315 【La Mettrie〜存在という機械が止まる時】
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[まさか。 悲鳴も忘れて上着を脱げば やせっぽちの腕に、ぼこぼこと 見覚えのある赤い文様が浮かび上がる。 それは、皮膚の下を走る血管に潜り込んで 徐々に徐々に根を伸ばしていた。
肌着の奥で激しく脈打つ、心臓に向かって。]
(43) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 22時頃
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[助けを呼ぼうにも声が出ない。 頭がくらくらして、目の前が白くなっていく。 その文様が脈打つたびに、喉が渇いて仕方がない。 早く引っこ抜かなくちゃいけない、と思いながらも 指先に力が入らなくて── 意識は、あっという間に遠ざかっていった。]*
(44) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 22時頃
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マリオは、マリオ[[who]]に子守唄をせがんだ。
kumiwacake 2023/01/09(Mon) 22時半頃
マリオは、眠れーよ眠れー良い子はねんねしなーふんふふーん……
kumiwacake 2023/01/09(Mon) 22時半頃
ラルフは、マリオをなでなで ねーむれーねーむれー♪
steel 2023/01/09(Mon) 22時半頃
ジャーディンは、マリオの枕元にパルック[[who]]人形を添えておいた。
りしあ 2023/01/09(Mon) 23時頃
ジャーディンは、マリオを触手でむぎゅうした。
りしあ 2023/01/09(Mon) 23時頃
ジャーディンは、ラルフに(触)手を振った。
りしあ 2023/01/09(Mon) 23時頃
マーゴは、マリオ[[who]]を抱きしめてねむねむ**
assam 2023/01/10(Tue) 01時頃
マーゴは、[ひそかにガッツポーズ]
assam 2023/01/10(Tue) 01時頃
ラルフは、ラルフ[[who]]を抱きまくらにして寝た。
steel 2023/01/10(Tue) 03時頃
ラルフは、知ってたよ!!いやー自分あったかいなあ**
steel 2023/01/10(Tue) 03時頃
ジャーディンは、起きたら隣にパルック[[who]]がいたようだ(昨日振り忘れた)
りしあ 2023/01/10(Tue) 08時頃
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― 庭の君の譚 ―
[街中を血眼になって行方を晦ませた女を探し回った。彼女の所属する研究室、温室、住んでいた寮からは私物が消え失せ、足跡も辿れない。 これ幸いと見合い写真を並べたてる御節介な親類たちを、どうにかあしらう日々が一か月は続いた頃、男の執念は彼女へと繋がる唯一の道を見出した。皇子の家庭教師を務める彼女の祖父の元へと日参し、すげなく断られながらもとうとう面会の約束に漕ぎつけたのだ。最初こそ「君のためでもある、諦めなさい」と諭すばかりだった老博士も、死に物狂いの懇願に絆されたのか、ついに彼女からのメッセージを預かって渡してくれた。 恋文と呼ぶのも烏滸がましい、研究ノートの端を千切って走り書いたメモ。それがあまりに彼女らしくて、笑いと涙がごちゃ混ぜにこみ上げてくる。角張った字の箇条書きが、何故こんなにも愛おしいのか]
(45) りしあ 2023/01/10(Tue) 08時頃
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[簡潔に記されていたのは、彼女が幼少期に罹った病気のせいで、子供が産めない身体であること。名家の一人息子である男に、跡継ぎの望めぬ妻は相応しくないこと。自分のことなど忘れて、全うに幸せに生きて欲しい、と。 何度も心の中で反芻し、メモ用紙を小さく折り畳んでポケットに入れる。世界の全てを諦めるような重く長い溜息を吐いて、改めて彼女の祖父に向き直った。 けじめをつけるため、最後にどうしても彼女に会いたい。行方を尋ねれば、彼女は海を越えた遠く辺境の地へ、留学の名目で渡る予定なのだと言う。兼ねてよりオファーは受けており、男との逢瀬でずるずる引き延ばしていたが、現地で生活しながら動植物の研究に没頭することが彼女の生来の夢であり、此方も幸せになるから気にするな、とのことだった]
――ああそうか 結局オレより わっけわかンねぇ 草とか樹とか茸とかキモい虫とかの方が 大事なんだな!!
