314 突然キャラソンを歌い出す村5
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◾魂底の光 >>7:93
いやあ、これは完全にその……歌わせるものに困ってたやつですね(笑)。もうこの後、ショコラちゃんと葉桐さんのバトルが来るのがわかってましたし、バトルになると混ざれないのもわかっていたので、何とか捩じ込まないと……と焦りながら作りました。 作ったのはサビからですね。主人公への告白をして心機一転したところだし、たまには文字数を増やそうと思って、多めにしたつもりです。テンポもそれまでより、ちょっと速めですね。 で、キャラソン感が足りないので、取り敢えず空の亀裂を今見てるものとして入れて、技巧が無さすぎるので卵の殻が割れるのに例えて。もう一要素として、黒臣くんと魂の一番底、の話をしていたのを引っ張ってきました。胸の奥底ってこれなのでは? これにしよう、みたいな。あとはちょっと整えて、よし、出そう。くらいのスピード感でした。
(636) sleepingxalice 2022/09/24(Sat) 04時頃
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(承前>>636)
呪文系に比べたら考える時間はありましたけど、もう少し突き詰めたら全然違う歌が出来てたかもしれないし、だからこそここでしか出来なかった歌かもしれなくて、自分では評価しきれない感じがありますね。
◎侑伽‘s Voice…『開き直って主人公に告白した途端、積極的に愛を歌うようになるので、驚いた人もいるかもしれないですね。ただ、主人公への気持ちは最初から強く持っているキャラなので、単に抑えてた分なんだろうなと思っています。』
(637) sleepingxalice 2022/09/24(Sat) 04時頃
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◾百年の夢を >>8:95>>8:96
制作も一旦のラストスパートに差し掛かって、あとはクライマックスへ突き進むのみになったところで、まだ主人公に対して直接、オリジナルの曲で愛を歌わせていないことに気がついたんですよね。乙女ゲームでそれはいけないのでは、と思って着手したのがこの曲です。 コンセプトとして、主人公を徹底的にお姫様扱いしたい、というのを置いてスタートしました。進行していたルートでは侑伽が妖精のままだったので、妖精と王子のどちらでもあるような視点になっています。 イメージ固めにいくつか言葉を並べてみた中に、「お手をどうぞ、My princess」はもうありましたね。そこで曲調をワルツにしたいと思ったのかもしれないです。王子と姫といえば舞踏会のワルツですからね。そのあと「百年の夢を始めよう」 が浮かんだところで、これだな、となって、一気にサビが書き上がっていきました。
(638) sleepingxalice 2022/09/24(Sat) 04時頃
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(承前>>638)
「百年の夢」というのは、もちろん「眠れる森の美女」に掛かっているんですが、人間の寿命ってざっくり百年くらいじゃないですか。それよりずっと長い時を生きる妖精にとっては、主人公と過ごせるその時間は貴重で幸せな、夢のような時間じゃないかと、そういう意味を込めています。限りのある夢を見ることをもう怖れない、という決意の側面もありますね。 サビの後は1番のAメロ→Bメロと進めながら、同時にメロディーも作りました。というか、もう歌いながら作ってましたね。完全に同時進行でした。いつもこの調子で曲を作れたら凄く楽なんですけどね(笑)。 制作に掛けた時間は短かったんですが、やりたかったことは十全に出来た感じで、結構満足しています。聴いてくださった方の評判も良かったので、それも満足の一因ですね。
◎侑伽‘s Voice…『王子モード全開ですね。元々がファンタジー属性だからか、開き直った後だからか、この侑伽には照れも全く無いんですよ。なのでとにかく照れを忘れて、ひたすら甘く、心からの愛を真っ直ぐに伝えるつもりで頑張りました。』
(639) sleepingxalice 2022/09/24(Sat) 04時頃
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泥炭採り ユンカーは、メモを貼った。
sleepingxalice 2022/09/24(Sat) 04時半頃
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─ その後〜文化祭前 ─
