314 突然キャラソンを歌い出す村5
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[その歌はさすがに伝えられていない。 その場で聞いた者だけの特権である。 代金はその者の命だったが。
当初は自我が曖昧だった、首無しの武者。 正確には「殺意と憎悪と怨恨しかなかった」ので歯止めがきかず、自身を陥れた者も周囲にいた者も皆殺しにしたらしい。
震えあがった武士の一人が何とか首を差し出し、それを奪っていずこかへ去っていったという。しかもその武士も三日後に死んだという念の入れよう。
ちなみに、頭部を取り戻しても攻撃性がなかなか消えず、そのまま怪異と戦い続けて百回を超えた辺りで、ようやく生前の人柄を取り戻していったのであった。
なお、この件について首無しの怪異曰く『穏やかな人ほど怒らせると怖いって言うからねー』とのことらしい。]
(551) 2022/09/11(Sun) 07時頃
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[そんな首無し武者の物語。
その話のモデルとされている人物の名前。
――『葉桐太郎暁平(はぎりのたろうあきひら)』
……見たらきっと、すぐに分かるであろう。
『どうせ資料なんて残ってないし、あっても誰も読まないって』と首無しが甘くみている結果である。
プリンアラモードよりも甘い。**]
(552) 2022/09/11(Sun) 07時頃
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