288 【半突発】僕たち、ほしぞら探検隊
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2018/11/23(Fri) 16時半頃
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― 昼→夕方・紅葉山 公民館 ―
[ 海に行き、昼ご飯を食べ。 そんな時間を過ごした後。 私は一足先に、と皆に告げて、 紅葉山の公民館へと向かった。
公民館にある、シャベルを借りる為。 私は公民館に足を運んだ。
公民館の、体育ルーム。 あるいは机が並ぶ実習室。 あの時と、変わらない景色だな、と思う。
一人になった私は、ちょっぴり、弱気になる。
変わらない一番星に、いつも導いてくれた。 それは、他でもない、海斗くん自身。 大人に近づいた今、一番星に導くのは、 皆、一人一人になってゆく……だとしても。 ]
(2) 2018/11/23(Fri) 20時半頃
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[ 私の中で、皆の中で。 いつでも導いてくれたのは。 「ほしぞら探検隊隊長 大須海斗」なんだよね。
私が思ってる以上に、皆は、海斗くんの事。 本当に好きだったんだな、って思う。 私も、私が思ってる以上に。
……目を閉じれば、あの時の光景が浮かぶようで。 6年も前の事なのに、本当に鮮明に。 こんなことになるなんて、分かってたら。 せめて、最後に、海斗くんに。
「好きだった」ってこと、伝えたかったなぁ。
……1度しかない、偶然でも構わない。 どうか、そんな奇跡を叶えてくれませんか?
私は、こんな時に限って、神頼みをするのだった。 ]
(3) 2018/11/23(Fri) 20時半頃
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……はー、やめやめ。 シャベル探そ、シャベル。
[ そう、独り言を呟き。 私は公民館から、シャベルを取り出し、 例の場所に向かうのだった。
……それにしても。 本当に私、何埋めたっけか? この期に及んで、思い出せなくて、困るなあ* ]
(4) 2018/11/23(Fri) 20時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2018/11/23(Fri) 20時半頃
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― 公民館裏 ―
[ 愛梨は、シャベルを手に、 公民館裏へと足を運ぶ。 皆の姿が見えれば。 ]
……あ。来た来た。 おーい、こっちだよー。
[ なんて、声をかけただろう。 日が傾き始めた時。 大人に近づいた私たちは。 また、集まるのだった。 ]
(15) 2018/11/24(Sat) 02時半頃
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[ 全員の姿が確認出来れば。 それじゃあ、と、私は。 埋めた場所に、シャベルを当てて掘りに行く。
6年間。土に包まれ、雨に降られても。 変わらずその姿でありますように。
掘り返してみると、その姿は見えた。 腐食のしない金属の箱が。 あの時埋めたタイムカプセルが。 そこに、あった。 ]
(16) 2018/11/24(Sat) 02時半頃
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……よぉし。 じゃ、開けますか。
心の準備はいいよね?
[ なんて、確認したけれど。 ぶっちゃけ私もドキドキです。 ]
じゃ、よいっしょっと。
[ 愛梨はそう言って、金属の箱を持ち上げ、 適当に見えるところに置く。 そして、その箱に手をかけ……箱を開けた。
その箱には、――。* ]
(17) 2018/11/24(Sat) 02時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2018/11/24(Sat) 03時半頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2018/11/24(Sat) 18時頃
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[ 色々なものがあった。 手紙……これは多分、養くんだ。 あとは、指輪とかミサンガ?も。 他にも色々あっただろう。
ふと、その中に、1冊の本があった。 愛梨は、もしかして、とその本を手に取る。 一気に、押し込められていた引き出しから、 記憶が甦る。 ]
……これ、私のだ。
[ 間違いない。なんで忘れていたんだろう。 ……ほしぞら探検隊での事を書いた、日記……。 3年生から6年生まで私は、ずっと、 この日記を書いていたんだった。 ]
(27) 2018/11/24(Sat) 18時半頃
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[ ぱらり、とそのページをめくる。 そこには、キャンプの事とか。 海での採集とか、料理のこととか。 楽しかったこともそうだし、 イラっとしたこと、後悔したこと。 その全てが、載っていた。
……3年生の時は、本当に何も出来なかった。 4年生、大人の人に頼りっきりだった。 5年生……自分でも出来る事が増えた。 海斗くんも、次の年の隊長になって。 私が副隊長になることになった。
……すごいな、私。 こんなに細かく、全てを詰め込んだんだ。 そして、思い出の品を埋めるとき。 私は、これを選択した。* ]
(28) 2018/11/24(Sat) 18時半頃
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[ 6年生のある日のページ。 もう閉校が近い頃の日の日記だろうか。 愛梨は、そこで手を止めた。 ]
大人になるという事は、本当に不安。 早く大人になりたいって人もいるけれど、 私はそうは思えなかった。 海で貝殻を探した日々、 森で鬼ごっこをした日々。 あの時感じた感動は、確かなものだと思う。
……けれど、大人になるってことは。 そういう感動も、なくなってしまうんだろうな。 私は、それがすごく怖かった。
閉校が近くなって、バラバラになる日も実感して。 海斗くんに、それが不安だって事を伝えました。 海斗くんは、こう言いました。
(29) 2018/11/24(Sat) 18時半頃
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「たとえ大人になったとしても、 たとえあの日の夢を忘れたとしても。 僕たちだったら、行けるはずさ。 あの星空を越えて、どこまでも。 そう、僕たちは、「ほしぞら探検隊」だから。」
正直なところ。 私、この瞬間、海斗くんに相談したこと、 本気で後悔しました。 だって、全く意味がわからないんだもの!
でも、当の海斗くんは、全て分かってる、という。 そんな感じがしまして、非常に腹立たしかったです。
……けれど。 私がほしぞら探検隊だからこそ。 大人になっても、夢を忘れても。 何も恐れる物なんてないから、大丈夫。 ……そう言いたかったのかな、って、思います。
(30) 2018/11/24(Sat) 18時半頃
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閉校までは、もうすこし。 タイムカプセルに入れる物も決めないと。
……養くんは、自分への手紙。 私は、まだ考え中だけど。
……そうだ、海斗くんは。 何を入れるつもりなんだろう? 学校で会ったら、ちょっと聞いてみようかな。
[ ……私は、このページを見て、 言葉を詰まらせたのだった。 ]
(31) 2018/11/24(Sat) 18時半頃
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[ どうだった、との声に。>>26 ]
……どうだろうね。 予想以上に、ちゃんとしてた、って所かな。
[ こんなに大仰な物を入れていたなんて。 という感情も確かにある。 ]
……みんなも、自分の物を持ったかな? みんながみんなの物を持ったら、 最後に余るのは、多分……
海斗くんが埋めた物、だからね。
[ そう、みんなに告げて* ]
(32) 2018/11/24(Sat) 19時頃
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