[怒涛のようだった『物語』がどうやら一段落を見せ、その後はあの騒動が嘘のように日常を取り戻し──とは、侑伽の場合はならなかった。
まずはチトとの縁が深まったことや、黒臣に事情を知られたことにより、文化祭準備から逃げづらくなった。 元々、自身にとって無理でない頼まれ事なら、なかなか断れない性質である。それであるから、最初から頼まれないためにも、周囲とは距離を置いてきたのだが。 少なくともあの日の屋上にいた顔ぶれ相手には、そんな距離感はもはや通用しないことだろう。そこはもう、諦めるしかなさそうだ。
あれこれ攻防(?)のあった結果として、化学部の準備を手伝うことに落ち着く。 妖精と化学の相性は決して良くはないが、そこは高校生活n周目、授業で習う範囲の知識は3年生の分まである。>>3:316 ついでにこつこつした細かい作業に向いているので、多少なりと戦力にはなっただろう。]
(646) sleepingxalice 2022/09/24(Sat) 10時半頃
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[更に、転校生である。>>286 何かの予感が働いたのか、その日の侑伽は朝のHRの時間に教室にいたし、寝てもいなかった。 幾分背が低くなったものの、変わらず闇の気配を纏う"それ"に、侑伽が苦虫を10匹くらい纏めて噛み潰したような渋面を作ったことは言うまでもない。
一度姿を消した"それ"が戻ってきた程度のことは聞いていたが、転校してくるとまでは知らずにいた。予想もしなかった。『物語』は一段落したんだろ。帰れよ。何で思いっきり居座ろうとしてるんだよ。同級生って嘘だろ……。 しかも身体が弱い設定つきで保健室にも入り浸っているし、化学部にも出入りしだすのである。めちゃくちゃ遭遇する。休まらなさへの疲弊が凄い。
結果、屋上に逃げる頻度が増えたが、今から冬が思いやられた。 ある雨の日には、あまりに行き場に困った侑伽が、理事長室のソファで寝かせてもらったこともあったとか……。*]
(647) sleepingxalice 2022/09/24(Sat) 10時半頃
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◾塔の上の金糸雀 >>8:207>>8:208
屋上が盛り上がっていた時に挟んだ曲ですね。周りの皆がショコラちゃんに向けて色々歌い掛ける中で、侑伽なら何を歌うかな、と考えた結果出来たのがこれです。 チトくんが主導してくれた『大好きな君に』みたいに、一人ぼっちじゃない、と歌い掛けるのはたぶん向いていないし、追儺さんの『愛・味わって』ほど攻撃的にもなれないし。『おいでませタルトアンドメアリー☆トラベル♪』は、もうタルトくんにしか歌えないやつなので(笑)。同調しきれないなら提示しないといけないな……と。 実は侑伽は、ショコラちゃんに対して敵対宣言はしてるものの、それなりに同情的でもあるんですよね。やってることには賛成できないけど、気持ちの面では理解するところもあるし、問答無用にこちらの理屈で叩き伏せるよりは、できればきちんと向こうの引っ掛かりを取り除く形で纏めたかった。ショコラちゃんの担当さん側からは「自己バフして殴るほうが有効」とは聞いていたけれど、侑伽は殴れないですしね。
(668) sleepingxalice 2022/09/24(Sat) 13時頃
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(承前>>668)
個人的にショコラちゃんの『NEXT TO...』が凄く好きだったので、そこからの掘り下げになりました。塔の上、のイメージも借りて。あとは結局自分好みにというか……閉じ込めたい側こそが囚われている構図、好きなんですよね(笑)。好きなものを歌にしてしまった。役割に囚われてそこから動けないもどかしさは侑伽にもあったものなので、歌わせる違和感はあまりなかったです。 サビを挟んでいる「傍を 離れないで/何処にも 行かないで」が、メロディーも歌詞も全く同じなんですが、違った印象に聞こえたらいいな、と思っています。
◎侑伽‘s Voice…『自分の心情を歌っているのではなく、想像を歌っているというのが難しかったですね。感情的になりすぎず、もしそうなら寂しいだろうな、くらいの距離感を心がけて歌ったつもりです。』
(669) sleepingxalice 2022/09/24(Sat) 13時頃
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―――君も首……落としてみる?
[親指を立てて、己の首に横一線、掻き切る仕草。
一般的には無礼な仕草だが、首無し武者の舞台ではむしろ相応しい動作である……!]
