人狼議事


254 東京村U

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


[扉に鍵はかかってない。
中に入ると、リビングから話し声がした。

母親と、父親と二人の声。

……でも、おかしい。二人は、誰に向かって話してるの]

「ヒナコ、ご飯食べたらちゃんと勉強しなさい? テレビばっかり見てないで」
「はぁい」
「今誰か来たんじゃないのか」
「私見てくる」

[誰の声なんだろう、これは。
私の声のようで、私じゃない。違う、私の声じゃない。
聞こえる足音が、リビングを出てくる。
出てきた姿は、人の姿じゃなくて、薄い影のような]


メモを貼った。


メモを貼った。


[それは、にっこり笑った気がした]

 え、何?

[おいで、そんな風に手を振ったように見えた。
違う、「おかえり」だ。

なぜだか、直感でそう思ってしまった]

「ヒナコ? 誰が来たの?」

[母親の声。
もうその影は答えなかった。代わりに廊下の奥へと消えていく]

 、……ただいま。

[口から出たのは掠れた声だけ。
顔を出した母親が、帰った来た私の姿を見て、びっくりしたように目を見開いた]


「今帰ってきたの?」

[今のは、何。私の振りをして、ここにいたのは。
頷いてから、それから首を振って、廊下の「奥」、自分の部屋へと走り込んだ]

 ……「あなた」はここでしんだ人なの?

[部屋の中、明かりはついておらず窓からの月明かりだけが部屋を照らす。
影はもういなくて、でも、ぱたぱたと足音が響いた気がした]

 どうして、私の振りをしたの?

[問いかけても、返事はなかった。微かに、笑う声が聞こえた気がした]


[影が、テラスに見えた気がして外へと出た。
廊下の方から母の私を呼ぶ声がする。

辺りを見回すと、フェンスの向こうに誰かがいた。

それは少し怖くて、腕を引っ張られる気がした。
右手と、左手と]

「だめ」
「そっちはこわいよ」
「あそんで」
「ここで」
「こっちにきて」

[右と左から交互に声がする。
左からの声は怖かった。

引いて行かれるのは怖かったけど、心配してくれるだろうか、なんて思ってしまって]


[黒く煤けたその場所は、まるで黒い沼のように見えた。足を取られたらもう抜け出せないような、そんな、気がしただけ。

ただ、右手を引っ張っていた影はフェンスの向こうには来られないみたいで、離れてしまった]

「いっしょに」

[ぞわり、とするような声が耳元で囁く。
しまった、と思ったときにはもう遅いんだって、誰かが言ってた気がする。

私の身体は、その数瞬後には地面近くの植え込みの上にあった。
視線の上、光る月とそれから、黒い煤けたテラスの端と]

「ごめんね。ごめんね。助けられなくて――」

[怖くない方の声が遠くから聞こえた気がした。
次第に闇に覆われていく視界。あそこから落ちたんだ、と薄れていく意識の中、思った]


[死ななかったのは奇跡だと、言われたらしいけれど、意識を失った私が知るのはまだまだ後のことだ。

植え込みがクッションになったことと、立木に引っかかりながら落ちたのが良かったらしい。
あの声が、助けてくれたのだろうか。

『私の身体』のことはさておき、今の私は別の場所に立っていた。
誰も気づかない、こんなに人は多いのに、誰も私を見てはくれない。

この場所を、私は知ってる。
「新宿」の街だ――**]


匿名軍団 ゴロウは、メモを貼った。

2016/10/01(Sat) 01時半頃


─ 回想:東中野のあるマンション ─

[見知らぬ女が、背を向ける
その隙をつく形で、東蓮寺もまた身を翻した。]

澪音ちゃん!!!

[従妹を一人にするわけにはいかない。
何よりも、彼女の言葉が真実と判明したからには。]


[ダッシュでエレベーターへと駆け込めば、一歩遅れた警官と女は機械の扉の向こうへと遮られた。そのままするすると、エレベーターは階下へ降り行く。]

別の家から?
ああ、あの、変な女を「入間さん」とか呼んだやつか。
澪音ちゃんを見ていた……?くそ。

[従妹の言葉に、低く短い悪態が落ちた。
澪音を見ていた、つまり監視していたということか。
彼女をどうしたいというのだ。
或いは、このまま彼女を返せば次は澪音すら別の誰かとすり替えられてしまうのではないか。そんな想像まで脳裏をよぎる。]


落ち着いて。
まずは、澪音ちゃんの無事を考えよう。
おじさんとおばさんは……俺が絶対に探すから。

[弱く涙声のようにも聞こえる声に励ますようにかける声は、半ば自分への鼓舞に似る。あの不気味さ、あの異様さは味わったものにしか分からないものだろう。
そう思うと、一人であの恐怖に耐えていたのだろう従妹が、痛々しくも哀れだった。]

そうだな。
今夜はとりあえずホテルでどうかな?シングルで。
お金のことは心配しなくていいから。

[ひとまず、どこかに部屋を取って泊まらせよう。
そう提案すると、従妹から思わぬ一言があった
それに短く苦笑してみせる。]


俺のところは…、狭いからなあ。
澪音ちゃんなんか、とても泊められないよ。
それに、あまり片付いていないんだ。

[だからと従妹の宿泊を渋ったには別の大きな理由がある。
東蓮寺の住まいは、十条にある。
正確には十条駅から徒歩10分ほど、築34年を数える古いアパートの一室である。部屋は狭く古めかしく、家賃は東京にしては破格に安い。
無論事故物件などではない、普通の部屋だ。
とはいえ擦り切れた畳敷きの、和式トイレの床にタイルが張ってあるような家に住みたいという人間は今や少ないのだろう。

