人狼議事


270 食人村忌譚

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 薔薇∴十字 ススム

[>>0:227彼の言う腹の中、というのは儀式の事だろう。
儀式に選ばれる村人の選別基準、薄々わかってはいるのだから]

 ……すみません。
 お言葉に甘えさせて頂きます。

[腹の虫はしっかりと声を届けてしまったようで
>>0:228錠の提案に頭を下げて、言われた通りに車を押して玄関をくぐる]

 それじゃあ、お邪魔します。
 布団、敷いてきますから少し待っていてくださいね。

[指図通り、布団を用意して錠を抱えあげて寝屋まで運び
一息ついた後、残り飯のありかを問いながら、台所へ足を向け
先ずは御櫃の中の米を茶碗にうつす]

(1) 2017/11/23(Thu) 01時頃

【人】 薔薇∴十字 ススム

[梅干しと山菜煮を取り出して、茶碗の米にくぼみを作り、其処へひとつまみ分落としこむ。
米で蓋をしてから、茶碗の端をとんとんと叩き、丸めて
其れから掌の上にひっくり返すと、力加減を入れつつ握り飯を作る]

 出来た……。
 
[形はいびつになって、具がはみ出しているものの
一応食べられるものではある。
握り飯一つ握れなかった自分に彼女が教えてくれた作り方だ。
平皿に梅干しと山菜煮の握り飯を一つずつ盛り
出がらしのまま、湯を注いで茶を淹れて
自分が食べるよりもまず、錠の元へと運んでいく]

 錠さん、食べられますか?
 
[疲れているのなら、無理強いはしない。
その握り飯はススムのものになるだけだ。
食べられるようなら見届けた後台所にとってかえし、同じように山菜煮で一つ握り飯を作って、頂くつもりだ。
少しだけ、石動を待って同じものを作ろうかと思うけれど
戻らないようなら、下手なままごと紛いは此処で終わる**]

(2) 2017/11/23(Thu) 01時頃

[愛を失った夜、愛する者の肉を独占したくて堪らなくて。
女陰と乳房を望む女に掴みかかりたい気持ちが溢れてしまいそうだった。

男根を優しく包み込む女陰も、慈愛でもって掌を押し返してくれる乳房も。
己を見つめる目玉も、可愛らしい声を紡ぐ唇も、乱れる髪の一筋も。
感情が詰まっているだろう脳髄も、生きていた証の心臓も。
全部、全部全部全部全部全部全部余す事なく全てを己のモノにしてしまいたかった。
しかしそれは叶わぬ願いだった。
この村でそれを口に出せば罪人として裁かれるのは自分である。
それもいいだろうと考えはした。

考えはしたが、食われるのならば愛する者に食われたいと、そう願ってしまうから。
節の目立つ指や、弟を見つめる目、考える脳味噌、そして心臓を食べてくれたのなら弟の中で生きていける。

だけど、もっともっと、と求めるのだ。
汚物に塗れた腸や精を吐き出す陰茎に睾丸。
血液の一滴すらもその身に取り込んで欲しいと、そう願ってしまうから。]


[愛する者を独り占めしたかった。



     愛する者だけに私の死体を食べて欲しいから。]


[男は弔い肉を受け取ってもそっとその肉を処分する。
愛を失ったあの日から村人を食べる事が出来ないでいる。

きっと錠ならば美味しく食べられるだろう。
彼は男にとって何よりも大切な家族だから。

ゆりも食べてしまうだろう。
複雑な胸中はあれども、あれも娘だと分かっている。
嫉妬心に苦しんだりもするが、情がそこにないわけではないのだ。
あの肉を食らえば初めて娘の存在を認識して喜びを覚えるのかもしれない。
そこには確かに愛はあったのだと初めて知る事が出来るのかもしれない。

そうなればきっとまた独占欲が湧き出て誰にもその肉を与えたくないと思うのだろう。
只、そう思えども実行に移してしまう勇気はない。
臆病な男は思うだけで動かない。
仲間がいなければ動けない臆病者なのだ**]


[山菜煮と、米と。
人の肉より、余程美味い。
糞尿の臭いに塗れた腸
膏ばかりでぐにぐにと噛み応えの悪い皮
男たちの硬い肉
骨と皮ばかりの老人の其れも
弔いという名目がなければ、口になどしたくない。

母は居らず、父もわからず
近しいものの居ない自分には
人を食べたいという慾がない。

誰ぞが食べたい
何処を食べたい
聞くたびに、ススムの胸は苦しくなる。

この村の風習に染まり切れない自分を
責めるような其れ。
居たとしても、自分は縁者を食わぬだろう]


 僕は、僕は、  僕だけが

 僕だけが。きっと違うんだ。
 僕だけが。
 どうしたら、何時にも、 何処にも

 いられない。

 僕は、どうして――


[苦悩の声を聴いたものが居ようなど
その時のススムは、知る由もなかった**]


    ー        −

[母親は『捨てた』つもりか『預けた』つもりか。
表向きは薬師の継承者になり得ると踏んで任せた子供。

しかし最初から、母親の罪を識っていた薬師は
罪人に己の種を撒き新たな罪を産ませていた]

 せんせい。何でミナカタって言うの? 
 名前はどうなるの?

