人狼議事


254 東京村U

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[扉に鍵はかかってない。
中に入ると、リビングから話し声がした。

母親と、父親と二人の声。

……でも、おかしい。二人は、誰に向かって話してるの]

「ヒナコ、ご飯食べたらちゃんと勉強しなさい? テレビばっかり見てないで」
「はぁい」
「今誰か来たんじゃないのか」
「私見てくる」

[誰の声なんだろう、これは。
私の声のようで、私じゃない。違う、私の声じゃない。
聞こえる足音が、リビングを出てくる。
出てきた姿は、人の姿じゃなくて、薄い影のような]


メモを貼った。


メモを貼った。


[それは、にっこり笑った気がした]

 え、何?

[おいで、そんな風に手を振ったように見えた。
違う、「おかえり」だ。

なぜだか、直感でそう思ってしまった]

「ヒナコ? 誰が来たの?」

[母親の声。
もうその影は答えなかった。代わりに廊下の奥へと消えていく]

 、……ただいま。

[口から出たのは掠れた声だけ。
顔を出した母親が、帰った来た私の姿を見て、びっくりしたように目を見開いた]


「今帰ってきたの?」

[今のは、何。私の振りをして、ここにいたのは。
頷いてから、それから首を振って、廊下の「奥」、自分の部屋へと走り込んだ]

 ……「あなた」はここでしんだ人なの?

[部屋の中、明かりはついておらず窓からの月明かりだけが部屋を照らす。
影はもういなくて、でも、ぱたぱたと足音が響いた気がした]

 どうして、私の振りをしたの?

[問いかけても、返事はなかった。微かに、笑う声が聞こえた気がした]


【人】 トレーサー キルロイ

― 夜:代々木 203号木露宅 ―

[なんとか照子を説得してベッドの上に乗せた後、自らも床へと横になった。
これで、長かった一日が終わる……というわけではなく、スマートフォンの明かりが灯る。
体を起こして、通話口に向かって言葉を放った]

はい、木露です。
……代々木駅に着た?
そう、それじゃあ、迎えに行くから待ってて。

(1) 2016/10/01(Sat) 01時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[スマートフォンをポケットにしまい、バッグを手に取る。
空いた手で、照子をベッドから引っ張り、玄関へと促す]

入間さんの娘さんから連絡がありました。
駅に行きますよ。
出目さんを一人にするわけにも行かないから、ついてきて下さい。

(3) 2016/10/01(Sat) 01時頃

[影が、テラスに見えた気がして外へと出た。
廊下の方から母の私を呼ぶ声がする。

辺りを見回すと、フェンスの向こうに誰かがいた。

それは少し怖くて、腕を引っ張られる気がした。
右手と、左手と]

「だめ」
「そっちはこわいよ」
「あそんで」
「ここで」
「こっちにきて」

[右と左から交互に声がする。
左からの声は怖かった。

引いて行かれるのは怖かったけど、心配してくれるだろうか、なんて思ってしまって]


【人】 トレーサー キルロイ

[外に出て、暫く無言で駅に向かってやや早足で歩く。
自宅から少し離れたところで、スマートフォンを操作し通話を始める]

ああ、秋葉?俺だけど。
今から部屋二つ取れる所あるか?
うん、値段は問わないから。
すまん、頼んだ。

(9) 2016/10/01(Sat) 01時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[通話が終わったと思うと、スマートフォンが振動する。
着信して再びスマートフォンを口元に近づける]

はい、木露です。
ああ、代々木に着た?
駅かな?
それじゃあ、迎えに行くから待ってて。

(11) 2016/10/01(Sat) 01時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[スマートフォンをポケットにしまい込み、小さく息を吐く。
歩調を緩めて、ようやく照子の方に顔を向け言葉を放った]

(18) 2016/10/01(Sat) 01時頃

【人】 トレーサー キルロイ

――ベッドの下に、斧を持った男が隠れてた。

(19) 2016/10/01(Sat) 01時頃

[黒く煤けたその場所は、まるで黒い沼のように見えた。足を取られたらもう抜け出せないような、そんな、気がしただけ。

ただ、右手を引っ張っていた影はフェンスの向こうには来られないみたいで、離れてしまった]

「いっしょに」

[ぞわり、とするような声が耳元で囁く。
しまった、と思ったときにはもう遅いんだって、誰かが言ってた気がする。

私の身体は、その数瞬後には地面近くの植え込みの上にあった。
視線の上、光る月とそれから、黒い煤けたテラスの端と]

「ごめんね。ごめんね。助けられなくて――」

[怖くない方の声が遠くから聞こえた気がした。
次第に闇に覆われていく視界。あそこから落ちたんだ、と薄れていく意識の中、思った]


【人】 トレーサー キルロイ

知り合いに探してもらってますが、今日はホテルに泊まる事にします。
良いですね?