東蓮寺の身なりは、収入に比較して随分と良い。
それは家賃などを削りきり、外見にばかりは金を費やした東蓮寺の見栄だった。鴨居には、部屋に似合わぬ洒落たスーツがハンガーにかけられている。
そんな部屋に従妹を招き入れたくはなかった。そんなところを、自分を良く見てくれている年下の子に見せたくなどなかった。]


メモを貼った。


だから、ごめん。
大体、従妹といっても女の子が無防備に男の部屋に泊まるなんて、言っちゃダメだよ。

[最後、冗談めかした言葉はどう取られたか。
ともあれ新宿に着いてから考えよう。そう一旦話を区切ると、従妹は再び黙り込んでしまった。沈み込む様子に、東蓮寺もまた思い悩む表情になる。

電車はほどなくして、新宿に着いた。
ホームに降り立った瞬間、どこか見知らぬ街に来てしまったような気がした。いつも使う駅なのに。
白昼夢のような妄想に首を振り、はたと従妹を見遣る。東蓮寺の顔色は少し悪い。照明のせいと見えただろうか。]


ああ……、いや。ごめん。
ホテル探そう。

[家に泊まりたいという従妹の言葉に、どこか上の空で首を横に振り、詫びる言葉を重ねて雑踏を歩く。階段を下りて右に曲がり、再び階段を上がって左に折れ………ここはどこだ?

知らない街。ここはどこだ?
いつしか雑踏のざわめきも遠くなっている。
どこだ?分からない。

ハッとして横を見る。
後ろを見る。
周囲を見回す。


   ──── 澪音が、いない。]


澪音ちゃん!???

[大きな声で呼んで、慌てて周囲を見回した。いない。
それどころか、ここはどこだ。
振り返ってみれば、続いていたはずの通路は行き止まりになっている。プレハブのような安っぽい壁が、頑として立ちふさがっている。
混乱して首を横に振れば、下り階段が見えた。
出口を求めて、そこに駆け込む。

降りる。
降りる。
降りる。
降りる………

出口には、つかない。]


[次は、慌ててスマホを取り出した。
従妹の連絡先をタップする。繋がらない。
呼び出し音すらしない。
何度か試して諦めて、次はLINEを立ち上げた。]

「変なところに出た」
「ごめん、大丈夫?はぐれてしまって」
「今、どこにいるのか分からない」

[そう送ろうとするが、メッセージが投稿出来ない。
オフライン表示ではない。通信は可能な表示だ。
それでも電波が通っていないかのように、まるで、]


 ………っ!


[ざわりと悪寒がした気がして、振り返った。
降りてきたはずの階段が消え失せている。
目を見開いて辺りを見渡せば、眼前には薄暗いどこかの見知らぬ風景が寒々として*広がっていた*]


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


─ 出られない駅 ─

[また同じ夢を見た。他愛もない夢だ。

寝床で目を覚ます。見覚えのない天井。
板で出来た天井板は、押せば動く。
動いた先にあるのは真っ黒な闇の迷路だ。
左右も分からずに進む。

どこまでもどこまでも進む。
迷路の先は知らない街だ。
馴染みのある、あの緑深い田舎の町などではありえない。
人の行き交う、雑多でエネルギッシュな街でもあり得ない。

帰っておいでと呼ぶ声は、もう届かない。
そんなつもりじゃなかった。


 ─── ソンナツモリジャナカッタノニ。


[ふっと意識が覚醒する。
なんだ、眠っていたのか。…眠っていた?この状況で?

ゆるく見渡せば、やっぱりそこは駅構内のようだった。
見覚えがあるような見覚えのない風景。
照明は白々と点いているのに、奥が見渡せない。
辺りは明るいはずなのに、何故だか暗い印象がある。]


俺は、…──違う。違う。
出られないんじゃ…、

[ない?本当に?
自分もヤヘイと、あの狂人と同じじゃないのか。
出ないんじゃない、出られないんじゃないか。

あっちかも知れない。いや、こっちかも。
そっちの先はまだ手繰っていないのかも知れない…]


……違う!!

[違う。自分は彼と同じじゃない。
出られないんじゃない、出たくない。
そう出たくなかっただけだ。どこから?この場所から。

そこまで考えてしまって、一瞬息が止まった。
違う、そうじゃなかった。


絶対に出たくない───…んじゃ、なくて。
そうじゃなくて、今はまだ出られない。このままじゃ帰りたくないだけ。]


*

*

*


[東蓮寺の実家は、ごく田舎の古い寺だった。
歴史の長さばかりが自慢の、禅宗の古い寺である。

昔から馴染んだのは草の匂いと香の匂い。
読経の響きは子守歌より身に沁みついている。

町は皆、代々からの古い知人親戚で、琉衣は昔から「東蓮寺の跡取り息子」であった。何をしてもどこにいても、見知った人の目があった。

寺の跡取り息子、一人息子として、いずれは修行にそして住職に。そうして古い小さな、…居心地のいい狭苦しい優しい町で一生を送ること。そんな決められた未来に反発して東京に出たのは、高校を出て間もなくのこと。]


「俺は寺なんて継がない」
「俺は東京に出て、立派に稼いでいい暮らしをするから」
「だから、こんな古い田舎になんて帰らない───」


[父と大喧嘩をして、母に見栄を切って家を飛び出た。
祖父母は、その後何度も何度も手紙を寄越した。

お前は跡取り息子で、しかも一人息子だ。
お前が帰ってこないでどうするのか。
東京でどうせ大した仕事もなく苦労ばかりするのだろう。
おじいちゃんもおばあちゃんも心配しているから。
早く諦めて戻っておいで。

思わず愚痴を零したくなるほど、幾たびも。
未だに契約社員で、碌に将来も見えやしない力不足の自分を見透かすかの言葉が不甲斐なく情けなく、悔しくて。]