[問うた記憶の中の返事はいつも同じ]


『ミナカタは“皆を騙る”からさ。
わしたちは村人の命を助けもするし、殺しもする。

膨れ上がって立ち行かぬようになれば村は滅びる。

必要なところを間引いてやるのもお役目だ』

[その意味を知るのはもう少し先。
夜中に訪れる患者はいつも女。
切々と涙で語る物語は似たり寄ったり、結末も。

鬼灯から作った堕胎の妙薬。
堕ちた子供は何処へ流されていったのか。

源蔵が成長せぬのはきっとああやって消えたからだろう]


『わしらは代々村人皆を騙って生きていく。
名前など必要ない。

村の闇の1つに生きるのに、自分など必要ない。

 不要だと思ったら間引くのも大事なお役目』

[酒を飲むと豹変する先代は嫌いだった。
そしてそれ以上に自分自身が嫌だった。

自分の為に生きることも出来ず、
村の為に名も棄てて、村の為に村の為だけに生きるなど。

不要になった者を間引いて良いと言われて。

最初に間引いたのは先代だった。

まるで抑え込まれていた蓋が一気に開いた解放感。
誰も知らぬ昂揚は誰かに教えずとも良いものか。
独り抱えたままで良いものか]



[──────そんな事すら判らぬほど。

 罪を犯す果実は計り知れぬほど甘いのだ**]


【人】 薔薇∴十字 ススム

―   ―
[まだ幼かった頃の事だ。
風呂敷を手に、ススムが一人置き去りにされた家を訪れる姉妹が居た。
中身はその日によって様々で
いびつな握り飯だけの事もあれば
たくあんが添えられていた事もあったり
豪勢にも副菜がついて来たこともあった。
幼い頃のススムは、その出所を気にする事もなく
ただ貰える食事に感謝するばかり。
いる姉、ゆり姉と慕っていた>>0:111のは昔の話。

成長するにつれ
差し入れられるものの裏に、人間模様が見えてくる。
種馬として育てようという打算
責務を果たしているという偽善感
――世話焼き筆頭だった彼女らの裏までも、勘繰りそうになったころ]

(28) 2017/11/23(Thu) 08時半頃

【人】 薔薇∴十字 ススム

[巫女が世代交代を果たす。
その次の差し入れから、容が一人訪れるようになった。
理由を聞いたことは無い。
故に、ススムがゆりを避けるのは、
憶測の中の彼女の像が歪んでしまった所為でもある。

姉から巫女という職を奪った妹
その勝手な解釈を他者に話したことはなく
故に正す村人はいない。

農家の娘となってから、容の差し入れは野菜が多くなった。
変わらず自分を養ってくれる彼女には、感謝している。
姉への感謝が募るほど、妹のいる神社から足を遠ざける悪循環はどうしようもないまま]

(29) 2017/11/23(Thu) 08時半頃

【人】 薔薇∴十字 ススム

[目覚め、身支度を整えたススムは、学び舎へと向かう。
今日の授業内容であれば
恐らく生徒は昨日よりも格段に減るだろう

汲み置いた水瓶から柄杓で一杯。
朝食を終えて、家を出る。
鞄の中には、紙の束。
蓄えていく知識は、時に生活に不要なものも交じる**]

(30) 2017/11/23(Thu) 08時半頃

薔薇∴十字 ススムは、メモを貼った。

2017/11/23(Thu) 08時半頃


[親の記憶は無く
村人達との繋がりを、何処か壁一枚向こうのことと
他人事のように感じている
羨む心地は無くもない。

ススムなりに、毎日勉学に励むのは
自分にしか出来ぬ事を探し
雄として以外の役割以外を手にいれるため]


子を作って、役目を終えたら食肉になって
……人間と家畜は、何が違うんです?

[学び舎に通い始めた頃
精通を迎え、女を紹介された頃
其々に尋ねた事がある。
各々の返事はどうだったか
問うていい内容ではない事を、2人目で理解して
それ以降は誰にも口にしてはいない]


[彼の望む家族像には程遠い。
向上心は方向性を違えていて
日に日に、村へ対する疑問ばかりが増えていく。

自分は、此処にいるべきでは無いのかもしれない
永遠に誰とも分かり合える気がしない

自分だけが人を美味いと思えない
自分だけが人に喰われたいと思えない
自分だけ

いつか、気付かれてしまったら
そんな恐怖を抱えたまま
今日も何食わぬ顔で、村人の真似事をする。

解決の糸口を、探しながら**]


[人間と家畜はどう違うのか、と問われた事がある。
色々と考えが巡る。
違いは感情を持っている事だろうか、と考えて違うと否定した。
家畜とて屠殺されるとなれば泣く事もある。
ただただ無為に殺されているわけではない。
彼らとて感情はあるのだ。

子を作り、役目を終えたら食肉となって。
どこも違う処などあるまい。

敢えて言うのならば。]


[家畜は同族食いなどするまい。]


[ただ、そこだけの違いだ。
それを口に出す事はなかったけども。
この村でそれを口にするような人物の末路はどうなるのか考えるまでもない。
弟を一人残すわけにはいかないのだ。]

 ……死んだ人を食べるという事はとても神聖な行為ですから。
 それを疑問に思ってはいけませんし、疑問が胸に溢れても口に出してはいけませんよ。
 それが貴方の為です。
 私はまだ貴方を食べたくはありません。

[だからこの時はそう答えたのだった*]


薔薇∴十字 ススムは、メモを貼った。

2017/11/23(Thu) 17時頃


[この村の男も女も古くからの命の巡りに
何の疑問も持たなかった。
その疑問に持たぬ者の中に、
俺も確かに含まれていて、間引きに仄暗い愉悦を
独り抱えていた頃の事。

疑問を持つ者がいた]

 へぇ……。

[どうしてそんな事を聞く?とは尋ね返さず、
返した俺の表情は普段とはまるきり違う狂気の一端を
唇に浮かべたまま、ニヤと笑う]


 何が違う? そんな事考えるか考えないかだ。


 家畜も村の人間も同じだ。
 いや、群れを作る動物とこの村の人間は同じ。

 群れを守る為の統一の行動に疑問なんて持ちはしない。

 だからお前は今、家畜から人間に成った。
 おめでとう。

 だが気を付けろよ。
 群れは群れを乱す特別な考えを嫌う。
 気付かれたら群れを守る為に排除される。

 群れの中で自分を殺して従い続けるか、
 群れを嫌って行動するかは好きなように。

 あ゛?
 何でそんな事話すのかって?


