301 十一月うさぎのないしょ話
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啓明結社 カコは、メモを貼った。
2019/11/27(Wed) 06時半頃
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― 鎧をなくした日の話 ―
[宅本>>1:188の忠告にいやいやまさか……と言った口がエリカの焼いた鴨肉を招き入れた瞬間に閉ざされ、静かに目頭を押さえる姿があったり、冗談が有馬>>1:189に通じたことが分かって得意気な顔をしたり。 普段より衣の薄い顔はいつの間にか不安も忘れ、様々な人と料理に出会う。]
わ。
[最後に出会ったのは、グラスに収まる宝石たち>>1:207。 エメラルドのきゅうり、トパーズのパプリカ、アメジストのレッドオニオン。琥珀のコンソメジュレが隙間を流れ落ちて、グラスの内側を伝い輝く。 グラスを持ち上げて、その輝きを素に近い瞳に映して。 小さなスプーンで掬い上げては、宝石たちの自然な甘みと包み込むようなジュレの優しさに酔いしれた。]
(14) 2019/11/27(Wed) 21時頃
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[焙じ茶で夢から酔い覚まし。茶葉の香ばしさと温かさが、お腹の底の底までぬくもりを伝えてくれるようだった。]
おかわり、なんて。あまり言わないから。 急に言われても困るかなって思ったんです。
[焙じ茶を揺らして、少し前の言葉>>204を思い出し呟く。 声は微睡んでいるかのように、とろんと穏やかだ。]
でも、嬉しいって言ってもらえて嬉しかったです。 あ、言っていいんだって思いました。 私には、そういうものが結構あるみたい。
[例えば、先に頼むデザートみたいに。 勝手に引いたラインは、思ったよりももっと緩くていいのかもしれない。
最後の一口を飲み干し、カップから手を離す。 空になった手元から顔を上げた。]
(17) 2019/11/27(Wed) 21時頃
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乙坂さんのランチ、また何度でも食べたいです。 パスタ以外の料理ももっと食べたいです。
だから、また指名させてくださいね。
[椅子から降り、ヒールを鳴らす。 鞄を肩にかければ、そこに手を差し込んだ。]
と、いうことで。 いついらっしゃるか、伺っても?
[計画の成功に正確なスケジューリングは必須である。 手帳をカウンターの上に開き、鎧なき顔で余裕のある笑みを浮かべた。*]
(18) 2019/11/27(Wed) 21時頃
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― 名残の秋が過ぎて ―
[手帳を開く。12月ページには、赤い丸がふたつあった。 ひとつは、以前>>18からあった最古参。24の数字の下には「コンサート」の文字。]
搬入物はB倉庫にお願いします! ホールさん所有の物と混ざらないよう、 ラベルと備品リストは必ず確認、照合してください。
[今年新設されたコンサートホールで行うクリスマスピアノコンサートはオファーしたピアニストの演奏だけでなく、子どもたちが参加できるような合奏パートもあった。 今日はホールの休館日を利用しての機材搬入日である。]
…―― はい、お疲れ様でした! ヘルプの皆さんもありがとうございました。 本番まであと少し、頑張りましょう!