[もう、いいと。

もうやめてくれ────、
俺はここに、この街から今は出たくはないのだから。
せめてもう少し頑張って、


  ………… いずれ胸を張って帰りたいのだから、と。


それまでは帰らない。
帰りたくないと、意地を張り続けてきたのだけれど。]


*

*

*


[懐のスマホを取り出して画面を操作する。
従妹からの連絡はまだ来ていない。
通話をタップしてみる。やはり繋がらない。

ひょっとしてと思って、叔父と叔母にもかけてみた。
繋がらない。微かな期待はあったのだけれど。
では違うのか。彼らもここに迷い込んでいるわけではないのか。]


ああ…、くそ。澪音ちゃん…ごめん。


[新宿駅ではぐれてしまった従妹のことを思う。
彼女は一体どうしてるだろう。無事だろうか。
それとも同じく、どこかに迷い込んでいるのだろうか。

確かめる術はなく、連絡は相変わらず繋がらない。
あんなに不安そうにしていたのに。
助けてやらないといけないと思っていたのに。
不安と苛立ちで、スマホの"通話"の文字を何度も何度も指先で叩き、]


 ………っ!


[衝動的に画面を消して、端末を握る手を振り下ろす。]


はあ────、

[深くため息をついて、その場に座り込んだ。
普段なら座ることなど思いもしない駅の通路だが、今はもう気にする気にもなれやしない。

なんでこうなった。
どうしてこうなった。
こんなつもりじゃなかった。
こんな風に出たくないというのでなかった。

同じような言葉が、頭の中をぐるぐると回っている。
そんな時、ふと柔らかな声が耳の奥に蘇った。]

  『人って、いろいろねえ』

[フルーツ飴の、甘い微かな記憶と共に。]


[ここには、どこかは分からないけど入口があった。
あったんだろうと思う…多分。
では出口は?出口もあるんじゃないのか。
縋りたいのは微かな希望。僅かな望み。
まだ手繰らぬ先の道の向こう側。


   『出口も入口も、名前が違うだけかもしれないのに』


淡い、不思議なものを見つめるかの瞳で彼女は言った。
鈴里 みよ子。
その名前を選んで、さして期待もせずに通話ボタンをタップする。
やがて初めて反応を見せたコールの表示を、東蓮寺は手の中に凝然として*見下ろしていた*]


メモを貼った。


【人】 匿名軍団 ゴロウ

―翌日朝・上野中下アパート―

うーん……あれ?

[身を起こした時には既に朝だった。枕元の電気はつけっぱなし、本も広げられたまま。どうやら、昨日はそのまま寝ていたらしい。]

まいったな……明日面接だってのに、もう9時かよ。
すっかり夜型になってんな…

(95) 2016/10/01(Sat) 17時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

[なんとなく気になって、昨日新宿から戻ってきた後、台東区民図書館で本をいくつか借りてきていたのだった。内容は言うまでもない。カラスの生体に関する本とか、そういったものだ]

図鑑なんて読むのは子どもの頃にオルビスの学習図鑑読んで以来だな…
鳥よりは魚の方よく読んだよな。あと動物の哺乳類のとこだったか。両生類から後のページはキモいから飛ばしで読んでたよな。アシナシイモリがな、特に……

[ページをめくる。窓の外に視線をちらっとやるが、隙間から日の差し込むカーテンはきちっと閉められていた。]

(96) 2016/10/01(Sat) 17時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

カラス。スズメ目。カラスは大別してcrowとravenに分けられる。日本でよく見かける種はハシボソガラスとハシブトガラス。どちらもcrow。ravenはそれよりも大型のワタリガラスなど。

カラスの知能は人間で言えば7〜8歳程度。電線にぶら下がったり滑り台で滑るなどの遊びを行う事もある。他個体との意思疎通ができ、紫外線を識別可能。人間や他の動物、植物を見分ける事もできる。
光り物を好む行動はよく知られているが、これも繁殖とは関係がなく、カラスの知能の高さを示す事例である。

電柱や樹上に営巣し、この期間中に付近に近づいた人間を襲う事がある。具体的にはまず鳴き声や相手の目前まで舞い降り、それでも立ち去らない場合髪を掴むなどの攻撃に出る場合がある。

天敵はあまり存在せず、猛禽類に対しても集団でモビングと呼ばれる威嚇行動を行い退散させる。

……なるほど。

(97) 2016/10/01(Sat) 17時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

それから……

[別の本を手に取る。こちらも借りてきた本。もう少し人類学的なアプローチからカラスについて述べたものだ]

カラㇲは世界各地の神話に登場する。多くは太陽と関連付けられるか、太陽神の眷属としてである。

(101) 2016/10/01(Sat) 17時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

日本で東征の際に神武天皇を先導した八咫烏、韓国の三足烏、中国の太陽に住む金烏および尭の時代に地上を焼き尽くした10羽の火烏、
ギリシャの太陽神アポロンの使い、イギリスではアーサー王が姿を変えたとされるワタリガラス、アイルランドではケルト神話に登場するバイヴ・カッハの三女神……遠くはエジプトでも太陽とイメージを結び付けられている。

……そう言や、昨日大家の婆さんが言ってた博士。確か東大で人類学だか歴史文化学だか…そんなのの研究をしてたって言ってたな。
海外でのフィールドワークが中心でほとんど家に戻らないから、こういうクソ安い物件を借りてたって……

(102) 2016/10/01(Sat) 17時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

[なんとなく引っかかる。壁越しに隣の部屋を見渡した。現場の入口にはもう「KEEPOUT」の立入禁止テープは張られていない]

……あの部屋、なんかカラスと関係でもあるのか?