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◾As Stars In The Sky >>8:303
主人公の感情が暴走し始めちゃったので、これをサポートするのは妖精の分野だな、と勝手に思って急ぎ書いた曲です。クライマックスだからって、立て続けに曲を投入しすぎですよね。勢い任せでした(笑)。 あれもこれも全部がいい、と望んで、立て続けに愛を歌っている主人公に向けて、それでいいよ、君にならできる、と後押しするような歌を目指したつもりです。侑伽は『百年の夢を』でも「寄り添うから」「好きに歌って」のスタンスなんですよね。主人公のしたいことを出来るだけそのまま応援したい。欲張りなところも認めてるし愛してる。人外の懐深さって感じですよね。 あとは追儺さんに翼が生えてたので、主人公にも翼を生やしてほしくて。取り敢えず歌にしてから提案すると通ったりするので(笑)、捩じ込んでみてますね。無事に反映してもらえてガッツポーズしました。
(683) sleepingxalice 2022/09/24(Sat) 14時頃
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(承前>>683)
タイトルは「星の数ほどの願い」的な意味と、「願いを見守る星々のように自分も見守る」的な意味の、どちらでもあると思います。正直これも勢いで付けたので、直感ですが。
◎侑伽‘s Voice…『気持ちとしては、祝福の歌と同じような感覚で歌っています。物語上の役割は放り捨てても、妖精であることも自分のできることにも変わりはないし、その中の精一杯を尽くしていくのが、真面目な侑伽らしいですよね。』
(684) sleepingxalice 2022/09/24(Sat) 14時頃
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泥炭採り ユンカーは、メモを貼った。
sleepingxalice 2022/09/24(Sat) 14時頃
泥炭採り ユンカーは、メモを貼った。
sleepingxalice 2022/09/24(Sat) 19時頃
― 回想、あるいはやり直し:夏休み ―
[私、下牧ショコラ16歳!
桃園学園の花の高校二年生!
今日から夏休み。
夏休みはどこか行こうね、山? 海? お祭り?などなど……とりとめなく親友とお喋りした。
けど、一旦。それら、全部。頭からとんでいった。
だって、終業式の日に遊んで、帰路についた夜、私が巡り逢ったのは――――]
なっ、なんなのぉぉ〜〜〜!?
はあ!?なんで!?夏休みの夜に、私―――
―――― バケモノに殺されかけてるの!!?????
――――ああっ、もう !!!!!
(ズガァァァァァンン!!!!!)
[それは、下牧ショコラを中心とした、この夏の『物語』の導入だ。
前回の8月と同じで、昨晩の悪夢でも繰り返された光景。
いま、ショコラはそれらの記憶を喪った上で同じあらすじをなぞっている。
しかし、ここから先は異なる展開――――…]
♪(♡ショコラ)
君と共に臨んだ夜に 例え道を踏み外しても
君の歌声があれば歩ける気がした
心のまま 願って望んで救いを求めて
怖れながらでも足掻くことを命と呼びたくて
積み上げた螺旋に磨かれた爪は
仮初めのエンドロールを引き裂いた
――――♪
[下牧ショコラは、その日、"彼"と出逢った。
運命は、世界は、二人を乗せて廻り出す。]
≠
―――…? 君は、誰……? **
♪(♡ショコラ)
Bitter or Sweet ?
手遅れな露悪趣味に処方された薬
苦しみから逃れられる甘い毒
舌の上に乗せられたのはどちらだろう
何度でも 何度でも 挑み続けた
沈んだ深い海の底 最後に残った希望を信じて
ボロボロになって掴んだ現実(リアル)の先に
新しい夢を見よう 溶け合って―――…
――――♪
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◾Blessing For 〜 シリーズ
侑伽が相手への「祝福」として歌い上げたシリーズですね。ルートによって別の相手へ、別の内容を歌うようになっています。相手の道標になるように歌う……というのが作中でのコンセプトですが、制作側としては相手の邪魔にならず、いい感じの後押しになるラインを狙うという、なかなか挑戦的な試みだったりします。 伴奏はクラシックギターをメインに据えて、穏やかでクラシカル、そして少しノスタルジックな雰囲気に仕上げています。 全部メロディーが同じなので、2回目以降はこれを1曲に数えるのが何となく心苦しくて、常に他の曲と抱き合わせにしていました。
(776) sleepingxalice 2022/09/24(Sat) 23時半頃
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(承前>>776)
・Blessing For Dear Princess >>1:71