 気付いて俺に話したんじゃないのか?


[くく、と喉震わせて彼を見つめた瞳に宿るのは
殺意でも憎悪でも脅す様な圧迫感を
感じさせるものではない。
どろりと、どの常識とも違う異質さを蕩かした色。

それでも人差し指を立て、シーっと秘密と示すこと位は
忘れない理性よりも戯れ。

その後、彼から問われることは無かった。

そして村から糾弾されることも無かったから。

俺がこの群を乱す可能性のある
異質な特別を間引くことはしていない]


[それをしない理由の1つに
彼の疑問に思うところがあったから。

別段この村で暮らし、薬師として生き、死んで
誰かの腹に収まるのも良いだろうと思っていた。

だがこの村を、家畜、動物の群れと称して気が付いた。

死んで誰かに食われれば、またこの村に生まれてくる。

人間の皮を被った家畜の群れに]


[ぞぅとした。
嗚呼、本当にぞぅとした。

俺は特別だと理解して、間引く歓喜に震えても。
所詮この群れから逃れられない。

そんな気味の悪いものあってたまるものか。

俺は家畜を間引きたいのではない。

人間を殺したい。
人間を殺して食ってみたい。

その為に……死んでも連れ戻されるこの村なんて。
                  ……要らない]



[不要なものを間引くのが俺の役目。
俺にとって不要なものは……。

この想いは未だ誰も知らぬまま。
淀んだ血と臓物の中に埋まったままだ**]


【人】 薔薇∴十字 ススム

―昨夜の事―
[>>37錠の元へ食事を運んで、口にするのを確認してから
自分もまた台所へ取って返して食事を始めた、その直後くらいだ。
返ってきた石動の問には頷きで答えた>>34
勝手に食料を使った詫びが必要かと考えたが
錠の許可もある手前、其れは謂わずにおいた]

 ……御味噌汁……!
 ありがとうございます

[一汁三菜とまではいかずも、先刻よりずいぶん食事らしくなったことに口元綻ばせて礼を言うと、両手で椀を持ち息を吹きかけながら彼の言葉を聞く>>35]

(61) 2017/11/23(Thu) 20時半頃

【人】 薔薇∴十字 ススム

 これ以上お世話ばかりされていては
 僕はこの身を文字通り削ってお返ししなくては
 ならなくなるでしょう?
 
[断ろうとしていた処
そう広い屋敷でもなく、静かな家の中
寝床を作った部屋にも、声は届いたようで]
 
 ……錠さんのお手伝い、という事なら。

[>>38助かる、と言われて漸く頷けるようになる]

(62) 2017/11/23(Thu) 20時半頃

【人】 薔薇∴十字 ススム

[空になった皿へ手を合わせ、白湯を一杯頂いて
大人二人と囲む食卓を後にする。
錠を手伝う条件で、食事を貰う取り決めは
悪くない話だと思った。

対価がある行為を、ススムは好む。
与えられるばかりでは
何時まで経っても幼子のまま
このままではいけない

そんなことをかんがえながら、眠りについた*]

(63) 2017/11/23(Thu) 20時半頃

【人】 薔薇∴十字 ススム

[昨日の授業、人一倍熱心に書き留めていたのも
江津子のようにまでとはいかずも技術を身につけられれば
力は自分の方が強くなってきたことだ
手伝えるようになるかもしれない。

今日の授業、誰も出ないような生活に不必要な知識すら
もしかしたら何処かで役に立つ事があるかもしれぬ
職を持たない今のうちに
覚えられる事は全て、吸収しておこう

与えられる生活を受け止め、女を孕ませて歩く
それだけが現在のススムの価値でしかない
もっと他に出来る事を
もっと他に望まれる存在に
もっと――]

(64) 2017/11/23(Thu) 20時半頃

【人】 薔薇∴十字 ススム

―木材置き場―
[学び舎への道のり、通りかかったその場所で
ススムは一度足を止めた]

 猫?

[>>48鳴き声が聞こえた。
縞柄の猫が立ち尽くすススムの目の前を横切る。
貌を上げると、其れを追う櫻子が見えた]

 と、櫻子さん
 おはようございます

[簡単な挨拶をかける。律儀に頭を軽く下げて*]

(65) 2017/11/23(Thu) 20時半頃

[彼らの答えを聞いてから
村の人間はススムの中で家畜と同列になった。


先生の教えには、素直に頷き
ミナカタには、同じように人差し指をたてた]


[自分だけが人であるのだ。
其れを知られてはいけない
群れを嫌った所で
生活できるだけの力がないうちは
家畜の中に紛れて暮らすしかない
だから
教わった通りに、身を潜めている。

気取られては、群れに排除される。
実際注意勧告はされてしまった。

未だ、自分は 生かされている。
けれど、今年でもう18になった。
家畜を捌く方法も教わった
生活に必要な知恵も備わった
後は実践が伴えば、群れは



不要になる*]


 後は滴る温い血があれば……。

[飢餓を訴えるのは喉か心か]


 本当に。
 
 この村は……いや、群れは終わりだな。

[随分と不要な者が目立つようになった。
それが素直な感想。

ぽつりと漏らした感想は。

疑う事も聞こうともしない群れには聞こえない*]


ススムは、エツコに話の続きを促した。

2017/11/23(Thu) 22時頃


【人】 薔薇∴十字 ススム

―木材置き場―
[>>80猫が走り去っていく。
追うわけでは無い様子に、櫻子を見遣る眼差しが細まった]

 櫻子さんが元気そうで、よかった。
 おなかの子も、元気かな……?

[年上であるはずの相手へ、まるで子供のように話しかける。

初めての夜以降、ススムは彼女を抱かずに過ごす事も覚えた。
数回に一度、話す事の方に夢中になって
気付けば彼女が眠ってしまって居たり
時には昔の話を強請られたり。
昔話は左程わからぬ事も多く、あとでこっそり源蔵の元へ通ったのも遠い過去の話ではない]

 今日はこれから授業に出るんだ。
 櫻子さんは、何処へ行くところ?