[終わりの挨拶なんて、朝会で聞く校長先生の話みたいなものだ。シンプルでいい。 腰から折るお辞儀で感謝を述べた後、手を軽く叩いて解散の旨を伝えた。 各々が次の仕事に向かったり家路についたりするのを見ながら、軽く伸びをして歩き出す。]
(21) 2019/11/27(Wed) 21時半頃
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[あれから、メイクが変わった。 詳細は省くが、3割減と言ったところ。
同期は気づいたし、同僚は気づかなかった。 後輩は嬉しそうだったし、課長は少し残念そうだった。
ショーウィンドウに映る自分の顔は、戸惑いが混じりながらもどこか晴れやかだ。]
あ、忘れてた。
[イルミネーションがちらちら見られるようになった通り、ショーウィンドウの前で立ち止まる。 その拍子に冷えた首元を髪の束が払った。身震いする。]
(22) 2019/11/27(Wed) 21時半頃
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[これまで、murmur coneyに足が向かうのは突然だった。 ちょっと失敗した日、疲れた溜まってきた頃、 緊張する仕事が決まったお昼、踏ん張りどころ。 自分じゃ補いきれない元気を、美味しい料理で。
だから、来店の予定を手帳に書き込むのは二度目だ。 最初はアップルパイ、次は――ふたつめの丸の下には、右肩上がりの文字で”All”>>19と書かれている。 足取りは軽く、ヒールの音が踊るようだ。] ……ま、いっか。
[タイミングが悪かった日、偶然の再会と神様からのご褒美があった。 鎧をなくした日は、待望のデザートと不思議なご縁、変わる青や自分だけの料理に出会えた。
心踊る今日は、どんな夜になるだろう。 ボードに並ぶ文字>>0>>8>>16に笑みを浮かべ、揺れる一本の尻尾を揺らしてうさぎ穴の扉を開けた。*]
(23) 2019/11/27(Wed) 22時頃
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啓明結社 カコは、メモを貼った。
2019/11/27(Wed) 22時頃
啓明結社 カコは、メモを貼った。
2019/11/27(Wed) 22時頃
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― murmur coney 店内 ―
[扉を開け、店内へ入れば、外と違う暖かさにほっと肩の力を抜く。 年の瀬の寒さを払うようにコートを脱ぎ、足は調理の手元がよく見えるカウンター席へ。]
こんばんは。 今日は……エリカちゃんがお休みかな?
[厨房にいるのかもしれないが、少なくとも新しい青を見つけられなかった。 手帳に書かれた"All"の文字はそういうこと>>15だったのだろうか。 軽く首を傾げると、いつもと違う>>1:88髪が揺れた。*]
(26) 2019/11/27(Wed) 22時頃
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こんばんは、乙坂さん。 寒かったですねぇ。冷凍庫に入った気分でした。
いえいえ、大丈夫です。 エリカちゃん探すの、癖みたいなものなので。 ……不審な者ではありませんよ。
[素直に口にしてから少し後悔した。 間違いではないが、語弊がある。両手のひらを向け無害アピール。]
そうですか? たまにはいいかなって。 でも冬じゃなくて良かったかも。結構冷えちゃいました。
[無害の片手を項のカイロに変えながら、カウンターへ視線を滑らせる。]
まぁ、そんなところです。 黒いシャツのお兄さんを待っていまして。
[選んだのは、乙坂>>31の前の席。椅子に腰かける。 軽くなった鎧は、楽しげ笑みを隠さずに乗せた。*]
(37) 2019/11/27(Wed) 23時頃
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[宇都木>>33へ、いつものようにコートを預ける。 彼に対していつもという感覚が増えてきたことが嬉しくて、笑みは尽きることがない。]
こんばんは、宇都木さん。 今日もありがとうございます。
[それにしてもたった数日でそう感じされる彼の人懐っこさは、とても素敵なものだ。 おしぼりやレモン水の給仕を受けながら、ふと投げられた問い>>33に目を瞬かせた。]
宅本くん? 今日は別々です……というか、これまでも別々です。 初めて夜ここに来た日、たまたま再会してね。 高校の同級生なの。
[打ち明けたことで、ここで宅本の年齢が明かされる日が来なくなってしまたかもしれない。ふとそんな懸念を抱いた。 いつかの気遣い>>1:247を思い出しながら、そんな必要はないと一人首を横に振る。*]
(39) 2019/11/27(Wed) 23時頃
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― 来店直後 ―
[芙蓉>>42の姿がホールにあった。 お昼時の忙しい時間帯に姿を見ることはあったが、夜に見た機会は少ない。珍しいのだろうか。 そもそも通った母数が違う。信憑性のあるデータは取れない。]