[激情のままに、拳を力いっぱい机に叩きつける。みしり、と嫌な音がして、老博士が医者を呼ぼうと蒼褪めていた。構わず二発目を叩き込むと、絨毯に赤と机の脚だった木片が散らばる]
(46) りしあ 2023/01/10(Tue) 08時頃
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忘れろ――だと? そんなに簡単に 忘れられンなら 素性も明かさず 恋人ごっこ続けるっての
面倒臭い しがらみ付きだからって 簡単にオレを 棄てられると思うなよ!
[多少のサボり癖はあれど品行方正なお坊ちゃんで通っていた男の、あまりの口と態度の悪さに老博士も驚いていた。彼女の身内に粗野な振舞いを見られてしまったが、もうどうでもいい。男を縛る不自由な世界への、遅めの反抗期のようなものだ。
この日から、男は水面下で準備を整えていった。形振り構わず、使える手は全部使い、家人には決して気取られぬように。将来仕える主人となるはずだった皇子に対してだけは、胸の内を――恋と忠義を秤りにかけ、前者を選ぶことを――吐露し、消極的な協力も得た]
(47) りしあ 2023/01/10(Tue) 08時頃
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[彼女の出発日は、奇しくも男の婚約者が発表される誕生日の前日。 家督相続放棄と短い詫びを書き置いて、男は屋敷を後にした。
名を、家を、地位を、家族を、学友を、 本当の兄弟のように育った邦友を、全て棄てて。
男は――ただの『ジャルダン』は、彼女の元へと一路駆け行く*]
(48) りしあ 2023/01/10(Tue) 08時頃
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ジャーディンは、最近 パルックばっかだなー 南無南無*
りしあ 2023/01/10(Tue) 08時半頃
ラルフは、ジャーディンとパルックを祝福した。
steel 2023/01/10(Tue) 10時半頃
ジャーディンは、パルックとゴールインした。リンゴーン
りしあ 2023/01/10(Tue) 11時頃
ラルフは、ジャーディンとパルックに祝辞を贈った
steel 2023/01/10(Tue) 17時半頃
ジャーディンは、パルックをジャーディン[[who]]に押し付けた。
りしあ 2023/01/10(Tue) 18時頃
ジャーディンは、完全にパルックはオレのモンだな(忌々しげ)
りしあ 2023/01/10(Tue) 18時頃
ラルフは、ジャーディンとパルックを遠くから見守っている
steel 2023/01/10(Tue) 18時半頃
マーゴは、そうだったですね、と柱の陰からジャーディンとパルックを見守った。
assam 2023/01/10(Tue) 19時半頃
ジャーディンは、パルックとナニを期待されているのだ……。。。
りしあ 2023/01/10(Tue) 20時頃
マリオは、ナニってそりゃあナニだよ
kumiwacake 2023/01/10(Tue) 20時頃
マーゴは、…いちゃついてませんよ?
assam 2023/01/10(Tue) 20時頃
マーゴは、きゃ、ジャパルの新作待機。
assam 2023/01/10(Tue) 20時頃
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[けたたましい音が、意識を呼び戻した。 気づけばおれは倒れていて、 なぜか頬も腕も胸も、べしょべしょに濡れていた。
ずるり、とおれから何かが抜けていく。 初めての感触に、震えあがった。]
う うぅッ
[腕から肩へ、血管の中を昇っていた何かが 今はその全身を見せて、 のたうちまわりながら離れていく。 おれは半身を起こして、それを見つめた。]
(49) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃
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……助かっ た?
[思わず、ハァーッとため息が漏れた。 左腕を抑えながら観察してみれば、それは赤い蔦だった。 のたうちまわるので精一杯なのか、 離れていく速度は、歩くよりもずっと遅くて、 手負いのおれでもすぐに追いつけそうだ。 表情は読めないけど、苦しんでいるように見えた。]
逃げてる……なんで?
