人狼議事


308 【R18】忙しい人のためのゾンビ村【RP村】

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[ わたしの意思を確認したあとは、
 彼らの手際は非常によかった。

 武器として準備していた刃物であるとか、
 バケツだとかを粛々と取り出したのね。

 今からやるの? と怖気づいたわたしに、
 ご主人は有無をいわさない口調で告げたわ。

 こういうことをするのにも、
  体力がいりますからね。
  少しでも余裕のあるうちというわけです

 シャツを汚さないよう肌着姿になって、
 戸惑っている間に準備が整えられていた。]
 



[ 行きましょう≠ニ奥さんに言われたとき、
 なんとなく、本当になんとなくだけれど、
 ようやく合点がいったような気がしたの。

 お店から食べるものがなくなってしまって、
 家にあるもので食い繋ぐしかないと悟ったとき、
 どうしていいわね≠ネんて言われたのか、
 わたし、これっぽっちもわからなかった。]
 



[ ねえ、これは仕方がないことよね? ]
 



[ できるだけ大きいのにしましょうと、
 ご主人が声量を抑えた低い声で言ったわ。
 わたしは段取り通りにひとりで部屋に入り、
 休んでいる犬たちの中からその子を探した。]

  ……クーパー、こっちへおいで。

[ うつ伏せになって目を閉じていたのに、
 クーパーは耳をひくりと揺らして、
 のそのそと機嫌よさそうにやってきたわ。

 ゆさゆさとその立派な尻尾を振って、
 真っ黒なきれいな瞳をわたしに向けていた。
 わたしはその首筋から背を撫でてやった。

 こうなってからはあまり、
 ブラッシングもしてやらなかったと、
 少し脂っぽく束になった毛並みに思ったの。]
 



[ いつもならもう何匹か、
 構ってほしそうに寄ってくるんだけれど、

 犬たちも消耗しているのか、
 今日ばかりは皆関心を示さなかった。

 わたしはクーパーの首輪をつかんで、
 部屋の外へと誘導したわ。

 ここから誰も使っていない、
 客間のバスルームに連れていくことになっていた。

 クーパーは不思議そうにしていたわ。
 客間に入れてやることなんてなかったから。
 けれどバスタブの存在にシャンプーだと思ったのね。
 バスルームの中に連れて入ろうとすると、
 いやいやするように足を踏ん張って抵抗するの。]
 



[ できるだけ静かにことを終える必要があった。

 お隣のご主人はわたしに、
 クーパーと一緒にバスタブに入るよう言ったわ。
 指示された通り、クーパーの首輪を引いて、
 空のバスタブに一緒に入ったの。

 ご主人はクーパーを抱きしめているよう言った。
 そして自らもまた、クーパーを抑え込むよう、
 片方の手を体に、片方の手を鼻先へと伸ばしたわ。

 そして、奥さんが手早くナイフを突き刺した。
 クーパーの喉元を狙った手つきに躊躇いはなかった。]
 



[ 当然、クーパーはひどく暴れたわ。
 大きな声で吠えさせないようにと、
 鼻先をつかんでいたご主人は手を噛まれた。

 それでもご主人は叫び声もあげず、
 クーパーとわたしに覆いかぶさるようにして、
 獣の体を抑え込もうと躍起になっていた。

 逃げ出そうと藻掻く四肢が、固い爪が、
 何度となくわたしの皮膚を破いていった。
 それでもわたしは必死にしがみついていたの。

 奥さんが片手でクーパーの頭を抑えて、
 繰り返しナイフを突き立てるたびに、
 生臭い液体がわたしに滴り落ちてくる。]
 



[ クーパーは死んだわ。]
 



[ 彼が動かなくなったとき、
 旦那さんは思い切り蛇口を捻った。

 水がわたしたちの上に降り注いで、
 バスタブに飛び散った赤を薄めていく。

 奥さんの息は上がっていた。
 ぜいぜいと肩で息をする彼女に、
 ご主人は彼女の弟を呼ぶよう言ったわ。
 それから救急箱を取ってくるようにも。

 奥さんは何も言わずにナイフを置き、
 代わりに外に置いていたバケツや、
 鋸やハンマーなんかを中に引き入れた。
 そして、弟さんを呼びに行ったわ。]
 



