人狼議事


308 【R18】忙しい人のためのゾンビ村【RP村】

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【人】 猫の集会 クシャミ


  あー。大変ですねえ。
  なんか、頑張ってください

 「おー。兄ちゃんはどうするんだい」

  ……俺ですかあ
  とりあえず、明日を生き延びますかにゃあ

[そう和やかに会話をした後、
 再び首都を歩いていく。]

(72) 2020/10/23(Fri) 21時頃

【人】 猫の集会 クシャミ


  騒ぎが聞こえるな。なんだろ

[煙があがっているわけでもないのに
 人々の喧騒が聞こえる。
 覗き込むと若い女が別の女たちに蹴り飛ばされていた。]

 「よくもまあ少ないたくわえを盗んでくれたもんだよ」

 「ごめんなさい、弟が、ごめんなさい、ごめんなさい」

 「ごめんで済んでも許さないからね!
  ゾンビの群れの中に放り込んでやろうか」

[争う声が聞こえる。]

(73) 2020/10/23(Fri) 21時頃

【人】 猫の集会 クシャミ


  ……ひでぇことになってるなぁ
  もしもーーし、おまわりさーーん!

[まるで警察に電話でもするようにスマホを頬に押し当て
 女たちに聞こえるように男は喋る。

 暴行を加えていた女たちは肩を揺らし、
 あたりを見渡して散り散りになった。

 残された若い女に手を差し伸べるでもなく、
 男はそっと、その場から離れていった。*]

(74) 2020/10/23(Fri) 21時頃

【人】 猫の集会 クシャミ

 
[「仕方ない」、って言ってほしいし
 「やっぱりいけないことだ」って言ってほしいんだよ。

 じゃなきゃ、まともな頭じゃ耐えられないね。
 ひとをころした、なんて。到底。]
 

(82) 2020/10/23(Fri) 21時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ

[繁華街の中。
 食い殺された男の死体が転がっている。

 蠅が群がり息を吹き返しそうにないそれを
 大写しにすることは避けて、
 もう残り少ないバッテリーを見ては
 男は画面に向けて笑った。

 尤も、マスクのせいで顔なんて見えていないけれど。]

(83) 2020/10/23(Fri) 21時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ

[辿り着いたのは小高いデパートの中だった。
 夕暮れに染まった都内は相変わらず
 まるで世界の終わりのように黒い煙を吐き出している。]
 
  こんなことになるなんて思ってもみなかった。
  しばらく前まで、
  テレビじゃ可愛いパンダの双子がーっつってたのに。

  あ。パンダの名前。
  リーリンって応募したの俺なんだぜ。
  知ってた? へへ。
  まあアイディア自体は違う子のものなんだけど。

  …………あー。
  でも、こんなんなっても、夕暮れは綺麗だにゃー

[もう見ている人だってそんなにいないだろうに
 俺は呑気に言って、夕暮れの空を映し出した。]

(84) 2020/10/23(Fri) 21時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ

 
  ……全部が終わったら、
  みんなで綺麗な空を見てみたいにゃあ。

  ゾンビの心配もなく屋外で食事すんの。
  大切な人と生き残れた人はその人と。

  だめだったやつは、
  だめだったやつと肩でも寄せ合って。

  楽しそうじゃない?
  

(85) 2020/10/23(Fri) 21時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ


[そんなことをしても、
 ”三人”の時間は決して戻ってこないけれど。]
 

(86) 2020/10/23(Fri) 21時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ


  そん時まで、皆、元気で
  黒猫クシャミの生放送、でしたーっ。
  きてくれたひと、ありがとねー。

[世界の終わりに似つかわしくない笑い声をあげて、
 猫耳フードの男は生放送の配信画面を、閉じた。]*

(87) 2020/10/23(Fri) 21時半頃


  [はじめ、助かったと思った。
   つぎに、もう助からないと思った。
   最後は、せめて助けたいと思った。]
 


[何日たったんだろう?
日付の感覚なんてとうに失くしてしまった。

ただ、朝日が窓から差し込むから
それは網膜を焼くほどに眩しいから
また一日、経ったのだってことだけわかる。

だけど私の脳はどんどんふやけてくみたいに
わかってたことがわかんなくなってってる。

たとえばこれ。
手にもってるこの、長方形の…板?

