260 3日村
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[目的はわからないが、目の前の少女のような何かは自分に仇名すものではないはずだ。 そう判断し、ひとまずはゆっくりと歩き出す]
行って何ができるわけでもないけど… 行かないといけない気がする。
[何が待ち受けているかわからないが、これもPERFEC HUMANの預言《アカデミック・スコア》の意志。 行こう、世界樹の元へ。 脳に響く謳>>14は、何を訴え、叫び、嘆いているのか。 青年は一歩踏み出す。 どこまでも青く澄んだ空に、裁きの夜《JUDGEMENT NIGHT》の片鱗を見つけたとしても。 進むしか道はないのなら、運命《moira》に転がされるのも悪くはない]
(59) 2016/12/06(Tue) 23時頃
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──追憶:『O・cuto・pus暦???年』
[2人の青年がいた。 異空間とも呼ばれるその場所には、生命が感じられない。 青年は、与えられた銀色の鎖《Arkと呼ばれた物》をまじまじと眺める]
それを俺だと思って大切にしてほしい
[気持ち悪いことを言うなと嗤うが、青年の表情は硬く真剣《MAJI》だった。 バルメロスは全てを見透かしたように世界を見つめる。 此処《固有結界》はもうすぐ朽ちる。 そうすれば記憶《Paradise Lost》は消去され、なかったことになる]
──俺はな、トレイル。正義の味方になりたかったんだよ。
[バルメロスの目は魚のように死んでいた。 ───hartes ar ciel.《唯一の世界を愛せ》 バルメロス=ラフェリオン=レイオス《Justice》誕生の瞬間だった]
(64) 2016/12/06(Tue) 23時頃
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[歩みを引き留めるように腕を引かれ、くるりと少女の方を向く。 瞬間、地面に魔法陣>>72が展開する。 これは、空間転移…それも失われたはずの旧式のものだ。 歯車の音が響き渡り、魔法陣はピタリと照準を合わせる]
──ちょ、ちょっと待って、俺これ苦手…ッ
[ぶわりと身体が浮き、少女はふわりと微笑んだ。 脳を揺さぶられる感覚に吐き気がする。 空中から一気に落とされ、受け身の取れなかった身体はべしゃりと地面に突っ伏す《mouth-to-ground》。 花弁舞う幻想的な世界。 そこには、猫のような何かと、歓喜に塗れ叫ぶ見知らぬ少女>>76…そして草原で出会った少年がひとり]
おえ…吐きそ……
(81) 2016/12/07(Wed) 19時頃
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[自動人形《オートマタ》である少女が、手を翳し治療を施してくれる>>90。 先程までの不快感がゆっくりと遠のいていく]
──あ、ありが…うわっ、何…蔦!?
[世界樹のものだろうか、木の蔦のようなものが身体に絡みつき、抱き起される>>84。 これは…、バルメロスが古代文明《ancient civilization》の遺跡から発掘し骨抜きになった魔法の円盤《EROGE》で見たことのあるものだ]
───ちがう、そんなこと今はどうでもいい… あんた、一体…
[木の蔦ごと抱きしめられ、自らをバルメロスだと謳い、喜び微笑む見知らぬ少女。 振りほどくこともできず困惑していると、空間を裂くような地響きのような音が響く]
(97) 2016/12/08(Thu) 00時頃
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どうして彼らは、戦っているんだ。 教えてくれ、あんた…いや、君は、君たちは一体…!
[青年は腕の中で幸せそうにしている少女を引き剥がし、問う。 この場所に連れて来られたのも、そしてこの場所に彼ら《懐かしき我が同胞達》がいることも。 問わねばならない、知らねばならない。 記憶《Paradise Lost》を、喚び起こさなければいけない]
(98) 2016/12/08(Thu) 00時頃
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───剣?女神…? ちょっと待て、どうして…君が…、
[身を乗り出してきた少女の唇が、額に添えられる>>96。 ふわりと甘い香りが鼻腔を擽り、ゆっくりと意識が混濁する。 青年《トレイル》の身体はがくりと糸が切れたように倒れ、その意識は少女の玩具箱の中へと沈んでいった]
(106) 2016/12/08(Thu) 00時半頃
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