃

【人】 硯友社 みょんこ

[ 尻餅をついたから、一度家に帰ろう。
 ストッキングも破れたし、服も泥がついた。
 いいや、今日有休使おう。
 そう考えながら私はマンションへ足を早める。
 後ろでパトカーがワンワンうるさい。

 歩きながら、自分を落ち着かせようとSNSを開く。]

(80) 2020/10/22(Thu) 21時頃

【人】 一杯と自由 マスタ

 
  ……ああ、そうだ。

[運よく戻った言葉を忘れない内にとニュースを消した。
 文字を打ち終えると、右上に表示される赤に気づく。
 ふむ、と口髭を揺らした。

 昔と比べ使用頻度が落ちたせいか、充電を忘れがちだ。
 きっと夜まで保たないが、
 充電器を取りに店を空ける訳にはいかなそうだった。
 心許ないそれを胸ポケットへ仕舞う。
 何かあればパソコンがある。滲む不安に言い聞かせた。]

(81) 2020/10/22(Thu) 21時頃

【人】 猫の集会 クシャミ

[それから、元帥と色々情報共有をした。

 まずカップ麺等手軽に食えるものが店から消えた。
 スーパーからもコンビニからもドラッグストアからも。

 軽くパニック状態になった人々が揉み合って
 けが人もいくらか出ているらしい。

 ……やべーな。食い物の備蓄どれだけあったっけ。
 こんなことならラーメンも無駄にするんじゃなかった。]

(82) 2020/10/22(Thu) 21時頃

【人】 猫の集会 クシャミ


 「ネットじゃ、安全地帯を作り上げて
  そこで当面暮らした方がいいなんて話まで出てる
  ……お前も気をつけろよ」

[元帥は気だるげに手を振って、持っていたレジ袋から
 スナック菓子を一つとりあげると、ぽいと俺に渡した。

 …………ありがと、以外の言葉がでなかった。
 それもひどく小さい。

 過るのは昨日の進の様子だ。
 ――爪でえぐられた、って言ってた。
 俺はやっぱり少しの間逡巡して、
 人込みからはずれた花壇に座り込む。

 いつもより何倍増しもトロい指先で、
 進にメッセージを送った。]

(83) 2020/10/22(Thu) 21時頃

【人】 猫の集会 クシャミ

 
 「From 串谷秋
  昨日は、悪かった。
  その、色々騒ぎが起きてるけど大丈夫か?」
 

(84) 2020/10/22(Thu) 21時頃

【人】 猫の集会 クシャミ


[返信はすぐにあった。]
 

(85) 2020/10/22(Thu) 21時頃

【人】 猫の集会 クシャミ


 「From 成宮進

  まだ大丈夫。

  会いたい。

  いつもの公園で待ってる」

*

(86) 2020/10/22(Thu) 21時頃

硯友社 みょんこは、メモを貼った。

2020/10/22(Thu) 21時半頃


【人】 宝石収集家 ビアンカ


[ 夕飯も済んだころだったわ。
 また玄関のチャイムが鳴った。]
 

(87) 2020/10/22(Thu) 21時半頃

【人】 宝石収集家 ビアンカ


[ 子どもたちにリクエストを聞くのはやめた。

 限られた食材を使って、
 おなかが膨れるような料理を、なんて、
 今まで考える必要もなかったのにね。

 ノーリーンと頭を悩ませながら、
 できるだけ食材を温存することにしたの。

 子どもたちも少しは落ち着いたようだったし、
 あれから何者かが扉を叩くこともなかった。
 犬たちだって、あまり無駄吠えはしないのよ。

 オッドはまだ子犬だし、
 きっと何かの気配におびえてしまっただけ。]
 

(88) 2020/10/22(Thu) 21時半頃

【人】 宝石収集家 ビアンカ


[ それでもどこか息をひそめるように、
 夜の時間を過ごしていたのね。

 テレビをつけると物騒なニュースばかりで、
 子どもたちが怖がってしまうから、
 わたしやノーリーンやジャーディンは、
 もっぱらスマートフォンで情報を集めたわ。

 SNSの投稿についていた返信に、
 相変わらず拙い手つきで返事をしたころだった。

 玄関のブザーが鳴らされたのね。
 わたしたちは咄嗟に少し身を固くしたわ。

 恐る恐る立ち上がったわたしに、
 ジャーディンは黙ってついてきたわ。]
 