[目を閉じて大きく息を吐く。
しっかりと照子の手を握った]

(25) 2016/10/01(Sat) 01時半頃

[死ななかったのは奇跡だと、言われたらしいけれど、意識を失った私が知るのはまだまだ後のことだ。

植え込みがクッションになったことと、立木に引っかかりながら落ちたのが良かったらしい。
あの声が、助けてくれたのだろうか。

『私の身体』のことはさておき、今の私は別の場所に立っていた。
誰も気づかない、こんなに人は多いのに、誰も私を見てはくれない。

この場所を、私は知ってる。
「新宿」の街だ――**]


【人】 トレーサー キルロイ

― 深夜・代々木駅 ―

あ、居た居た。
お待たせ。

[何度か周囲を見渡し一二三を見つけ、二人の方へと近づいてきた。
照子とは手を繋いだままだ]

(30) 2016/10/01(Sat) 01時半頃

─ 回想:東中野のあるマンション ─

[見知らぬ女が、背を向ける
その隙をつく形で、東蓮寺もまた身を翻した。]

澪音ちゃん!!!

[従妹を一人にするわけにはいかない。
何よりも、彼女の言葉が真実と判明したからには。]


[ダッシュでエレベーターへと駆け込めば、一歩遅れた警官と女は機械の扉の向こうへと遮られた。そのままするすると、エレベーターは階下へ降り行く。]

別の家から?
ああ、あの、変な女を「入間さん」とか呼んだやつか。
澪音ちゃんを見ていた……?くそ。

[従妹の言葉に、低く短い悪態が落ちた。
澪音を見ていた、つまり監視していたということか。
彼女をどうしたいというのだ。
或いは、このまま彼女を返せば次は澪音すら別の誰かとすり替えられてしまうのではないか。そんな想像まで脳裏をよぎる。]


落ち着いて。
まずは、澪音ちゃんの無事を考えよう。
おじさんとおばさんは……俺が絶対に探すから。

[弱く涙声のようにも聞こえる声に励ますようにかける声は、半ば自分への鼓舞に似る。あの不気味さ、あの異様さは味わったものにしか分からないものだろう。
そう思うと、一人であの恐怖に耐えていたのだろう従妹が、痛々しくも哀れだった。]

そうだな。
今夜はとりあえずホテルでどうかな?シングルで。
お金のことは心配しなくていいから。

[ひとまず、どこかに部屋を取って泊まらせよう。
そう提案すると、従妹から思わぬ一言があった
それに短く苦笑してみせる。]


俺のところは…、狭いからなあ。
澪音ちゃんなんか、とても泊められないよ。
それに、あまり片付いていないんだ。

[だからと従妹の宿泊を渋ったには別の大きな理由がある。
東蓮寺の住まいは、十条にある。
正確には十条駅から徒歩10分ほど、築34年を数える古いアパートの一室である。部屋は狭く古めかしく、家賃は東京にしては破格に安い。
無論事故物件などではない、普通の部屋だ。
とはいえ擦り切れた畳敷きの、和式トイレの床にタイルが張ってあるような家に住みたいという人間は今や少ないのだろう。

東蓮寺の身なりは、収入に比較して随分と良い。
それは家賃などを削りきり、外見にばかりは金を費やした東蓮寺の見栄だった。鴨居には、部屋に似合わぬ洒落たスーツがハンガーにかけられている。
そんな部屋に従妹を招き入れたくはなかった。そんなところを、自分を良く見てくれている年下の子に見せたくなどなかった。]


メモを貼った。


だから、ごめん。
大体、従妹といっても女の子が無防備に男の部屋に泊まるなんて、言っちゃダメだよ。

[最後、冗談めかした言葉はどう取られたか。
ともあれ新宿に着いてから考えよう。そう一旦話を区切ると、従妹は再び黙り込んでしまった。沈み込む様子に、東蓮寺もまた思い悩む表情になる。

電車はほどなくして、新宿に着いた。
ホームに降り立った瞬間、どこか見知らぬ街に来てしまったような気がした。いつも使う駅なのに。
白昼夢のような妄想に首を振り、はたと従妹を見遣る。東蓮寺の顔色は少し悪い。照明のせいと見えただろうか。]


ああ……、いや。ごめん。
ホテル探そう。

[家に泊まりたいという従妹の言葉に、どこか上の空で首を横に振り、詫びる言葉を重ねて雑踏を歩く。階段を下りて右に曲がり、再び階段を上がって左に折れ………ここはどこだ?

知らない街。ここはどこだ?
いつしか雑踏のざわめきも遠くなっている。
どこだ?分からない。

ハッとして横を見る。
後ろを見る。
周囲を見回す。


   ──── 澪音が、いない。]


澪音ちゃん!???

