254 東京村U
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[どう逆立ちしても真似をすることができなかった。
──彼女の、あの、才能だけは。]
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[奇妙奇怪な話を書くことを、幼い鈴里みよ子は趣味にしていた。熱心に、周囲から疎まれても続けるほどに。筆を折ることなど、考えられないくらいに。]
… … 不純な動機だから、あまり、 人には言わないようにしてるんだけど……
[ふっ と顔が上がる。なんて、と、つきそうなわりには、華やかになりきらないどこか影をもった鈴里みよ子の微笑みが、また女の顔に舞い戻る。]
(62) 2016/10/03(Mon) 09時半頃
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…… 面白いと思う本って、貸出カードに、 いつも、笹本くんの名前があった気がするもの
[ほんの僅か、ずれた何かを戻すように、 話題が過去に移される。]
じゃあもう、ずーっとの付き合いなのね。 私は中学の子とも、疎遠になっちゃってるから 少し、うらやましいかもしれないわ
[首をかしぐと肩につかないほどの緩やかな髪が揺れた。 知らなかった間を埋めるような会話は、 ゆったりと、喫茶店内の話し声にまぎれていく。]
(63) 2016/10/03(Mon) 09時半頃
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あら。じゃあ目指すところ、 もう見つかっちゃったのかしら。
[ほんの微かに苦笑して、はにかむように答える青年に幾分──残念そうにも、首を傾げてみせた。]
あのアンケートは、もちろん 書いてもらった希望を叶えるお手伝いもね する気はあってさせてもらっているから
そうそう、 今日はね、それで、
[♪]
(64) 2016/10/03(Mon) 09時半頃
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[[ ♪ ♪ ♪ ♪♪ ]]
(65) 2016/10/03(Mon) 09時半頃
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[つと、話を続けかけた女の鞄から、着信音が聞こえた。はた。として、誘いをかけようとした言葉が途中で止まる。]
ごめんなさい
[話が中断されることに謝罪を述べて、スマートフォンから流れる音楽を止めようと、カバンから角の丸い板を取り出す。]
あら? …
[素の表情で素早く睫毛が二度瞬いた。少し、通話ボタンを押すのをためらったのは、相手が非通知だったからだ。]
(66) 2016/10/03(Mon) 09時半頃
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もしもし?
[少し迷ってから、スマートフォンを耳そばにかざす。耳との距離が遠いのは警戒の表れだった。最初は声が遠くて、無言電話かと、首をかしげて、]
… ぇ
[そこで。 ぎくり と、なで肩が痙攣した。]
(67) 2016/10/03(Mon) 09時半頃
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と ら
な い
で
(68) 2016/10/03(Mon) 09時半頃
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っ
[思わず、ぱっとその声を耳元から引きはがした。 画面を凝視したまま固まる。 声に、聞き覚えがあった。よく覚えのある、けれど、もっと若い
唾を嚥下した喉が、上下に動いた。 やけにぬめりけがひっかかる。
心臓が圧搾されている。 一瞬、世界から音が消えたような錯覚。
それで、気づくのが遅れた。
まだ、着信音が、続いている。 通話中の手元のスマートフォンからではなく、]
(69) 2016/10/03(Mon) 09時半頃
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みょんこは、ドリベルの方──音の発生源を見やった。
2016/10/03(Mon) 09時半頃
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[どこかビリビリと空気が震えている。 警告でも発しているように甲高く、
早く、と急かすように*音は鳴り続けていた*。]
(70) 2016/10/03(Mon) 09時半頃
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笹本くん……の、携帯、じゃ、ない?
(97) 2016/10/03(Mon) 18時半頃
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─ 新宿通り傍、喫茶店内 ─
[耳元からひきはがしたスマートフォンをゆっくりと下げる。目線だけが音の出所を探るように追った。
どこかスムーズすぎるほどの動きで、 音の発生源がぷつり と切れる。 続いていた連続音が絶えた。]
、
[悪戯電話かもしれない。けれど、聞こえた声は、 やけに耳孔の奥から入り込んで喉から出す声をふさいだ。]
(108) 2016/10/03(Mon) 19時半頃
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[応答ボタンを押して以後の変化はほんの数秒で、それも顕著だった。見る間に青年の顔色から血の気が引いて、声が揺れる。]
さ、
さ さもとくん?