[彼女にきちんとした目的があるとは思えないが
穏やかな声音のまま、問いかけを向けてみる*]

(88) 2017/11/23(Thu) 22時半頃

[風が攫ってきたのだろうか。
誰ぞの呟きが聞こえた気がして、見渡した]

 ……?

[群れの終わりを告げる不穏な声。
神通力が使えるわけでもない、ススムは
空耳だろうかと僅かに首を傾ぐ。

ミナカタに出会ったなら、声の元もわかるもの
学び舎に向かうまでに
彼に出会い、言の葉かわす事はあったかどうか*]


[視界の端に捉えたの薬師の男
先ほど聞こえた声は彼の声によく似ていた。]

 誰かに殺されるくらいなら、いっそ私の手で。

[殺してその肉を食らってしまいたい。
何度そう思った事か。
寝ている弟の首に手を掛けた事もある。
しかし男に弟を殺すなんて事が出来るはずもない。

甘え、縋り、頼られる事に安堵を覚えているのだ。
弟には自分しかいない、そんな幻想に囚われているのだ。

死んで置いて行った愛した女とは違う。
誰でも受け入れ誰をも愛したあの女とは違う。

只、一途にこちらを見ている弟に依存しているのは己の方。]


【人】 薔薇∴十字 ススム

 おば様が言うんなら、大丈夫だ。

 でも身体が怠いと思ったらちゃんと休むこと。
 あんまり走ったりしちゃ、危ないよ。

[猫を追いかけていた彼女に
身ごもった自覚があるのかどうか。
腹の子は三月ほどではまだ目に見えて実感できるものでもなさそうで、わかっていないんだろうなと苦笑いが浮かぶ]

 ――暖かいもの、食べて
 ゆっくり休むといい。
 いまの櫻子さんには、それが許されるんだから。 

 猫、追いかけるなら
 見つけてくるけど……?

[その猫が江津子のところまで走っていったとは知らぬまま、この先どうするのかと尋ねる。周囲を見渡して、それから首を傾いで見せた*]

(106) 2017/11/23(Thu) 23時頃

[離れようと向けた背に、風に乗って声が届く。
あの真面目一辺倒で弟の錠を大事にしている男の、
いや、大事にし過ぎているからだろう。
その声は心からのものだろう。

猫ではないが、思わず喉が楽し気に鳴った]

 群れの中でどれだけ庇っても。
 庇いきれない時だってある。

 大っぴらに手に掛けることが赦されるのは。

[儀式と罪人を裁く時。

もっとも、錠が裁かれるような罪を犯すとは思えないが。
漏らした呟きが風に乗るかどうかは知ったことではない。
彼が耳を塞ぐかどうするかも。

ただ人間になるか、家畜になるか。
何処を目指すか見定めるだけ*]


 嗚呼、それとも。

[お前が咎人にでもなって彼に喰われるか?
なんていつにもなく狂気が顔を出すのはどうしてか。

ミナカタを継ぎたいと草の束を持って帰った娘のせいか。
もうこの村に、ミナカタは不要だと告げたら。
どんな顔を見せるだろう、なんて。

愉快な事を考えたからだろうか*]


 私が咎人として死ぬのならば、この肉は錠にだけ食べてほしい。
 他の誰の口にも入れさせたくはないのだよ。

[だから素直に咎人として裁かれ殺されるわけにはいかない。]

 願わくばお互いを食いながら死ねたら、それが一番幸せだろう。
 そのような事が可能ならば、だけどね。

[お互いの目玉を食べて、唇を食い千切り、腹を裂いて。
どれくらい生きていられるのだろう。
ゆっくりと味わいながら弟を体内に取り込みながら、弟に食べられて彼と一つになっていく。
それは甘美で素晴らしい考え。

嗚呼、それが叶うのならばなんでもするのに。]


【人】 薔薇∴十字 ススム

―木材置き場―

 江津子さん……おはようございます。
 朝から凄い恰好ですね。

[思わず小さく息を零す。
>>112会釈をした彼女が猫を連れてきた事で
>>128櫻子の表情が明るくなるのを見る。
腹が減った、と言ったのは何処へ行ったのか。
実際、胎児の分も腹は減っているだろう
ススムは食料を持たぬ故に
助けを求めるように、江津子に視線を流す]

 櫻子さん、今朝のごはんは未だみたいですよ。

[容が居れば、頼めたのに。
無意識に頼りそうになって、
これではいけないと、思考を止める*]

(138) 2017/11/24(Fri) 00時頃

ススムは、ミナカタに話の続きを促した。

2017/11/24(Fri) 00時頃


[切実な願いはこの村ではそれこそ歪な願い
椅子を押して、一緒に崖から身でも投げたら?
なんて提案したら、弟の事となると目の色を変える
この男はどんな表情をするだろう]

 そんな事、ぺらぺらと垂れ流してたら
 食う前に殺されるぞ?

[目の前の源蔵に聞こえている様子はなさそうだが、
ついぞポロリと零しそうで呆れた視線を向けてしまった]


 それなら、特効薬を見つけたとでも言って
 自分の目を抉って食わせてやれば?