[大きな声で呼んで、慌てて周囲を見回した。いない。
それどころか、ここはどこだ。
振り返ってみれば、続いていたはずの通路は行き止まりになっている。プレハブのような安っぽい壁が、頑として立ちふさがっている。
混乱して首を横に振れば、下り階段が見えた。
出口を求めて、そこに駆け込む。

降りる。
降りる。
降りる。
降りる………

出口には、つかない。]


[次は、慌ててスマホを取り出した。
従妹の連絡先をタップする。繋がらない。
呼び出し音すらしない。
何度か試して諦めて、次はLINEを立ち上げた。]

「変なところに出た」
「ごめん、大丈夫?はぐれてしまって」
「今、どこにいるのか分からない」

[そう送ろうとするが、メッセージが投稿出来ない。
オフライン表示ではない。通信は可能な表示だ。
それでも電波が通っていないかのように、まるで、]


 ………っ!


[ざわりと悪寒がした気がして、振り返った。
降りてきたはずの階段が消え失せている。
目を見開いて辺りを見渡せば、眼前には薄暗いどこかの見知らぬ風景が寒々として*広がっていた*]


メモを貼った。


トレーサー キルロイは、メモを貼った。

2016/10/01(Sat) 02時頃


メモを貼った。


【人】 トレーサー キルロイ

あー、彼女じゃなくて、こちら編集者の出目照子さん。
祥子さんとは何回かあったことがあるそうだよ。
はじめまして、入間澪音さん。
木露流衣です。
や、少年。何時間ぶりだろ。

[空いた手で髪を掻きながら、そんな挨拶をする。
一二三には、軽く手を上げた]

(35) 2016/10/01(Sat) 02時頃

メモを貼った。


【人】 トレーサー キルロイ

俺からしてみれば君らの方が青春してるんじゃないかと妄想してしまうけどね、作家的に考えて。

……そうだよなぁ、釣り合い的に違うよなぁ。

[澪音と一二三の顔を見比べてからしみじみと言った。
しみじみと一二三の肩を叩いた]

(40) 2016/10/01(Sat) 02時頃

【人】 トレーサー キルロイ

え?いや、怒ってないけど……素でこれですけど。
ああ、ホテルはこっちの方で探しておいたから。
澪音さんと出目さんは同じ部屋になるけど良いかな。
少年はどうする?
ああ、お金の方は気にしなくていいから。

[手早く部屋割りをした後に、友人からのメールを確認する。
追加で代々木と新宿は避けて欲しい、と注文した割には早かった。
照子に促されて、小さく頷いた]

渋谷か……。
挨拶もそこそこだけど渋谷のホテルが取れたから、早速向かおうか。

(42) 2016/10/01(Sat) 02時頃

【人】 トレーサー キルロイ

はいはい、大人をあんまりからかうんじゃないよ。
少年も行くことに決まったし電車に乗り給え。
このあたり結構危険なんだから、さっさと行くよ。
斧を持った男とか出没するんだから。

[雑に少年少女を電車へと誘った。
自らは出目の後ろに付いて、周囲を窺う。
渋谷へと向かう電車に飛び乗り、ホテルへと*向かった*]

(47) 2016/10/01(Sat) 02時半頃

トレーサー キルロイは、メモを貼った。

2016/10/01(Sat) 11時頃


─ 出られない駅 ─

[また同じ夢を見た。他愛もない夢だ。

寝床で目を覚ます。見覚えのない天井。
板で出来た天井板は、押せば動く。
動いた先にあるのは真っ黒な闇の迷路だ。
左右も分からずに進む。

どこまでもどこまでも進む。
迷路の先は知らない街だ。
馴染みのある、あの緑深い田舎の町などではありえない。
人の行き交う、雑多でエネルギッシュな街でもあり得ない。

帰っておいでと呼ぶ声は、もう届かない。
そんなつもりじゃなかった。


 ─── ソンナツモリジャナカッタノニ。


[ふっと意識が覚醒する。
なんだ、眠っていたのか。…眠っていた?この状況で?

ゆるく見渡せば、やっぱりそこは駅構内のようだった。
見覚えがあるような見覚えのない風景。
照明は白々と点いているのに、奥が見渡せない。
辺りは明るいはずなのに、何故だか暗い印象がある。]


俺は、…──違う。違う。
出られないんじゃ…、

[ない?本当に?
自分もヤヘイと、あの狂人と同じじゃないのか。
出ないんじゃない、出られないんじゃないか。

あっちかも知れない。いや、こっちかも。
そっちの先はまだ手繰っていないのかも知れない…]


……違う!!

[違う。自分は彼と同じじゃない。
出られないんじゃない、出たくない。
そう出たくなかっただけだ。どこから?この場所から。

そこまで考えてしまって、一瞬息が止まった。
違う、そうじゃなかった。


絶対に出たくない───…んじゃ、なくて。
そうじゃなくて、今はまだ出られない。このままじゃ帰りたくないだけ。]


*

*

*


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