(89) 2020/10/22(Thu) 21時半頃

【人】 宝石収集家 ビアンカ


[ そうっと扉の向こうを覗いたの。
 そこに立っていたのは、お隣のご主人だった。]
 

(90) 2020/10/22(Thu) 21時半頃

【人】 宝石収集家 ビアンカ


[ 彼は穏やかに笑みを浮かべて、
 けれどどこか緊張したような面持ちで言ったわ。

 こんばんは、エドワーズさん。
  こんな折に突然申し訳ない。
  ご相談したいことがあるんですが、
  少し中に入れて頂くことはできませんか

 ご主人の後ろには、お隣の奥さんや息子さん、
 それに見覚えのない男女も立っていたの。

 歩いたってものの5分もかからないでしょうに、
 うちの前にはお隣さんの車がつけられていた。
 よほど襲われるのを警戒しているんだわ。

 うちにも来たくらいだから、
 もしかするとお隣さんにも被害があったのかも。]
 

(91) 2020/10/22(Thu) 21時半頃

【人】 宝石収集家 ビアンカ


  ええ、もちろん。
  こんなときに立ち話なんてとんでもないわ。
  どうぞ中へ入ってちょうだい。
  ……ところで、後ろのお二人は?

[ 見慣れない男女に視線を向けると、
 奥さんが自分の弟夫婦だとおっしゃったわ。

 普段は別の町暮らしているけれど、
 このあたりの住宅街と違って、
 そこにはろくなセキュリティもないから、
 お隣さんのところへ避難してきたというの。

 そういうことならとわたしは納得して、
 彼らを家の中へと招き入れたわ。

 後をついてきたオッドが吠えようとするのを、
 ジャーディンがしいっと叱っていた。]
 

(92) 2020/10/22(Thu) 21時半頃

【人】 宝石収集家 ビアンカ


[ ご主人が言う相談というのは、
 この状況下で協力しないかということだったわ。

 やっぱり彼らの家にもアレは来たというのね。
 それで、いよいよシリアスに考えたのだと。
 近々食糧に困りそうなのはお互い様だったけれど、
 何があったときに人手は多いほうがいい。

 うちは塀なんかも頑丈なつくりだし、
 お隣さんは働き盛りの男性が3人もいる。

 要はうちをベースにして、
 状況が落ち着くまで共同生活を送ろうということね。

 願ってもない申し出のように思えたの。
 ノーリーンも賛成してくれたわ。
 私たちの返事を聞いて、
 彼らは一度、荷物を取りに車に戻った。]
 

(93) 2020/10/22(Thu) 21時半頃

【人】 宝石収集家 ビアンカ


[ そのとき、
 ノーリーンの旦那さんのことが頭をよぎったの。]

  ねえ、ノーリーン。
  旦那さんから連絡は?

[ ノーリーンは悲しげな目をして首を横に振った。
 それが、連絡が取れないままなんです=@]

  まあ……、

[ ひどく不安そうなノーリーンに、
 わたしはなんと言ったらいいかわからなかったわ。

 安易な慰めはときに人を傷つけるだけだもの。
 わたしにはただ黙って、
 そうっと背をさすってやるくらいしか。
 少しの間そうしていたわ。扉ががちゃりと開くまで。]
 

(94) 2020/10/22(Thu) 21時半頃

【人】 宝石収集家 ビアンカ


[ あら、お隣さんたちが戻ってきた。**]
 

(95) 2020/10/22(Thu) 21時半頃

ワットは、ビアンカの犬の写真は可愛かったな、と思った。

2020/10/22(Thu) 21時半頃


ビアンカは、マスタの店に思いを馳せた。

2020/10/22(Thu) 21時半頃


【人】 一杯と自由 マスタ

[もし選択に正解があるとするなら、
 それは死ぬか生き残った時にしか分からない。
 ならばせめて、望むままに生きたい。

 それが他人を脅かすものでないのなら、
 考え方のひとつであってほしいと願う。]

