295 突然キャラソンを歌い出す村3
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え、あ、えっと、うん!
[アタシは自分の行動が信じられなくて、はっと立ち止まった。 止まって、その瞬間に、メイちゃんの声よりずっと聞き慣れた怒号が飛ぶ>>241。
言われたとおりに金城センパイの手首のネックレスを握る>>243。 実際、アタシがギリギリのところで留まっていられたのは走りだす瞬間にセンパイの手をとったせいでそのネックレスに触れていたから――というのは後々知ることなんだけど。]
(247) 2019/05/05(Sun) 23時半頃
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[そうして、ステージを見下ろして。 中央で歌う少女(だと思っている)の顔を見て。得心がいった]
(――居るだけ追いかけまわされるなんて可哀想>>3:314)
あれは、あなた自身のことだったのね。
[昨夜の会話を思い出す。 ナルホド>>3:349、と言ってはいたが。わかっていなかったか、わかったフリをしていただけか。はたまた、そうせざるを得ない状況に追い込まれたか。経緯はスズにはわからない。けれど]
だめだよ、そんなことしたら。
[ぽつりとそう零す。 人を害さなければ生きていけない怪異の事情は、スズにはわからない。抑えられない食欲も衝動も、自分にはないものだから。それでも、やはり思ってしまうのだ]
そんなの、誰も幸せになれないよ。
(248) 2019/05/05(Sun) 23時半頃
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[人垣はもう、超えらない程の厚みがあった。 ふと、頭上に大きな鳥の影>>242が見えた気がした。
それを見るや、邪道院はステージ上方、 吹き抜けとして下が見える上階へと走り出した。
流れる歌に頭が痛くなる。 頭の奥で燻る自分のものではない思考を、 ぎり、と奥歯を噛んで無かったことにする。
ここは大型商業施設だ。あらゆるショップが入っている。 ――もちろん、楽器店もだ。 走る途中、楽器屋に立ち寄り、雑にギターとベースを奪う。]
(249) 2019/05/05(Sun) 23時半頃
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メイさま……メイさま……
[怜奈は生気を失った、もはやモブと言っても差し支えのない目でステージに向かっている。
すると、]
(250) 2019/05/05(Sun) 23時半頃
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歌聞くなって、相っ変わらず、結構な無茶言う……!
[ここはライブ会場で、ステージで、スピーカーがあって、広範囲に歌を届けてる。 ネックレス(クロスがついてるからもしかしてロザリオかしら)を握っていては手で耳を塞ごうにも、片手落ち。 それに金城センパイは聞いてていいわけ? そのへんどうなの!?
って言いたいことは死ぬほどあるけど、アタシがこっちに来て、アタシがわざわざ金城センパイを危険に晒したわけなので、従わないわけにいかない。 どうにかしなきゃ、で咄嗟に取れた手段は――]
(251) 2019/05/05(Sun) 23時半頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2019/05/05(Sun) 23時半頃
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――――――!!
[腕を突然掴まれた(>>215)。そして次の瞬間、反射的に]
(252) 2019/05/05(Sun) 23時半頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2019/05/05(Sun) 23時半頃
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いやーーーーーーっ!
[大きな声で悲鳴を上げる。]
(253) 2019/05/05(Sun) 23時半頃
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メイは、ウツギにアンコールした。
2019/05/05(Sun) 23時半頃
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このおじさん、変なんです。
[掴まれた手の方向を見てウソ泣きを始める。
メイさまに近づこうとするのを邪魔するものは女の武器を使ってでも打ちのめす。洗脳の力は強力であった。]
(254) 2019/05/05(Sun) 23時半頃
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♪ 課せられた 無謀なChallenge だけど超えてみせなきゃ オトコじゃないでしょ
聞けよ Listen! アタシの歌を 誘う指先 艶めく唇 魅力は充分 理解したけど
タイプじゃないのよ Sexy Pixie 手ぐすね引くなら 手段を変えて Honey trapには かかってやらない
[近づいたメイちゃんの口元、ピンマイクに届けと言わんばかりの声量で歌う。 メロディすら後からついてくる勢いのロックチューンで、メイちゃんの歌をかき消そうと試みた。
ここは突然キャラソンを歌い出す世界だ。『楽器の使用、大声をあげる等の迷惑行為』は禁止されていない!>>14] ♪
(255) 2019/05/06(Mon) 00時頃
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[笑夜メイの歌がステージを中心にして 熱狂するように会場内に満ちていく。
上方から、笑夜メイの歌と魅力にあてられた人間たちが 金城グロリアと邪道院、宇津木の周囲に集い ステージ方向に流されて、連れていかれるのが見えた。]
げ
[手を柵について、軽く身を乗り出した。 その間にもグロリアと宇津木がステージに運ばれていってしまう。 >>232 丁度良く会場の一体感を盛り上げる合いの手も入り、 獣めいた叫び声が周辺の人間たちの意識を掻っ攫っていた。]
(256) 2019/05/06(Mon) 00時頃
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小鈴は、ウツギにアンコールした。
2019/05/06(Mon) 00時頃
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おい!! 居るんだろう!!!
