人狼議事


308 【R18】忙しい人のためのゾンビ村【RP村】

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[ ……こうするしかなかったのよね?*]
 



[外回りの日は簡単にやってきた。
 
 気乗りしないお出かけ前の子供みたいに、
 俺は緩慢なしぐさで持ち物を確認をする。

 食料をいれるためのリュック。
 あと、金属バット。

 万が一にもゾンビの体液に触れないように
 口元にはマスクをして、
 長袖のパーカーにズボンを着用。
 「準備できたか」という元帥と一緒に、
 バリケードから外に出ていく。]



  ……へ、こうなるとゲームの中の世界みたい

[数日ぶりにみた外は、荒れ果てていた。

 爆発物飛び交う戦場じゃあるまいし
 建物こそしっかり残ってはいるものの
 そこに人影は見えず
 時折見えたかと思えばゾンビだったりする。]



 「できるだけ日陰を歩けよ。
  空からカラスが襲ってくることがあるらしい」

  うへ。ゾンビカラス?

 「わかんねえけど、
  多分、人間の死体を食って
  人の肉には慣れてるんじゃねえのかな」

  うえーー…………

[やっぱ帰りましょうよ、って元帥に言いながら、
 俺達は死んだ都内の中を歩いていく。]


[コンビニ、スーパー、デパート、
 ドラッグストア。

 そういったところを重点的に回りながら、
 未回収の缶詰や、犬猫の餌
 ――水でふやかせばまだ食べられるそうだ、を
 リュックの中に詰めていった。

 病院なら院内食とかもあるかも、と
 そう提言したが、止められた。

 今や病院はゾンビの巣窟であるらしい。]


[店舗の見回りが終わった後は、
 鍵が開いたまんまの家を物色する。
 RPGの勇者が家の棚を漁っても怒られない状況。
 体感してみて思うけど、めっちゃ気味悪いな。]
 
  元帥ー、なんか面白い話して

  「あるわけねえだろ……

   ! 誰かいる」

[さすがに咎めに来たのか、
 足音が近づいてくるのが聞こえてバットを構えた。
 ……壊れた足を引きずってくるゾンビ一匹。

 俺は、逃げよう、って言って、
 元帥がその前にゾンビにバットを振り下ろした。]


[あっけなく殺されていくゾンビを目の前に
 俺は何もいえず、そいつの姿を見ていた。
 
 埃をかぶった机の上には夫婦の写真がある。
 卓上カレンダーのとある一日が赤く花丸で囲まれていて
 「結婚記念日!」と丸っこい字で書かれている。

 倒れた女ゾンビの薬指には、指輪が光ってる。

 台所の鍋の中には
 食べられないまま腐っていったカレーが満ちていて
 冷蔵庫を開ければ、小ぶりなケーキが二つ。

 きっと、この女の人は旦那を待ち続けてたんだろう。
 ゾンビになっても。

 先日リンチにされたサラリーマンを思い出した。]



  …………ナイスファイトォ
  しかしやんなっちゃうわね。
  こう……生活感のあるエネミーってやつですかぁ?

  生前が偲べちゃうとさあ

 「考えんな。基本的にこいつらは俺達の敵だ。
  それ以上のことは邪魔になるだけだ」

[言いながら、元帥は
 おはぎみたいになったゾンビに手を合わせている。
 
 冷蔵庫傍の棚から、缶詰を見繕う。
 盗むみたいにしてリュックに詰めた。]


[仲間からこんな話を聞いたことがあるんだ。

 ゾンビ騒ぎになってから、
 「絶対に離れない」って誓いあった男女が
 翌日、女の方が感染してるってわかって
 男が激怒した話。

 ”俺も感染してるなんて冗談じゃない”
 
 そう言って男の方は女をリンチにして殺して――
 結局、女とイロイロしてた男の方も感染してた、

 そんなオチの笑えない話を
 仲間たちは笑い飛ばして、酒の肴にしていた。]


[人間は慣れてしまう生き物だ。
 なら、最終的に残酷なのは、
 ゾンビと、人間と、どっちなんだろうな。

 ゾンビを撲殺しても冷たい目をしたままの元帥に
 それを眺めながら食料を漁るのをやめない俺に、

 そんなことを思っていたよ*]




   あ う ぁ


[言葉のかわりに呻き声を発し

涙のかわりによだれを垂らし

空虚な部屋の真ん中で
ゆらゆらゆれる 生きた屍がひとり。*]



[ 集まってきた子どもたちは、
 皆驚いて目を丸くしていた。]
 



[ え、なんでぇ?≠ニ、
 お隣の息子さんが素っ頓狂な声を上げた。
 大学生なんて随分大人びて見えていたけど、
 その様子はほんの小さな男の子みたいだった。

 ジャーディンも驚いたように、
 小さなパイが一切れのったお皿を見てたわ。

 興奮した様子で口数が増えた息子さんに、
 ご主人が一か八か外に出てみた≠ニか、
 運よく野うさぎを捕まえた≠ネんて、
 すらすらと無理のある嘘を告げていたけれど、
 それが聞こえてたかどうかも怪しいくらい。
 じいっと一点だけを見つめ続けていた。]
 



[ わたしはご主人のついた嘘が、
 今にもバレるんじゃないかと心配したけど、

 あまりにお腹が空いていて、
 細かいことを考えられなかったからかしら。
 それとも、本当は何の肉かだなんて、
 彼らには思いつきもしなかっただけかも。

 さほど気にする様子もなく、
 子どもたちは小さなパイをぺろりと食べた。
 あっという間に食べちゃったり、
 もったいぶるように小さく切り分けたり、
 それぞれのやり方でではあったけれど。]
 