 生きた肝臓も薬になるって言うしなぁ。

[食って食われて。
閉ざされた二人だけの世界を望む姿。
彼も人間でも家畜でもない、異質な者。

不要かどうか、分類は今は避け。
何処へ向かうか足踏みしたままの男を
見つめる視線は見世物小屋を覗くに近い*]


 恋の病も患い過ぎると命を落とすと言うからな。

[その果てに肉も口にしてくれなかったら
どうするつもりかとも思うたが。

楽しそうだから放っておく*]


【人】 薔薇∴十字 ススム

 江津子さんのそれは、御仕事の勲章でしょう?
 僕はまだ、この手で捌いた事がないから……

[>>141彼女が纏う赤は、命を扱う者の証だ。
羨ましい、と簡単に口にする事も出来ず中途半端に言葉を切って]

 ……容さんは……どうでしょう
 今朝は見かけていませんが

[同じことを思ったらしい、江津子の口から容の名が出たのには少し視線を落としてしまった。
>>109収穫の時期なら、未だ対価が渡せる。
けれど、容は中々頼んでくれないから
随分と貰ってばかりの日々が続いている。
何故、自分に食事を渡しにくるのか。
褒めて欲しいから>>114と聞いたことはある。
けれど、ススムは彼女の願い>>115がわからず
容の打算に気づけない。
故に、対価のない施しに見えてしまい
出来る事ならばと、他所で食料を調達する術を探してしまう]

(155) 2017/11/24(Fri) 00時半頃

【人】 薔薇∴十字 ススム

 ……嗚呼、いっそ神社の方へゆけば
 何か施して頂けるかもしれませんね。

[幼いゆり姉の作った握り飯は、自分が昨日拵えたものと大差ない出来栄え>>117だった記憶がある。
あれから”大人”になった彼女の料理は多少上達したのかどうか。
前に一度、話しかけられた時には>>121清めの話しかされなかった。
自分に彼女を抱けというのかと、頭の先から爪先まで見遣った後にススムは困ったような貌を作り、口の端を歪めて告げたのだ。
”連日お忙しい巫女様の手を煩わせはしません。御容赦を”
慇懃無礼に腰まで折って。
もしあの時の会話が変わらぬ食事や容の話であれば、と
過ぎた事を思いかけて、首を振った]

 あっ、僕
 勉強にゆく途中だったんです……!

[猫が櫻子に渡るのを見ながら、随分と時間が過ぎた事を思い出した。
慌てた声が漏れる*]

(157) 2017/11/24(Fri) 00時半頃

 恋は手の付けられない病か。

[源蔵の呟き無くとも、我ながら
良い表現だと自己満足。

しかし恋と言うなら仔を成せぬとはなんと不毛な。
それこそ群れには不要なもの。

目を細め、相手が年上でも気にせずに威嚇する]

 男女の仲で互いしか、と望むなら兎も角。
 この村にいる限り、群れを乱す真似、
 叶うと思わない事だ。

[間引く者の存在を子は知らぬだろうが。
いや、躾のために名を変え形は変えて
表にも伝わってはいるだろう。

しかしその間引く者が目の前にいるとは気付くか否か。
気付いてどうするものか、全ては彼任せ*]


【人】 薔薇∴十字 ススム

[櫻子へ上手く伝えている様は>>160年の功もあるのかもしれない。自分ではそうはいかないなと感心ひとつ。
紅く染まってしまう、等
江津子の話には
時間のない中にも丁寧に返事する]
 
 勉学だけでは、知識の持ち腐れというもの
 大きな家畜の時くらいお手伝い出来るようになれたらと思うのです。
 丁度昨日血抜きと腑分けの仕方を学びました
 頂いてばかりでなく
 僕も何か、皆に役に立つことをしなくては。

 そのうち何ぞ捌く機会があったら、その時は
 御手伝いを買って出ても構いませんか?

[力仕事なら、自分が頼りになるかもしれぬと添えて。
返事を貰ってから、二人に頭を下げて
学び舎へと向かう、心算**]

(162) 2017/11/24(Fri) 01時頃

薔薇∴十字 ススムは、メモを貼った。

2017/11/24(Fri) 01時頃


[ほんの少し。
ほんの少しだけ。

揺れる時がある。

この一時。

本当に不要なのだろうかと。

だが風が吹けばそれに乗って飛んでしまうほどの軽さ。

この村は不要な家畜が生まれる不要な村、だと]

 ああ、本当にこの村はもう無くなった方がいい。

[呟きも風に紛れて何処かへと**]


 ――無くなった方が良い……?

[学び舎へと向かう道すがら、先程と同じ声を聴いた。
風が運んだ其れを辿り視線を向ければ大人たちの姿
その中にミナカタを見つけ、記憶に残っている仕草
人差し指を口元へ立てて見せる。

群れを乱すような話を、しても良いのかと
問いかけるような眼差し一つ置いて*]


[学校へ向かうまでの道のりに
彼からの返事は聞けたろうか。

学び舎へたどり着いたススムを待っていたのは
教え子のいない教室だった。
この分では、石動と二人で授業をこなす事になるんだろう]

 ……先生、質問があるのですが。

[今日の授業が終わる頃
独りしか居らぬ生徒が律儀に手を上げ、問いを発する]


 もし、この村が無くなったら
 先生は、どうしますか?

[唐突ともいえる問いかけだったかもしれない。

この村が無くなったら

朝聞いた狂ったような囁き声が、
どうしても頭から離れない。

自分だけが家畜に混じる人として生きていかねばならない
そうではなく
食べもしない家畜なら、いっそ全部処分してしまったら
群れに怯える必要も、なくなるのではないかと**]


[これでも憐れむ心は持っている。

憐れむからこそ、この村自体不要なのだと得心する。

この村に戻ってくるからこんな事が起きるのだ]

 この村は、もう要らない。

 そうは思わないか?

