270 食人村忌譚
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発明家 源蔵は、メモを貼った。
2017/12/01(Fri) 00時頃
―丞の傍で―
[丞の手により、第八車で豚が運ばれてくる
肉切り包丁が振るわれて、自分の体も、豚の体も、
薄く切られて焼かれていく
その様子を見つめながら、少しくすぐったそうに呟いた]
生きている頃は、おいしそうとか言われるのは、
とても、嫌だったんです
私は、食べ物じゃないんだから、と
死んでもいないのに、なんで食べる想定をしてくるのか、と
[炊かれた米と、もう誰にものかも分からない、
葉野菜に乗った焼けた肉の香りを鼻で味わう]
ですが、不思議ですね
いざこうしてなってみると、私を食べた豚さんには、
負けたくないなと思ってしまいます
[丞が肉を口に含む、今口にしたのはどちらだろうか]
私と豚さんと、どちらが美味しいですか
[返ってくるのは簡素な言葉
そうですか と微笑みを送る
『料理にかける時間も気持ちも、作る方の命の一部』
かつて容に向けた言葉を思い出して、礼をした]
ありがとうございました*
[丞の傍らで、語り掛けていた後で、
ミナカタが姿を現した]
……小指、ですか?
[自身を殺した男
分からないことをずっと話しかけながら、首を絞め続けた男
あの苦しみは、忘れていない
きっとこの先も、忘れない]
――――どうぞ
[けれど、それがなんだと言うのだ
かつて言われていた部位ではないが、
丞がその場所を示すなら]
異論がなければ、いいですよ
輪廻の流れに とらわれて
運命(さだめ)の時を迎えたんですから* *
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[>>182石動の口にするは、 儀式でもなく、罪人とも思っていない弟を殺す ―― “禁忌”の、それ。 下手人の行ったと同じ振る舞いをこれから行わんと口にするは、“狂人”の、それに、ひとしく、 男は瞑目した後に]
―― 錠
おまえの兄が、罪を増やすのを望むのか
[“狂人”のふるまい。 兄の言葉をうけとめ、先に死なんを欲する錠は さながら ふたりぐるい。 よじれ絡んで堕ちていくように、振る舞うなら。
男は、弟――罪なしをころさんとしなかったそちらへむけて、**]
(199) 2017/12/01(Fri) 01時頃
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発明家 源蔵は、メモを貼った。
2017/12/01(Fri) 01時頃
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[この場で、兄が罪を犯すを止められるのは錠だけだと 視線は落とさずに >>193わらう 弟に告げ**]
(201) 2017/12/01(Fri) 01時頃
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