縁についてる突起を押すと表面が明るくなるけど
これはなんのためのものなのか、わからない。]


― ??? ―

[空気の音が聞こえた。木を軋ませる、風の音だ。
 鳴き声みたいなそれをきっかけに、意識が身体に宿る。]

  ……?

[瞼を持ち上げたつもりだったが、前が見えない。
 まだ寝ぼけているのだろうか。
 昨晩は何をしていたんだったか……そう、そうだ。]

  ……。

[緩慢な思考は混乱も動揺も許してはくれない。
 ただ耳を澄まし、記憶に霞んでしまった呻き声を探る。

 風の音、軋む音。 風の音、   軋む音。
    小さな呼吸音。

 何かが、いる。]


[お腹空いたな。
おかあさんのお味噌汁が飲みたい。

…おみそしる?


なんだっけ。]


[今度は失敗しないよう慎重に瞼を持ち上げたが、
 一向に視界は晴れなかった。
 原因を確かめるよう無意識に手を伸ばすと、
 何者かに覚醒を気づかれたのだろう。
 呼吸を捉えられなくなり、代わりに衣擦れの音がした。]

  ……あ゛、 あ。

[生きているのなら、逃げなくては。
 思考よりもっと深い部分が警鐘を鳴らす。
 荒くなったはずの呼吸は、淀んだ呻き声になった。]

  あ……?

[その時。ミケ、と呼ばれた。動きが止まる。
 最近じゃ皆に合わせてマスタと呼ぶようになっていたし、
 同じ仕事に就いた時点で遠ざかっていた響きだ。

 後退の為に床についた手を止める。
 その指先は、眼球に触れてほんのり湿っていた。]


[左目に色素の薄い髪が映る。
 日に翳せば透けるような色は、くすんでしまっていた。
 けれど、それはきっと彼だけのせいではなく。]

  しー、 しゃ。

[どうして君が、ここにいる。
 濁った瞳の向こうに、いるはずのない命を見た。]*



  ……いつ、 きた。

[昨日、と返答があった。]

  いまは、

[日付だけを告げられる。
 それを受けて考えるよりも先に4日と続いた。]


【人】 猫の集会 クシャミ


[唸り声を聞いたのは、その直後だった。]
 

(104) 2020/10/23(Fri) 22時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ

[ここはデパートの2階。衣服売り場の一画。
 婦人服売り場のあたりから、
 血に濡れた声が聞こえて背を震わせた。

 さっき、一瞬スマホの画面に映した死体
 ――いや、この場合ゾンビか
 そいつが俺めがけて走ってくるのが見える。

 這い上れる場所なんかない。
 持っていたスマホをゾンビの顔面に投げた。
 そのまま3階まで駆け上がる。

 スポーツ用品店から死に物狂いでバットを拝借して、
 尚追ってくるゾンビのうめき声に怯えた声をあげた。]

(105) 2020/10/23(Fri) 22時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ

  死ね、よぉ!

[ひとをころすことが罪なら、
 その罪を犯すことになんの躊躇もなくなっている俺は
 とうに英雄失格って感じなんだろうな。

 べこっ、と嫌な音がした。
 よろめくそいつを押しのけて俺は再び走り出す。

 ――どこへ。
 ――デパートの外へ。

 走っていこうと、して、]

(106) 2020/10/23(Fri) 22時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ


  おいおい……

[2階にさっきより多数のゾンビが徘徊している。
 降りていけば間違いなく食い殺される。
 かといって戻れば、間違いなく男のゾンビに殺される。

 冷や汗が背を伝った。
 死にたいわけじゃない。
 けどそれ以上に、]

  あー…………

  くそ、

  俺は、ゾンビになるのなんか……
  ぜってえ、ごめんだからな!
  