[人差し指を立てた眼差し
唇だけを動かして。

問う目は細く、狂気を隠さず。
さて彼に届いたか**]


[唇を読む事が上手く出来たかはわからない。
むらは、いらない――か?
彼への返事は瞬き一つ。
きょとん、と
かんがえたこともなかった、という風。

けれどその直後
その先を考え実行に移す事が出来るだけの術が過ぎる。
ミナカタの薬の知識があれば
己が教わった技術で少しずつ間引いて――
ススムは思わず足を止め、彼にもの言いたげな眼差しを向けた。

如何すれば良い?
そう問いたげに。

音は無く。
会釈一つでその場を去るが]


[植え付けられた新たな知識が頭の中を埋めていて
授業が終わったその後に
石動へと思わず問うてしまったのだった。

彼になら、話しても大丈夫
確信が何処かにあった
異端な思考を他者へ漏らさずにいてくれた相手であり
己に知識を授けた相手
弟という家畜を大事に飼って居る
ミナカタから教わった基準で言うなれば
彼もまた群れに紛れた人間に違いない

それに、うまくゆけば
彼にも協力が得られたら等と打算をひとつ。
昨日彼の兄弟の結びつきは見聞きして学んでいる
其処から交渉の余地があるかもしれない**]


[物問う視線はやはり彼が人間の証。
だが此処で長々と話すものでもないし、考える力も充分養われているはず]

お ん な。

[解を求めるような眼差しに、人差し指は唇から去って行った娘の音がする方へ。

女を間引けば仔は産まれぬ。
解まで辿り着けたら。

褒めてやろうか、それとも手を取ろうか。
距離を縮めず愉しげに目だけが細くなる**]


 特効薬になるのならば本当に食わせるが。

[肝臓を食わせて治るのならば食わせてもいい。
しかし本音を言うのならばこの身を食らう様を生きて眺めていたいのだ。
目玉ならばその望みも叶いそうだが。

このような事を考えているから薬師に見世物小屋の見世物のように思われているのだろう。
だが幸いな事にそう思われている事に気付いていない。
だから思考は好き勝手に散らかって脳内を巡る。

どうせ実行に移す事はないのだから好きに考えるくらい許されるだろうか。]


[恋の病などありはしない。
在るのは只執着に似た愛情だけだ。

薬師の言う通りこの願いが叶うなど考えてはいけない。
この思考を持つ事が既に咎人だと断罪されかねないのだから。]

 ……もし村を出て、

[兄弟二人で。]

 ……――――――――。

[誰にも邪魔されずに互いを食らい死ねるだろうか。
そう考える事が罪なのだと理解してはいても。
思考に刻まれてしまったその想いは脳にこびり付いて離れない*]


 行く末が心配?違うだろ?心配じゃない、怒りだろ。

 自分がいなくても生きていけるなんて、許せない。

 自分がいないのに
 生かしてやる相手がいればそれも許せない。

 そんな綺麗な言葉で着飾るなよ。

[このままを良しと出来ない癖に。
動けぬ姿を煽る言葉に年長への敬意の欠片もない]


[教え子の問いかけに笑いもせず叱りもせず。
暫し真面目に考える。]

 もし、この村が無くなったとすれば。
 私は私の好きなようにするでしょう。

 誰にも渡したくないモノを私の懐に抱えて。
 誰の目にも触れさせずに大事に、大事に、一人で食らい。
 そして私も大事なモノに食われて。

[死ぬのならば本望だ。
しかしこれは叶わぬ願いであり、また罪である。
誰かに聞かれでもしたら明日には元教師の肉が村に振る舞われる事になるだろう。]


[彼になら話してもいいと思った。
根拠があるわけではない、だが彼はこの村の人々とは違う。
無為に話を広めたりしないだろうし嫌悪を示したり笑い飛ばす事もないだろう。
賛同してくれるとも思ってはいないが。]

 進君、私も君も罪人だ。
 こんな会話聞かれでもしたらそう裁かれるでしょう。

 どうしてこのような事を聞くのです?
 君はどうしたいのですか。

[ただ、疑問を口に出しただけならばそれを諫めるべきだ。
教師として生徒の道を正さなければならない。
では正しい道とは何か。
咎人を殺し、食らい、子種を撒いてただ家畜のように生きる事。
本当にそれでいいのか、分からなくなってきた。

一度湧いた疑念は胸の内を巣食い蝕んでいく*]


 ま、この村にいる限り。
 丸ごと全て2人だけで。

 なんて夢のまた夢って感じだろうがな。

[肝臓だって差し出せる
兄として素晴らしい献身だ。
その裏にどんな感情があろうとも、
表に出なければ良いのだから。

だが秘めた想い全てを表に出したいのなら。
願いを叶えたいのなら]


 あの脚を抱いて村から出る事が出来るかどうかは
 自分で考えろ。

 ああ。
 でも、芽があるとすれば。

 この村に残るのが2人だけって言う方が。
 余程現実的かもな。

[見世物を覗きながら、適当にばら撒く言の葉は
とても傷を癒す薬の葉からは程遠い。
傷に付けばじくじくと染みて腐らす毒の葉が。
貼り付いたかどうかを確かめるつもりはなかった]

 もし。
 村の人間が目減りし始めたら。
 あんたはどうする気だ?

[問うた癖に。
言葉だけ残してさっさと離れ、振り返りはしなかった*]


薔薇∴十字 ススムは、メモを貼った。

2017/11/24(Fri) 22時頃


【人】 薔薇∴十字 ススム

―学び舎へ―

[過分な江津子の評価を得た>>169ススムは
幾らか頬を赤くして、頷きを二度三度返した。
立派である、是非に
子種の元として、以外の求めを得る事が
これ程表情を明るくさせるのかと、そんな風]

 では。
 ああ、櫻子さんも

[>>170微笑みかけられ、手を上げて返す]

 面白い話が出来るようになったらまた
 聞かせに行くよ。

[彼女にとって勉学の話が面白いかどうかはわからない。
昔話が必要かもしれぬ
学校が終わったら源蔵の元にでも向かうとしよう]

(215) 2017/11/24(Fri) 22時頃

【人】 薔薇∴十字 ススム

[最初>>210訪れた際には、ススムも知るような出来事ばかりだった。
困ったように俯いて
幼子に話して聞かせられるような、寝物語が欲しい
その為の昔話だ。
必要な話の詳細を告げると、>>212次までには用意が出来るという。