  やはり今日は少し冷えるな。

[カウンターから出て薪ストーブに火を入れると、
 徐々に”彼女”の髪によく似た赤が大きくなる。
 天へ伸びる煙突からは灰色が立ち上っているはずだ。]

(96) 2020/10/22(Thu) 22時頃

【人】 猫の集会 クシャミ

――回想――

[滑り台の上に登って空を見上げるのが好きだった。

 空が近いねえ、と幼馴染の進と言い合って
 その頃はまだ小さかった手を、
 オレンジ色の空に伸ばす。
 
 滑り台を登ったり滑ったりしながら、
 俺達はいろんな話をした。]
 

(97) 2020/10/22(Thu) 22時頃

マスタは、ビアンカの近くの店が幸運にも開いていることを願った。

2020/10/22(Thu) 22時頃


【人】 猫の集会 クシャミ


 『しょうらいの夢なにって
  せんせーにいわれたけどわかんないや。
  みのるはなにになりたい?』

  おれね、ヒーローになってみたい。
  かっこいいじゃん

 『あー。なれるよ、おれたちならきっと。』

  そうだな。2人で世界をすくってみせる。
  さらもまもれるぞ!
 
 『あはは、あいつすぐ泣くからなあ。』

  すすむはけっきょく何になりたいんだよ?

 『んー、やきゅうせん…………あー、うん』
 

(98) 2020/10/22(Thu) 22時頃

【人】 猫の集会 クシャミ


 『おっきくなっても、みのるとさらが、
  おれとともだちでいてくれたらいーや。』

[幼い進は、俺に向かって笑ってそう言った。]*

(99) 2020/10/22(Thu) 22時頃

【人】 猫の集会 クシャミ

――公園――

[待ち合わせの時間までに俺はいくらか店を回った。

 ネコ元帥に言われた通り、
 食べやすいものから品切れになってしまっていた。
 残っていたスナック菓子を買ってはみたけど
 これで一体どれだけもつか、っつー話よね。

 水さえありゃ人間なんとかなるとも聞いたので
 念のためにいくらか水も買い足して
 荷物をまとめて一人暮らしの家に押し込めた後、
 「いつもの」公園に赴く。

 俺と進と一緒に、小さい頃よく遊んだ公園は
 今は人通りもなくがらんとしている。
 その中で、ぶおん、と
 素振りをする音だけが響いていた。]

(100) 2020/10/22(Thu) 22時頃

【人】 猫の集会 クシャミ


  ……何してんの、お前

 「あ、秋。来てくれた。……よかった。
  いや、集中してないともってかれそう……
  じゃなくて、昔を思い出しちゃって」

  腕、傷あるんじゃねえの……無理すんなよ

 「あははー。心配してくれんの。秋らしくねえの」

[からかうような声にうるさいと返してベンチに座る。
 少し迷ってから
 一本のオレンジジュースを進に投げ渡した。
 もう一本、自分用に買っていた缶の栓をあける。

 進は素振りをやめて、
 高校以来使ってないはずのバッドを落とすと
 オレンジジュースの缶を持ったまま
 器用に滑り台にのぼり始めた。]

(101) 2020/10/22(Thu) 22時頃

【人】 猫の集会 クシャミ


 「なー、覚えてる。昔さ、ここで将来の夢語ったじゃん」

  ……あー、ヒーローとかいってたやつ
  まだ覚えてたんだあ。

 「忘れるわけねえだろ。
  あの時『うん』って言ってくれたの
  まだ覚えてんだから」

  感情激重男かよ。……ばかだな。
  お前が(誰と)どーであろうと、ずっと友達だよ。

[俺の言葉に、進は離れていてもわかるくらい、
 ぱっと明るい笑顔を浮かべた。
 それから泣きそうにその顔をくしゃりと歪めて、
 年甲斐もなく、滑り台を滑り落ちていく。]

(102) 2020/10/22(Thu) 22時頃

【人】 猫の集会 クシャミ


 勢いよく着地してから、
 進は跳ねるように俺の隣に座った。

 オレンジジュースの缶を開ければ
 さわやかな子供の頃の匂いが場を満たす。]

 「なあ秋。昔話しよう。
  ……懐かしくなってきた。いろいろとさ」

[砂場で。ジャングルジムで。滑り台で。
 小学校で。中学校で。高校で。
 起こった色んな出来事を昨日の事のように話しては
 今世界で起きている暴動を忘れたように笑い合って

