270 食人村忌譚
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
7日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
嗚呼、それとも。
[お前が咎人にでもなって彼に喰われるか?
なんていつにもなく狂気が顔を出すのはどうしてか。
ミナカタを継ぎたいと草の束を持って帰った娘のせいか。
もうこの村に、ミナカタは不要だと告げたら。
どんな顔を見せるだろう、なんて。
愉快な事を考えたからだろうか*]
私が咎人として死ぬのならば、この肉は錠にだけ食べてほしい。
他の誰の口にも入れさせたくはないのだよ。
[だから素直に咎人として裁かれ殺されるわけにはいかない。]
願わくばお互いを食いながら死ねたら、それが一番幸せだろう。
そのような事が可能ならば、だけどね。
[お互いの目玉を食べて、唇を食い千切り、腹を裂いて。
どれくらい生きていられるのだろう。
ゆっくりと味わいながら弟を体内に取り込みながら、弟に食べられて彼と一つになっていく。
それは甘美で素晴らしい考え。
嗚呼、それが叶うのならばなんでもするのに。]
[切実な願いはこの村ではそれこそ歪な願い
椅子を押して、一緒に崖から身でも投げたら?
なんて提案したら、弟の事となると目の色を変える
この男はどんな表情をするだろう]
そんな事、ぺらぺらと垂れ流してたら
食う前に殺されるぞ?
[目の前の源蔵に聞こえている様子はなさそうだが、
ついぞポロリと零しそうで呆れた視線を向けてしまった]
それなら、特効薬を見つけたとでも言って
自分の目を抉って食わせてやれば?
生きた肝臓も薬になるって言うしなぁ。
[食って食われて。
閉ざされた二人だけの世界を望む姿。
彼も人間でも家畜でもない、異質な者。
不要かどうか、分類は今は避け。
何処へ向かうか足踏みしたままの男を
見つめる視線は見世物小屋を覗くに近い*]
恋の病も患い過ぎると命を落とすと言うからな。
[その果てに肉も口にしてくれなかったら
どうするつもりかとも思うたが。
楽しそうだから放っておく*]
恋は手の付けられない病か。
[源蔵の呟き無くとも、我ながら
良い表現だと自己満足。
しかし恋と言うなら仔を成せぬとはなんと不毛な。
それこそ群れには不要なもの。
目を細め、相手が年上でも気にせずに威嚇する]
男女の仲で互いしか、と望むなら兎も角。
この村にいる限り、群れを乱す真似、
叶うと思わない事だ。
[間引く者の存在を子は知らぬだろうが。
いや、躾のために名を変え形は変えて
表にも伝わってはいるだろう。
しかしその間引く者が目の前にいるとは気付くか否か。
気付いてどうするものか、全ては彼任せ*]
[ほんの少し。
ほんの少しだけ。
揺れる時がある。
この一時。
本当に不要なのだろうかと。
だが風が吹けばそれに乗って飛んでしまうほどの軽さ。
この村は不要な家畜が生まれる不要な村、だと]
ああ、本当にこの村はもう無くなった方がいい。
[呟きも風に紛れて何処かへと**]
――無くなった方が良い……?
[学び舎へと向かう道すがら、先程と同じ声を聴いた。
風が運んだ其れを辿り視線を向ければ大人たちの姿
その中にミナカタを見つけ、記憶に残っている仕草
人差し指を口元へ立てて見せる。
群れを乱すような話を、しても良いのかと
問いかけるような眼差し一つ置いて*]
[学校へ向かうまでの道のりに
彼からの返事は聞けたろうか。
学び舎へたどり着いたススムを待っていたのは
教え子のいない教室だった。
この分では、石動と二人で授業をこなす事になるんだろう]
……先生、質問があるのですが。
[今日の授業が終わる頃
独りしか居らぬ生徒が律儀に手を上げ、問いを発する]
もし、この村が無くなったら
先生は、どうしますか?
[唐突ともいえる問いかけだったかもしれない。
この村が無くなったら
朝聞いた狂ったような囁き声が、
どうしても頭から離れない。
自分だけが家畜に混じる人として生きていかねばならない
そうではなく
食べもしない家畜なら、いっそ全部処分してしまったら
群れに怯える必要も、なくなるのではないかと**]
[これでも憐れむ心は持っている。
憐れむからこそ、この村自体不要なのだと得心する。
この村に戻ってくるからこんな事が起きるのだ]
この村は、もう要らない。
そうは思わないか?