[ わたしはもう何も考えられなかった。
 クーパーの亡骸を抱えたまま、
 呆然と座り込んだままのわたしを、
 ご主人は見下ろして静かに言ったわ。

 このあとは我々でやりますから、
  ケガの手当てをして、着替えて、
  少し休んでくださって結構ですよ

 その言葉の意味を、
 ゆっくりゆっくりと咀嚼しているうちに、
 奥さんが弟さんを連れて戻ってきたの。]
 



[ 彼女は部屋に戻ってきたあと、
 動けないわたしの腕を取り、
 バスタブの中から引っ張り出した。

 その間も、傷の手当をされるときも、
 わたしはされるがままだったわ。

 最後の決断をしたのは自分のはずなのに、
 心も頭もどこか遠くに置いてけぼりで、
 この現状に追いつけていないようだった。

 無意識に涙を流していたわたしに、
 奥さんは一度だけ固い声で、
 ごめんなさいね≠ニつぶやいた。*]
 


メモを貼った。



[ キッチンに立っていた。]
 



[ お隣のご主人と、奥さんの弟さんは、
 わたしたちにビニール袋を渡して、
 一度車でどこかへ出て行ったわ。

 何かを処分するためかもしれないし、
 子どもたちへのカモフラージュのためかも。
 誰も詳しくは聞こうとしなかったし、
 彼らはそう時間を置かず帰ってきたわ。

 その一方で、
 わたしと奥さんと、お父さんのお嫁さん。
 3人で口数少なく作業を進めていた。]
 



[ どんな味でどんな食感なのか、
 誰も知っているわけがないから、
 どちらもわからないように、
 ミンチにして濃い味をつけることにした。

 例えば独特の風味がして、
 何の肉かと話題になるのが怖かったのね。

 電気がもう来ていないから、
 どうやって火を入れるかという話だけど、
 外に窯があるからそれを使うことにした。

 やっぱりもう長いこと使ってなかったけど、
 おじいさんのいたころは晴れた日に、
 そこでピザを焼いて庭で食べたりしたの。]
 



[ ああ、懐かしいわ。
 つぶやいたわたしの声は平坦で、
 一緒にいたふたりは何も言わなかった。]
 



[ 冷凍のパイシートが、
 電気の来なくなった冷凍庫の中に、
 でろっと柔らかくなって残っていたの。

 わたしたちはそれを、
 ちぎれてしまわないよう慎重に広げて、
 ミートパイを作ることにした。

 他に入れる野菜も何もなかったし、
 仕上がりは不安だったけれど、
 生地に包まれて中身が見えないというのも、
 わたしたちには都合がよく思えたのね。

 生焼けになるのが怖くって、
 わたしたちしつこいくらいに火を通した。]
 



[ 大した量でもない、うまく膨らまず平たい、
 てっぺんのひどく焦げ付いた、
 丸い不格好なミートパイがひとつできたわ。]
 



[ わたしたちは3人そろって、
 疲れ果てたような顔をしていたと思う。

 ふと振り返るとカーテンの陰から、
 ウィレムがそうっとこちらを見ていた。

 咄嗟にわたしは微笑んで、
 大窓のほうへと歩いて行って言ったわ。]

  今日は、少しだけれど、
  ちゃんとごはんがあるからね。
  ほら、皆を呼んでらっしゃい。

[ 数秒置いて理解したように、
 ウィレムは踵を返して駆けてった。]
 



[ その背中を見送って、
 わたしたちは食卓の準備をしたわ。

 9人で食べると、
  ほんの一口、二口ね≠ニ、
 奥さんが疲れた声でつぶやいたの。
 だからわたし、何気なく言ったわ。]

  ……わたしの分はいいから、
  子どもたちに多めに切ってくださる?