 気づけば、空は暮れて真っ赤に染まっていた。]

(103) 2020/10/22(Thu) 22時頃

【人】 猫の集会 クシャミ


  こんなに話したのいつぶりだっけ

 「え? 覚えてねーよ。受験前くらいじゃねえの」

  あー。俺が受かるか受からんかわからなくて
  お前に泣きついたやつね

 「そうそう。あの頃の秋ったら、
  目を離すと勉強よりゲームを優先させて
  まーじで心配してたんだから」

  悪い悪い、そうだっけ

 「そうだよ。あーあ……」
 

(104) 2020/10/22(Thu) 22時頃

【人】 猫の集会 クシャミ


 「でも、楽しかったなあ」
 

(105) 2020/10/22(Thu) 22時頃

【人】 猫の集会 クシャミ


[さっきから進の声はどこか眠そうだ。
 それでいて、何か焦るような響きが所々にこもる。

 俺は見てみぬふりをしながら
 会話を続けていたんだけど――

 ふと、
 赤い空から冷たい風が吹く。

 進の体が、うたたねをするように傾いだ。

 空になったオレンジジュースの缶が落ちて、]

  ……おい、進。居眠りか?
  進。おーい。進ぅ?

[あいつの顔を、のぞき込んだ。]
 

(106) 2020/10/22(Thu) 22時頃

【人】 猫の集会 クシャミ


  [返ってきたのは、獣の唸り声だった。]**
 

(107) 2020/10/22(Thu) 22時頃

ビアンカは、クシャミからのgoodに顔を綻ばせた。

2020/10/22(Thu) 22時頃


【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト

―― とある男の非日常 ――


[ヴゥン、ヴヴゥン。

 鄙びた雑居ビルの一室で、
 空調が低い唸り声を上げている。

 ――いいや、違った。

 ビルの周囲にたむろする人間たちが
 不気味な唸り声を上げていたのだ。

 窓のブラインドの隙間から、
 男は外を覗き見ている]
 

(108) 2020/10/22(Thu) 22時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト



  ハロウィンの行列。
  ……にしては、少し時期が早いよな。


[理性を失ったように見える
 人間たちの群れを
 男は無表情に見下ろしていた。
  
 昭和めいた雑然とした灰色のオフィスには食料もなく
 ただサングラスの段ボールが積まれているだけだ。

 男が纏うスーツには皺が目立ち、
 目が充血している。
 昨晩からあの暴徒たちが集まり、
 外に出られないのだ]
 

(109) 2020/10/22(Thu) 22時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト



  食べられるものを
  商材にするべきだったかね。


[サングラスの段ボールに目を遣り、
 苦笑を浮かべる。いや、浮かべざるを得ない。

 暴動、というにはあまりにも
 非現実的な光景であった。

 まるでゾンビ映画の中にでも
 迷い込んだかのような出来事が
 眼下では繰り広げられている]
 

(110) 2020/10/22(Thu) 22時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト



  さて。
  餓死するが早いか。
  オレもあの行列に加わるが早いか。


[机の上に無造作に置かれた札束も、
 金のなる木であったサングラスの段ボールも、
 この期に及んでは何の意味も為さない。

 意味のあるものが、
 もしもこの場にあるとするならば――]
 

(111) 2020/10/22(Thu) 22時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト



  …………。


[胸元からの煙草の箱を取り出して、
 慣れた手つきでその1本に火を点す。
 ヤニに薄汚れた天井を見上げ、紫煙をくゆらせた]
 

(112) 2020/10/22(Thu) 22時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト



[この世界では、
 金など1本の煙草にも劣る]*

  

(113) 2020/10/22(Thu) 22時頃

時間貯蓄銀行 ヤカモトは、メモを貼った。

2020/10/22(Thu) 22時頃


【人】 一杯と自由 マスタ

[パソコンを使って手早く返信を書き終えたところで
 来客を告げるベルが聞こえ、顔を上げる。]

  やぁ、いらっしゃい。
  出迎えもできずにすまないね。

  ご注文は水かな。缶詰かな。
  余裕があるなら、もしくはないならコーヒーもお――

(114) 2020/10/22(Thu) 22時半頃

【人】 一杯と自由 マスタ

             [――ガシャン、! !!]

