人狼議事


270 食人村忌譚

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【人】 薔薇∴十字 ススム

[>>0:227彼の言う腹の中、というのは儀式の事だろう。
儀式に選ばれる村人の選別基準、薄々わかってはいるのだから]

 ……すみません。
 お言葉に甘えさせて頂きます。

[腹の虫はしっかりと声を届けてしまったようで
>>0:228錠の提案に頭を下げて、言われた通りに車を押して玄関をくぐる]

 それじゃあ、お邪魔します。
 布団、敷いてきますから少し待っていてくださいね。

[指図通り、布団を用意して錠を抱えあげて寝屋まで運び
一息ついた後、残り飯のありかを問いながら、台所へ足を向け
先ずは御櫃の中の米を茶碗にうつす]

(1) 2017/11/23(Thu) 01時頃

【人】 薔薇∴十字 ススム

[梅干しと山菜煮を取り出して、茶碗の米にくぼみを作り、其処へひとつまみ分落としこむ。
米で蓋をしてから、茶碗の端をとんとんと叩き、丸めて
其れから掌の上にひっくり返すと、力加減を入れつつ握り飯を作る]

 出来た……。
 
[形はいびつになって、具がはみ出しているものの
一応食べられるものではある。
握り飯一つ握れなかった自分に彼女が教えてくれた作り方だ。
平皿に梅干しと山菜煮の握り飯を一つずつ盛り
出がらしのまま、湯を注いで茶を淹れて
自分が食べるよりもまず、錠の元へと運んでいく]

 錠さん、食べられますか?
 
[疲れているのなら、無理強いはしない。
その握り飯はススムのものになるだけだ。
食べられるようなら見届けた後台所にとってかえし、同じように山菜煮で一つ握り飯を作って、頂くつもりだ。
少しだけ、石動を待って同じものを作ろうかと思うけれど
戻らないようなら、下手なままごと紛いは此処で終わる**]

(2) 2017/11/23(Thu) 01時頃

[愛を失った夜、愛する者の肉を独占したくて堪らなくて。
女陰と乳房を望む女に掴みかかりたい気持ちが溢れてしまいそうだった。

男根を優しく包み込む女陰も、慈愛でもって掌を押し返してくれる乳房も。
己を見つめる目玉も、可愛らしい声を紡ぐ唇も、乱れる髪の一筋も。
感情が詰まっているだろう脳髄も、生きていた証の心臓も。
全部、全部全部全部全部全部全部余す事なく全てを己のモノにしてしまいたかった。
しかしそれは叶わぬ願いだった。
この村でそれを口に出せば罪人として裁かれるのは自分である。
それもいいだろうと考えはした。

考えはしたが、食われるのならば愛する者に食われたいと、そう願ってしまうから。
節の目立つ指や、弟を見つめる目、考える脳味噌、そして心臓を食べてくれたのなら弟の中で生きていける。

だけど、もっともっと、と求めるのだ。
汚物に塗れた腸や精を吐き出す陰茎に睾丸。
血液の一滴すらもその身に取り込んで欲しいと、そう願ってしまうから。]


[愛する者を独り占めしたかった。



     愛する者だけに私の死体を食べて欲しいから。]


[男は弔い肉を受け取ってもそっとその肉を処分する。
愛を失ったあの日から村人を食べる事が出来ないでいる。

きっと錠ならば美味しく食べられるだろう。
彼は男にとって何よりも大切な家族だから。

ゆりも食べてしまうだろう。
複雑な胸中はあれども、あれも娘だと分かっている。
嫉妬心に苦しんだりもするが、情がそこにないわけではないのだ。
あの肉を食らえば初めて娘の存在を認識して喜びを覚えるのかもしれない。
そこには確かに愛はあったのだと初めて知る事が出来るのかもしれない。

そうなればきっとまた独占欲が湧き出て誰にもその肉を与えたくないと思うのだろう。
只、そう思えども実行に移してしまう勇気はない。
臆病な男は思うだけで動かない。
仲間がいなければ動けない臆病者なのだ**]


[山菜煮と、米と。
人の肉より、余程美味い。
糞尿の臭いに塗れた腸
膏ばかりでぐにぐにと噛み応えの悪い皮
男たちの硬い肉
骨と皮ばかりの老人の其れも
弔いという名目がなければ、口になどしたくない。

母は居らず、父もわからず
近しいものの居ない自分には
人を食べたいという慾がない。

誰ぞが食べたい
何処を食べたい
聞くたびに、ススムの胸は苦しくなる。

この村の風習に染まり切れない自分を
責めるような其れ。
居たとしても、自分は縁者を食わぬだろう]


 僕は、僕は、  僕だけが

 僕だけが。きっと違うんだ。
 僕だけが。
 どうしたら、何時にも、 何処にも

 いられない。

 僕は、どうして――


[苦悩の声を聴いたものが居ようなど
その時のススムは、知る由もなかった**]


    ー        −

[母親は『捨てた』つもりか『預けた』つもりか。
表向きは薬師の継承者になり得ると踏んで任せた子供。

しかし最初から、母親の罪を識っていた薬師は
罪人に己の種を撒き新たな罪を産ませていた]

 せんせい。何でミナカタって言うの? 
 名前はどうなるの?