もう、芙蓉さんの意地悪。 ……ふふ、こんばんは。 芙蓉さんのお顔を見られて嬉しいです。
[だから、素直な気持ちだけを言葉にした。 向けられる笑みに微笑みとひらりと振る手を返し、今宵も暖かな店内へ足を踏み入れた。*]
(43) 2019/11/27(Wed) 23時頃
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[乙坂>>45の笑みに、役目を終えた両手を解放する。 乙坂の内心の疑問には気づくことなく、楽しげに笑みを形作る口は答えを紡いだ。]
ふふ、正解です。
料理しか出ない? 最高じゃないですか。 私、乙坂さんの料理を食べに来たんですよ。
……でもそんな風に言ってくれるなら、 もっと頑張ってくれば良かったな。
[髪が邪魔で纏めて、外し忘れていて。エリカとの会話を思い出してそのままに。 そんな事情と乙坂>>46の言葉は釣り合わない。 少し悩んでから、鞄へ手を伸ばした。 取り出したのはワインレッドのシュシュ。買い物に出た際、目に留まったものだ。]
よし。
[後頭部にある以上対面していては何も見えないだろうけれど、これは気持ちの問題だ。だって嬉しかったから。それだけのこと。]
(49) 2019/11/28(Thu) 00時頃
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[ボードに並んだ魅惑の食材、料理たち。 その中から宝物を見つけるように真剣に眺め、ある一点でしせんを止める。]
カキカレーください!
[見慣れた文字>>19をなぞるように、淡い色の唇が最初のメニューを選んだ。*]
(50) 2019/11/28(Thu) 00時頃
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[扉が開く音>>47に振り返ると、見覚えのある女の子の姿。]
こんばんは。
[客である自分に言われた訳ではないけれど、彼女の様子に思わず返してしまったのだ。 どうしたのだろうと首を傾げつつ、乙坂>>48が宇都木に案内を頼む様子を耳にして、今度は会釈でも手を振るでもなく、ふんわりとした手招きを。]
寒かったでしょう。 暖かくしてね。
[近くに呼び寄せるのではなく、扉の前よりもっと内側へ、と。 この前会った時よりも穏やかな笑みで、新しいお客さんを歓迎した。*]
(54) 2019/11/28(Thu) 00時頃
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アップルパイの集いは熱かったですねぇ。 あの時はいろいろありがとうございます。
[宇都木>>52の言葉で蘇った数日前のことを、懐かしむように目を細める。]
ね、びっくりしちゃいました。 宅本くんとの再会とアップルパイの約束で、 あの日の印象がらりと変わったんですよ。
[タイミングが良くて、幸運がやって来て。 終わり良ければなんて言葉があるが、正しくといった一日だった。 ふと、何かを思い出したように鞄を膝に乗せる。]
わ、嬉しいです。 アップルパイも美味しかったし、 他のも同じくらい食べたかったから。 メール、楽しみに待ってますね。
(55) 2019/11/28(Thu) 00時頃
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あと……はい、これ。
[取り出したのは包装された小さな箱。中には藤色のハンカチがはいっている。 直後自身の後頭部を飾るワインレッドに出会うに至った、買い物の主役だ。]
アップルパイのお礼です。
食べ物は渡せないし、手作りは違うし、 高い物だと困らせちゃうし、
……で、これ。 宇都木さんに似合ってるなぁって思ってたので。
[指し示すのは腰に揺れるバンダナ。 柔軟で包み込むような、彼にはそんな印象を抱いていたから。]
(57) 2019/11/28(Thu) 00時頃
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お仕事であることも知ってますけど、 ちょっと頑張ったの「ちょっと」が嬉しかったので。
ありがとう。 宇都木さんのお菓子はどれも楽しくて美味しいです。
[女の子の案内へ向かう前に手渡そうと、箱をもう一息分前に差し出した。 無理強いするつもりはないから、すぐに手を引く準備はしている。*]
(59) 2019/11/28(Thu) 00時頃
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……来て、いいんですか? なんてね。
[投じられた言葉>>56に虚を突かれたように背筋同様伸びた睫毛を上下させ、それから伺うような声音で返した。 付け加えるように添えた真似事は、乙坂に比べればぎこちないものだったかもしれない。 いろんな意味で近づく距離には視線を真正面から受け止めながら「ありがとうございます」と告げた後、照れを隠しきれずに目を泳がせた。]
だって、乙坂さんと一緒に待っててくれたお料理でしょ? それは食べなく……ちゃ……。
[厨房へ向かう姿に当然のように贈った言葉は、振り返った乙坂の笑みに途切れた。]
っ、反則じゃない……?