[混乱。動揺。短い引き息。電話の音声までは聞き取れずに、戸惑った声が出た。テーブルが揺らされた衝撃で、コップの丸い底が踊る。透明なコップの中で水が揺れて、閉じ込められたさざ波がくわんくわんと出口を求めて回った。]
なに? どう
[眼鏡の奥から青年の視線の先を追う。 テーブルの下に何か。 想像すると、いささかぞっとして足が地面に張り付く心地がした。]
(109) 2016/10/03(Mon) 19時半頃
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[空笑い。乾笑。青年の笑い方はそうとしか言えないような空虚なものに聞こえた。]
なんでも……、って、
[様子にはみえない。どこもかしこも不自然この上ない。違和感だらけのちぐはぐな答えだった。笑みに眉が寄せられる。]
え? いえそれは、 ぜんぜん、……
[>>103 謝らなくてもいいけれど。困惑のまま指先を差し出される長方形に乗せる。唐突さだけが目立つ素振りに言葉が最後まで言えずに詰まった。]
(110) 2016/10/03(Mon) 19時半頃
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[珈琲分の代金がおかれる、ごく当たり前の日常的な動作が、なぜか違和感ばかりを増幅させる。がたんと椅子がひかれる音までは、確かに普通だった。]
…え
[異常だったのは、青年の呼びかけだった。青年の声に、不明瞭なあぶくが笑うような声が聞こえた。追おうかとしていた足が縫いつけられる。吸い込もうとした息を途中でとめて、何を言おうとしていたのかをその場できれいに忘れてしまった。]
(111) 2016/10/03(Mon) 19時半頃
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[濡れたような黒髪が、無数の白い指が、 出来の悪い装飾品のように 青年の首に、手足に絡んでいる。]
(112) 2016/10/03(Mon) 19時半頃
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みょんこは、ドリベルのほうを見たまま、絶句した。
2016/10/03(Mon) 19時半頃
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[ もうすぐ ]
(113) 2016/10/03(Mon) 19時半頃
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[幻聴が聞こえた気がして、全身が粟立った。 半面、その勢いで体が動いた。]
ま、 ちょっ…… !
笹本くん!!
[引き止めるように投げた声は、珍しくも声を荒げたものだった。けれど、それも遅い。足早に青年がその場を去る方が早かった。]
(114) 2016/10/03(Mon) 19時半頃
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─ 新宿通り傍、喫茶店内 ─
…、
[半端に立ち上がりかけた姿勢のままだった膝が折れて 背中に背もたれがぶつかる。]
今の……
[追いかけるには機を逸してしまった。 もらった名刺を引き寄せる。 それを、呆然と硝子越しに見下ろした。]
(205) 2016/10/04(Tue) 12時半頃
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[追いかけなかったのは、失敗だっただろうか。 そんな思考が脳裏をめぐる。 けれど、なんだか、気おされてしまった。
痩身が去っていった方を眺めて、 はあ。と息を吐いた。]
(206) 2016/10/04(Tue) 12時半頃
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[はあ。と息をこぼす。──熱い吐息を。
女は、頬を紅潮させて目を潤ませた。]
本物?幻覚?……ううん、どっちでもたいしたことじゃないわ。
とってもぞくぞくしちゃった、この禁忌に踏みこむ悪寒がこんなにはっきり残ってるんだもの。なにが原因だとしても産まれた感情を否定するなんてとんでもないことだわだってたしかにここにあるんだもの!
ああ……困ったわどうしましょう。アンケートについて彼にもお手伝いしてもらおうと思ってたのに。まさかあんなことになってるなんておもいもしなかったから!ほんとうにだめね、いつきくんにはいつもいつも先にいかれちゃってて。あの子と彼にはずっと負けっぱなしであれって放置したらどうなるのかしら追いかけたほうがよかった?でもこれからきっと他に連絡をとるでしょう?そうよね?ふたりにぜんぜん敵わないわたしなんかがお話をきかせてもらうより身近な人に不安を伝えるほうがきっともっとずっと広がりがあってステキなお話ができるものがまんしなきゃああ本当にいつきくんは昔からわかっててかわってないなんて奇跡みたい!