[人差し指を立てた眼差しに
唇だけを動かして。
問う目は細く、狂気を隠さず。
さて彼に届いたか**]
[唇を読む事が上手く出来たかはわからない。
むらは、いらない――か?
彼への返事は瞬き一つ。
きょとん、と
かんがえたこともなかった、という風。
けれどその直後
その先を考え実行に移す事が出来るだけの術が過ぎる。
ミナカタの薬の知識があれば
己が教わった技術で少しずつ間引いて――
ススムは思わず足を止め、彼にもの言いたげな眼差しを向けた。
如何すれば良い?
そう問いたげに。
音は無く。
会釈一つでその場を去るが]
[植え付けられた新たな知識が頭の中を埋めていて
授業が終わったその後に
石動へと思わず問うてしまったのだった。
彼になら、話しても大丈夫
確信が何処かにあった
異端な思考を他者へ漏らさずにいてくれた相手であり
己に知識を授けた相手
弟という家畜を大事に飼って居る
ミナカタから教わった基準で言うなれば
彼もまた群れに紛れた人間に違いない
それに、うまくゆけば
彼にも協力が得られたら等と打算をひとつ。
昨日彼の兄弟の結びつきは見聞きして学んでいる
其処から交渉の余地があるかもしれない**]
[物問う視線はやはり彼が人間の証。
だが此処で長々と話すものでもないし、考える力も充分養われているはず]
お ん な。
[解を求めるような眼差しに、人差し指は唇から去って行った娘の音がする方へ。
女を間引けば仔は産まれぬ。
解まで辿り着けたら。
褒めてやろうか、それとも手を取ろうか。
距離を縮めず愉しげに目だけが細くなる**]
特効薬になるのならば本当に食わせるが。
[肝臓を食わせて治るのならば食わせてもいい。
しかし本音を言うのならばこの身を食らう様を生きて眺めていたいのだ。
目玉ならばその望みも叶いそうだが。
このような事を考えているから薬師に見世物小屋の見世物のように思われているのだろう。
だが幸いな事にそう思われている事に気付いていない。
だから思考は好き勝手に散らかって脳内を巡る。
どうせ実行に移す事はないのだから好きに考えるくらい許されるだろうか。]
[恋の病などありはしない。
在るのは只執着に似た愛情だけだ。
薬師の言う通りこの願いが叶うなど考えてはいけない。
この思考を持つ事が既に咎人だと断罪されかねないのだから。]
……もし村を出て、
[兄弟二人で。]
……――――――――。
[誰にも邪魔されずに互いを食らい死ねるだろうか。
そう考える事が罪なのだと理解してはいても。
思考に刻まれてしまったその想いは脳にこびり付いて離れない*]
行く末が心配?違うだろ?心配じゃない、怒りだろ。
自分がいなくても生きていけるなんて、許せない。
自分がいないのに
生かしてやる相手がいればそれも許せない。
そんな綺麗な言葉で着飾るなよ。
[このままを良しと出来ない癖に。
動けぬ姿を煽る言葉に年長への敬意の欠片もない]
[教え子の問いかけに笑いもせず叱りもせず。
暫し真面目に考える。]
もし、この村が無くなったとすれば。
私は私の好きなようにするでしょう。
誰にも渡したくないモノを私の懐に抱えて。
誰の目にも触れさせずに大事に、大事に、一人で食らい。
そして私も大事なモノに食われて。
[死ぬのならば本望だ。
しかしこれは叶わぬ願いであり、また罪である。
誰かに聞かれでもしたら明日には元教師の肉が村に振る舞われる事になるだろう。]
[彼になら話してもいいと思った。
根拠があるわけではない、だが彼はこの村の人々とは違う。
無為に話を広めたりしないだろうし嫌悪を示したり笑い飛ばす事もないだろう。
賛同してくれるとも思ってはいないが。]
進君、私も君も罪人だ。
こんな会話聞かれでもしたらそう裁かれるでしょう。
どうしてこのような事を聞くのです?