[カーテンを開けながらそう呟いた時、ふと窓の外に一話のカラスが止まっているのが見えた。
そのカラスは街中で見かけるハシブトガラスよりはずっと大きかった。

具体的には昨日新宿駅で見かけたカラス、上野恩賜公園の不忍池にいたカラスと同じくらいに。……というよりは]

やっぱりそうだ。あいつ……同じ奴だ。
ずっと俺を追ってるのか?
……なんのために。

いや……つまり。

(103) 2016/10/01(Sat) 17時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

……………隣……か?


[という言葉を口に出す事はなかった。そのカラスがずっとこちらを睨み付けるように、その烏玉色の瞳を動かさなかったからだった*]

(104) 2016/10/01(Sat) 17時頃

匿名軍団 ゴロウは、メモを貼った。

2016/10/01(Sat) 17時頃


【人】 匿名軍団 ゴロウ

―朝・上野中下アパート5階―

[山岸五郎はカーテンを開け、ベランダから件の事故物件である部屋を覗いてみる。壁で区切られてはいない。安普請の防火扉がある程度だ。そもそもベランダといったって、東京の2万円台の四畳半ワンルームにベランダ(らしきもの)があること自体が有難いのだ。文字通りの意味でそうあるものではない]

……黒い羽が何枚か落ちてるな。風切り羽ってやつか。あと、カラスじゃなかったら羽毛布団に使えそうなふわふわしたのも。

[そこまで言って、ふと違和感に気づく。]

(109) 2016/10/01(Sat) 21時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

……妙だな。この物件、ベランダにネットは張られていない。
だからカラスが止まってもおかしくはないが、だったら羽は落ちてるのに糞が落ちてないのは妙だ。

[そこまで言って、ちらっと正面の木の方を見た。今日もカラスは随分止まっている。既に10羽近く、例の大カラスもだ]

(110) 2016/10/01(Sat) 21時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

……いや。何を気にしてるんだ、俺は。

大体、隣の部屋は前の前に東大のドクターが死んで、その後萌えアニメばっか見てるキモオタが死んで……
その時点で壁も床も張替えてるんだぞ。
3人が連続で死んだ具体的な原因になりそうな「何か」がまだ部屋の中にあるわけないだろう……

ない……よな。改装するんだ。床も壁も、ベランダだってチェックする。取り換えないものなんて……

(111) 2016/10/01(Sat) 21時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

……んっ?

[そこまで考えて、ふと隣室のベランダをぐるりと見渡した。]

カラスの羽が堕ちている以外は割ときれいな部屋だが……
にしてはあそこだけ…妙だな。

エアコンの室外機から部屋の中に伸びてるダクトが…

(112) 2016/10/01(Sat) 21時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

室内に通じる接続孔のとこだけ妙にひしゃげてないか?

[じっとその接続孔を凝視する。とは言え、こちら側からではダクトが潰れ気味に変形しているという事しかわからない。身を乗り出そうとした時]

(113) 2016/10/01(Sat) 21時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

『K H A A A A A A ――――――!!!』


[けたたましい鳴き声がすぐ耳先から聞こえた。びくっとして振り向くと、例のカラスがすぐ前の木の枝に止まっている。その烏玉色の瞳は、何も表情を映さないまま、ただ山岸五郎に向けて威嚇めいた鳴き声を発していた]

……んだよ。人間様を脅す気か?
チッ……

[目の前のカラスを睨みつけながら息を吐く]

……気味悪い隣室の事なんぞどうでも良いけどな。

あんまりカラスが人間を舐めてんじゃねーぞ。こうなったら意地でも隣に何があるか見せてもらおうじゃねーか。

(114) 2016/10/01(Sat) 21時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

[そう言った時、突然ポケットの中のスマホが鳴った。カラスを横目に、受信マークを押す。番号は前職の友人からだ。なお男だ]

おう。久しぶりだな。元気にしてたか?
俺?俺は明日面接よ。下見も済ませたし今日はフリー。
……なんだ、今からか?お前休みなの?

あー、お前もやめたんか。だろうな。

んじゃ、久しぶりに話でもすっか?場所はどうする?

[出かけるためにベランダから部屋に戻り、着替えの準備を始める。その山岸五郎の様子を、大カラスはじっと見つめていた。ただじっと、監視カメラのレンズのように*]

(115) 2016/10/01(Sat) 21時頃

─ 出られない駅 ─

[呼び出しは随分と長く続いた。
普段なら諦めて切ってしまっただろう程の長さ。けれど今は、祈るような思いで呼び出しの表示を見つめている。この回線の向こう、声が、届くことを願って。]


  あっ………………


[自ら掛けたにもかかわらず、それでも。
実際に声が聞こえた時、あまりの意外さに、一瞬どう反応していいのかが分からなくなり、東蓮寺は狼狽えたように画面を見つめて息をのんだ。
ごくのんびりとした声が聞こえる>>*9
あたかも今が、常と変わらぬ日常の中にあるような声が。

呆然と「通話中」になった表示を眺め、そしてまた慌てて端末を耳に当てた。ひょっとしたらすぐにまた、切れてしまうかも知れないから。]


あの、みよ子さん、ですか?
東蓮寺です。これ、聞こえていますか…!?

あっ、すみません。いきなり。
えっと…俺、今ここが何時か分からなくて。
駅にいるはずなんですけど………、…おかしなところで。
ここがどこか良く分からなくて。

いきなり電話して変なこと言ってすみません。
悪戯とかじゃないですよ!

でも誰にも連絡が取れなくて。
どうしたらここから出られるかも分からなくて、そしたら、みよ子さんにだけ連絡が付いたんで…!