[心当たりが無くてあたりを見渡すと、 水を入れていた甕が倒れていた。 襲われたはずみで倒して、 中の水を被ってしまったのだろう。 蔦にもその水はかかったみたいで 蔦が這ったところは、かたつむりの痕みたいに、 水と、おれの血の軌跡が描かれていた。]
(50) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃
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もしかして、水が嫌い、とか?
[問いかけたところで、答えはない。 ぼたぼたと、赤髪から水雫が落ちる。 抑えていた腕から手を放し、恐る恐る覗き込めば さっきまで赤く浮き上がっていた部分が 枯死したようにどす黒く変色していた。]
うえぇ……これ、治るかなぁ……
[普通に悲しい。]
(51) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃
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[それにしても、とまじまじと 黒くなった蔦蔓紋様を見る。]
どこかでこの模様、見たんだよなぁ…… どこだったっけか……
『──血を飲めば 永らえる 水を飲めば 終焉を迎える』
[不意に、謳うような言葉を思い出した。>>2:118]
(52) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃
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[そうだ。 あの時おれは、マーゴお姉ちゃんで手一杯で あの言葉の意味を考えもしなかった。
後に残ったものは全て封じてくれ、と その人は言った。>>2:120 喉から胸元へ走る、紅色の蔦をなぞりながら。 何かに寄生しても危ないから、と。 そして、その人は走り去った。>>2:128 干からびるところを見られないように、と。
あの時は訳が分からなかったことが 頭の中でパチパチとつながっていく。 遺体も、その欠片さえも見つかっていないのに その蔦は、死の匂いを運んできた。]
(53) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃
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[のたうちまわる蔦に、おれは呼びかけた。]
……ジャーディン、さん?
[蔦は、おれの言葉に一切反応しなかった。 よく見れば、まだ発芽したばかりなのか 付け根らしき場所には、種の名残が残っていた。
もしかしたら、全く関係ないかもしれない。 だけど、ジャーディンさんだと考えれば ラルフお兄ちゃんが、わざわざ 食用にもならなさそうなこの植物を 持ち帰った理由が分かる気がした。]
(54) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃
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[蔦は、先程から全く変わらず、 逃げることもできずに苦しんでいる。 この汚染された世界の中に唯一残された、 毒を持たない清らかな水によって。]
……………………。
[横倒しになった甕を持ち上げて、水を汲む。 ばしゃん、と再び水をかければ それは少し流されながら、 一際激しく暴れて、そして── 鮮やかな赤はくすみ、徐々にどす黒く変色して、 やがて動かなくなった。]
(55) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃
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これで、ジャーディンさんは、 少しでも安らげるのかな……
[空っぽの甕を抱え込んで呟いて、 すぐにその考えを打ち消した。
マーゴお姉ちゃん達が、 死してなお教えてくれた。 死者のためじゃない。 おれ自身の心の安らぎのために弔うんだ。]*
(56) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃
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マーゴは、マリーをなでなでして、もふぎゅ
assam 2023/01/10(Tue) 23時半頃
ジャーディンは、次の新刊は蔦×ラルフ[[who]]と、ラルフ[[who]]×パルック[[who]](惨劇の予感)
りしあ 2023/01/11(Wed) 00時頃
ジャーディンは、パルックをラッピングして、ラルフに配送手配しておいた。よし!(やりきったカオ)
りしあ 2023/01/11(Wed) 00時頃
ラルフは、パルックを空の彼方にぶっ飛ばした。
steel 2023/01/11(Wed) 02時頃
ジャーディンは、パルックをトンデモ理論で弁護した。
りしあ 2023/01/11(Wed) 10時半頃
ジャーディンは、久しぶりに血が飲みたい、な……。
りしあ 2023/01/11(Wed) 11時頃
ジャーディンは、パルック[[who]]の耳朶を甘噛みした。
りしあ 2023/01/11(Wed) 11時頃
ジャーディンは、もうジャパルしかないンか そうか*
りしあ 2023/01/11(Wed) 11時頃
マーゴは、ジャパルの様子を、そっと見守ってる。
assam 2023/01/11(Wed) 11時頃
ジャーディンは、マーゴを引きずり出してむぎゅうした。
りしあ 2023/01/11(Wed) 11時頃
ジャーディンは、マーゴ
りしあ 2023/01/11(Wed) 11時頃
ジャーディンは、鳩誤爆ったorz*
りしあ 2023/01/11(Wed) 11時頃
マリオは、えっちな気配を感じた!