[上階へ向かいながら、邪道院は声を張り上げた。 呼ぶのは、いつか会った鳥の怪異だ。
学園に住み着いた怪異。 ―――校舎内の門前払いを食らう程にはうるさいが、 それでも無害で。
『 言う程、不気味な声でもない。暴れ遊ぶ飼い猫の、 首輪についた喧しい鈴のようなものだ 』 と。
曽祖父の残した報告には、そう戯れのように残っていた。
その報告書に残る名前は、確か、]
―――スズ!!!
(257) 2019/05/06(Mon) 00時頃
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[万事休す、わたくしと宇津木さまは、笑夜メイさまの掌中に落ちたかと思われました。]
(258) 2019/05/06(Mon) 00時頃
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[けれども、宇津木さまはピンマイクに届けと言わんばかりの声量で歌を歌ったのです。(>>255)
一般人である彼が諦めていないのに、わたくしが諦めてしまう理由が何処にあるのでしょうか。]
(259) 2019/05/06(Mon) 00時頃
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!!!
[柵から身を乗り出しつつ、下方のステージの状況を注視する。──ステージ上、宇津木が歌いだしたとき、歌に歌がぶつかり、グロリアをステージ上に運ぶ流れが、やや緩やかになったように上からの視点では見えた。]
宇津木クン、そのまま歌って!!
[理屈はわからない。理屈は何ひとつとしてわかったものではないが、歌には歌で対抗できるのかもしれない。 柵から離れて、走りだしながら金城グロリアと行動を共にしている宇津木に向かって声を投げた。]
(260) 2019/05/06(Mon) 00時頃
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─ 神森ムーンライトシティ ─
[僕が物販ブースでようやく怜奈を見つけた…と思ったその瞬間。 会場にちょっとエロい感じの笑夜メイの歌声が響く。 その声を聞いた観客達が、笑夜メイの言ったとおりに動き出す。
──怜奈も同じように!>>250]
ちょっっっちょちょ、怜奈!! 大丈夫?!メイ"さま"ってなに!! 友達じゃないの!?
[友達にしてはややおかしな呼び方だと思うが確かに僕もたまに邪道院様とか言うけどそんなに!? そう思って慌てて手首を掴んだ…ら!>>253]
(261) 2019/05/06(Mon) 00時頃
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えっ!?!?!?
[大声で叫ばれた。]
ちょ、ちょっとま、待って怜奈! え、てかおじさんてお前失礼だな!!!!
[見ず知らずの他人をおっさん呼ばわりしていたくせによく言うと自分でもおもうけども僕はまだ高校生であるからして!!]
えっ待って待って待って
[もちろん警備員も魅了されているのだ。]
ちょっとーーーーーー!!!!!!!!!
[連行された。*]
(262) 2019/05/06(Mon) 00時頃
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夜笑国 メイは、メモを貼った。
2019/05/06(Mon) 00時頃
R団 タカモトは、メモを貼った。
2019/05/06(Mon) 00時頃
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♪ 賽は投げられた デンジャラスなstage 腹をくくるのは オトコだけじゃなくてよ
聞いて Listen! わたくしの歌を 誘う指先 艶めく唇 魅力は充分 理解したけど
格が違いますわ pretty cat 酸いも甘いも 噛み分けた私達 idol singerには 負けてられない
[気がつくとわたくしは結んだ髪を振りほどき、力の限り歌ったのです。 初めての体験。なんて清々しい気分なのでしょう!]
(263) 2019/05/06(Mon) 00時頃
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[歌を聞かないなら、それを超える音で歌って場を塗り替えるしかない。 そう思ったアタシの判断は、おおよそ間違ってなかったらしい。 もともと力を持っている歌に対抗するのに足りるかはわからなかったけど、最低限アタシ自身は歌に必死なのとロザリオの力で、正気に戻りはじめてた。 会場の熱気も、少し落ち着いたように感じる>>260。 メイちゃんにはライブめちゃくちゃにして申し訳ないってちょっぴり思わなくはないけど、とりあえずは官ちゃんが戻ってくるまでの辛抱だ。
そのまま歌って、そう言われて次のフレーズに入ろうとした時>>263。]
(264) 2019/05/06(Mon) 00時半頃
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あはっ、
[お互いキャラじゃないカラーの歌。 だけど、思い切り歌うことの楽しさって、誰でも持ってる。 楽しそうな金城センパイに、アタシも義務感やバトルなんて気持ちどこかに飛んでって、自然と笑顔になった。]
(265) 2019/05/06(Mon) 00時半頃
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― ミニライブ会場 ―
――――!!