[問うた記憶の中の返事はいつも同じ]


『ミナカタは“皆を騙る”からさ。
わしたちは村人の命を助けもするし、殺しもする。

膨れ上がって立ち行かぬようになれば村は滅びる。

必要なところを間引いてやるのもお役目だ』

[その意味を知るのはもう少し先。
夜中に訪れる患者はいつも女。
切々と涙で語る物語は似たり寄ったり、結末も。

鬼灯から作った堕胎の妙薬。
堕ちた子供は何処へ流されていったのか。

源蔵が成長せぬのはきっとああやって消えたからだろう]


『わしらは代々村人皆を騙って生きていく。
名前など必要ない。

村の闇の1つに生きるのに、自分など必要ない。

 不要だと思ったら間引くのも大事なお役目』

[酒を飲むと豹変する先代は嫌いだった。
そしてそれ以上に自分自身が嫌だった。

自分の為に生きることも出来ず、
村の為に名も棄てて、村の為に村の為だけに生きるなど。

不要になった者を間引いて良いと言われて。

最初に間引いたのは先代だった。

まるで抑え込まれていた蓋が一気に開いた解放感。
誰も知らぬ昂揚は誰かに教えずとも良いものか。
独り抱えたままで良いものか]



[──────そんな事すら判らぬほど。

 罪を犯す果実は計り知れぬほど甘いのだ**]


【人】 薔薇∴十字 ススム

―   ―
[まだ幼かった頃の事だ。
風呂敷を手に、ススムが一人置き去りにされた家を訪れる姉妹が居た。
中身はその日によって様々で
いびつな握り飯だけの事もあれば
たくあんが添えられていた事もあったり
豪勢にも副菜がついて来たこともあった。
幼い頃のススムは、その出所を気にする事もなく
ただ貰える食事に感謝するばかり。
いる姉、ゆり姉と慕っていた>>0:111のは昔の話。

成長するにつれ
差し入れられるものの裏に、人間模様が見えてくる。
種馬として育てようという打算
責務を果たしているという偽善感
――世話焼き筆頭だった彼女らの裏までも、勘繰りそうになったころ]

(28) 2017/11/23(Thu) 08時半頃

【人】 薔薇∴十字 ススム

[巫女が世代交代を果たす。
その次の差し入れから、容が一人訪れるようになった。
理由を聞いたことは無い。
故に、ススムがゆりを避けるのは、
憶測の中の彼女の像が歪んでしまった所為でもある。

姉から巫女という職を奪った妹
その勝手な解釈を他者に話したことはなく
故に正す村人はいない。

農家の娘となってから、容の差し入れは野菜が多くなった。
変わらず自分を養ってくれる彼女には、感謝している。
姉への感謝が募るほど、妹のいる神社から足を遠ざける悪循環はどうしようもないまま]

(29) 2017/11/23(Thu) 08時半頃

【人】 薔薇∴十字 ススム

[目覚め、身支度を整えたススムは、学び舎へと向かう。
今日の授業内容であれば
恐らく生徒は昨日よりも格段に減るだろう

汲み置いた水瓶から柄杓で一杯。
朝食を終えて、家を出る。
鞄の中には、紙の束。
蓄えていく知識は、時に生活に不要なものも交じる**]

(30) 2017/11/23(Thu) 08時半頃

薔薇∴十字 ススムは、メモを貼った。

2017/11/23(Thu) 08時半頃


[親の記憶は無く
村人達との繋がりを、何処か壁一枚向こうのことと
他人事のように感じている
羨む心地は無くもない。

ススムなりに、毎日勉学に励むのは
自分にしか出来ぬ事を探し
雄として以外の役割以外を手にいれるため]


子を作って、役目を終えたら食肉になって
……人間と家畜は、何が違うんです?