約束通りきっちり三日後に訪れた際
渡された御伽噺の紙の束
自分も目にするのは初めてで、内容にばかり気を取られ
真新しい紙に墨のにおいがする事を、気付かぬまま
夢中でその場で読みふけってしまった。

――以来。
思い出したような頃合いで、ススムは彼の元へ通う。
別の話は、まだありますか? と]

(216) 2017/11/24(Fri) 22時頃

【人】 薔薇∴十字 ススム

[学び舎への道のりで、誰ぞに出会えば会釈をし。
辿り着いた校舎に居た生徒は自分だけだった]

 ……先生まで、来なかったら

[石動に、授業を進める気持ちがあったかどうか。
朝の出来事をススムは知らない。
きちんと今日の授業が始まったなら
一対一の勉強は何時もより捗って
早くに今日の分を終えてしまう事になるだろう*]

(219) 2017/11/24(Fri) 22時半頃

[薬師の言葉が頭から離れない。
心配ではなく、怒りであると言葉にされてしまえばそれを否定は出来ない。
醜い執着心の成れの果てだ、これは。
恋よりもなお質の悪い感情。]

 村の人間が目減りしたら。
 そうしたら。

[どうするのだろう、どうしたいのだろう。
その答えはその後、今日の授業を終えた後。
教え子へと吐露する事で出る事になる*]


[問いかけに対する反応は
この村の誰からも得られぬだろう応えだ
矢張り、彼は家畜ではない]

 ――渡したくない、というのは錠さんでしょう?
 昨日、僕が錠さんと一緒に居たのを見た時の、先生の顔
 覚えています。

 知っていましたか?
 錠さんも、口にするのは先生の事ばかり。

[錠もまた、石動に依存していた。
彼の言葉をそのまま目前の相手へと伝えよう。

お互いに、想い合っている。
故に、遠慮は必要ない。
誰にも渡さなくていい、世界がないのなら
作れば良いのだ

そうでしょう、と声が高くなる]


 この村があるから、僕らは皆で分かち合う必要がある
 習わしに沿って、またこの村へ正しい形で生まれる為に

 でも、僕はわかりません
 本当にこの村は、正しいものですか?

 ――――孕ませ、用が済めば肉となる
 そんな家畜のような一生は送りたくない

 何より僕は、人を美味いと思えない
 臭くて硬い不味い肉を
 赤の他人が無事に転生するために喰わねばならないのは
 苦痛です。

 そもそも、喰った相手が本当に正しくまた村に生まれてきたかどうかなんて、どうやって証明するんでしょう。


[今日は校舎の中に家畜はいない
故に、ススムの言葉が止まる事はない]

 村が無くなれば、
 先生は先生の思うように生きられます。
 
 僕は――――誰にも喰われたくない。
 家畜じゃなく、人間として生きたい

[口にしてしまう
ススムの小さな願望は]


 だから、この村を――滅ぼそうと思います。
 

[外の世界を知らぬ故に
叶える為に幾多もの犠牲が必要になるものだった]


 方法を、ひとつ考えました。

[助言を思い出す。
種馬として期待されていたススムにわかる答えは]

 ――仔を産む腹が無ければ
 これ以上増えません

 先ずは女を
 後は、一つずつ
 順番に潰してゆけば

 ね?

[模範解答になったか、さて。
判断相手は、今は此処に居らぬけれど*] 


 牛や雌鶏の孔に突っ込みたいほど餓えてもねぇし。

[俺にとって、女と呼べる存在も。
母と呼びたかった者ももういない。

慈しむ様に抱いたゆりでさえ。

群れを成すのに必要な胎は傷付けぬのが道理。
それに傷付いて、世話をするのは結局俺になるのだから。

薬草の無駄遣いになる事はしない*]


【人】 薔薇∴十字 ススム

―学び舎―

 ……好きな教科で良いんですか?

[>>231予定が変わった。
解体方法は昨日学んだばかり。
その先を聞いておかねばと思うものの、
続いた言葉に心が揺れる]

 歴史、を。
 知りたいです。

[これならば、きっと
櫻子に語って聞かせる事が出来るだろう。
読み書き算術以外の教科で、しかも食肉に関する話でもない
となれば、目新しいものが出てくるに違いないと顔を明るくして*]

(238) 2017/11/24(Fri) 23時頃

[弟が想うのは己の事ばかり。
それは随分と甘美な言葉であった。

互いに想い合っているのならば遠慮は必要はなく。
誰にも渡さずにすむ世界がないのならば作ればよい。

そうでしょう、と興奮したかのように高くなる声に僅か圧倒された。]

 あ……、ああ、

[人を美味いと思わぬという。
それが苦痛だという。
ならば、彼はずっと苦痛に塗れて生きてきたのだろうか。]


 そうか、そうだな君の言う事は正しい。
 人を喰って、その相手が転生した事を知る術はない。

[知る術があるのならば、私は愛した女を迎える事が出来るのに。
それが出来ない事を知っていて、理解しているからそれを望んだ事はなかった。]

 
 ……孕む腹がなければ増えない、が。

[真っ先に脳裏に浮かんだのは娘のゆりだった。
愛する女の腹から生まれた女は嫉妬の対象であり、親としての僅かばかりの情を攫う女。
彼女を殺すのならば、せめてこの手でなどと。]

 私は錠がいればそれでいい。
 だからその為に、


 君に手を貸そう、この村を滅ぼそうという君に。

[この話を聞いた時からもう後には引けぬ。
人が減れば私は何をするのか。
私は私のしたようにしよう。
そこに弟の意思が存在しない事に気付かぬまま心を決めた*]


[同意を得てススムは勢いづいた。
手を貸してくれるという。
嗚呼矢張り、彼に話してよかったと
口元を綻ばせる]

 有難う御座います、先生
 先生やミナカタさんが知識をくれたから
 僕は良い方法を思いつく事が出来ました。

 お陰で、漸くこの苦痛から解放される

[殺して、潰して
全部処分してしまったらもう
家畜どもの群れに、人であることを気取られぬように
怯えて暮らす必要は無くなるのだ]