[グロリアの力強い、歌。>>263 その歌う様は、あの夜>>3:334の弱々しい姿ではなく。]
……ちっ、開き直ったわね……。
[現在「資格」を有する彼女の成長に、舌打ちを零す。]
(266) 2019/05/06(Mon) 00時半頃
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うっそ、何なのこの歌!!
[メイさまの歌の所々に訳のわからない歌が挿入されてくる。(>>255 >>263)
洗脳は解けこそしないが、脳の中心が揺さぶられるような感覚である。]
(267) 2019/05/06(Mon) 00時半頃
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[下方に見えるステージは混沌の様相を呈していた。 ステージ上の少女の歌声で、会場は異様な熱気に包まれている。それなのに、群衆が見ているのはステージではなく――]
グロリア? ――と、ユキと……ゲェッ ジャドーイン!?
[なんか襲われている?>>228 と思ったら、ユキがふらふらステージの方にグロリアを引っ張っていって>>237、邪道院が何事か叫んで>>234――下階から駆けあがってくるのが見えて>>249、そして――]
[――名前を、呼ばれた]>>257
(268) 2019/05/06(Mon) 00時半頃
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……アツタネ?
[違う。彼は死んでしまった。もう何十年も前に。 というか、全然似てない。声も口調も、全然似ていない。 それでも、]
ジャドーインにそう呼ばれたら、いくしかないよね。
[とん、と軽く足場を蹴る。 そうだ、思い出した。
スズを初めて"スズ"と呼んだのは、邪道院敦胤。 邪道院官の、曽祖父だった]
(269) 2019/05/06(Mon) 00時半頃
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正直、宇津木さまが歌ってくださらなかったら、わたくし、諦めてしまうところでした。
[正直、今の宇津木さまはどんな男性よりも男らしく、勇敢であるとさえ私は思えるのです。]
行きましょう。邪道院さまは必ず戻って参ります。
(270) 2019/05/06(Mon) 00時半頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2019/05/06(Mon) 00時半頃
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GRAND BATTLE(対バン)の始まりですわ――――
(271) 2019/05/06(Mon) 00時半頃
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[怒号とネックレスで正気を取り戻し、歌で返す宇津木(>>255)に顔を顰める。]
♪ 枷をつけろ 取り込めAudience 抜け出し逃げるなんて 生意気だよ
ヤダよ Reject! ここはボクのstage 友情?青春? そんなの知らない 背伸びしなきゃ 生き残れないんだ
失礼しちゃうな Senior student 邪魔をするなら その口塞ぐよ Sweet Dream 早く堕ちちゃえ!
♪
[指を顎にかけ物理的に塞ごうとしたが、歌の力でなかなか距離が詰められない――]
(272) 2019/05/06(Mon) 00時半頃
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♪ エサは大人しく 食べられてよtableで 腹の中に さあ 収まっちゃいな
ヤダよ Reject! ここはボクのstage 太陽の様な 微笑みと光 アンタは何処まで 苛つかせるの
自慢なのかな rich lady 甘いものなんて 噛んだ事ない 生き残るため 遊びじゃないんだ
♪
[メイに魅了されていたモブ達は、徐々にグロリアの歌声(>>263)に惹きつけられていく――]
ヤダヤダヤダ…! なんでボクから”それ”まで奪うの!! 何処まで迫害すれば気が済むんだよ!!!
(273) 2019/05/06(Mon) 00時半頃
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あたし、行かなきゃ、メイさま、メイさま――――――
[頭が凄く、痛い。 けれども、今足を止めたら、メイさまの歌が聞こえなくなってしまう――――モブをかき分けて、怜奈はステージへ向かう。そこにどんな結末が待っていようとも――――――**]
(274) 2019/05/06(Mon) 00時半頃
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ま、アタシもこれがうまく行くかなんて、わかんないけどね! でも、やんないより100倍いいでしょ。
[>>270金城センパイと手を繋いでること。 それはあくまで、アタシが歌に飲まれないための対策でしかないけど、今はそれすら最強の絆に思える。]
(275) 2019/05/06(Mon) 00時半頃
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客が邪魔だ、上から行く!
[スズへ向けて、怒号を飛ばす。 まったく曽祖父には似ていない、傲慢な物言いだ。]
[邪道院篤胤は、無闇に怪異を退治しない男であった。 超常相手に「何、面白いじゃないか」と、笑う男だった。
[そういう彼の抱いた理想は、 邪道院が抱く「野望」にも似ていた。]
[―――ならば、敬意を抱く彼への礼として、 その「お気に入り」も、神森の民として護っていこう。]
(276) 2019/05/06(Mon) 00時半頃
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