…っ、すみません。
出来ればどこかに通報とか捜索とか、何か………

[空いた左手を額に当てて、ぐるりと辺りを見回す。
目印になりそうなものも、見覚えのあるものもない。
ただここが、何かの駅であることは間違いがないように思う。
焦りと苛立ちが相半ばした表情で、手掛かりを探す。
何度見渡しても、そのようなものは何もないけど。]


何か、お願い出来ませんか。
ここは新宿のどこかかとは思うんですけど。
駅からどこか、おかしなところに来ちゃったみたいで。
ほんと全然、電話とかも繋がらなくて。

[実際、こんな話をされても相手は困惑するばかりだろう。そう理性は告げるものの、他にどういえばいいというのだ。状況と、道を失った自分自身への焦り、苛立ち、不可思議な状況への戸惑い、恐怖。そうした雑多な感情が言葉の端に滲む。]

お願いします、みよ子さん。
今までで連絡が付いたのは、みよ子さんだけなんです。
いきなりこんなの、信じられないかも知れないんですけど…っ!

[垣間見えた一筋の救いを手放すまい。そんな必死さで、漸く繋がった一本の電話の向こうに*訴えかけた*]


【人】 匿名軍団 ゴロウ

―午前・原宿表参道―

[表参道は元々明治神宮の参道として整備された区域だ。ケヤキ並木が青山通りから原宿駅前あたりまで続くこの周辺は、長らく東京有数の洒落たショッピングストリートとして発展してきた。少し奥に入れば閑静な住宅街やハイソな感じの美容院が見られるこの辺りは、当然ながら山岸五郎の本来の行動範囲ではない。]

(121) 2016/10/01(Sat) 22時半頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

ったく。この辺りだとは聞いてたが……
フランス語だかイタリア語だかの横文字をな。
カタカナで書かれてもわかんねーって。

[SEだった前職の頃の友人が待っているのはどの店だろう?
さすがにパーカーからもう少しまともな私服に着替えた山岸五郎は周辺をぶらついている*]

(122) 2016/10/01(Sat) 22時半頃

匿名軍団 ゴロウは、メモを貼った。

2016/10/01(Sat) 22時半頃


【人】 匿名軍団 ゴロウ

―午前・原宿表参道―

ええと、「Labeille」って何て読むんだ。
フランス語だよな。ら……べいれ?
らびーれ… らべーるぇ…… らべーる……

[ぶつぶつと呟きながら通りの店名に意識を集中させて歩いていた山岸五郎がふと名前を呼ばれたことに気づいて>>125振り返るには少し時間がかかった]

お。誰だ……って、昨日の嬢ちゃんか。今日はあいつ、探してねーのか?
なんでここに……って、ここじゃ俺の方がお門違いか。

[後ろに男が付いている事は知るはずもない。ただ、別段少女に何か特別な感想を抱くわけでもなく、話しかけた。]

(126) 2016/10/01(Sat) 23時半頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

おう……そうか。仕切り直しか。

[ネットでの「知らない街ニキ」の現況の事はよく知らない。何しろ、昨日は別の調べものでそれどころではなかったのだ]

いや、俺はちっとな。前の同僚と会う約束があってな。
この辺の店のはずなんだが。なんか、ラベイユとかいうそういう店。

俺の柄じゃねーよ、表参道に家なんてな。
大体、再就職したところでそんなに余裕かましてられる仕事でもなさそうだしよ。

……ま、買い物か。気を付けろよ。ナンパとか。

(131) 2016/10/02(Sun) 00時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

[少女の名前は知らない。けれど、別にわざわざ聞くほどでもない。聞いたらそれこそ自分がナンパしているみたいだ。ふと少女から視線をずらす。

…ケヤキの並木の一本にカラスが止まっていた。例の大カラスだ]

あいつ…今日はあからさまに尾行してきやがったな。
そんなに見られたくねーもんが部屋にあんのか…

くそ。戻ったら絶対に見てやるかんな…

(132) 2016/10/02(Sun) 00時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

あっちか。それは、ついてってもらえるとまあ、助かるな。
同僚と会うんでなきゃ、飯くらいは奢ってやるとこなんだが。

フランス語って分かんねーよな……

[軽く頭をかいて、また歩き出す]

あー…まあな。鈴里さんが昨日様子見には来てたらしい。
今は現場検証も終わって事故だって事にはなったみてーだが、
さすがにしばらくは借りてもつかねーだろうな。
入って2か月かそこらの奴が事故ったんじゃ。

目玉、なあ。地元の田んぼにそんなのあったな。
効けばいいが…あいつがそんなタマなら苦労ねーんだけどな。

[やはりカラスはこちらの後をついてきている。こちらをずっと見ているというわけでもなく、その辺りを飛び回っているようだったが]

大丈夫と言や、嬢ちゃんもあんまり顔色良くなさそうに見えるが。

(140) 2016/10/02(Sun) 00時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

……なんだ。怖いのか?

[怯えたように腕を取って寄り添ってくる少女>>137に少々困り顔になった。主に外面的な意味でだ。]

気にすんなよ。カラスとは言え、あくまでもカラスだ。
集団ならともかく、1羽だけならな。

張り合うつもりはねーが、隣の部屋の事故にあいつが何か関わってんなら、これ以上人間舐めさせとくわけにもいかねーし。
明日の面接をさっくり通して再就職して、アパートともおさらばする。まともな物件に移れば奴が何をやってこようと関係ねー。
そんだけだ。

……瓶のキャップとかそういうもんだったら、確認すりゃ安心できるし。

[ことこの件に関して、いくら傍から見てカラスと張り合うという愚行に移ろうが、引くという選択は山岸五郎にはなかった]

(143) 2016/10/02(Sun) 00時半頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

……ああ。死んでるな。それも3人。
こんだけ立て続けに死んでるって事は…間違いなくなんかあるんだろうよ。

ただ、それは……こうも続くって事は、霊とかそういうふわっとした感じのもんでなしに…もっと具体的になんかヤバい原因が実際あるんだろうと思う。
霊とかでねーんだったら、何かしら対処のしようもあると思う。

なんだ。心配でもしてくれてんのか?