[不意打ちに取り繕うこともできず赤くなった顔を隠すように手を口元へ。 厨房から彼とカレーが戻るまでに元の調子に戻ることを、己の急務と課した。]
(71) 2019/11/28(Thu) 01時頃
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いえ、お待ちできるのが有りが……じゃなくて。 すごい。思ってたカレーとちょっと違いました。 スープ……じゃないですね。とろりとしてる。
[運ばれて来たのは、インパクトのある一皿>>58だ。 白く輝くお米に、旨味の茶色がスパイスの香りを鼻の奥へと送り込み、胃袋を刺激した。 そして見紛うことない主役の貫禄を見せる牡蠣が、その身体をカレーのベッドへ横たわらせている。]
いただきます。
[背筋を伸ばして、手を合わせる。気と胃が逸れど、幼い頃から習慣づいた習慣は外食でも変わらない。 しかし一度食前の約束を果たしたなら、すぐにスプーンへと手が伸びた。 ご飯とカレーを半分こ。小さな銀の皿にもうひとつのカレーライスが完成する。]
(73) 2019/11/28(Thu) 01時頃
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……!
[口に入れた瞬間、スパイスの風味が一気に爆ぜた。 それぞれの良いところが絶妙に噛み合い、複雑な風味がまろやかな舌触りになっている。 海と山の競演を噛み締めるように目を閉じた。]
……。
[一口目を噛みしめ終えると、次は牡蠣を掬い上げる。 つやつやぷりっぷりの身体を持ち上げ、つるりと唇の上を滑った牡蠣が口の中へ。ルーがその後を追いかけた。]
……?
[違和感がないことに違和感をおぼえた。 牡蠣とカレー。全く違う食材なのに上手く手を取り合っている。ルーに牡蠣の味が染み込んでいるからだろうか。 牡蠣のクリーミーさが、カレーの香りを決して邪魔しないところもいい。 トマトの仄かな酸味や野菜の甘味も輪郭を丸くする一因となっていて、スパイスの個性を上手く和らげているよう。]
(75) 2019/11/28(Thu) 01時頃
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[白菜の浅漬けをぱくり。 塩気に昆布茶が合わさることで、絶妙な風味が広がる。 優しい爽やかさが口内をリセットしてくれる感覚に、小さな吐息が漏れた。]
美味しい……無限に食べられる……。
[カキカレーとの真剣勝負の後、どこかうっとりしたような表情で呟く。 それから、視線は乙坂を探した。姿を捉えると、きつめの目元が和らぐ。 ――ふ、と。目を笑みの形に細めた。*]
(76) 2019/11/28(Thu) 01時頃
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[宇都木>>67の内心は知る由もない。 先日も、彼はきっと店に出ている間は笑みを絶やそうとはしなかっただろう。 ただ帰る時に少し元気がないような気がして、ちょうどお礼したいことが目の前にあって。]
ありがとうはこちらこそです。 あ、いいですね。 頑張ったことは、素敵なことですから。 素敵なことには、ご褒美が似合う。
[宇都木の手に渡った箱を見つめる。 何より重要なのは物ではなく、インパクト。もちろんハンカチも吟味を重ねたものであるが。 驚きに広がった場所に、感謝の気持ちが広がるといい。 そう願って、箱から視線を外した。]
え。
[穏やかな気持ちに飛び込んできたお得情報>>68。 咄嗟に出た声は一音だけだ。 女の子の元へ向かう宇都木を見送った後、難問に挑むような表情で悩み始めた。口元は楽しそうに微笑んでいる。*]
(77) 2019/11/28(Thu) 01時半頃