[ 大人たちも静かにそれを口に運んだわ。
 ……しっかりと味はついていたけれど、
 おいしいのかまずいのか、あるいは──、
 最後までなんだかよくわからなかった。

 皆が食事を終えようとしたころよ。
 ふと、息子さんがご主人の手に目を止めたわ。

 包帯でぐるぐる巻きにされた父親の手に、
 息子さんの表情はみるみるうちに強張った。

 父さん、それ──
 いや、これは違う。安心しなさい。
  捕まえるときに少しケガをしただけだから

 そんな会話を最後に、食事の席は解散したわ。]
 



[ 片づけをしようと席を立ったとき、
 ゾーイがジャーディンにじゃれついてたわ。
 あの子はそれを少し笑って受け止めていた。

 食事中、物欲しげにしていたオッドの喉を、
 ウィレムがこそばすように撫でてやってた。

 ジャーディンがその様子を見て、
 おまえも同じものが食えたらいいのに≠ニ、
 少し疲れは滲むけれど穏やかな声で言った。

 わたし、ようやく少しだけ、
 これでよかったんだと思えた気がしたの。]
 



[ ああ、犬たちに夜の分の餌をやらなきゃ。*]
 


[兄貴をクローゼットに閉じ込めた、翌日。]

 ……10個。入るかな。

[ありったけの米を炊いて、おむすびを作る。
具のレパートリーなんて残っちゃいないから、
全部に梅干を詰めて塩を振り、海苔で味付けた。

昔、兄貴と旅行に行った時に使った
大きなリュックサックを引っ張り出してきて、
ティッシュやタオルを底に敷き詰める。
そして、ペットボトルに詰めた水数本と、
作ったおにぎりとを詰め込んでいく。
きっと、長い旅になる。
どこかで食べ物を見つけた時用にと、
割りばしや紙コップなんかも、隙間に詰めた。]



[例えば、今日のことを予めわかってたなら
 人を好きになったりしなかったんだろうか。]
 


[リュックサックの中を八割満たしたところで、
 次で最後にしようか、と
 元帥と言い交しながら、次の家へ向かう。
 気が付けば、なじみ深い場所に来ていた。]

  ここでさあ
  小さい頃、遊んだんだよね。
  
  子供が遊ぶにはちょっと狭いけど
  学校がそばにあって、
  帰り道の途中で公園によって……

[思い出話をしながら、
 真っ白なアパートに入っていく。
 …………見覚えのある建物だ。
 沙良とその家族が住んでいる場所だ。

 歩むごとに口数が少なくなっていく。
 それに気づいてか、元帥が「大丈夫か」と
 珍しく声をかけてきたから、首を横に振った。]



  でも、いかなきゃなんだろ

[ここは、やめてくれ、とか。
 そんな事言えるはずもなかった。
 どこに物資があるかわからない状態で
 えり好みなんかしてられない。

 俺は意を決してその一室に入っていく。
 ――――鍵は、開いていた。]



[まず鼻についたのは、異臭だった。]
 


[玄関先に女の人が倒れている。

 沙良の母親だ。

 大昔、おばさん、と呼ばわって、
 「おばさんって呼ばないで」と
 沙良に怒られたっけ。
 優しい人だったから、俺の言葉にもころころ笑って
 それが沙良の顔によく似ていたのを覚えている。

 手を合わせながら、その死体をまたいだ。]


[リビングに入っていく。
 つっかえるものがあったから、
 無理やりにこじ開けると、ごろりとまた何かが転がった。

 ドアノブを使って男が首を吊っている。
 眼鏡をかけた壮年の男性。
 沙良の父親だ。
 「娘さんを俺にください」って言う妄想はしてたけど
 面と向かって話したことは、あんまなかったかも。]



 「クシャミ」

  ……なんすか、元帥

 「大丈夫か」

[瞬く。手、と言われて、俺は改めて自分の手を見る。
 見た事もないくらいに震えていた。
 やだな、と軽薄に回る口を動かして、
 いつも通りを演じてみようとするけれど、
 やっぱり上滑りで、元帥の目はごまかせない。]



  なんでも、ないっすよ
  ここ誰もいないみたいっすね
  元帥は台所漁っててだにゃー

 「嘘ついてんじゃねえよ。
  とりあえず他の部屋の安全確保できるまで
  お前から離れたりしねえからな」

  なにそれ。男前かよ。惚れて良い?

[軽口を叩きながら、
 俺は沙良の部屋の扉に手をかける。]


[入ったのは随分遠い昔だ。
 まだ俺達がランドセルを背負っていた頃。

 うろおぼえだけど
 ピンクと水色と白をふんだんにつかった
 女の子らしいお部屋だった記憶がある。

 入るだけで甘いミルクティーのにおいがして、
 女の子ってマジで砂糖でできてんのかなって
 錯覚できるような、そういう可愛らしい部屋だった。

 この扉を開けたら、変わらない姿の沙良がいて、
 昔と変わらない笑顔を浮かべて、
 「いらっしゃい、秋くん」って、言ってくれねえかな。

 そんなわけねえよな。ウケる。

 物音を立てないように扉を開ける。]


[途端に襲い来たのは、
 強烈な腐臭と、蠅の羽音だった。]


[可愛いぬいぐるみが置かれたベッドの上に
 白と赤と黒でまぜこぜになった何かが転がっている。
 それは人間と同じくらいの大きさで、
 背格好は男のものに見えた。

 もっと言えば、服装は、
 俺が殺した進のものと、おんなじだった。

 その人「だったもの」の胸で泣くように
 誰かが、ベッドの傍でうずくまっている。
 泣いているように見えないのは、
 強烈な腐臭と共に響く、粘っこい咀嚼音のせい。]


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