 ねぇ、先生
 最初に間引く女は櫻子が良いでしょうか。
 あれは子を宿していますし、早く潰さねば増えてしまいます。
 
 それとも、巫女を先に縊りましょうか
 あれは数々の男を宛がわれていますから

[先ずは誰から始末しようか。
家畜の順序を指折りながら淡々と並べていく]

 巫女様、櫻子さん、愛理さん……

[混じらぬ名は、仔を産み渋る女たち*]


【人】 薔薇∴十字 ススム

―歴史の授業―
 ……古事記? この国の一番古い歴史書ですね。

[合っていますか、と視線を向ける。
存在を教えられてはいるが、内容は教えられていない。
古事記というものがある、という事実を知っているだけだ。
進む授業内容は、この村の言い伝え。
人の転生にまつわる、村の神の話。
これが、この村の歴史である]

 だから、皆でひとりの身体を分け合うんですね。
 
[素直に謂われた通りの歴史を紙に書き込む。
食人についての話になると、何処か聞き辛い気がしたが
その辺りは何度も聞いて知っている話だ。問題なかろうと、見過ごして]

 先生、有難う御座いました。
 今日の授業は、とても楽しかったです。

[一通りの内容が終わると、起立して頭を下げる]

(266) 2017/11/25(Sat) 00時頃

【人】 薔薇∴十字 ススム

 ……先生。
 例えば、なんですが

 弔いの肉を一人で全部食べてしまったら
 食べられた人はどうなってしまうんでしょうか。

[授業後の質問は、昨日錠の言葉を思い出したから*]

(267) 2017/11/25(Sat) 00時頃

 ミナカタさんが……?
 彼奴も何を考えているのか。

[彼には随分と焚き付けるような事を言われた。
何か目的があるのだろうか。
気を許していいのか分からない。
少し警戒をしていた方がいいのだろうか。
警戒も何も、彼が村の誰かに告げ口をすればそれで終わってしまうのだが。]

 ゆり…巫女は周りに人が多いから櫻子か愛理。
 そうだな愛理あたりがいいんじゃないか。

[愛理は一人でよく村をうろついているから。
人目に付かないように殺す事は容易いだろう。

教え子の上げる名に混じらぬ名前がある事に気付いてはいた。
何故、若い女を外すのか問い詰める気はないが*]


 この村は、不要だと
 僕が考えるよりももっとずっと先の事を
 考えられる”人間”です。

[ススムは彼を随分と買っていた。
家畜と人の違いがわかる者だ。
信頼しても良いと、思っている]

 ――――愛理さん。
 何時もひとりだから……
 確かに、最初の相手としては手ごろですね。

 嗚呼、早速にも始めましょう
 僕、教わった捌き方を早く試してみたかったんです!*


【人】 薔薇∴十字 ススム

―学び舎―
 ……ただ食べればいい、というだけなら
 一人でもいいのではと思ったんですが

[>>273もし可能なら。
錠が死んだ時には、自分は貰いものの約束をしたけれど
そっくりそのまま石動に譲ろうと思ったのだ。
彼は兄に少しでも多くを食べてもらいたいだろう。
折角自分に声をかけてくれたけれど]

 想い……ええと、それは
 食べる方の想いでしょうか
 食べられる方の想いでしょうか。

[さて、どちらにしろ彼ら兄弟については問題もなかろう。
ならば彼らの片方が亡くなった時には
自分は口にすることを控えようと心に決めた。

ススムが魂に近い場所を食べられる機会は
僅か一日で潰えた*]

(288) 2017/11/25(Sat) 00時半頃

【人】 薔薇∴十字 ススム

―村の中―
[一対一の授業は、歴史に変わったことで思いのほか長引いた。
夢中になっていた所為で食事を忘れていた事を
学び舎を後にしてから、初めて気づく]

 ……おなか、すいたなぁ

[腹を抑えて俯いたススムの耳に届く詩>>#2
思わず足を止めて、愛理の行く先を視線で追う]

 どうして、やめちゃうの?
 どうして?
 何を……

(290) 2017/11/25(Sat) 01時頃

【人】 薔薇∴十字 ススム

[歌、というよりも
呼びかけのように聞こえた。

眉を寄せて
奇異なものを見る眼を向ける]

(291) 2017/11/25(Sat) 01時頃

[離れた場所で教師と教え子が共犯者へと
絆を変えていく。

それを知る事は今は出来ないが、
悪く転ぶことはないだろうと踏んでいた。

進は聡い。

きっと答えを見つけ……そこから動くかどうかは置いて。

仔を生む女を殺せば、これ以上は増えない
それは正解だが、もう1つ長い意味で意味がある]


[雌のいなくなった群れは滅びるしかなくなるのだ。
例え他の雄が屈強で間引くことが出来なくても。
志半ばで倒れても。
群れは滅びる。

この村に返りたくはないから、早々に潰してしまえれば
それが一番だが。
出来なくても、いつか必ず滅びる計算を立て。

密かに仔が成せぬ身体になる薬も探していた。
機を窺っていたが、運が向いてきた気がして。
焚き付けた教師と、道を示した教え子がどうなるか
楽しみにしていたのは事実*]


【人】 薔薇∴十字 ススム

[そのまま、見送って。
ススムは踵を返し、家へと戻る事にした。
途中農家の傍を通った時に、一度足を止めて
家の戸を叩く]

 ……容さん、ごめん
 まだ残ってたら、一口だけ……

 食事、貰っても良いかな。

[出来れば
何か手伝える事でお返しがしたいけど、と
歯切れ悪く告げれば、
今日最初で最後の食事にはありつけたろうか*]

(294) 2017/11/25(Sat) 01時頃

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:ススム 解除する

処刑者 (6人)

ススム
4回 (5d) 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
舞台
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.132 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび