254 東京村U
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[昨晩、体験したドッペルゲンガーについて、 思い出せることを全て語った。 赤羽を殺害する夢。ドッペルさんの噂。 噂通りの鳴り止まない携帯。携帯と呼応するノック。 そして出現した"もう一人の自分"。 金縛り。謎の破裂音。そしてもう一人の死。]
――夢だ、と言われたら、そうかもしれません。 でも、2人が殺されてしまったのは本当です。
あの弾ける音は……きっと、この本が御守りになって、 護ってくれたとしか。
それも、もうほとんどのページがダメになってて……。
(162) 2016/10/04(Tue) 01時頃
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[一通り話し終えたジリヤは、またエスプレッソを1口。]
……浮気とは、ちょっと違います。 あたしを買うお客様の1人、ですね。
(166) 2016/10/04(Tue) 01時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/10/04(Tue) 01時頃
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[律儀に訂正する澪音に対して、ほんのわずかに顔がほころぶ]
はい……なにも、聞かされていません。 こちらからは、聞けない決まりですし、 そこはお客様次第……って感じですね。
(172) 2016/10/04(Tue) 01時半頃
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[澪音の目をまっすぐ見つめ返す。 怒るでもなく、嘲るでもなく、彼女の目は真剣だった。(>>177) ――なにかに気づいたのだろうか?]
はい。人づてに噂を聞き始めたのも、ここ最近です。 どこそこで、ステージ衣装のあたしが歌ってるところを見た、って。
……夢、ではないと思います。 実際に人が……死んでいるから。
[危険を強調するように、力強く言い切った]
(190) 2016/10/04(Tue) 05時頃
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[澪音の証言(>>178)に、ハッと息を飲む。 エスプレッソを混ぜていた手が止まった。]
……にせものが、なまえを!? そんな、だって……
[ジリヤの名前を知ったのが今日の午前(>>3:234) それまでは、その存在すら知らなかった。]
そうですよね! お昼に、お話して…… はじめて知ったのに……どうして!?
(191) 2016/10/04(Tue) 05時頃
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[ざわり、と悪寒が走った。
見られていた? あの、"もうひとりの自分"――ドッペルさんから?
頬に冷や汗が伝い、食器をもつ手がカチャカチャと震えた。 胸を締め付ける漠然とした不安。
なにか、大切なことを見落としている……。]
(192) 2016/10/04(Tue) 05時頃
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[そっくりなニセモノ。なりすまし。もう一人の自分。 『ドッペルさん』
"ソレ"は、外から来るものだと思っていた。 原因は、他の何かだと考えていた。 巻き込まれただけだと願っていた。
だが、それはやはり
――影法師。]
……アレは……あたし?
[澪音の指摘(>>179)に、頭が真っ白になった]
(193) 2016/10/04(Tue) 05時頃
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……ご、ごめん。 ちょっと……気分が。
[世界がぐるりと反転するような衝撃。 警鐘の音が頭の中で鳴り響いた。 右脚の脛が、ズキズキと疼き始める。
テーブルに肘をつき、頭痛に耐えるかのように、 こめかみを押え、目をきつく瞑る。]
(……もし、そうなら。 あたし、思い違いしてる?)
(194) 2016/10/04(Tue) 05時頃
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[昨晩のできごとは、澪音につたえたこと、それがすべて。 すべてのはじまりは、あの都市伝説。『ドッペルさん』 全ての怪異は、『ドッペルさん』の噂通り]
(……本当にそう?)
(195) 2016/10/04(Tue) 05時頃
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[ともすれば気を失いそうな意識を保ち、 昨晩の記憶を"手繰り"寄せる。]
(……ほら、しっかりして。 "全部そのまま話"すんでしょ?)
(196) 2016/10/04(Tue) 05時頃
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『目撃される"自分"』、『殺害する夢』、『自分の番号から着信』、『着信と呼応するノック』、『みつけた』、『金縛り』、『もう一人の自分』――……
(197) 2016/10/04(Tue) 05時頃
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[顔をあげて澪音を見つめる。 澪音の背後、窓ガラスに映る自分を見る。
真っ青な顔。震える口。おびえるような目。 あの晩に見た、煌びやかな自分の鏡像とはまるで違う(>>168)。 そう思いいたったとき、ふと、口から零れた。
あのとき、夢の中で、"もう一人のジリヤ"が口にした呪文。 今まで忘れていた言葉。]
(198) 2016/10/04(Tue) 05時頃
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…………"ラクル" (>>2:169)
[それだけは、『ドッペルさん』の噂から"違いすぎた"]
(199) 2016/10/04(Tue) 05時頃
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[ハッと我に返り、口に手を当てた。 違和感の正体、それを少し掴んだかもしれない]
……"尾ひれ"、だったんだ 形を借りただけで、『ドッペルさん』は本質じゃない。
『みつけた』んじゃなくて、 最初から……あたしのなかに……っ
だから、澪音さんの名前を知れば、 むこうも名前を……
なら、この呪文は……あたしに関係が?
(200) 2016/10/04(Tue) 05時頃
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[少しの間、ぶつぶつとつぶやき、思考をまとめると、 澪音に向き直り、こっくりと頷いた]
……"別"だけど、"同じ"。 うん、たぶん、そう。 だから、あたしが止めないと……。
ごめん、ちょっと電話かけるね。 確かめたいことがあって。
あ、澪音さん……ありがとう! すっごい、いいヒントだったかも。
(201) 2016/10/04(Tue) 05時頃
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[財布のカードポケットから1枚の名刺をとりだし、 携帯に番号入力した。発信]
……もしもし、*木露せんせいのお電話ですか?*
(202) 2016/10/04(Tue) 05時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/10/04(Tue) 09時半頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/10/04(Tue) 09時半頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/10/04(Tue) 09時半頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/10/04(Tue) 10時半頃
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[小さく声をあげた澪音に顔を向けた。 続く、アタシも聞いた、の声に、ぶるりと身体を震わせる。]
澪音さんも!? ······やっぱり、それが。
[まったく心当たりのない言葉に、 なぜか胸が激しくざわついた。 右脚のうずきがわずらわしい]
(213) 2016/10/04(Tue) 15時頃
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[数回のコール音のあとな、電話の相手がでた。 期待どおりの声に安堵する]
······あ、先生っ! あの······
(214) 2016/10/04(Tue) 15時頃
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[言いかけたときに澪音が、ぎょっとした顔で、ある一点を見つめた。つられて振り替えると、そこには一人の小柄な女性と、それを抱き抱える男。呑気な声が、受話器と目の前から、重なって聞こえてくる]
······先生!? えっ、あっ、ええっ!? なんで!?刺すって、えっ!?
(215) 2016/10/04(Tue) 15時頃
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[ぶるぶると頭を振る。 今はそんなこと気にしてる場合じゃない]
あっ、あっ、でも、丁度よかった。 実はあたし······みちゃった。 ドッペルゲンガー。それで先生に······。
(216) 2016/10/04(Tue) 15時頃
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[ハタッと言葉を切った。 澪音に顔を向けてなら、また木露に向き直る。 続いて聞こえた声。『アイドルのドッペル』]
さ、刺されたの?······今朝? あ、"あたし"が······刺したの?
[フリルをあしらった空色のワンピース。 格好こそドッペルゲンガーに似ているが、 その怯えるような、疲れきった顔は、 あの笑顔から程遠いものだった]
(217) 2016/10/04(Tue) 15時頃
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[店内の視線が、集まるのを感じる。 さすがに店の真ん中で、女性を抱き支える男は目立つ]
あ、えと······場所、かえませんか? 静かでゆっくりできる······図書館とか。 もし、お時間が許せば、ですけど。
(218) 2016/10/04(Tue) 15時頃
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[場所を移す道すがら、 ジリヤは木露に自分の体験を聞いてもらった]
先生と会ったときは、もう噂されてて、気になって······ それで先生に『ドッペルさん』の話を。 ばっさり切ってもらって、すっきりしたんだけど······ その夜、見ちゃったんです。 もうひとりのあたしを。 人を殺す、あたしを······
[澪音に伝えたように、あの夜に体験した全てを説明した。 澪音が今日、そのドッペルゲンガーを見たことも]
(219) 2016/10/04(Tue) 15時半頃
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自分なりに、ちょっと考えて······ 先生に聞いてほしくって。
あと、そうだ。 ······先生、“ラクル”って知ってます? ええと、確か······ シク、アイ、クン······いや、え、クイ······?
[記憶を辿って、あの聞こえてきた謎の言葉を 懸命に思い出そうとする]
(220) 2016/10/04(Tue) 15時半頃
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······先生のところにも?
な、なにか·····他になにかしました? なにか、言ったりとかは?
[少しでも情報を得るために、畳み掛けた。澪音には、だいすき、と言ったらしいが、先生にはなにか言ったのだろうか?]
(246) 2016/10/04(Tue) 20時頃
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[さきに夕飯をという提案には、素直に喜んで従った。ジリヤの体験を聞いた先生は、さっそくなにかを考えてるようだ。質問に対して、ごくりと息をのんでから、躊躇いがちに答えた]
······実際に、二人も死んでます。 死体は、他のひとも見てるから、 夢とかじゃないと思います。
(247) 2016/10/04(Tue) 20時頃
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[木露が、その言葉をスラスラと述べる様(>>224)に目を見張る]
……そう、そう!それです! ああっ……先生も、やっぱり言われたんですね! な、なんとかしなきゃ……
えと……シク、アイ、クンネ、フレ、ラクル……っと
[ポーチからマジックを取り出し、いそいで手の甲にメモをとる]
(248) 2016/10/04(Tue) 20時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/10/04(Tue) 21時頃
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― 某飲食店 ―
[澪音と別れ、木露たちと夕食をとる中、 さっそくジリヤが切り出した]
……先生、あたしの考え、聞いてくれますか?
最初、『ドッペルさん』が来たと思ったんです。 噂の内容とそっくりだったから。
それで、調べたんです。ドッペルゲンガーのこと。 でも、全然参考にならなくて…… 人によって体験したことが全然ちがうから。
(252) 2016/10/04(Tue) 21時頃
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リンカーンは鏡のなかに、 サジェって教師は授業風景のなかに、 自分のドッペルゲンガーを見てて…… 喋れないって定説なのに、喋ってる例もあって……
ずっと不思議でした。 でも、ドッペルゲンガーは、本人と"同じ"ものだ、 って考えたら、すっきりして……。
その人の経験とか、考え方によって、 "もう1人の自分の形"が決まるんじゃないかって。 ドッペルゲンガーは、きっと…… すごく個人的な、その……"怪異"
(254) 2016/10/04(Tue) 21時頃
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あたしは、『ドッペルさん』の噂を聞いて知った。 だから、その内容をそっくり真似しただけ。 あまり、そこには意味ないんじゃないかって。
大事なのは、『ドッペルさん』以外のところ…… "ステージ衣装"のあたしが、"人を殺す"。 あの、"呪文のような言葉"もそう。
それが、あたしの中にある、"もう1人の自分の形" 願望とか、欲望とか……そういうもの。
だから、あの"ステージ衣装のジリヤ"は……あたし自身。
(255) 2016/10/04(Tue) 21時頃
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