[ ええ、深い理由なんてなかったわ。

 そして、言い切ってから顔を上げたの。
 すると、奥さんはじっとわたしを見ていた。
 感情の読めない、深く暗い目をしていたわ。]
 



  だめよ、あなたも食べなきゃ
 



[ ……こうするしかなかったのよね?*]
 



[外回りの日は簡単にやってきた。
 
 気乗りしないお出かけ前の子供みたいに、
 俺は緩慢なしぐさで持ち物を確認をする。

 食料をいれるためのリュック。
 あと、金属バット。

 万が一にもゾンビの体液に触れないように
 口元にはマスクをして、
 長袖のパーカーにズボンを着用。
 「準備できたか」という元帥と一緒に、
 バリケードから外に出ていく。]



  ……へ、こうなるとゲームの中の世界みたい

[数日ぶりにみた外は、荒れ果てていた。

 爆発物飛び交う戦場じゃあるまいし
 建物こそしっかり残ってはいるものの
 そこに人影は見えず
 時折見えたかと思えばゾンビだったりする。]



 「できるだけ日陰を歩けよ。
  空からカラスが襲ってくることがあるらしい」

  うへ。ゾンビカラス?

 「わかんねえけど、
  多分、人間の死体を食って
  人の肉には慣れてるんじゃねえのかな」

  うえーー…………

[やっぱ帰りましょうよ、って元帥に言いながら、
 俺達は死んだ都内の中を歩いていく。]


[コンビニ、スーパー、デパート、
 ドラッグストア。

 そういったところを重点的に回りながら、
 未回収の缶詰や、犬猫の餌
 ――水でふやかせばまだ食べられるそうだ、を
 リュックの中に詰めていった。

 病院なら院内食とかもあるかも、と
 そう提言したが、止められた。

 今や病院はゾンビの巣窟であるらしい。]


[店舗の見回りが終わった後は、
 鍵が開いたまんまの家を物色する。
 RPGの勇者が家の棚を漁っても怒られない状況。
 体感してみて思うけど、めっちゃ気味悪いな。]
 
  元帥ー、なんか面白い話して

  「あるわけねえだろ……

   ! 誰かいる」

[さすがに咎めに来たのか、
 足音が近づいてくるのが聞こえてバットを構えた。
 ……壊れた足を引きずってくるゾンビ一匹。

 俺は、逃げよう、って言って、
 元帥がその前にゾンビにバットを振り下ろした。]


[あっけなく殺されていくゾンビを目の前に
 俺は何もいえず、そいつの姿を見ていた。
 
 埃をかぶった机の上には夫婦の写真がある。
 卓上カレンダーのとある一日が赤く花丸で囲まれていて
 「結婚記念日!」と丸っこい字で書かれている。

 倒れた女ゾンビの薬指には、指輪が光ってる。

 台所の鍋の中には
 食べられないまま腐っていったカレーが満ちていて
 冷蔵庫を開ければ、小ぶりなケーキが二つ。

 きっと、この女の人は旦那を待ち続けてたんだろう。
 ゾンビになっても。

 先日リンチにされたサラリーマンを思い出した。]



  …………ナイスファイトォ
  しかしやんなっちゃうわね。
  こう……生活感のあるエネミーってやつですかぁ?

  生前が偲べちゃうとさあ

 「考えんな。基本的にこいつらは俺達の敵だ。
  それ以上のことは邪魔になるだけだ」

[言いながら、元帥は
 おはぎみたいになったゾンビに手を合わせている。
 
 冷蔵庫傍の棚から、缶詰を見繕う。
 盗むみたいにしてリュックに詰めた。]


[仲間からこんな話を聞いたことがあるんだ。

 ゾンビ騒ぎになってから、
 「絶対に離れない」って誓いあった男女が
 翌日、女の方が感染してるってわかって
 男が激怒した話。

 ”俺も感染してるなんて冗談じゃない”
 
 そう言って男の方は女をリンチにして殺して――
 結局、女とイロイロしてた男の方も感染してた、

 そんなオチの笑えない話を
 仲間たちは笑い飛ばして、酒の肴にしていた。]


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