全祝福シリーズの始まりの1曲。本制作期間が始まって最初に作った曲でもあります。主人公への祝福なので、基本的に全ルートで聴ける曲ですね。 侑伽が「姫」を導く、物語における妖精の役割を担うことを示すための歌です。 この企画では皆、大事なことは基本的に歌にするので、「助けになる歌がきっと聴こえる」って言っておいて外れることはそうないだろうと思いました(笑)。最悪自分が歌えばいいし(笑)。割とズルい予言ですよね。
・Blessing For Dear Elders >>4:4
自分より年長である紅杜先生と、その掛けがえない友人である若林先生への祝福です。意図としては若林先生の無事を祈るものですね。 この曲だけ「Lesson For You」ではなく「Lesson From You」なんですが、紅杜先生が「物語に関わったからには皆幸せになるチャンスがあるかもしれない」「いつか支えてくれる友だって見つかる」と言ってくれたのを指しています。 その上で、「この道の先に 可能性があること 確かに示してみて」という……あの言葉を信じたいから、まずは貴方達が叶えてみせてくれ、という歌でもあったりします。
(777) sleepingxalice 2022/09/24(Sat) 23時半頃
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(承前>>777)
・Blessing For Dear My Friend >>5:240
のちに親友まで発展する石炉くんへ宛てた祝福です。石炉くんにはたくさん友達がいたとしても、侑伽にとっての友人といえば石炉くんだったので、このタイトルになりました。 Aメロは金子みすゞさんの『星とたんぽぽ』からのオマージュです。「見えぬけれどもあるんだよ/見えぬものでもあるんだよ」というあれですね。目に見えない存在だったり、ふさわしい時を見定められるように、という祈りの歌ですね。
・Blessing For All Actors!! >>-12 これはおまけというか、全スタッフに対するお疲れ様の曲として書き下ろしました。他より少しアップテンポにして、打ち上げ感を出しています。 「時に苦しみ呻き」は制作に詰まってるときのことですし、同じ緑、というのは……インターネットスラングで、「草生える」ってあるじゃないですか。あれです(笑)。みんな個人のメモとかに草を生やすと聞いていたので(笑)。 Blessを若冠Breathと被せつつ、笑いすぎで息を切らせながら完成させた「新しい物語」と、それを作り上げた全員に幸あれ!の気持ちを込めました。
(778) sleepingxalice 2022/09/24(Sat) 23時半頃
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泥炭採り ユンカーは、メモを貼った。
sleepingxalice 2022/09/25(Sun) 00時頃
― 回想、あるいはやり直し:夏休み ―
は? 迎えに……?
っと、それどころじゃなか――…
(ズドォォォン!!)
―――え、 ちきゅ なんて???
わ、訳わからないけど……
君がなんか変なのはわかった!!!
でも、君が『地球』だっていうなら――…
[それは、ショコラがずっと想いを寄せてきた―――]
―――って、逃げるの!?
[手を引かれる。
頼りにして良いのかそうでもないのかわからない"彼"に、ショコラは"世界"への初恋どうこうについて思いを馳せるのを一旦やめた。]
♪(♡ショコラ ♥地球)
♡どんな結末(エンディング) 待っているの
知りたいから 躓き転びながら走り続けよう――
♥恋につける薬も愛を煮詰めた毒も飲み干して
山越え谷越え壁も溝も越えて進む夢を見よう――
――――♪
はぁ!? 名前ぇ…!?
[走りながら暢気なことを言い出す"彼"に、呆れ混じりに叫びながら、]
え、それ何でも良いヤツ!?
なんかこだわりとか無いの!?
―――…だいち。
君の名前…… 大地 で、どう?
なんか、そんな感じ。
苗字は自分で適当に決めてよね。
♪(♡ショコラ ♥地球)
♡♥
何度でも 何度でも 何度でも 何度でも...
ボロボロになって掴んだ現実(リアル)の先
ガラクタになって駆けた大地(ちきゅう)の上
君と手を繋いで夜に夢を見よう
君と溶け合って朝を迎えよう――
――――♪
[まさかそれで「青井大地」なんてそのまますぎるフルネームになるとは思わなかったけど。
この時点より、"彼"はショコラの中で「大地」という一個人として認識された。
さて、この瞬間から「死んだら終わり」の夏が本格化していくのだけれど、シナリオ一本分の『物語』が語られるのは、また別の形で。*]
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─ 24日 / 登校時 ─
[さて、文化祭当日。 過ごしやすい気温の中、花は咲き乱れ紅葉は舞い──侑伽は校門前で立ち尽くしていた。
何か、普段の100倍、ごった煮の気配がする──。
諸手伝いの関係もあり朝からきちんと来たものの(※律儀)、去年の文化祭とは明らかに一線を画す様相に、思わず足を止めてしまったのだが。]
……ああ、知人。おはよう……。 いや、何か……一言で言うなら、すごいなって……?