(115) 2020/10/22(Thu) 22時半頃

【人】 一杯と自由 マスタ

[ログハウス調の店内には、
 逆さまになったノートパソコンと
 モーター音を響かせる電動車椅子が転がっていた。

 ストーブの中で、薪の爆ぜる音がする。]**

(116) 2020/10/22(Thu) 22時半頃

一杯と自由 マスタは、メモを貼った。

2020/10/22(Thu) 22時半頃


珊瑚宮連邦 ルリは、メモを貼った。

2020/10/22(Thu) 22時半頃


【人】 宝石収集家 ビアンカ


[ そして、明日からの話をしたわ。]
 

(117) 2020/10/22(Thu) 23時頃

【人】 宝石収集家 ビアンカ


[ 明日からどう過ごすのか。
 考えるべきことはたくさんあった。

 食糧がさほどない以上、
 ずうっと家の中に立てこもってられないわ。

 それに、情報収集も怠ってはならない。
 どこかに避難場所があるかもしれないし、
 何か助けになる情報があるかもしれないから。

 そんなことをあれこれと話し合っていたら、
 ジャーディンがふいに怪訝な声をあげたのね。]
 

(118) 2020/10/22(Thu) 23時頃

【人】 宝石収集家 ビアンカ


 ねえ、ラップトップが使えない
 

(119) 2020/10/22(Thu) 23時頃

【人】 宝石収集家 ビアンカ


[ 大人たちがこぞってあの子を見た。

 ちょうどラップトップを立ち上げたところだったわ。
 何か有益な情報を探そうとしてくれていたのね。

 起動自体は問題なくされたようだった。
 ただ、インターネットにつながらないというのね。
 回線の問題かもしれないとジャーディンは言って、
 わたしはそのあたりのことには詳しくないから、
 困ったわねって首を傾げることしかできなかった。

 男性陣がこぞってディスプレイを覗き込んで、
 しばらくの間、原因を特定しようとしていたわ。

 結局解明には至らなかったようだけれど、
 ひとまずは電波が入ってスマホが使えるから、
 さほど焦らなくていいということらしかった。]
 

(120) 2020/10/22(Thu) 23時頃

【人】 宝石収集家 ビアンカ


[ 少し脱線してしまったけれど、
 話題はまた明日からの行動についてに戻った。

 お隣のご主人は言ったわ。

 明日からは男4人で街の様子を見てきますよ。
  車2台に別れて行動しましょう、効率がいい

 お隣の息子さんや弟さんがうなずくのと一緒に、
 なぜかあの子が当然のように首を縦に振ったのね。

 わたしは驚いてしまって、
 思わず割り込むようにして声を上げたわ。]
 

(121) 2020/10/22(Thu) 23時頃

【人】 宝石収集家 ビアンカ


  あら、まさか、
  ジャーディンを連れていく気ですか?
  よしてくださいな、子どもなんですから。

[ 咄嗟に非難めいた口調になってしまったかも。
 それは確かに失礼だったでしょうけれど、
 なんだか場が妙な空気になってしまったのね。

 旦那さんはあの子に向かって尋ねたわ。
 ジャーディン君、いくつになったんだっけ?

 あの子が17です≠ニ端的に答えるのを待って、
 旦那さんは諭すような口調でわたしに言うの。]
 

(122) 2020/10/22(Thu) 23時頃

【人】 宝石収集家 ビアンカ


 失礼ですが、エドワーズさん。
  お孫さんはもう働いてたっていい年齢です。
  きっと我々の力になってくれると思いますよ
 

(123) 2020/10/22(Thu) 23時頃

【人】 宝石収集家 ビアンカ


  ──だけど、

[ どうにか引き留めようとしたわたしを、
 ジャーディンが静かに制止したわ。

 危険だわ。
 何が起きているかもわからないのに。

 そう続けようとしたけれど、
 最後まで言わせてはもらえなかった。

 大丈夫です、行きます
 あの子がはっきりとそう言うのを、
 わたしとノーリーンだけが心配そうに見ていた。**]
 