kumiwacake 2023/01/11(Wed) 13時半頃
マリオは、フェルゼにむぎゅうした。
kumiwacake 2023/01/11(Wed) 13時半頃
ジャーディンは、フェルゼとマリオを撫でた。なんのことかなぁ?
りしあ 2023/01/11(Wed) 13時半頃
ラルフは、フェルゼ[[who]]とマリオ[[who]]を転がした。
steel 2023/01/11(Wed) 17時半頃
マリオは、ごろんごろーん
kumiwacake 2023/01/11(Wed) 18時頃
マリオは、さてお風呂
kumiwacake 2023/01/11(Wed) 21時半頃
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― 厨房の幽霊の譚 ―
[心残りだった食卓で、想定していたより静かな食事会を見守って。 手遊びに、無人の席に置かれた(恐らく自分宛ての)粗末な皿の縁を、愛おしそうに撫でる。もう、触れることもできないけれど、何よりの供物となろう。
やがて各々が席を立ち離れても、霊はそこを動かなかった。 過去を振り返りながら、次第に彼らを案ずる心と世界の境界が溶け合って、自我が薄れていく。頬を擽るように行き交う蛍光虫は、彼女の指先と似ていた。彼方へ、誘われている。気付けばマーゴの姿もひどく朧げにしか認識できなくなっていた]
――そろそろ か
[ロイエと、マーゴと、自分と。この極限の状況下で可能な限り丁重に弔われ、滅びた世界の小さな小さな光に還る。 自分たちのように、また幾人かがラメトリーまで辿り着き、水を欲し、緩やかに旅立って行くのだろう。変わらぬ様子で案内するフェルゼ、世話を焼くラルフと、誰かが眠る度に泣くけれど健気に前を向くマリオ。そんなちょっと先の未来は容易に想像できた。その頃自分は、もう意識を保ってはいないだろうけど。 エンジェルシイラの悲痛な声も、濃度を増す闇にほとんどかき消されて]
(57) りしあ 2023/01/11(Wed) 22時半頃
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[消えゆく直前に。 突然に倒れ伏すラルフと、やっぱり泣きじゃくるマリオと。 意識が一瞬揺らぐけれど、遠すぎて霞がかって、のばす手も象れなくなっていた。 見覚えのある紅い鼓動と弱々しい蔦に、何もないはずの首筋が疼いた気がしたのが、最後の感覚]
ようやく 満たされた――
[訪れる *終焉*]
(58) りしあ 2023/01/11(Wed) 22時半頃
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ジャーディンは、最後の抱き枕はマリオ[[who]]にしよう(真のギャンブラームーブ)
りしあ 2023/01/11(Wed) 22時半頃
ジャーディンは、マリオをむぎゅう かぷかぷ した
りしあ 2023/01/11(Wed) 22時半頃
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[静かな食卓を見守りながら… 気を抜くと眠ってしまいそうだった。
この青い世界でも、眠りが必要なのかと思うと、少し不思議だった。 話を聞いている最中だというのに、かくんかくんと首が落ちる。]
ありがとう
[ここへ導いてくれたマリオの優しく柔らかい手を思い出す。 玉蟲から救ってくれたラルフの、固くて大きな手も。 髪をかき混ぜる、ジャーディンの悪戯な手も。
結局フェルゼとはうまく話せないままだったけど もう自分はここにはとどまれないのだろう。
目の前の椅子に腰かけるジャーディンの姿も 目を凝らさなければよく見えない。
(59) assam 2023/01/11(Wed) 22時半頃
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[ふと、隣に、誰かが ―― 妹がいるような気がして、話しかける。]
どんな形でも、あの人が幸せならそれでいいと思ったの。 貴方を選んで、あの人は幸せだったのかしら。
[遠くで、エンジェルシイラの啼く声が聞こえる。
―― ああ、『 』、 どうか、私を、わすれないで。]
(60) assam 2023/01/11(Wed) 22時半頃
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[もう、眠くて起きていることができない。
机に突っ伏せば、髪はふわりと闇に融けて 夜螢虫の灯りがフワフワと周りを飛びまわる。
娘の姿は少しずつ溶かされて。 ―― そして闇に消えていった] **
(61) assam 2023/01/11(Wed) 23時頃
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[すっかり喉が渇いていた。 泉の水をがぶがぶ飲んで、お腹がいっぱいになったら、 中庭に仰向けに寝転がった。 悲しいこと、怖いこと、色んなことが 立て続けに起こって休む暇も無かった。
ぼうっと吹き抜けの空を見上げれば 紫色の毒雲が、その陰影を美しく映している。 大きな鳥のシルエットが通り過ぎた。ヨナだろう。
中庭は別世界で、まさしく唯一残された楽園だ。 さらさらと風が吹き抜ければ 心地良い清水の香りが頬を撫でた。]
(62) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時頃