[叫びながらバットを振り上げる。]

(107) 2020/10/23(Fri) 22時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ

[デパートの大窓を何度か殴りつけ――勢いよく、破った。
 襲ってくるゾンビ男の顔面に
 もう二、三度バットを叩きつけて
 そのまんま、踵を返して落下する。

 夕暮れの空から落ちて、落ちて、落ちて、

 何かが折れる音がした。
 落下先の木々の枝を巻き込んだのだとだけわかった。
 その直後、衝撃がやってくる。

 激痛。

 左腕の痛みに悶えながら、
 俺は落下した先の植え込みの中を転がった。
 ぼやけた視界で見上げれば、破ってきた窓の向こうで
 音につられたらしいゾンビたちが集まっている。
 かと思えば、獲物の姿がなかったからか
 お互いを食い始めた。]

(108) 2020/10/23(Fri) 22時半頃

― 4日後・コーヒーショップ『abbiocco』 ―

[壊れたドアを端材で無理矢理留めた場所から風が入る。
 その度にささくれた木がきぃきぃと甲高く鳴いた。

 どうしてここに――なんて。
 答えの分かりきった質問はしない。]

  ……触れた?

[代わりに、たっぷり時間をかけて別の問いを投げた。
 自身よりも大きく育った彼は壁際で膝を抱えている。
 膝頭に額を押しつけてから乱暴に首を横に振った。
 まるで水浴びをした後の犬のようだった。

 そうだ。それでいい。
 10フィート先からぐうるりと目玉を揺らして笑う。]


【人】 猫の集会 クシャミ

[……ざまあみろ。
 てめーらはそうやって、共食いでもしてればいいんだ。

 呪詛のような悪態をつこうとして、
 直後、進の顔が過り、痛みに顔を歪める。
 思考がぼやける。痛い。

 でも、俺は噛まれてなんかいないし
 ゾンビに触ってもいないんだから、
 死んだって串谷秋の死体のままでいられるはず。

 …………そのはずなんだ。]

(109) 2020/10/23(Fri) 22時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ



 ……はは。はは、…………ざまー、みろ

 ………………






 ごめん、進
 

(110) 2020/10/23(Fri) 22時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ


[悔しさを涙にして
 青ざめていく世界で俺は静かに目を閉じる。]
 

(111) 2020/10/23(Fri) 22時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ


[     GAME OVER  ?    ]
 

(112) 2020/10/23(Fri) 22時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ


     [           植え込みの端、
      誰かの影が、じわりと夕焼けに滲んだ。**]

(113) 2020/10/23(Fri) 22時半頃

猫の集会 クシャミは、メモを貼った。

2020/10/23(Fri) 22時半頃


[思考も声も徐々に元通りへ近づいていったが、
 本当にただ近づいただけだった。
 安堵の吐息や笑い声には、まだ時折呻きが混じる。
 その度シーシャは怯え、警戒するように身を固くした。

 右目は相変わらず開いているのによく見えないままで、
 左目もごく稀に持ち主の意思に反して巡る。
 その時視界の端に映った左腕はずたずたになった
 どす黒い布地の向こう、生白い肌が歪に繋がって見えた。

 まるで、死にたくない心に肉が応えたかのように。
 応えてしまったかのように。]



  シーシャ、

[あの子はシーシャ。
 元部下で、半月に一度物資を届けてくれて、
 礼儀正しく、それでいて子どもっぽいところもある、
 どこへだって行ける足を持った若者だ。
 うんと小さい頃から知っている、可愛い子。

 やめろ。“あたたかいもの”なんかじゃ、ない。

 渇き張りつく喉を粘ついた体液で押し流し、口を開く。]



  出て行くか、殺すか。
  好きな方を選びなさい。**
 


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