(124) 2020/10/22(Thu) 23時頃

【人】 地道居士 エニシ

[次の日。僕が起きたのはいつも通り昼頃だった。
昨日は夜はあまりよく寝れなかったのだけど、
一度寝いってしまえばぐっすりだ。

昨日のことは夢だったんじゃないかって、
そう思いながら、寝室がある2階から1階へ。]

 (……なんか、暗いな。)

[降りた瞬間に思ったのは、家の中の暗さ。
朝はいつも、起きた兄貴がカーテンを開けていくはず。

そうか、暗いのはカーテンが閉まってるからか。
兄貴、開け忘れたのかな。

それにしてはおかしい気がしながらも
窓際に行ってカーテンをめくってみると、
窓の外はぴっちりと、雨戸が閉められていた。]

(125) 2020/10/22(Thu) 23時頃

【人】 卐黒帝會卐 ハルミチ

[夜になると、いよいよカレーの準備を始めた。
 アンケート結果に基き、牛肉は解凍済だ。
 玉ねぎは大量に。人参は厚めのいちょう切り。ジャガイモも大きめに切る。
 シメジとニンニクの芽があったから、それも入れてやろう。
 その傍ら、フライパンにバターとオリーブオイルを入れて、肉の表面を焼いてゆく。全体的に色付いたら、野菜を入れてもう少し炒める。]

(126) 2020/10/22(Thu) 23時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト



  ……怖くても大丈夫、ねえ。


[パソコンのキーボードを叩きながら、
 男は自嘲の笑みを浮かべた。

 時間だけは、吐いて捨てるほどあるのだ。

 手近な段ボールから
 気まぐれにサングラスをひとつ取り出す。
 眼鏡を外し、サングラスを掛けた]
 

(127) 2020/10/22(Thu) 23時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


[男は、強度の近視だった。

 眼鏡を外した途端に世界はぼやけ、
 何も視認できなくなる。
 サングラスを掛ければ、
 世界を覆い尽くす黒い靄が掛かった。

 ビルの外の喧騒も、なにも。
 もう男の目に入ることはない]
 

(128) 2020/10/22(Thu) 23時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


[今は、何も見たくなかった。

 寝て起きたら、
 世界は元に戻っているかもしれない。

 体力を温存するために、
 男は段ボールをひとつ潰して
 その上に横になった]
 

(129) 2020/10/22(Thu) 23時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


[男は今まで、絶対的な強者だった。

 世界は彼に味方をしていたし
 法律さえ、彼を縛ることはできなかった。

 ――それが、どうだ?
 いま男は弱者へ転落しようとしている]
 

(130) 2020/10/22(Thu) 23時頃

【人】 時間貯蓄銀行 ヤカモト


[ヴゥン、ヴヴゥン。

 聞こえる音が空調のものなのか、
 はたまた暴徒たちの呻きなのか。
 もはや男には区別がつかなかった。

 静かに目を閉じて、男は眠りを待った]**
 

(131) 2020/10/22(Thu) 23時頃

【人】 卐黒帝會卐 ハルミチ

 お、いいんじゃね?

[スパイス振って、もう少し炒めて。
 水といっしょにコンソメとローリエ。
 ぐつぐつ煮込んでいるうちに、米を炊く。

 あとは林檎と蜂蜜が溶け込んだルゥと、各種隠し味を入れて、ひとまずは出来上がり!]

(132) 2020/10/22(Thu) 23時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ

――夜の訪れ――

[「どうした?」という問いかけに返ってきたのは、
 人の笑い声ではなく、獣の唸り声だった。>>107

 「あ゛あぁあ゛ぁああ゛ぁああああああああ゛」

[意味不明の唸り声が進の口から洩れる。
 濁った眼球が俺を捉えるのが見えた。
 さっきまでオレンジジュースを飲んでいた口腔から、
 腐りきったようなにおいの吐息が漏れている。]

  ひっ……ひいいい……?! 

[俺は思わず悲鳴をあげて立ち上がる。
 がっと俺の肩を掴もうとする手を振り払い、
 必死で滑り台まで駆け上がった。

 全力で追いかけてくる「進だったもの」から
 走って逃げる、逃げる。]

(133) 2020/10/22(Thu) 23時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ


  進! きこえてんだろ!
  ううううそなんだろ!冗談って言えよぉ!
  悪ふざけなんだろ。なあ、おい!
  鬼ごっこは、っ、昔から苦手だって、知ってるくせに!