[学び舎に通い始めた頃
精通を迎え、女を紹介された頃
其々に尋ねた事がある。
各々の返事はどうだったか
問うていい内容ではない事を、2人目で理解して
それ以降は誰にも口にしてはいない]


[彼の望む家族像には程遠い。
向上心は方向性を違えていて
日に日に、村へ対する疑問ばかりが増えていく。

自分は、此処にいるべきでは無いのかもしれない
永遠に誰とも分かり合える気がしない

自分だけが人を美味いと思えない
自分だけが人に喰われたいと思えない
自分だけ

いつか、気付かれてしまったら
そんな恐怖を抱えたまま
今日も何食わぬ顔で、村人の真似事をする。

解決の糸口を、探しながら**]


[人間と家畜はどう違うのか、と問われた事がある。
色々と考えが巡る。
違いは感情を持っている事だろうか、と考えて違うと否定した。
家畜とて屠殺されるとなれば泣く事もある。
ただただ無為に殺されているわけではない。
彼らとて感情はあるのだ。

子を作り、役目を終えたら食肉となって。
どこも違う処などあるまい。

敢えて言うのならば。]


[家畜は同族食いなどするまい。]


[ただ、そこだけの違いだ。
それを口に出す事はなかったけども。
この村でそれを口にするような人物の末路はどうなるのか考えるまでもない。
弟を一人残すわけにはいかないのだ。]

 ……死んだ人を食べるという事はとても神聖な行為ですから。
 それを疑問に思ってはいけませんし、疑問が胸に溢れても口に出してはいけませんよ。
 それが貴方の為です。
 私はまだ貴方を食べたくはありません。

[だからこの時はそう答えたのだった*]


薔薇∴十字 ススムは、メモを貼った。

2017/11/23(Thu) 17時頃


[この村の男も女も古くからの命の巡りに
何の疑問も持たなかった。
その疑問に持たぬ者の中に、
俺も確かに含まれていて、間引きに仄暗い愉悦を
独り抱えていた頃の事。

疑問を持つ者がいた]

 へぇ……。

[どうしてそんな事を聞く?とは尋ね返さず、
返した俺の表情は普段とはまるきり違う狂気の一端を
唇に浮かべたまま、ニヤと笑う]


 何が違う? そんな事考えるか考えないかだ。


 家畜も村の人間も同じだ。
 いや、群れを作る動物とこの村の人間は同じ。

 群れを守る為の統一の行動に疑問なんて持ちはしない。

 だからお前は今、家畜から人間に成った。
 おめでとう。

 だが気を付けろよ。
 群れは群れを乱す特別な考えを嫌う。
 気付かれたら群れを守る為に排除される。

 群れの中で自分を殺して従い続けるか、
 群れを嫌って行動するかは好きなように。

 あ゛?
 何でそんな事話すのかって?


 気付いて俺に話したんじゃないのか?


[くく、と喉震わせて彼を見つめた瞳に宿るのは
殺意でも憎悪でも脅す様な圧迫感を
感じさせるものではない。
どろりと、どの常識とも違う異質さを蕩かした色。

それでも人差し指を立て、シーっと秘密と示すこと位は
忘れない理性よりも戯れ。

その後、彼から問われることは無かった。

そして村から糾弾されることも無かったから。

俺がこの群を乱す可能性のある
異質な特別を間引くことはしていない]


[それをしない理由の1つに
彼の疑問に思うところがあったから。

別段この村で暮らし、薬師として生き、死んで
誰かの腹に収まるのも良いだろうと思っていた。

だがこの村を、家畜、動物の群れと称して気が付いた。

死んで誰かに食われれば、またこの村に生まれてくる。

人間の皮を被った家畜の群れに]


[ぞぅとした。
嗚呼、本当にぞぅとした。

俺は特別だと理解して、間引く歓喜に震えても。
所詮この群れから逃れられない。

そんな気味の悪いものあってたまるものか。

俺は家畜を間引きたいのではない。

人間を殺したい。
人間を殺して食ってみたい。

その為に……死んでも連れ戻されるこの村なんて。
                  ……要らない]



[不要なものを間引くのが俺の役目。
俺にとって不要なものは……。

この想いは未だ誰も知らぬまま。
淀んだ血と臓物の中に埋まったままだ**]


【人】 薔薇∴十字 ススム

―昨夜の事―
[>>37錠の元へ食事を運んで、口にするのを確認してから
自分もまた台所へ取って返して食事を始めた、その直後くらいだ。
返ってきた石動の問には頷きで答えた>>34
勝手に食料を使った詫びが必要かと考えたが
錠の許可もある手前、其れは謂わずにおいた]

 ……御味噌汁……!
 ありがとうございます

[一汁三菜とまではいかずも、先刻よりずいぶん食事らしくなったことに口元綻ばせて礼を言うと、両手で椀を持ち息を吹きかけながら彼の言葉を聞く>>35]

(61) 2017/11/23(Thu) 20時半頃

【人】 薔薇∴十字 ススム

 これ以上お世話ばかりされていては
 僕はこの身を文字通り削ってお返ししなくては
 ならなくなるでしょう?
 
[断ろうとしていた処
そう広い屋敷でもなく、静かな家の中
寝床を作った部屋にも、声は届いたようで]
 
 ……錠さんのお手伝い、という事なら。

[>>38助かる、と言われて漸く頷けるようになる]

(62) 2017/11/23(Thu) 20時半頃

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