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ラルフは、ラルフ[[who]]の膝枕でエピを眺めている。
steel 2023/01/11(Wed) 23時頃
ラルフは、知ってたよ!!(すごい体勢なのでは?)
steel 2023/01/11(Wed) 23時頃
ジャーディンは、ラルフがヨガの達人みたく 絡まったポーズになってて 感心している
りしあ 2023/01/11(Wed) 23時頃
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……本当に。 なんでみんな、死んじゃうのかな……
[綺麗な水がある。 芋虫も、食べられる人にとってはご馳走だ。 それでも、一人もここでは生き延びられなかった。 ──なんで?
ふと、先ほどの赤い蔦を思い出した。 あの蔦は枯れた。清らかなはずの水によって。
蔦だけじゃない。外を生きる化け物達も、 もとは安全な水を求めていたはずなのに いつのまに、変化してしまったのだろう。 きっと本人さえ気づかないうちに少しずつ 毒を取り入れて、狂った世界と調和していったんだ。 世界が変われば、栄養源も変わっていくから。]
(63) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時頃
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[──変わったのは、植物だけ? おれ達人間は?
うとうとと微睡ながら、 気が付けば誰かがおれを覗き込んでいた。 ヨナなのか、フェルゼお兄ちゃんなのか、 死んでしまった誰かかもしれなかった。
おれはうわごとのようにつぶやいた。]
ずっと、不思議だったんだ…… なんでここはこんなに安全なのに、 人が増えて行かないんだろうって……
(64) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時頃
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[訪れた全員が、あるいは立ち去り あるいは死んでしまうような過酷な場所なら ラメトリーなんて誰も目指さない。 噂は本当だった。清らかな水はあった。 枯れかけてはいたけれど、 まだその時は訪れていなかった。
だけど、ラメトリーにたどり着くまでにも 食べなければ生きていけない。 悪夢を見せる果実を齧り、 ぶよぶよした卵を飲んで 少しずつ、汚染された世界に適合していた。 水の清らかさに耐えられなくなっていたのは、 人間の方だったとしたら。]
(65) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時頃
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[甲高いヨナの鳴き声の中に、 カチ、カチ、という歯車の音を聞いた。
そういえば、ラルフお兄ちゃんが フェルゼお兄ちゃんは機械か何かで この泉か庭園を守ってるんだと思う、と 死の間際で言っていたっけ>>4:15。
長い長い時をかけて、 水は変わらぬままに人間が変化して 水の清らかさに耐えられなくなったなら── それをフェルゼお兄ちゃんが 数多の命を繰り返しながら守っていたなら あまりにも皮肉だ。]
(66) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時頃
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[言葉にするつもりは無い。 どうせ、ただの仮定だ。 いずれにせよ、みんな死んでしまうなら 何があっても、残るのは無だけ。 それを、フェルゼお兄ちゃんは埋めている>>2;55。
それに、原因が水だったとしても きっとフェルゼお兄ちゃんのやることは変わらない。
楽園を求めて訪れた人のために、 安らぎを提供する。それだけのこと。>>2:23
おれはフェルゼお兄ちゃんみたいに 命を繰り返すことはできないけれど その心と行いは引き継ごうとしていた>>2:57。
今、この状態になっても おれが提供できるものは何だろう。]
(67) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時頃
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フェルゼお兄ちゃん……
[覗き込む影がフェルゼお兄ちゃんだったのか そうでないのかは分からない。 けれど、おれの目には フェルゼお兄ちゃんが見えていた。]
おれ、物は何も持ってないけどさ…… ひとつだけ、あげられるものがあるんだ……
[口を開けるのがおっくうで、 言葉の代わりに何度もあくびが漏れた。 起きているはずなのに、 聞いたことのない変ないびきをかきながら やっとの思いで伝える。]
(68) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時頃
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この、体……あげる。 フェルゼお兄ちゃんが埋めて。 きっと、心が軽くなると思うんだ。 おれで最後だと、思ってるんでしょ?