[叫んで、逃げて、
 咄嗟に転がっていた金属バットを拾い上げた。
 だけどそれで何ができるってわけでもない。
 時々追い付かれそうになるから、
 牽制のようにバットを振るう。

 冷たい宵の風が肺を軋ませる。
 痛い苦しい怖い辛い。
 そういう感情を吸い込んでは吐き出して、
 暮れだした公園から道路へと駆けだしていく、途中。]

(134) 2020/10/22(Thu) 23時半頃

【人】 百姓 ワット

[喉がカラカラに乾いていくのが自分でもわかる。

 黙っていたのはほんの数秒のはずだが、
 数分にも数十分にも感じられた。
 
 ごくりと鍔を飲み込んで、]

 ……悪ぃ、
 今日は急に息子たちが、
 こっちに来ることになって。
 今から迎えに行かなきゃなんねーんだ。

[嘘と、真実を織り交ぜて。
 口元が震えそうになるのをどうにか止めて、
 努めて平静な声音で伝えた。]

『そうか、そりゃ朝から悪かったな。
 健司くんにもよろしく伝えといてくれよ!じゃあな。』

[こちらを少しも疑うことなく、あっさりと電話は切れた。]

(135) 2020/10/22(Thu) 23時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ


  「……秋、君? 進君?」

[呼び声が聞こえて、俺は思わずそちらを振り向いた。

 公園に続く細い道の中。
 泣きそうな目を見開き震える
 早乙女沙良の姿が、そこにあった。

 「進だったもの」の濁った眼が沙良へと向く。

 中々捕まらない獲物よりも
 飢えを満たせそうなものを見つけたと言わんばかりに
 涎を垂らした唇が震えるのが見えて、

 ――あ、だめだ、と思った直後に、
 俺は駆け出していた。]

(136) 2020/10/22(Thu) 23時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ


  やめろぉ、進――――っ!!

[叫び声をあげて、
 沙良に距離をつめる怪物にバットを振り上げる。

 響き渡る甲高い悲鳴。
 骨がひしゃげる嫌な音。
 手を襲う、歪な衝撃。

 幼い頃夢見た英雄に想いを馳せる。
 ――――こんな、もの、だったっけ。]

(137) 2020/10/22(Thu) 23時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ


[荒い呼吸が脳を揺さぶった。
 気が付けばあたりはもうすっかり青ざめていた。
 忘我から戻った俺は
 嫌な汗にまみれたバットを取り落とす。

 目の前には、口から血を吐いた男が倒れている。
 俺の大事な幼馴染が、死体のように転がっている。]

  す、す…………進? 進。進。

[か細い声に返事はない。
 永遠にも感じられるような一呼吸の間をおいて、
 引きつるような沙良の悲鳴が響き渡る。

 沙良は怪物を見るような目をして怯えていた。
 誰を見てる?

 ……………………沙良は、俺を、見てる。]

(138) 2020/10/22(Thu) 23時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ


 「ひ、……ひ。ひ、

  ひとごろし―――――――――っ!」

[言葉が咄嗟に出なかった。
 後になってやってきた怒りも焦燥も悲しみも
 うまく沙良に伝えることなんかできなくて]

  ちがう。ちがう。俺は……俺は、
  …………違う!!

[半ば悲鳴をあげるみたいにして、
 その場から尻尾を巻いて逃げ去ったんだ。]
 

(139) 2020/10/22(Thu) 23時半頃

【人】 百姓 ワット

[暗くなったスマホの画面を見ながら、
 途端に罪悪感にさいなまれる。

 俺の考えすぎなんじゃないか?
 本当に、ただボケちまったばあさんが
 暴れてるだけなんじゃないか?
 