[恍惚とした笑みで女は両手を組み合わせた。
あまりの感動で息が震えるのを押さえられず、
長く息を吐きだして、肺腑を絞る。]
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[両手を組み合わせて、バッテンに交差した 親指に息を吐きかける。 目を閉じて深く深く息を吐いた。
そのまま、しばらくそうして祈るように動きを止めたあと、 ゆっくりと顔を上げる。
視線を動かして、長方形を手に取る。角をつぶさないように、 ごく丁寧に連絡先が書かれた名刺を長財布にしまった。
小銭と領収書をもって席を立つ。]
(207) 2016/10/04(Tue) 12時半頃
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─ 夕刻、新宿 ─
[喫茶店を出て職場方面に向かいながらやや遠回りして歩く。 浮遊感が続いていて、足元が不確かに感じられた。 途中、通りかかったトラックの事故現場近くは、まだ立ち入り禁止になっていた。警察官が数名で交通整理をしている。 トラックが突っ込んだんだろう、店の壁ががらがらと崩れていた。ひっかけられた道路標識がぐにゃりと曲がっていて、まるでそこだけ突発的な災害をこうむったようだった。
と、それに気を取られて足を止めかけたところで、 振動音が着信を知らせた。視線を鞄に向ける。 今度は発信者の表示が出ていた。]
あら
[電話なのは珍しい。「サミュエルくん」と表示された愛称に、 そういった意味で驚きながら応答ボタンを押す。]
(225) 2016/10/04(Tue) 18時頃
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もしもし?
[声をかけると『あ』と男の声がした。掛かったことにいくらか戸惑ったように、『みょんこさん?』と疑問形の声が聞こえた。]
そうだけれど…… どうかしたの?
[『あー…』と、戸惑いを含んで声が長く続いた。電話の向こうからぶつぶつと聞こえる声は歯切れが悪い。]
(226) 2016/10/04(Tue) 18時頃
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[『いや』と、前置きが置かれる。音の上下の少ないしゃべり方で声はつづけた。
『雪野瀬ジリヤって知ってます?』
と。]
(227) 2016/10/04(Tue) 18時頃
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[雪野瀬、その苗字には心当たりがあった。半年前に不動産屋に来た少女だ。下の名前まではともかくとして。]
雪野瀬ちゃん?
[きょと。と聞き返しに、『あれ』と、 意外そうな声が返された。]
『みょんこさんほとんどTV見ないのに、 知ってるんです?キャノバの』
きゃのば?
『あ、知らない』 [ですよね。と含んだ相手の認識はわかりやすすぎて、 いっそ言葉と二重音声のように聞こえた。]
(228) 2016/10/04(Tue) 18時頃
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[硯友社四ツ谷支部には、テレビをおいていない。もっぱら情報はwebから入ってくる。アンテナはマンション共同のものなので、NHKにはオーナーがまとめて料金を支払っているはずだったが。]
わたし、TVに出るようなアイドルって サクラコちゃんぐらいしかよく知らないもの
[藤田サクラコ。正しくは彼女についてもTVに出ているところはやはりあまり知らなかったが、同じマンションに住んでいたことならある。
東京新宿区四谷のマンション>>1:45。 彼女が飛び降りたコンクリートタワー。 サクラコの住居だった部屋の隣が今の支部だ。
『ああ』と、みょんことは異なり、それなりに芸能界事情にも詳しい青年は、『いましたね』と過去形で言葉を紡いだ。]
(230) 2016/10/04(Tue) 18時半頃
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『えーっと、なんだっけじゃなくて。キャンディ・ノヴァ、っていう ジュニアアイドルっていうか、あー、後で動画送ります』
[説明が面倒くさくなったらしい。興味あったらみといてください。と詳しくはwebに丸投げされた。]
『まあとにかくですね。 えーっと 時間いつだったかなあ。 その雪野瀬ジリヤの恰好したコが 朝?ぐらいですかね。俺のところにきて』
(231) 2016/10/04(Tue) 18時半頃
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