[間もなく登校してきたチトと挨拶を交わし、言葉にしづらそうに立ち止まっていた理由を話して。 素直にすごいよねえ!と感嘆を示す彼に、早く行こうと手を引かれて。 覚えている限りは初めての、文化祭を『楽しむ』という行為の中へ、足を踏み出すことになる。]
(907) sleepingxalice 2022/09/25(Sun) 04時半頃
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─ 24日 / 文化祭の只中 ─
[この日は化学部の手伝いとして、華道部との合同ステージの裏方に加わる予定で。 それまでは親友と共に、学園内のあちこちを見て回る。
端的に言えば『様子がおかしい』学内は、しかし思いのほか平和を保っていた。 楽しく、愉快で、面白い。 刺激的ではあるけれど、案外安全なアトラクション。
隣で素直に目を丸くし、今の見た!??と驚く親友を見ているうちに、批判をする気が無くなっていったのも確かだ。 平和でも魔境には違いないが──それを妖精の自分が言うのもおかしな話。]
(921) sleepingxalice 2022/09/25(Sun) 05時半頃
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[もちろん、【♡ たのしい どうぶつ ふれあい コーナー ♡】などと看板の掲げられた小屋にコシュタ・バワーが繋がれているのを見る頃には、この有り得ない空気感が誰によって作られたものか完全にお察ししていた。]
本当にやったんだな……。
[呟く言葉には呆れが色濃いが、それでも少しは、賞賛も混ざっていたかもしれない。
昼日中に現れた非現実。曖昧になった境界線。 おもちゃ箱のようなはちゃめちゃのごたまぜ。
今この学園は、夜よりもよほど、『幻想』の空間だ。
ぱちん、と指を鳴らす。 蛍にも似た、綺麗なだけの不思議な光が、季節を忘れて咲き並ぶ花々の上に遊び、或いは屋上へと浮かび上がり、或いはグラウンドを漂っては、マスコットキャラクターの周囲を彩った。 奇祭を祝福するように、ライラックの甘い香りが、風に乗って微かに広がっていく。]
(922) sleepingxalice 2022/09/25(Sun) 05時半頃
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─ 24日 / 文化祭の只中 ─
[三年の喫茶は、文化祭の出し物としては真っ当な方だっただろう。 先輩方の猫耳メイド姿はそれぞれにそれぞれの味……というか、"""圧"""があったが、それはそれとしてほっとするような、謎の感覚に包まれた。
一様に楽しそうな様子を見れば、思わず頬を緩めただろう。 折角だから二人も猫耳を着けよう! それからチェキだ!……なんて話になれば、逃れようとしたかもしれないが(たぶんおそらく逃げられない)。]
……ところで、柊木先輩。 もしかしてあれ、先輩ですか?
[空を飛ぶ幻想生物達を指差しての質問は、至極こっそりされたことだろう。]
(923) sleepingxalice 2022/09/25(Sun) 06時頃
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[その他にもあちこちを、好奇心旺盛な親友>>918と見て回った。 よほどのことでなければ、ストッパーにはならなかっただろう。止めないほうが『楽しい』のではないかと感じたから。 ちなみに幽霊屋敷では、内容よりも親友の悲鳴に驚いて、猫のように固まる場面もあったとか。]
まあ、そうだね。 滅多にあるお祭りじゃないのは、確かだと思うよ。
[椅子に座って休憩中。親友の言葉にはそう頷いた。>>919 こんなことを本気で実行する人間はそうそういない。 その実行力自体には感心する──とはいえ、本人がやりたいままにやった結果であろうとも思ってはいたし、それに振り回される側への同情も忘れたわけではないのだが。
眠気を心配されたが、学園内が『幻想』に寄っている関係か、特に問題なく(何ならいつも以上に)活動できていた。 いちごのアイスクリームも美味しく戴いている。]
(924) sleepingxalice 2022/09/25(Sun) 06時頃
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[そうして、また来よう、と。 来年も、その先も──と望まれれば。>>920
少しの間だけ、考えて。]
──いいよ。
[了承を返した。 それを確かな約束にしたがる親友の手を取り、立ち上がりながら。 大学へ進学してみるのも、そろそろいいか──と。そんなことを密かに、考えていた。**]
(925) sleepingxalice 2022/09/25(Sun) 06時頃
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泥炭採り ユンカーは、メモを貼った。
sleepingxalice 2022/09/25(Sun) 06時半頃
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