 むしろ、もし本当に八重ばあさんが――
 ゾンビ、なんてものになっちまったんだとしたら、
 ヌマさんたちを助けにいくべきだったのかもしれない。

 あとからあとから湧き出てくるそんな思いを
 振り払うようにかぶりを振って、
 山下君と田辺君に今日は休みにするから、
 こなくて大丈夫だと電話をかけた。**]

(140) 2020/10/22(Thu) 23時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ

[ロール・プレイング・ゲームのように
 世の中に正しい選択肢ってもんがあるなら
 きっと、ずっと楽だったんだろうに。

 だからこそ、悔いのない選択なんてもんが、
 一番意味をもつんだろうけどさ。

 …………どうすればよかったんだろうな。

 進。
 お前なら、模擬試験の答えをすらすら言えたように
 正しい答えもわかったんだろうか。]**

(141) 2020/10/22(Thu) 23時半頃

【人】 地道居士 エニシ

[居間のソファーに座って、SNSを開く。
>>#2様々な投稿に混ざって流れてきたニュースは
昨日見た、嘘みたいなゾンビ騒ぎの話が、
現実だってことを伝えていた。

母さんが噛まれたって言うのは大丈夫なんだろうか。
ゲームなんかで知ってるゾンビの特徴は
噛まれたりしたら感染するってことだけど……]

 メッセージは……あの後は、来てないか。

[新着メッセージは兄貴から30分前に来ていた
 「少し近くを見てくる」というやつだけ。
父親や母親からは何も届いていなくて。

 『父さん。母さんも。
  無事なんだよね。何か、連絡くれよ。』

何を打とうか、やっぱり何も送らないでいようか。
散々迷った結果、それだけを打って送信。]

(142) 2020/10/22(Thu) 23時半頃

猫の集会 クシャミは、メモを貼った。

2020/10/22(Thu) 23時半頃


【人】 卐黒帝會卐 ハルミチ

[初日のカレーは、まだ味が馴染んでいなかったが、なかなか美味しかった。
 多分3日は食べられる。]

 ……サダやっぱいねぇ。

[カレー食べつつスマホをシュッシュ。
 サダミツだけやはり反応がない。
 自分含め数名は、個人でLINEを送ったのだが……まだ、既読がついていない。
 そういえばアイツ、何日か前、池袋に遊び行くって行ってたよな……**]

(143) 2020/10/22(Thu) 23時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ

[怖い。こわい。コワイ。

私はだれ?

私は、瑚宮瑠璃。


私は

わたしは]

(144) 2020/10/22(Thu) 23時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ



   おとうさん おか さん


[ねえ、わたしは**]

(145) 2020/10/22(Thu) 23時半頃

【人】 地道居士 エニシ

[僕の母を心配してくれていた人へ
返事をかえしている間に見えてしまったのは、
昨日、見事な大豆畑の写真を投稿していた人の、
>>*39意味不明な、謎の投稿。

そして、>>*47同じく謎の、意味を成さない投稿。

つい……「こみるり」さんの投稿を、遡ってしまう。
この人の投稿に不穏な影が見え始めたのは昨日からで
住んでいる県は違えど、首都圏には変わりないことに。
―――ぞっと、寒気が体を走った。]

(146) 2020/10/23(Fri) 00時頃

【人】 地道居士 エニシ

[―――そこで、忙しなくドアが開く音がして、
すぐに鍵がかかり、此方に足早にかけてくる音がした。

息を切らしながら僕の横に座る兄を見て、
僕は兄貴のことを上から下まで見ては、
また泣きそうになりつつ兄貴の腕を掴んで、袖を捲る。
服も捲って、腹やら首やらをぺたぺた触った。

兄貴は最初は何が何だかと言った感じで
目を白黒させていたけれど、
段々くすぐったくなってきたみたいで、笑い始める。]

(147) 2020/10/23(Fri) 00時頃

【人】 地道居士 エニシ

 「えーくん、なにすんだよぉ。」

 だって……外行ってたんだろ。
 噛まれてたりしたら、手当しなきゃって……
 知ってんだろ。今、ニュースでも、ゾンビ……

[兄貴が笑うから、僕は膨れてそっぽを向いた。 
そんな僕を見て兄貴はごめんごめんと言いつつ
服を整えて、外の様子を話してくれる。

さっきまで笑ってたはずなのに。
話し始めた兄貴の表情は真剣なもので、
僕はもう、文句も冗談も言えずに、
じっと、黙って聞いていた。]

(148) 2020/10/23(Fri) 00時頃

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