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[女の子>>60の言葉にはピクリと反応して、緩く視線をそちらへずらした。 芙蓉を始めとした3名の声を聞きながら、口を挟むことはせずに、必要以上に目を合わせることもしない。 ただ、心配そうに眉尻は下がっていたかもしれないが、安心させるように口元には笑みを浮かべていた。]
芙蓉さん、気をつけて。 いつだって力になりますので。
[話し合いの末、芙蓉>>65が様子を見に行くと決まった時はさすがに口を開いた。 1人で無理はしないようにと、協力を惜しまない旨を伝え、見送る。]
うん、よかったら。
[宇都木>>74の声を聞き、先程より形を持った手招きを。 手元から、カレーのいい香りが漂っている。**]
(78) 2019/11/28(Thu) 02時頃
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啓明結社 カコは、メモを貼った。
2019/11/28(Thu) 02時頃
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[乙坂>>86が戻ってくる頃には動揺を鎮め、口元を覆っていた手はお行儀良く膝の上。眼前のカキカレーを見つめる目は揺れることなくまっすぐだ。 唯一、普段晒されることのない耳の先だけが、ほんのりと赤みと熱を残している。]
スープカレーってご飯別々ですしね。 思ってたカレーと違ったけど、 この見た目はやっぱり馴染みがあります。 予想は裏切られたけど、期待は裏切らないというか。
[スプーンに伸びる手は心なしかうきうきと、絶妙なとろみのついたルーが身体の内を流れる感覚に閉じた目元が和らいだ。 常々カレーは飲み物だと思っていたが、これは本当に噛む必要がない。 しっかり煮込まれた材料の旨味だけが凝縮したルーと共に、ほんのり甘いライスとぷりんっとした牡蠣の食感を楽しんだ。]
(97) 2019/11/28(Thu) 19時半頃
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……。
[一口目を食べ終え、そっと閉じた瞼を持ち上げる。 カウンターの向こう、確認を終えたのであろう、視線の外れた姿>>87を見つめた。 こちらが調理する手元を眺めるのと同じ、ここの人たちは皆、食べる様子を確かめる。 少し恥ずかしいけれど、それでこの美味しさが、幸せな気持ちが伝わるなら。そう思って、いつも喜びを隠すことなく味わっている――の、だが。]
〜〜っ、
[いつもと、全然違った。 忙しない心臓の音に先程よりも強く目を閉じる。 瞼の裏に、あの笑顔>>56が浮かんだ。
頑張ったことが、彼の挑戦する理由になって嬉しかった。 食べたいと願った料理で、喜んでくれるのも嬉しかった。
元気になる為に訪れるお店。 こちらが貰ってばかりだと思っていたのに、喜ぶ姿を、笑顔を、また見たいと思ってしまう。 自覚すれば、見慣れた黒にすら鼓動が跳ねるのが分かった。]
(98) 2019/11/28(Thu) 19時半頃
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……あま。
[カレーに混じる、数年来の甘酸っぱさ。3割減の鎧は、頬の赤みを当然のように表へ滲ませる。 熱を逃すように小さく息を吐いて、スプーンから手を離した。
食事が喉を通らない。味が分からない。 ……なんて話とは無縁なようで、最後までずっと食べられると思いながら浅漬けまで完食したし、食後の余韻まで抜かりなく美味しかった。 手を合わせる。第一戦、ごちそうさまでした。*]
(99) 2019/11/28(Thu) 19時半頃
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― 再び扉が開いて ―
芙蓉さん、おかえりなさい。 大丈夫でしたか?