[埋葬には時間も手間もかかる。 正直に言えば、面倒な作業だとも思う。 それでも、必要なことだ。 フェルゼお兄ちゃんにとって。]
(69) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時頃
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おれ……姉さんのこと、見捨てたんだ。 あれじゃあ助からない、仕方ないって…… 死ぬところも見れなくて、弔えなかった。
[だから、罪悪感だけが凝ったまま 今もこの体を嘘で包んでいる。 時折姉さんに見られているように 感じる時があるけれど それは見守っている、という感じではなくて おれのことを恨んで、見張っているように感じる。
実際のところは、もう聞けない。]
(70) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時頃
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姉さんのことも供養できたら、 姉さんの魂と一緒に おれの心も養えたんだろうなって そう思うんだ…… マーゴお姉ちゃん達は、見送らせてくれたから。
[だから、フェルゼお兄ちゃんにも おれのことを見送って欲しい。 おれは来訪者の一人にすぎないから 悲しみを受け入れるためじゃない。
忘れてしまうほど長い時間勤め上げた大役の、 その終焉を実感するために。 肩の荷を下ろすために。]
(71) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時頃
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[カチ、カチ、カチ。 歯車の音は一定のリズムを保ったまま。 一時も休まずになり続けるその音が、 おれには時の流れのように聞こえた。 決して乱れることなく、逆行もせず、 死に向かって流れ続ける時に。
その流れに身を任せていると 胸の奥底から湧いた言葉が、 泉のようにこぼれ出て、 おれはうっとりと呟いた。]
ああ、それにしても…… お水、おいしかったなぁ……
[──ごちそうさまでした、と。]**
(72) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時半頃
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ラルフは、ジャーディン[[who]]とジャーディン[[who]]とマリオ[[who]]を抱きしめた。
steel 2023/01/12(Thu) 00時頃
マリオは、ラルジャ!
kumiwacake 2023/01/12(Thu) 00時頃
ラルフは、マーゴ[[who]]とマリオ[[who]]とジャーディン[[who]]をなでなでした。
steel 2023/01/12(Thu) 00時頃
マリオは、なでなでされて目を細めた。
kumiwacake 2023/01/12(Thu) 00時頃
ジャーディンは、フェルゼにお辞儀をした。
りしあ 2023/01/12(Thu) 00時頃
ジャーディンは、パルックにクラクションを鳴らした。
りしあ 2023/01/12(Thu) 00時頃
ジャーディンは、マリオの頭を撫でた。
りしあ 2023/01/12(Thu) 00時頃
ジャーディンは、ラルフにつかいこまれた。
りしあ 2023/01/12(Thu) 00時頃
ジャーディンは、マーゴの見てない隙に、すべてをやりとげた。
りしあ 2023/01/12(Thu) 00時頃
ラルフは、みんなに手を振った。**
steel 2023/01/12(Thu) 00時頃
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