[ふっと息を漏らして、腕に寄り添ってくる少女の方を見やった]

(145) 2016/10/02(Sun) 00時半頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

おう……なんだ。怖い事?
……なんかあったか。

[自分が首を突っ込むような話でもないか、と思いつつもふと少女の漏らす言葉が気になって>>147聞き返した]

事情はよく分からねーけど。相談できる人間とかいねーのか、近くに。
いや……愚問だな。

[聞ける相手がいないから悩んでいるのだろう。もしくは…知っている限りの人間に相談できるような事案ではないか、だ]

(152) 2016/10/02(Sun) 01時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

それこそ警察に話して何とかなるなら、話した方がいいだろうしな。ストーカーとかなんかも、逮捕前提で動くなら、意外と警察も対応早いらしいぞ。結局は検挙の実績作りたいわけだしな、奴らも。

……気になるのはな。ただ単に個人的な性分だっていうだけさ。
まあ、心配してくれるっていうんなら、ありがとよ。

(153) 2016/10/02(Sun) 01時頃

[そうだ、ここは新宿の街、だ。
私さっきまで家にいたよね?

テラスに出て、それから、手を引っ張られて、どうなったんだっけ?]

 あの、すみません、今何時ですか?

[道行く人に尋ねようとする。
答えてくれないそのサラリーマンは、忙しそうに雑踏の中へ消えていった。
はたと自分の格好を確かめると、家に帰ったままの姿で、まだ制服のまま。
肩に背負ったバッグからスマホを取り出すと、画面は黒いままだった]

 私、ひょっとして……寝ぼけてるのかな。

[一瞬、死んだ、なんて言葉を出そうになったけれど、意識的に言葉をすり替えた]


[新宿の街を歩く。
行き交う人の流れは、誰も私に気づかない。
誰も私を知らない。

私は、本当にここにいるのかな?]

「ごめんね」

[不意に声が聞こえた。同時に、右手を取る誰かの小さな手。
その手の感覚を知ってる。
『怖くない』方の手だ]

「ただ遊びたかっただけなのに」

[右側を見下ろす。
そこには、小さな影があった。違う、女の子? 私よりも幼い、小学生くらいの]


 あなたが、冷蔵庫開けてた子?
 ねえ、私どうなったの? さっき家にいたよね。
 どうして私の振りをしてたの?
 私を、落とそうとしたのはだれ?

[聞いても、答えなんて返ってくるとは限らないのに、少しほっとしたせいでつい口から出てしまった。
こんな、小さな子に]

「うん」
「遊びたかったの」
「こわいひと」
「ここは、シンジュク」

[たどたどしいような言葉で答えてくれる。
でもそれだけで、少し安心できた。
動けなかった私を、その子が手を引いて歩き出す。
素直について行くのは、「そちら側」には連れて行かないとわかっているからかも知れない]


【人】 匿名軍団 ゴロウ

木露?「トレーサー」とか「素顔連盟」の木露 流衣か。

[少女の出した名前に目を開く>>158。名前は知っている。何しろ、こちらもわざわざ評判の良くないホラー専門の編集プロダクションに就職希望しようかという人間だ。彼の本は何冊かは持っていた]

……そりゃまあ、なかなかだな。ファンなのか?一発屋っていう向きもあるが、確かまだ若いんだろう?…どんな奴なんだろうな。
しかし取材って事は…嬢ちゃんの悩みってひょっとしてホラー系の奴なのか。

(195) 2016/10/02(Sun) 10時半頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

俺は……強いんじゃねーんだ。どっちかっつーと不安だからかな。それで安心するために確認したいっていう方が正しいかもしれん。

[ますます少女の事が分からなくなってきたが、さらに詳しい事を聞く前に目的地に着いたようだった。「Labeille」の看板が表に出ている]

あー、やっぱこれでラベイユって読むのか。これもうわかんねーな。

……ん?まあ、メアドと番号の交換か。ああ、いいぜ。
珍しいな。今頃ならLINEとかやってねーのか……いや、なんでもない。
雪野瀬 ジリヤな。ああ、覚えた。

[自分のスマホも取りだし、番号とアドレスを交換しておいた]

……まあ、気は付けるさ。怪我もしねーし、死なねーように気を付ける。
嬢ちゃんも気を付けろよ。……何にかは知らねーけどな。

[ジリヤとは、そう言って分かれ、自分は店の中に入っていった]

(196) 2016/10/02(Sun) 10時半頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

『K H A A A A A A ――――――!!!』

[別れてすぐ、またあの鳴き声が聞こえた。店に入ろうとするその時だった。振り向き、もう一度睨み付ける]

うるっせえぞ!昨日からなんなんだてめーは!
遠くから吠えるだけで、こっちに手出すだけの度胸もねーのか!

[通りを行く人間が何人かぎょっとしたように振り返ったが、山岸五郎は振り向かず、そのままラベイユの中に入っていった。

前の同僚の姿をすぐに見つけ、席に座る。窓際の席についてエスプレッソを頼みながら、着信がある事に気づいて山岸五郎はジリヤにメールを返した。]

(197) 2016/10/02(Sun) 10時半頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

『ドッペルゲンガー?あの自分と同じ姿の他人って奴か。

なんだろうな。脳の障害でそういうもんが出るってのは聞いた事がある。けどそういうもんでもないんだろう?