[芙蓉が戻ってきたのはどれくらい経ってからだろうか。暖かくして欲しい旨を伝えながら、安堵の息を零す。 彼女と共に扉をくぐった見覚えのある姿>>95に笑みを浮かべた。]
はい、”また”があって光栄です。 これで三度目ですね。
[有馬に会釈をして、彼がもう一人へ話しかけると、視線は自然と女の子の方へ。]
お知り合いなんですか? 私の知る限りだと、お二人は二度目……かな。 私が彼女と二度目だから当然でした。
あ、私、桐野江といいます。 店員さんじゃない私が言うのもなんだけど、 落ち着くまでゆっくりしてね。
(100) 2019/11/28(Thu) 19時半頃
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[2人の顔を見比べながら、記憶を手繰り寄せるように天井のランプを眺めた。 思い出したような自己紹介は女の子へ。カコちゃんやお姉さんと紹介>>89してもらってはいたが、改めて。]
お酒はそうですね、嗜む程度に。 ……じゃあ、お言葉に甘えて一杯だけ。 ありがとうございます。
[仕事柄、打ち上げも多い。多少は飲み慣れているつもりだ。 しかし見た目の印象に比べたらそう強くもない。 文字通り、嗜む程度に。 有馬>>96に頷いて、軽いものをと注文した。 女の子は大丈夫だろうか。様子を窺っている。*]
(101) 2019/11/28(Thu) 19時半頃
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― それから暫くして ―
……どういうわけで?
[手元にはグラス、隣には有馬>>94。 鋭い蒼にそぐわない気の抜けた返事をしてしまい、軽く咳払いをする。]
ごめんなさい。 先約が、ありますので。
[アルコール滲むダークブラウンを細め、答えは簡潔に。]
……内緒ですよ?
[人差し指を自身の唇に寄せ、口角をゆったりと持ち上げた。**]
(102) 2019/11/28(Thu) 19時半頃
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啓明結社 カコは、メモを貼った。
2019/11/28(Thu) 19時半頃
啓明結社 カコは、メモを貼った。
2019/11/28(Thu) 21時半頃
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[芙蓉>>104の言葉でふわりと軽くなった空気の中、有馬>>105の言葉にはただ微笑みを返した。 カウンターに立ち、シェイカーを振るう芙蓉の姿を見ていれば、彼女>>116と目が合う。その柔和さはこの店そのもののようだ。 目配せの意図を察すれば、軽く目を瞠った後、瞬きを二度返した。]
……?
[正面に向き直れば、乙坂>>112の声が降ってくる。 瞼を持ち上げ、深い色をした彼の瞳を見つめた。 反射的に否定の言葉が出そうになったが、直前、意味に気づいたようにハッと息を詰める。 窺うように見つめて、返事をしようと口を開いて、また閉じて。
ただ、こくりと頷いた。]
(121) 2019/11/28(Thu) 22時頃
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……あっという間、でしたねぇ。
[手元のグラスを揺らす。アプリコットブランデーの甘い香りが鼻腔をくすぐった。 先程あんなに喜んでもらえた言葉>>107も上手く出てこない。 期待と不安と、願望と自制と、スプーン一杯分の甘さと。 カウンターの対岸、彼の姿を瞳に映す。]
待ち遠しい、です。
[赤くなった目元を細め、小さな声で囁いた。*]
(122) 2019/11/28(Thu) 22時頃
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啓明結社 カコは、メモを貼った。
2019/11/28(Thu) 22時半頃
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[女の子――伶菜>>123>>124の様子には安心させるように微笑んだり、むすくれた声に若さを感じてまた口角が上がったり。 未成年ならばと、焙じ茶が美味しかった話を雑談のように振ったりした。]
はい、そうさせてもらいます。 まだ食べたい物もあるし。
……そう、それです。 私が越えなければならない難問。
[浮かれども、決して分別は見失わず。 乙坂>>126の言葉に、これまでと変わらない食に真剣な姿で悩みを告げた。]
やっぱり温かい方かな……。 あ、鱈のパイって温かいですか? それなら冷やしてもらおうかなぁ。
[右上がりの相棒>>16のことだって忘れていない。 食べたい物二つを前に、乙坂へ相談をひとつ。*]
(127) 2019/11/28(Thu) 23時頃
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啓明結社 カコは、メモを貼った。
2019/11/28(Thu) 23時半頃
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あ、またそういうこと言って!