君はどうしたいのですか。
[ただ、疑問を口に出しただけならばそれを諫めるべきだ。
教師として生徒の道を正さなければならない。
では正しい道とは何か。
咎人を殺し、食らい、子種を撒いてただ家畜のように生きる事。
本当にそれでいいのか、分からなくなってきた。
一度湧いた疑念は胸の内を巣食い蝕んでいく*]
ま、この村にいる限り。
丸ごと全て2人だけで。
なんて夢のまた夢って感じだろうがな。
[肝臓だって差し出せる
兄として素晴らしい献身だ。
その裏にどんな感情があろうとも、
表に出なければ良いのだから。
だが秘めた想い全てを表に出したいのなら。
願いを叶えたいのなら]
あの脚を抱いて村から出る事が出来るかどうかは
自分で考えろ。
ああ。
でも、芽があるとすれば。
この村に残るのが2人だけって言う方が。
余程現実的かもな。
[見世物を覗きながら、適当にばら撒く言の葉は
とても傷を癒す薬の葉からは程遠い。
傷に付けばじくじくと染みて腐らす毒の葉が。
貼り付いたかどうかを確かめるつもりはなかった]
もし。
村の人間が目減りし始めたら。
あんたはどうする気だ?
[問うた癖に。
言葉だけ残してさっさと離れ、振り返りはしなかった*]
[薬師の言葉が頭から離れない。
心配ではなく、怒りであると言葉にされてしまえばそれを否定は出来ない。
醜い執着心の成れの果てだ、これは。
恋よりもなお質の悪い感情。]
村の人間が目減りしたら。
そうしたら。
[どうするのだろう、どうしたいのだろう。
その答えはその後、今日の授業を終えた後。
教え子へと吐露する事で出る事になる*]
[問いかけに対する反応は
この村の誰からも得られぬだろう応えだ
矢張り、彼は家畜ではない]
――渡したくない、というのは錠さんでしょう?
昨日、僕が錠さんと一緒に居たのを見た時の、先生の顔
覚えています。
知っていましたか?
錠さんも、口にするのは先生の事ばかり。
[錠もまた、石動に依存していた。
彼の言葉をそのまま目前の相手へと伝えよう。
お互いに、想い合っている。
故に、遠慮は必要ない。
誰にも渡さなくていい、世界がないのなら
作れば良いのだ
そうでしょう、と声が高くなる]
この村があるから、僕らは皆で分かち合う必要がある
習わしに沿って、またこの村へ正しい形で生まれる為に
でも、僕はわかりません
本当にこの村は、正しいものですか?
――――孕ませ、用が済めば肉となる
そんな家畜のような一生は送りたくない
何より僕は、人を美味いと思えない
臭くて硬い不味い肉を
赤の他人が無事に転生するために喰わねばならないのは
苦痛です。
そもそも、喰った相手が本当に正しくまた村に生まれてきたかどうかなんて、どうやって証明するんでしょう。
[今日は校舎の中に家畜はいない
故に、ススムの言葉が止まる事はない]
村が無くなれば、
先生は先生の思うように生きられます。
僕は――――誰にも喰われたくない。
家畜じゃなく、人間として生きたい
[口にしてしまう
ススムの小さな願望は]
だから、この村を――滅ぼそうと思います。
[外の世界を知らぬ故に
叶える為に幾多もの犠牲が必要になるものだった]
方法を、ひとつ考えました。
[助言を思い出す。
種馬として期待されていたススムにわかる答えは]
――仔を産む腹が無ければ
これ以上増えません
先ずは女を
後は、一つずつ
順番に潰してゆけば
ね?
[模範解答になったか、さて。
判断相手は、今は此処に居らぬけれど*]
牛や雌鶏の孔に突っ込みたいほど餓えてもねぇし。
[俺にとって、女と呼べる存在も。
母と呼びたかった者ももういない。
慈しむ様に抱いたゆりでさえ。
群れを成すのに必要な胎は傷付けぬのが道理。
それに傷付いて、世話をするのは結局俺になるのだから。
薬草の無駄遣いになる事はしない*]
[弟が想うのは己の事ばかり。
それは随分と甘美な言葉であった。
互いに想い合っているのならば遠慮は必要はなく。
誰にも渡さずにすむ世界がないのならば作ればよい。
そうでしょう、と興奮したかのように高くなる声に僅か圧倒された。]
あ……、ああ、
[人を美味いと思わぬという。
それが苦痛だという。
ならば、彼はずっと苦痛に塗れて生きてきたのだろうか。]
1
2
3
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
7日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る