……と言ってもな。正直な話よくわからん。身を守るっていう意味なら、せいぜい一人にならないようにしてきちっとアリバイ作っとくとか…』

(201) 2016/10/02(Sun) 11時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

なんだ、いいのか。

[2通目のメールを見て、送信したばかりのメール本文を見返し、さらにごく短く返信した**]

『なんでもないならいいんだ。まあ、何かあれば相談ぐらいには乗るさ。またな。』

(202) 2016/10/02(Sun) 11時頃

─ 出られない駅 ─

[ほっとした。人の声がこんなにも心強いものだとは思わなかった。聞き慣れた同僚の声が、こんなにも日常を思わせてくれるものだとは。
東蓮寺は命綱のように、小さな端末を握りしめた。鈴里は、戸惑ったようだ。当然だろう、自分とて従妹の連絡を受けた時には戸惑ったものだ。

それでも悪戯と一蹴せず、話を聞いてくれる鈴里がありがたかった。出社、朝早く…彼女の言葉で、ようやく認識が”朝”に追いつく。]

目立つもの、は───


柱とか、普通の駅なんです。
でも標識だとか場所を示してくれるものは何もなくて。
階段……あっ、右側に階段があります。
昨日降りてきた階段かな…、…ちょっと良く分からないです。

俺、動かない方がいいとかあると思いますか?
ずっとあちこち歩いてみてるんですけど、全然出口が見当たらなくて。

[音がやや遠くなる。
切れそうになってしまっているのかも知れない>>*13
やはり電波が遠いのか。いつまた、この細い糸が切れてしまうかと思うと心配で仕方がなかった。自然特徴は忙しく早口になる。]


あっ、みよ子さん!!
もし出来たら、俺の従妹に連絡しておいて貰えませんか。
新宿駅ではぐれてしまったんです。
彼女、今大変みたいで心配していると思うので…!
名前は入間澪音。連絡先は───…

[果たして願いは聞き入れられたか、そもそも連絡先も聞き取れたか。ともあれ、願いを込めて伝言を託す。頼る先は他にないのだ。]

ごめん、って。
必ず帰るからって…おじさんとおばさんも探すからって。
みよ子さんにお願いすることじゃないかも知れないけど、すみません。

[早口でまくし立てる。いつこの通話が切れてしまうかも知れないのだ。ただ、ふ…っと、間を置くようにして投げられた問い>>*15
それに短く、音は途切れた。]


え………、みよ子さん。何言って、



  〜〜〜、出たいですよ!!そりゃあ!
  こんなところに長居したい人間がいると思いますか!


[八つ当たりめいた感情が爆発した。
大声で叫んでしまってから、あっと口を閉ざす。]


……すみません。でも、出られないです。
出たくないんじゃありません。

だって、そりゃそうでしょう!?
こんなところで、どこにも行けないなんて、
誰が望むと思いますか!??

[やはり口調は荒くなる。
それが誰の”望み”だったかなんて。どんな希望だったかなんて、その時思いすらしなかった。とにかく、ここから出たい。出なくてはいけない。そんな焦りにも似た気持ちが声を自然と大きくする。]


俺、出口探してみます……
だからお願いします、みよ子さん。

[自然と顔が俯いた。
しまいに出てきた声は、自分でも驚くほど*弱々しかった*]


メモを貼った。


【人】 匿名軍団 ゴロウ

―明治神宮前―

[小一時間ほどで同僚との話は終わった。話自体はたわいもないものだった。前職の上司の愚痴、次の職の事、明日の面接の話、彼女がどう、結婚がどう…そんな事ばかり。

ただ一つを除いては。つまり、話をしていた当の同僚というのは東大出身だったのだ]

(288) 2016/10/02(Sun) 22時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

……桜井安吾。東大の博士課程在籍中に交通事故で死亡。
当時は上野中下アパートの5階に在住していた。

あの部屋に居住中に死んだ3人のうち、最も最初に死んだのがそいつ。
研究内容は文化人類学。研究対象は……

[同僚も桜井安吾という人間の友人とかそういったものではなく、一度共通の友人を介して一緒にコンパをやった事がある程度だったらしい。そんな人間の名前を一一覚えているのはさすが東大といったところか。]

研究対象は北米先住民族……ネイティブアメリカン。一度出かけると何か月も向こうで滞在し、現地の人間の家に泊まりながら研究を行っていたらしい、か。

(289) 2016/10/02(Sun) 22時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

[静謐な明治神宮の敷地内で昼食のカツサンドとカフェオレを頬張りながら考え続ける。]

ともあれ、わざわざ赤門くぐりに行かなくて済んだのは幸いだったが……

[あの通風孔の中に何かあるのだろうか。もし全てを霊の仕業とかそう言ったもので片づけるのなら、こんな疑問には何の価値もない。
しかし、この不可解な現象を人間の世界の出来事の中で解釈するのであれば、最も有効な説はやはりあの部屋に何かがある、という事だった]

……ドッペルゲンガー。消えた知らない街ニキ。
東京で人が蒸発するのはそりゃあ珍しい事でもないだろうが…
ここは本当に、俺の知っている東京なのか?

(290) 2016/10/02(Sun) 22時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

[空を見上げる。カツサンドの最後の一切れを頬張ろうとして……
妙に辺りが静かなことに気が付いた。
誰もいない。平日とは言え、高齢者や小さい子供連れの母親はいるのだ。境内に人はいる。

それが、空間を切り取られたようにふと、誰もいない。

―――その一瞬。
周囲に羽音が響き渡った]

(291) 2016/10/02(Sun) 22時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

『K H A A A A A A ――――――!!!』
『G Y H A A A A A ――――――!!!』

[けたたましい鳴き声が聞こえる。見ればいつの間に傍にいたのか、10羽ほどのカラスが山岸五郎の周りを取り囲んでいた。
大カラスはいない。恐らくは明治神宮周辺に元々住んでいるカラス達なのだろう。

それが束になって、こちらに舞い降り、鋭い爪のついた足を伸ばしていた]

(295) 2016/10/02(Sun) 22時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

ちょっと……待て!!
おい!どういう事だこれっ……!!