[宇都木>>68も乙坂>>129も、どうして悩みを増やして去っていくのか。 そっくりな提案の仕方と悩みそのものに楽しさしか感じなかったから、彼の背を見送る瞳は言葉よりももっと柔らかかった。
追撃からの追い打ち>>131に、「どっちも」を選択したのは言うまでもない。 この仲良しさんめ! 冷たいのください!]
(135) 2019/11/29(Fri) 00時頃
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来ましたね、魅惑の三角……。
[戻ってきた乙坂>>130の手には、水菜の上に鎮座する鱈のパイの姿。 プリンともアップルパイとも違う三角から、美味しそうな匂いが漂っていた。]
? はい。
[言われるまま素直に、乙坂の手元を見る。 その手とナイフがするするとミニトマトの形を変えていく様子に、わ、とか、え、とか。感嘆の声を漏らした。 三輪の薔薇が赤々と咲く皿が、オープンキッチンとの境界線に置かれる。手を伸ばして、それを受け取った。]
……。
[薔薇を見つめる。いち、にぃ、さん。 考え込むも、縁のなかった言葉までは覚えていない。 帰ったら調べてみようと思うのは、乙坂の視線に意味を感じた気がしたからだ。 だから答えを知らずともほんのり耳を赤らめて、はにかむように微笑んだ。]
(136) 2019/11/29(Fri) 00時頃
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ん……!
[サクサクのパイの下、眠るのは甘いお菓子ではなく、塩気のあるおかずである。 バジルの香りと濃厚なマヨネーズのようなコクと酸味、にんにくの風味も効いている。 鱈のほろほろとした舌触りにじゃがいもとオリーブが食感のアクセントになって、パイの中でサーカスでも開催されているようだった。 個性ある団員たちの演目と添えられた薔薇。 一輪を口にすると、爽やかな甘酸っぱさが口内を駆け抜けて行った。]
やっぱり頼んで良かったー。最高に美味しいです。 1ホール食べられちゃいそう。
[美味しい時に量でその気持ちを伝えがち。気をつけてはいるのだが、油断しているとつい。 頬が落ちないよう片手で支えながら、8分の1の三角はするすると口の中へ吸い込まれていった。*]
(137) 2019/11/29(Fri) 00時頃
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啓明結社 カコは、メモを貼った。
2019/11/29(Fri) 00時半頃
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[焙じ茶を伶菜>>132に勧めたら、何とも言えない表情をさせてしまった。 申し訳ない気持ちと共にふんわり見守っていると、ゆっくり考えながら選ばれるメニューたち>>133>>134に、自然と頬を緩める。]
ふふ。
[宇都木>>138と話しながら組み上げられる伶菜のコースは、彼女に合わせたセレクトなのだろう。 その一歩一歩進んでいくような選び方に、寒い冬の夜、心が暖かくなる心地がして、穏やかな笑みを吐息に溶かした。*]
(143) 2019/11/29(Fri) 00時半頃
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う、そうなんですけど……。
また食べられるなんてすごい贅沢。 鱈のパイがメニューにあったら、 乙坂さんのだってすぐに分かりますね。 でも、新しいメニューだってすぐに見つけます。
だからこれからも、 乙坂さんの料理は、乙坂さんが書いて教えてください。
……ね?
[ボードを示すように視線を向けて、戻した目で乙坂>>140を見上げて。 これからも何度だって、彼の作る料理を選ぼう。 余韻を楽しむように伏せた瞼の下、健啖な唇は幸福な弧を描いている。*]
(147) 2019/11/29(Fri) 01時頃
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