[考える間もなく手を振り払う。持っていたショルダーバッグを振り回す。その手の甲に激痛が走った。]

くっ……そおぉっ……!!

[カツサンドを持ち直す余裕などない。ショルダーバッグだけをもって、その場から走りだす。カラスの一群がなおもこちらを追撃し、髪を引っ張り、嘴で突こうとしてくる。]

確かメトロは……!

[原宿の明治神宮駅前に向けて必死で走り抜ける。地下鉄の駅に逃げ込もうとして……しかしその手前、人が多い道路沿いまで走り抜けた頃には、カラス達の追撃は止んでいた]

(296) 2016/10/02(Sun) 22時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

はあ、はあっ………

[全力疾走して息が切れている。思わずガードレール沿いにへたり込んだ。それなりの値段した服が所々むしられている。それによく見ると糞も2か所ほどにかかっていた。手の甲は嘴で突かれて出血している]

カラスは知能が高いから他の個体とコミュニケーションを取れたり、共感めいたものまで示せるってのはわかってたが……

にしてもこんな事ってあるか?あの大カラスならともかく、今のは多分全然違う群れだったんだぞ……
そんなの、もう野生の生物の領域を超えてやしないか…?くそっ…

[早く家に帰りたいのはやまやまだったが、この分だと直接アパートに戻るのは少し危険そうだ。メトロで上野までは行けても、そこから自分のアパートまでは結構距離がある]

(298) 2016/10/02(Sun) 22時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

……とは言えさすがにカラス、さすがに夜になれば寝るしかない連中だ。いくらなんでも生物としての生態には逆らえんだろ……

[さりとて、夜まで待ってから帰ったのでは今度は隣室を覗きにくい。何より、明日は面接なのだ。下らない事でコンディションを崩してはならない]

……ひとまず、手当はいるよなあ……

[服も替えた方がいいだろうか。ひとまずメトロに入る。まだ日は高いし予定はない。考えられる場所が欲しかった。]

(299) 2016/10/02(Sun) 22時頃

匿名軍団 ゴロウは、メモを貼った。

2016/10/02(Sun) 22時半頃


[新宿の街を歩いていると、働いている人も働いていない人も眠っている人も、色んな人がいて、でも、その誰も私には気づかない]

 何で私、ここにいるんだろう……。
 あ、れ?

[駅の改札口から出てきた姿には見覚えがあった。
パパ、だ。私がいなくなっても、普通にお仕事には行くんだ、なんて少し思ったけど、違う。
パパは時間を気にしてるみたいだった]

 そういえば昨日は早かったんだっけ……。

[パパの後をついて行くと、少し大きなビルへと入っていく。
知らないビルで、パパの働いているビルじゃない。
営業回りではなかったはずだけど、不思議に思ってそのままついて行った。

もちろん誰も、私が見えないみたいだった]


[受付で話すパパの声は、焦っているような、緊張しているような声。
受付の人が示した場所を聞いてパパはエレベーターへと消えていく。

その後はもうついていけなかったけれど、受付のお姉さんが話していた言葉から察するに、「面接」に来たらしい。

なんとなく合点がいって、右手の方を見る。
女の子は、――顔は見えないけれど――どこか嬉しそうに笑った気がして]

「パパさん昨日話してたの。「おしごと」のこと」
「行ったフリ」「ゴメン」「明日メンセツ」
「ふふ」

[嬉しそうな声に、私も少し嬉しくなった。
でも、あなたは誰なの? って聞きたかったけど、聞かなくても良い気がしてきた]


【人】 匿名軍団 ゴロウ

―新宿周辺―

[ひとまず人が多そうな場所、そして近くにカラスの集まりそうなものがない場所。
考えつつ、ひとまず新宿まで来た。]

……これからどうすっかな。

[不動産屋が昨日アパートに様子を見に来ていたらしいという事は聞いている。もっとも、直接話はできなかったが。]

状況は把握してるんだろうが…どうするかな。

[カラスの件は不動産屋とは直接関係のない事だ。
とは言え、カラスの被害に困っているようなら連絡を、という東蓮寺の言葉もあった]

(309) 2016/10/02(Sun) 23時半頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

…連絡だけ入れておくのもいいか。

[確実に大カラスはこちらを尾行しているだろう。となれば、すぐにアパートに戻るのはどのみち憚られた。考えた末、新宿不動産の方に足を運ぶことにした]

(311) 2016/10/02(Sun) 23時半頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

……ああ。鈴里さんか。

[不動産に直接向かう前、目当ての顔を見つけて少々ほっとする。辺りを気にしつつ、走り寄った。といっても服や手の負傷は隠せないが。]

なんか、昨日うちのアパートに来てたそうで。
俺もそん時に会えたらよかったんスけどね。

……これからどっかお出かけっスか?

(329) 2016/10/03(Mon) 00時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

そうっスか……別のマンションで。
どうも、こういうのって多いんスかね。
それとも鈴里さん、そういう担当で?
だとしたら貧乏くじっスねえ……

[とは言え、目の前の女性の心情が推し量れるわけでもない。
事件が続けて起こっているという割に、それを特段気にしているようには見えなかった。]

俺の方は…ちっとカラスにやられまして。
つってもアパートから外に出てる時にっスけど。
ひとまず、アパートに戻るにしても傷の手当てしてからになるかなと。……まあ、血は止まってるんスけどね。

[ひとまず今までの状況について簡単に説明する。べランドの通風孔の事については伏せておいたのだが。]

(337) 2016/10/03(Mon) 00時頃

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:ゴロウ 解除する

処刑者 (4人)

ゴロウ
7回 (4d) 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
舞台
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.109 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび